すでに保険の土台を作られていますが、交換した方が良いですか?
相談者:
YKさん ( : )
投稿日時:2006-08-31 03:37:03
回答1
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2006-08-31 03:37:03
すでに保険の土台を作られているということですが、相談もなく作られたということは、おそらくそこの歯科医院では保険外の土台は取り扱っていないのでしょう。
かぶせる歯に関しては、当然保険外のもののほうが質の良いものが出来る可能性は高くなります。
しかし、土台に関してはすでに保険で作られているということですので、その分のリスクが増えるのは仕方がないと思います。
私は、保険外治療を求める人はより良いものを求めているので、保険外の高額なクラウン(被せ物)にするのならばその土台も良いものにするのが当然だと思っています。(特に土台は、持ちを考える上で非常に重要ですので)
ただ歯医者さんにも色んな歯医者さんがいて、土台を特に重要視していない、または、保険の土台で十分だと思っている人もいます。
保険の土台は保険外の土台と比べると「持ち」という点で劣ってしまいますが、その分プラークコントロール(歯磨きなど)や定期的に歯科医院へ行くなどすることで、長持ちさせることは可能です。
とりあえず治療後の持ちに関しては、
土台の質+クラウンの質+治療後のメンテナンス
で計算されると思って頂いてよいと思います。
あと、「問題が出たら土台ごと代える」というのは、かなり危険です!
問題が出てからだともう歯を抜くしかないという状態になってしまっている可能性もありますし、1本の歯で治療できる回数は良くて4回程度(場合によってはそれ以下)と言われています。
出来るだけ治療回数は減らすという方向で今後の治療を考えてみて下さい。
かぶせる歯に関しては、当然保険外のもののほうが質の良いものが出来る可能性は高くなります。
しかし、土台に関してはすでに保険で作られているということですので、その分のリスクが増えるのは仕方がないと思います。
私は、保険外治療を求める人はより良いものを求めているので、保険外の高額なクラウン(被せ物)にするのならばその土台も良いものにするのが当然だと思っています。(特に土台は、持ちを考える上で非常に重要ですので)
ただ歯医者さんにも色んな歯医者さんがいて、土台を特に重要視していない、または、保険の土台で十分だと思っている人もいます。
保険の土台は保険外の土台と比べると「持ち」という点で劣ってしまいますが、その分プラークコントロール(歯磨きなど)や定期的に歯科医院へ行くなどすることで、長持ちさせることは可能です。
とりあえず治療後の持ちに関しては、
土台の質+クラウンの質+治療後のメンテナンス
で計算されると思って頂いてよいと思います。
あと、「問題が出たら土台ごと代える」というのは、かなり危険です!
問題が出てからだともう歯を抜くしかないという状態になってしまっている可能性もありますし、1本の歯で治療できる回数は良くて4回程度(場合によってはそれ以下)と言われています。
出来るだけ治療回数は減らすという方向で今後の治療を考えてみて下さい。
相談者からの返信
相談者:
YKさん
返信日時:2006-08-31 03:37:03
田尾先生
早速のご回答をありがとうございました。
確認させて頂きたいのですが、保険内の土台でも(だからこそ?)、クラウンは保険外の上質な物にしたほうがいいというお考えでしょうか?
「土台(コア)がダメになると、かぶせているクラウンやブリッジなどもまとめてダメになってしまいます」と書いていらっしゃるので、
高額なクラウンに選択しても、すぐ何年後かにダメになるかと思うと心配です。
また、クラウンだけリスクが少ないために土台に問題が出た時に気づきにくいのではないかと心配です。
素人考えですが、土台もクラウンも保険内で共にリスクがあれば、クラウンに問題が出た時に土台のことも気づきやすいかなと思うのですが、如何でしょうか。
その時に土台を保険外でやる歯科医師さんにお願いして、土台とクラウンを両方とも替えてもらう・・・なんていうことは甘いでしょうか。
もう土台は替えられないと思って、クラウンを重視したほうが賢明でしょうか。
早速のご回答をありがとうございました。
確認させて頂きたいのですが、保険内の土台でも(だからこそ?)、クラウンは保険外の上質な物にしたほうがいいというお考えでしょうか?
