質問 |
raiken 2015/02/24(Tue) 20:50
左下6番か7番の歯がしみて、初診時はペリオクリンを塗布。
SBが強いということで、就寝時用のマウスピース作りました。
X線及び所見では、異状は見られず、
神経の立ち直りをよくするレーザー治療と併用して
MSコートFを3回塗布(歯茎に風をかけられても
痛みは無し)を受けるも、熱いもの・冷たいもの
にしみる感じが強くなる一方で、自発痛も出いています。
初診時から、3ヶ月以上経ちますが、自発痛がある時、
自身で打診し、やっと歯の特定(6番)ができ、現在
上行性の歯髄炎の可能性が高いと言われており、
歯髄充血の痛みで、ボルタレンを服用しています。
この状況では、もう抜髄は避けられないでしょうか。
歯髄充血に至る前に何か効果的な治療方法はなかったのでしょうか。
御回答よろしくお願い致します。 |
回答1 |
小林 誠 2015/02/24(Tue) 20:55
raiken さん、こんばんは。
>この状況では、もう抜髄は避けられないでしょうか。
文面から察するに、残念ながら、抜髄に至ってしまう可能性が高いように思います。
>SBが強いということで、就寝時用のマウスピース作りました。
この時点で、マウスピースの作製を選択せず、TCHの是正指導を受けていれば、歯髄炎を惹起せずに済んだ可能性が考えられます。
http://www.ha-channel-88.com/jiten/tch.html
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返信1 |
raiken 2015/02/24(Tue) 22:52
小林先生、早速のご回答有難うございました。
診て下さっている先生は、
以前に隣の7番が知覚過敏で
1ヶ月程度でペリオクリンで治癒した履歴があったことから、
頻度が少ない上行性歯髄炎という疑いを
全く持っていなかった様子で、(知識が無い)患者の立場として
マウスピースを薦められたら、それに従わないという選択肢は
なかったように思われます。
ご教授頂きましたTCHの是正指導とは、
どういったものなのでしょうか。
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回答2 |
小林 誠 2015/02/25(Wed) 07:31
raiken さん、ご返信ありがとうございます。
>TCHの是正指導とは、どういったものなのでしょうか。
先の回答に記したリンク先を、ご一読なさってみましょう。
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回答3 |
さがら 2015/02/25(Wed) 08:36
ご相談ありがとうございます。
>この状況では、もう抜髄は避けられないでしょうか。
>上行性の歯髄炎の可能性が高い
診断がでたのであれば避けられない可能性が高いと言えそうです。
>歯髄充血に至る前に何か効果的な治療方法はなかったのでしょうか。
自己診断は危険です。
歯科医師と診断名については相談しましょう。
抜髄に至る前にできた治療はあったと思われます。
大前提としてはしみる前に、歯科医院で健康維持増進の予防医療を受けておくという方法が最善だったと思われます。
>神経の立ち直りをよくする
しみる時にこの方針の治療を選択して頂いたことは特に誤りとは言えないようです。
>X線及び所見では、異状は見られず、
>初診時はペリオクリンを塗布。
この処置は歯周病の急性症状で行われることがあります。
歯周病に関しては異常が見られたのでしょう。
>左下6番
>上行性の歯髄炎の可能性が高い
前後の歯などに特に異常がないということであれば、歯周病によるその診断はあり得ることです。
その場合は歯周病が重症ですから、歯周病の治療は必要になります。
これからの方向をご担当の先生とよく相談しましょう。
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回答4 |
藤森 隆史 2015/02/25(Wed) 13:05
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藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
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上行性歯髄炎でしたら、場合によっては抜髄よりも抜歯が薦められるケースもあると思います。
過去、横向きだった左下親知らずを抜歯した等の既往はありますか?
