学歴と虫歯の本数に関連性はあるか

相談者: 直希さん (21歳:男性)
投稿日時:2022-10-22 11:20:05
歯の治療そのものの質問ではありませんが、少し気になったことがあるのでご回答いただけると幸いです。

現在、5本の虫歯の治療で歯科に通院しています。
恥ずかしながら、中高時代にも、酷い虫歯はないものの、虫歯はそれなりになってしまっており、9本ほど詰めています。
(そのうち1本は現在治療しています。)
今虫歯になっている歯と合わせると、合計13本虫歯を経験しています。

僕は、自分でいうのもおそれ多いですが、日本で有数の都内の国立大学に通っており、先生との会話の中でその話が出ました。
その際、先生に

「◯大生にしては珍しく虫歯が多いね」

と言われてしまいました。
そのときは、5本も虫歯があり、詰めてある歯も9本あって、自分なりにも虫歯は多い方と自覚していたので、特に何も言いませんでした。

ですが、ふと気になったのが「◯大生にしては珍しく」というところです。
個人的には、あまり高学歴だと虫歯が少ないというイメージがありません。
中高時代(男子校)の友人(同じようなランクの大学に行っています)も、だいたい虫歯はあったと思いますし、僕より虫歯が多くて銀歯だらけの友人もいます。
中高時代からエナジードリンクのようなものもみんなよく飲んでいて、その影響もあるかもしれませんが、自分だけが虫歯が多いとは思っていませんでした。
(もちろん少ないとも思っていませんでしたが。)

そこで質問は、学歴と虫歯に関係はあるのか、ということです。
たしかに他人の虫歯がどれだけあるかなどはそこまで知りませんが、高学歴は虫歯が少ない、というイメージなどはあるのでしょうか。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2022-10-22 13:20:14
>学歴と虫歯に関係はあるのか

貧困層には虫歯が多いという統計もあるようです。

また、所得と学歴との間にも相関関係があるようですから、そういう意味では、学歴と虫歯に関係はあるように推測できます。


>先生に「◯大生にしては珍しく虫歯が多いね」と言われてしまいました。

その歯科医師が今までに診てきた◯大生には、5本も虫歯があるような人がいなかったのかもしれません。


>僕は、自分でいうのもおそれ多いですが、日本で有数の都内の国立大学に通っており

学力があっても、自身の健康への意識と実践が不足していたのですね。


>現在、5本の虫歯の治療で歯科に通院しています。

21歳で5本となると、確かに多いですね。

どうしてどうして沢山の虫歯が出来てしまったのか、理解できていますか。

生活習慣の見直しと、徹底した是正を継続しなければ、新たな、また、二次的な虫歯が発現してしまうことが、容易に想像されます。

私だったら、実際の修復治療を開始する前に、昔ながらのプラークコントロールや間食や飲料を含む食品の摂り方のみならず、「力のコントロール」や「栄養のコントロール」をも含め、生活習慣の見直しと是正などの予防プログラムを少なくとも数ヶ月〜半年程度は検討するかもしれません。

もちろん、修復治療が一段落したからといって通院を中断するのではなく、定期的なメンテナンスが必須でしょう。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2022-10-22 15:37:54
探してみたんですが、むし歯の学歴格差の論文見つからないですね。

ただ、

喫煙の学歴格差は論文がありますね。

https://www.pbhealth.med.tohoku.ac.jp/japan21/pdf/o-27-13.pdf


親の学歴と子どものむし歯格差の論文もあります。

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20170519_03web.pdf

私見ですが、むし歯の学歴格差はあるんじゃないかと推測します。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2022-10-22 17:32:44
あくまでなんら根拠のない私見です。

学歴と年収にはなんらかの相関関係があるかもしれません。

高収入の方のほうが時間的な余裕がある仕事をされているかもしれません。

結果として口腔衛生に使える時間や歯科医院に通う時間的な余裕があり虫歯が少なくなるかもしれません。

回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-10-23 06:43:48
こんにちは。
2018年に厚労省で行われた歯科研修のスライドがわかりやすいと思いましたから貼っておきます。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000197186.pdf

内閣府が出している日本の子供の貧困に関する先行研究からの知見によれば、

@世帯所得(支出)と子供のう歯割合には関連があり 、学齢期の永久歯う蝕経験は、等価家計支出が低いほど多いとの指摘がある 。
A未就学児を対象にした調査によれば、年収が300万円以上では1本以上のう歯がある割合は約10%であるが、300万円未満では26%に上っている。所得とう歯の間にはしきい値があり、一定の所得以下になると急激にう歯のリスクが高まっている可能性が指摘されている。
B23区の小学校6年生男女の虫歯の状況と23区の平均所得の関係に焦点を当て、所得の低い区ほど子供の虫歯の状況が悪いとの結果を得ている。
C足立区の平成27年度「子どもの健康・生活実態調査」411 では、生活困難世帯412 の子供と非生活困難世帯の子供の虫歯の割合を比べたところ、5本以上の虫歯がある子供の割合は生活困難世帯は19.7%、非生活困難世帯は10.1%との結果となった。
D貧困は虐待のハイリスク要因であるとされ、虐待と口腔状況との関連を指摘する調査もある。
https://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/chousa/h28_kaihatsu/3_02_2_7.html