「土台(コア)がダメになると、かぶせているクラウンやブリッジなどもまとめてダメになってしまいます」と書いていらっしゃるので、
高額なクラウンに選択しても、すぐ何年後かにダメになるかと思うと心配です。
また、クラウンだけリスクが少ないために土台に問題が出た時に気づきにくいのではないかと心配です。
素人考えですが、土台もクラウンも保険内で共にリスクがあれば、クラウンに問題が出た時に土台のことも気づきやすいかなと思うのですが、如何でしょうか。
その時に土台を保険外でやる歯科医師さんにお願いして、土台とクラウンを両方とも替えてもらう・・・なんていうことは甘いでしょうか。
もう土台は替えられないと思って、クラウンを重視したほうが賢明でしょうか。
回答2
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2006-08-31 03:37:03
保険の土台で最も問題となってくるのは、金属のくさび効果で歯が割れてしまうことです。この場合にはほとんどが抜歯になってしまいますので、
「土台(コア)がダメになると、かぶせているクラウンやブリッジなどもまとめてダメになってしまいます」というのはそういうことです。
保険の土台だから絶対に歯が割れてしまうというわけではなく、かみ合わせの調整や、治療後のメンテナンスなどがきちんと行なわれていれば、長い間使うことも可能です。
しかし、保険外の土台と比べると歯が割れるリスク、二次的に虫歯になるリスクが高くなってしまうということは間違いありませんし、「支台築造」にも書いてある通りクラウンは後から交換することは出来ても、土台は交換することがなかなか難しいので、私は最初から土台だけは保険外の良いものにするように勧めています。
YKさんの場合すでに土台が作られているので、この土台を取り外して保険外の良いものにするというのは、あまり現実的ではありません。
土台の交換も一応可能だとは思いますが、土台交換のために治療回数が増えるというリスクと、保険・保険外の土台の違いによるリスクを比べた場合、どちらがリスクが大きくなるのかはとても微妙だからです。
となると、現状で可能な限りリスクを減らすためには、クラウンを良いものにする、治療後のメンテナンスをしっかりとするの2つですが、より大切なのはメンテナンスです。
例えば、保険のクラウンと保険外のクラウンの差額が10万円だった場合、クラウンを保険にして10万円分メンテナンスを行なったほうが、クラウンを保険外にしてその後のメンテナンスを全く行なわないより長持ちする可能性が高いのではないか?ということです。
>>土台もクラウンも保険内で共にリスクがあれば、クラウンに問題が出た時に土台のことも気づきやすいかなと思うのですが
と書かれていますが、これは保険のクラウンでも保険外のクラウンでも変わりません。問題が出ても、かなり悪くなるまでは気が付かないと思います。
なぜかと言うと、土台の問題などは目では見えない場所で起こるため通常はレントゲン写真を撮って確認するのですが、クラウンは保険・保険外ともにレントゲンの光(エックス線)を通さないため、レントゲンには写ってきません。
歯の根っこが割れているかどうかを確認するためには、歯茎を切って確認しなければなりませんので、ほぼ確実に問題が出ていると思われる場合だけしかちゃんとした確認は行ないません。
ちょっと話がそれてしまいましたが、とにかく一番大切なことはプラークコントロールをしっかりと行なうこと(特にクラウンの部分に関しては、デンタルフロスや歯間ブラシを使ったほうが良いでしょう)、3〜6ヶ月に1回くらいは歯科医院でメンテナンスをするということで、クラウンの種類については、よりリスクを減らすためには保険外にしたほうが良い、という程度に考えてもらって良いと思います。
「土台(コア)がダメになると、かぶせているクラウンやブリッジなどもまとめてダメになってしまいます」というのはそういうことです。
保険の土台だから絶対に歯が割れてしまうというわけではなく、かみ合わせの調整や、治療後のメンテナンスなどがきちんと行なわれていれば、長い間使うことも可能です。
しかし、保険外の土台と比べると歯が割れるリスク、二次的に虫歯になるリスクが高くなってしまうということは間違いありませんし、「支台築造」にも書いてある通りクラウンは後から交換することは出来ても、土台は交換することがなかなか難しいので、私は最初から土台だけは保険外の良いものにするように勧めています。
YKさんの場合すでに土台が作られているので、この土台を取り外して保険外の良いものにするというのは、あまり現実的ではありません。
土台の交換も一応可能だとは思いますが、土台交換のために治療回数が増えるというリスクと、保険・保険外の土台の違いによるリスクを比べた場合、どちらがリスクが大きくなるのかはとても微妙だからです。
となると、現状で可能な限りリスクを減らすためには、クラウンを良いものにする、治療後のメンテナンスをしっかりとするの2つですが、より大切なのはメンテナンスです。
例えば、保険のクラウンと保険外のクラウンの差額が10万円だった場合、クラウンを保険にして10万円分メンテナンスを行なったほうが、クラウンを保険外にしてその後のメンテナンスを全く行なわないより長持ちする可能性が高いのではないか?ということです。
>>土台もクラウンも保険内で共にリスクがあれば、クラウンに問題が出た時に土台のことも気づきやすいかなと思うのですが
と書かれていますが、これは保険のクラウンでも保険外のクラウンでも変わりません。問題が出ても、かなり悪くなるまでは気が付かないと思います。
なぜかと言うと、土台の問題などは目では見えない場所で起こるため通常はレントゲン写真を撮って確認するのですが、クラウンは保険・保険外ともにレントゲンの光(エックス線)を通さないため、レントゲンには写ってきません。
歯の根っこが割れているかどうかを確認するためには、歯茎を切って確認しなければなりませんので、ほぼ確実に問題が出ていると思われる場合だけしかちゃんとした確認は行ないません。
ちょっと話がそれてしまいましたが、とにかく一番大切なことはプラークコントロールをしっかりと行なうこと(特にクラウンの部分に関しては、デンタルフロスや歯間ブラシを使ったほうが良いでしょう)、3〜6ヶ月に1回くらいは歯科医院でメンテナンスをするということで、クラウンの種類については、よりリスクを減らすためには保険外にしたほうが良い、という程度に考えてもらって良いと思います。
相談者からの返信
相談者:
YKさん
返信日時:2006-08-31 03:37:03
タイトル | すでに保険の土台を作られていますが、交換した方が良いですか? |
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質問者 | YKさん |
地域 | |
年齢 | |
性別 | |
職業 | |
カテゴリ |
メタルコア(金属の土台) 土台(コア)の除去・交換 |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。