定期的に歯科検診を受けていたのに、結局歯の神経を抜くことに・・・

相談者: kameさん (37歳: )
投稿日時:2007-05-07 19:18:00
こんにちは。
以前に治療をしたについてとても困っているので相談させてください。

5年程前に6番目の歯が虫歯になったため詰め物をしました。

その際、歯と歯の間も虫歯になっていたため、

・フィット感を良くするため
・今度また治療をするとなると神経を抜かなくてはいけなくなるから
・金にしておけば通常のものとは異なり10年は安心ですよ

との説明を受け、保険外の金での詰め物をお願いしました。

ところがつい先日、食事中にその詰め物をした歯が欠けてしまったのです。

慌てて歯科医院を訪ねると、

「中で虫歯がとても進行していてもろくなったのでしょう。神経を抜かなくてはいけないですね。」

と診断されました。

私としては

検診で見逃していたのではないか?
・虫歯が急に(3ヶ月も経たずに)そこまで進行するとは思えないから、詰め物をするときに見逃していたのでは?

との疑問が湧き、聞いてみると、

「定期的に歯科検診を受けていても保証は3年のみ」

と言われてしまいました。

納得できなかったので責任者の方にお話を伺ったところ、私の言うとおりで医院側にに非がありそうなので、しっかりと保証をする方向にします。と話がまとまって安心していました。

ところがふたを開けてみると、以前に支払った金の詰め物の5万円のみの保証で、今回行うかぶせ物との差額を払うよう言われたのです。

今回お聞きしたいのは

・そもそも医療ミスではなかったのか?
・検診で見つけられないものなのか?
・3年の保証は通常のものなのか?
・差額を支払うのは仕方が無いのか?

の4点です。

治療は完結したと思っていた歯が神経まで抜く羽目になり、きちんと3ヶ月ごとに検診に行っていたことがとてもむなしい思いでいっぱいです。

どうか力になってください。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-05-07 22:19:00
こんにちは。

なるほどなるほど・・どちらの気持ちもよく理解できます。
歯科で保証を設定すると必ず起きる問題ですね。

kameさんの立場で考えれば、全くおっしゃる通りだと思います。見落としはおそらくあったと思いますから、お金のことはともかく、技術的な面でその医院には見切りをつけることになっても今回は仕方がないかなと思いますよ。

神経まで抜くことになったのは、今後のことを考えると確かに犠牲が大きいです・・。


一方歯科医院の立場で考えると、「保証をする」、「○年は絶対大丈夫」、と言うこと自体にそもそも無理があります。

歯科の治療はあくまで延命処置、一度削ったが元に戻る訳ではない以上、問題が再発する可能性はものすごく高いです。

その上お手入れの仕方、食習慣、歯や唾液の質などなど、環境が千差万別です。

仮に定期検診には来て下さったとしても、口腔衛生指導を受け入れてくれるかどうかは別問題ですし、小さな虫歯というのは気をつけていても見落としやすいものですから、非常に難しい問題があります。


こういった事を踏まえて、私が個人的に考える保証期間の意義とは、

「患者さんに見せる、気合の大きさ」
「不信感をフォローするためのシステム」

という表現になるかと思います。

ですから、

「そもそも医療ミスではなかったのか?」
それは分かりませんが、よく起きることではあります。

「検診で見つけられないものなのか?」
不可能ではなかったと思いますが、難しいことです。

「3年の保証は通常のものなのか?」
それは医院によって決めるものですので分かりません。

「差額を支払うのは仕方が無いのか?」
これも医院によって決めることですので、交渉の余地はあると思います。

ただ、当初に示されていた保証期間は実際に過ぎていますし、今度のかぶせ物を作るのにも実際にコストはかかりますので、歯科医師の良心に訴えることになるかと思います。


味方したい気持ちはあるのですが、言えるとすれば、「お陰で不信感が募って来ている・・」という点をチラつかせて更に交渉し、お互いに譲歩できるポイントを見つけ、願わくば最後には握手。 となって貰いたいものです。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-05-08 13:38:00
う〜ん。
難しいですよね。

と、言うのも、実際のお口の中を見ていないし、想像だけで言ってしまうのは危険です。

ただ、この書き込みを個人的に判断すると歯科医院側にもkameさん側にもどちらにも問題があり「50対50」で良くは解釈できません。


・そもそも医療ミスではなかったのか?

医療ミスかどうかの判断はできません。

と、言うのも、ココ最近(特にこの5年くらい)の歯科医療の進歩は目覚しいものがあり、その材料と、技術と比較すると、昔の治療は「所詮、昔の治療」と割り切る必要があるからです。

僕が言うのもなんですが、僕が行った5年以上前の治療は全てやり直したいくらいです。

もちろん、当時も手抜きの治療をしてきたつもりはありませんが、あまりにも材料や技術が進歩したものですから、比較すると‥。

それと、今は保険外で全ての治療を行う事が多いですからね。
昔は「保険と保険外の違いは(金属)材料の違い」くらいの認識でした。

しかし、今は削り方、消毒の方法、型採りの方法、接着の方法と全て保険と保険外では差があります。

主に時間的、材料的な違いですが、こればっかりは保険では到底採算が取れるレベルでは無いので、患者さんにも納得していただいた上で、保険外でやらせていただいています。

もし、kameさんの担当の先生が5年前の僕と同じ状態(考え方)だとしたら、攻められませんし、日本の多くの歯科医師がそうだと思いますから、そこに否は無いと判断します。


検診で見つけられないものなのか?