国民皆保険制度があり、子どもの医療費無料化が進められている日本でも海外と同じく親の経済格差が子どもの虫歯罹患率に影響を与えているという認識ですね。


それでは、高学歴だと虫歯が少ないか?については、
両親とも大学以上を卒業した家庭では、虫歯治療を受けた子の割合は2歳半で5・6%、5歳半で31・5%だった。
一方、両親が中学または高校卒業の家庭では、2歳半で8・5%、5歳半で41・5%で割合が高かった。虫歯治療を受けた割合の差の広がり方にも、統計学上の意味があったという事から、

高学歴だと虫歯が少ないというよりも、高学歴の親の子どもには虫歯が少ないと考えられていると思います。

子どもは関わりが強い大人から大きく影響を受けて育ちますから、勉強を頑張らす為にエナジードリンクを飲む習慣を覚えるのはやめてほしいと思います。
スポーツを頑張る子ども達にスポーツ飲料を薦める指導者も問題があります。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2022-10-23 12:25:40
エナジードリンクやらポカリスエットの中の糖分量を一度調べられてくださいね。

あとバナナには20%越えの果糖が含まれていると思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2022-10-24 09:41:23
こういうのもあります。
「子の学力は父親の学歴より、母親の学歴との関係性が強く出る」(うちの女房が喜んでました)

https://gendai.media/articles/-/56752?page=2


1.親の学歴と子のむし歯には相関がある
2.親の学歴と子の学力(≒学歴)には相関がある

したがって(子の)むし歯と学歴には相関があると推測される。といった流れでしょうかね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 直希さん
返信日時:2022-10-24 22:53:03
先生方、ありがとうございます。

親の所得・学歴と子どもの虫歯には相関がある
親の所得・学歴と子どもの学歴にも相関がある
とすれば、やはり学歴と虫歯は相関がある、という感じでしょうか。

父親は、僕と同じ大学・大学院の出身で、昔から銀歯だらけです。
母親は、短大卒ですが、虫歯はほぼないです。
もちろん、例外はあると思いますが、やはり僕は家庭環境からしても虫歯が多いという感じになってしまうのでしょうか…。

中高時代は、たしかに部活のときはスポーツドリンク、勉強のときはエナジードリンクなど採っていたので、それがよくなかったと今になって思います。
最近も、歯磨きなどおろそかになってしまっていて、虫歯になる要素は色々あったと反省しています。

ちなみに、子どもの頃は、ほぼ虫歯はなかった(乳歯は2本だけ詰めていました)ので、親のせいというわけでもない気がしています。が、遺伝などはするのでしょうか。
回答 回答7
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-10-25 10:10:48
3歳までに腸内細菌も口腔内細菌も構成がいったんほぼ決まると言われていますからそれを遺伝とするならば(環境因子も親からの伝播も含めて)親の影響を多く受けることになりますね。

小児歯科の古い研究では、主に子育ての主体になる母親からの影響を受けることが報告されています。

しかし、口腔内の環境も腸内の環境もその後何をどう選択し続けたか?により大きく変化するでしょう。

直希さんは、すでに成人ですから、ご自身が選択し続けてきた事によって身体の変化が生じているのは当然でしょう。

親の影響を大きく受けて虫歯が多発していた子どもが生活習慣や食事内容を改善する事で虫歯と縁がなくなったという人は非常に多くおられます。

歯科検診は、ご自身の健康を見つめなおす非常によい機会になり、国全体の医療費削減につながる事まで期待されて(各種統計や研究が国に認められて)今回国民皆歯科検診制度の導入に至っていますから、今の虫歯をしっかり治して、生活習慣も変えて、虫歯の再発と縁が切れていくように色々反省し行動を変えていってください。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2022-10-25 17:16:10
直希さん、こんにちは

他の先生も書かれていますが、虫歯と所得の関係に関する研究はありますが、学歴との研究は私が知る限りではありません。

虫歯ではありませんが、健康行動と学歴に関する研究はあって、相関関係があるという結果が出ています。
虫歯や歯周病のような生活習慣に関わる病気は、健康行動に大きく依存しますので、恐らく虫歯も学歴と関係あると思います。




タイトル 学歴と虫歯の本数に関連性はあるか
質問者 直希さん
地域 非公開
年齢 21歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯その他
う蝕関連
その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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