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返信2 |
raiken 2015/03/01(Sun) 15:37
さがら先生
御回答ありがとうございました。
咬合性の外傷により、歯の神経系がダメージを受けた
可能性が高いということで、
初診時所見で異状がみられない場合、
先生にとっては、知覚過敏の処置をしても
改善が見られない時、
「何で痛いのか・しみるのか」
困惑されてしまうこともあるようです。
早い段階では、打診痛も無いため、歯の特定も難しく、
歯髄充血の状態になって、上行性歯髄炎の可能性
という診断になることもあるようです。
神経の立ち直りをよくする治療が功を奏することを
期待したいと思います。
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返信3 |
raiken 2015/03/01(Sun) 15:49
藤森先生
御回答ありがとうございました。
まだ可逆的な状態である歯髄充血であることを
信じて、神経死が確定するまで頑張っている状況です。
20年位前、横向きだった左下親知らずを抜歯した
ことがありますが、それが何か悪影響を及ぼしている
ということでしょうか?
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返信4 |
raiken 2015/03/01(Sun) 16:15
小林先生
御回答ありがとうございました。
現在のかかりつけの先生は
“悪くなったらまた来てね”といったスタイルであり、
予防的なことには力を入れておられないようですが、
納得できるまで説明して下さる先生でとても信頼しております。
有効なTCHの是正について
完全図解 顎関節症とかみ合わせの悩みが解決する本
を一読してみたいと思います。
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返信5 |
raiken 2015/03/07(Sat) 20:41
経過報告をさせて頂きます。
知覚の消失、歯肉の発赤、内歯瘻形成、顎下リンパ節の圧痛をもって
感染根管処置となりました。
初診時、沁みていただけで、最終的にエンドに至るという
全く想定外の経過をたどりました。
X線や虫歯等、所見での異状は全くみられず、
慢性的な一次性咬合性外傷があり、
ストレスで抵抗力が低下し、今までは立ち直れたものが、
積もり積もって自己治癒力が及ばないほど、
歯根膜が炎症を受けたり歯周組織がダメージを受け、
たまたま血管系で循環している菌に感染するという、非常に稀な
歯周病由来ではない上行性歯髄炎という診断結果です。
当初「これ以上悪くなることはない」と言われていたものの、
悪化の一途をたどった沁み・痛みより “不安” のほうが
はるかに大きかったので、診断がほぼ確定し
痛みの原因が特定された時は、強く安堵しました。
今後、ストレスによるSB、及び日常のTCHには
留意したいと思います。
ご回答を寄せて下さった諸先生の皆様 ありがとうございました。
神経を残せる可能性が皆無になるまで頑張り抜き、悔いを残さず、
すっきり次の治療段階に移行することができ、
常に淀みない丁寧な説明をして下さる
my dentist には、とても感謝しております。
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回答5 |
松山 哲朗 2015/03/08(Sun) 16:45
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歯科医師の松山です。
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歯ぎしり、かみ締めの習慣がある人は、歯髄腔の狭窄が普通の
ひとよりも起こりやすいのではないかと、経験上感じています。
その結果歯髄が細くなり血液供給が悪くなるために、歯髄の変性、
壊死を生じ、感染すると上行性歯髄炎となるのではないかと
思っていますます。虫歯、歯周囲組織に炎症がなくても、
自発痛を生じやすいことがあります。
他の歯にも起きがちですが、予防は難しいと感じています。
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返信6 |
raiken 2015/03/11(Wed) 22:56
松山先生
とても納得できるご回答ありがとうございます。
今、歯内療法中ですが、
歯髄腔は加齢共に神経の割合が少なくなり、
私の場合は、噛む力が強く、更に治療中の6番は
セラミッククラウンでしたので、全周を削っており
より防御本能のため、歯髄腔が狭くなっている
といった理由で、先生が書かれておられるとおり
歯髄が細くなり血液供給が悪くなり、そのため
上行性歯髄炎を惹起させる誘引になっているとのことです。
歯髄腔が狭窄すると神経の割合が少なくなった分
カルシウム分が添加され歯質が強化される反面、
治療の観点からは石灰化部の除去で
苦慮することもあるとのことです。
my dentistは2歯3歯上行性歯髄炎という症例は今まで
(長期に継続して診ている上行性歯髄炎罹患者数は不明ですが)
なかったとのことですので、神経がなくても10年20年
持たせるべく、大事にケアしていきたいと思います。
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