これも難しい話ですがワタナベ先生もおっしゃられているように、現実問題として「検診で虫歯の進行を発見するのは非常に困難である」と言う事は言えます。

と、言うのも、金属で治療したの中を調べる的確な方法はありません。

レントゲンでみればわかるでしょ?」と思われると思いますが、2つの問題点があります。

一つは、X線は金属を通しませんから、ほんとうに金属の真下で虫歯が進行している場合にはほとんど発見は不可能であると言う事。

もう一つは健康保険の制度の問題です。

健康保険はあくまでも疾病保険ですから「病気でなければ医療行為を行ってはならない」と言う事です。

言い換えれば「病気かどうかわからないからレントゲンを撮る」と言う常識で考えれば当たり前の事ができず、「病名が無いとレントゲンを撮ってはいけない」と言う矛盾が生じています。

つまり、健康保険制度の中で定期健診を行っても事実上、金属の内部で進行した虫歯の発見は出来ない事になります。

解決策としては保険外で「歯科ドック」のような徹底した検診を受けるか、金属を使用しないで治療するかしかありません。


・3年の保証は通常のものなのか?

これはその歯科医院で考える事ですから長いか短いかはわかりません。
気持ち、短いかな?とは思います。5〜10年くらいが妥当かと‥。

ちなみに健康保険での保証は2年間と決められています。

ですから、健康保険で行った治療よりも長く持ったとすれば自費で治療した価値があると判断する先生も中にはいらっしゃるでしょうね。

繰り返しになりますが、材料を変えただけの自費は所詮「保険に毛が生えたようなもの」程度です。

様々な技術的、材料的、時間的な差があるのが本当の「保険外診療」だと思ってください。


・差額を支払うのは仕方が無いのか?

これは交渉次第でしょうね。

むしろ、この5年間で担当の先生に技術的な進歩があるのであれば、差額分を払ってでも良い治療を受けられるチャンスなのかもしれません。

どのような方法で治療されるのかを相談されてはいかがでしょうか?


と、言う事で、非常に厳しい回答になってしまいました。ゴメンナサイ。
しかし、歯科治療における保証というものは非常に難しいのもご理解ください。

冷蔵庫やテレビなどの工業製品と違い、材料の品質管理、耐久試験を行い、使用環境が限定されていれば保証期間を5年、10年と設定する事は可能です。

また、自動車のように使用環境は限定できなくても、車検などで法的に規制し、メインテナンスする義務が生じればこれもある程度は保証期間を決めることができます。

しかし、歯科治療においてはいくら歯科材料の品質管理を厳格に行ったとしても、生体である歯を対象としての耐久性を調べるための比較試験を行うわけに行きませんし、アイスクリームから熱いお茶まで、温度条件としては非常に厳しい環境です。

また、車検のような法的な規制も罰則もありませんから、全ての患者さんを管理しきれるとは限りません。

ですから、歯科治療に関する保証は、患者さんの理解と、歯科医師の心情的な問題をクリアして始めて成立するものだと理解していただけると幸いです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-05-08 16:09:00
・そもそも医療ミスではなかったのか?

医療ミスかどうかはちょっと断言できないです。
というのも、私がそれを判断するにも話だけですと判断材料が無さ過ぎます。


で、これはおいておいて

検診で見つけられないものなのか?

通常は見つけられますね、ただ、と歯の間の虫歯は目視しにくいのでその部位で虫歯が再発していると見つけにくいのは事実です。

詰め物の内部で再発しているのもレントゲンを撮って調べれば分かることもあります。しかしそのためにイチイチ被爆することを考えると躊躇しますよね。

ただ、詰め物が入っている場合、レントゲンを撮っても虫歯が写りにくいです。


・3年の保証は通常のものなのか?

それは自由診療なので医院によってまちまちです。

保険診療の場合、かぶせる形のもので2年保障です。
詰め物については無保証です。

ですので、保障期間を設けているだけましかもしれません。
これについても判断材料が少ないのでどちらの味方もできません


・差額を支払うのは仕方が無いのか?

これも、医院によって異なりますね。

ウチの場合は詰め物が駄目になって被せる場合は差額を頂きますが、詰め物を再度詰めなおして対処できる場合は差額を頂きません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kameさん
返信日時:2007-05-08 22:35:00
先生方、丁寧なご回答をありがとうございます。

歯科治療というのは難しいものなのですね。

検診して、しっかりケアをして、駄目なときは治療をして、それでも安心はできないということなのでしょうか。。。

それでもやっぱりケアし続けるしかなくて。
なんだか溜め息モノですね。

保険外とは材料の違いだけではなく削り方までも違いがあるとは驚きました。所詮”毛が生えたようなもの”というのはかなりショックでしたが良い勉強になりました。

次回の治療の際に、今後の治療方針を含めてしっかりと話し合いをしてきます。

ありがとうございました。



タイトル 定期的に歯科検診を受けていたのに、結局歯の神経を抜くことに・・・
質問者 kameさん
地域  
年齢 37歳
性別  
職業  
カテゴリ 歯科/医療ミス
医療ミス、不信感その他
その他(歯科検診・デンタルドック)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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