根管治療の痛みと、突き抜けた充填(水酸化カルシウム)について

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タイトル

根管治療の痛みと、突き抜けた充填(水酸化カルシウム)について


質問者
こうめ さん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 神経の無い(神経を取った)歯の痛み
根管治療後の痛み
根管治療に関するトラブル
根管治療関連
歯科治療用の薬
薬剤その他
中国
根管充填
公開日
回答者
渡辺 徹也先生

質問 現在中国北京に住んでおります、こうめと申します。
歯科治療で悩んでおります。

現在、右上7番の治療中です。

このは、ちょっと複雑な事になってしまっているので、長くなりますが説明させてください。(私にとっては複雑ですが、歯医者さんにとってはそんなに複雑ではないのかもしれません、その際はくどい説明をごめんなさい)

1月20日ごろに、右上7番が痛み出しました。
過去に虫歯治療をして、インレイしてあった歯です。
親知らず抜歯済みです。

12月に北京に来たばかりで言葉も話せず、歯科事情もよく分からなかったために、広告で見かけた日本語通訳のある中国現地の歯科にかかりました。

その通訳も不十分で診断はよく分かりませんでしたが、とにかく神経を抜く治療が必要という事で、抜髄してもらいました。

その後、詰めたお薬が強すぎて痛みが出るというトラブルもありましたが、痛みも無くなり、無事に土台を入れてクラウンをかぶせました。

私は歯が弱くて既に奥歯はほとんどクラウンなのですが、神経を抜く→クラウンという治療期間がかなり短くて疑問を感じましたが、痛みがないなら大丈夫といわれて従いました。

ですが、抜髄した歯にお薬を詰めて型を取り、仮歯をかぶせてしばらくすると歯が鈍く痛み出しました。

そこで診察してもらったのですが、

「きっと仮歯が合わなかったんだろう、神経がない歯が痛いわけがない。」

ということで、かぶせて治療終了となりました。

しかし、痛みや違和感は治まる様子がなかったので、日本人の歯科医がいる歯医者さんを見つけてそちらに転院しました。(北京には日本人の歯科医が2名いるらしいです)

そちらで部分的なレントゲンを撮影していただいたところ、抜髄した穴に詰めたお薬が、突き抜けている事が分かりました。

確かに、目を凝らすと歯の根の先から細い線がピーっと見えました。
特にレントゲンでは他に異常は認められませんでした。

神経の穴は内側に長めのが1本、外側に枝分かれしているのが1本、突き抜けているのは外側の枝分かれした1本だそうです。

頬骨側の神経で、上顎洞へは突き抜けていないようです。

ここに炎症が残っている可能性があるということで、すぐに再治療になりました。

まずは詰めてあるお薬を溶かすお薬を入れて、その後お薬を取り除き、また抜髄した穴をきれいにする作業に入りました。

それが終わり、そこにお薬(水酸化カルシウム?)を入れて、レントゲンを撮ったところ、歯の根の先端部分を突き抜けて、お薬が散っていました。

パノラマのレントゲンはきれいにお薬が袋のように写っていたので、上顎洞の黒さと重なって見えにくかった膿の袋があったと思われます。

今後は、「悪いところを突き過ぎるのもよくないから、薬を入れた状態で、1ヶ月前後様子を見て、骨が修復?するのを待ちます。」という診断でした。

現在の治療はここまでです。

ですが、その後歯茎がはれぼったくなり、歯ブラシを当てると痛みが出る事があります。

歯の根の奥の方もじんわりと痛み、痛み止めを飲まなければならない事があるくらいです・・・。

症状が治まったら、金属の土台を入れて、噛み合わせをゆるめにしてクラウンをかぶせ、定期的にチェックをしていくそうです。

これで、なんとか北京にいる間はもたせましょう、と。

この治療に関して、いくつかご相談させていただきたいです。

◎実際に診たわけではないのにこんなことお聞きして申し訳ないのですが、

 この治療方針で大丈夫でしょうか・・・?
 私たち夫婦は妊娠を望んでおり、少しでも早く治療を終了したいと思っています。


◎この、「突き抜けてしまったお薬」は取り除く事が出来ないのでしょうか?

 以前同じ理由で歯根のう胞が出来、上の前歯を失っています。
 例えば歯茎を切って・・・のような外科的処置で取り除けないでしょうか?
 また、できるとしたら10日ほどの一時帰国で可能でしょうか?


◎「水酸化カルシウム」は、今の鈍い痛みの原因となりえますか?

 その場合は、お薬を取り除いても、突き抜けてしまっている部分で作用している
 「水酸化カルシウム」は取り除けず、もう永久に痛いのでしょうか??
 また、いろいろ種類はあるかと思うのですが、一般的に突き抜けた根幹充填
 にも反応して痛みが出るような薬品は含まれているのでしょうか・・・。


痛みに苦しんでおります。
鎮痛剤を飲みすぎて、副作用にも苦しんでいます。

何か解決法があるのなら、一時帰国もやむをえないと思っているほどです・・・。
アドバイスをいただけたらと思います。

こうめさん  2007-03-28 21:35:00
回答1
土田歯科医院(宮崎市)の渡辺です。

はじめまして。今度は北京からですね。
海外にお住まいだと不安も多いことと思います。

さて、治療の内容についてはよく起きることなのですが、すっきりする解決策はちょっとなさそうです。。

【治療方針について】

良いか悪いかは、先生によって意見が分かれる可能性がありますが、一般的な方法だと思います。


【突き抜けてしまったお薬について】

突き抜けない方がいいのですが、意図せずして突き出してしまうことはあります。

また、一部わざと突き出す様にしているグループもあるぐらいですので、突き出すこと自体が問題ではありません。

長期間続く痛みに関しては、突き出した刺激+”細菌感染”(=細菌ごと突き出し)を強く疑います。

ですから、一度細菌ごと突き出してしまうと、もう器具が届きませんから、リカバリーが難しくなってしまいます。

それで今回の先生も、たぶん”わざと”水酸化カルシウムをまた突き出したのだと思います。


【水酸化カルシウムと今の痛みについて】

これは一概には言いにくいですが、薬剤自体は刺激性はほとんどないと思います。

ただ物理的に、色々なものを圧迫したりして刺激は出るかも知れません。また、古い細菌が除去できていなければその刺激も考えられます。


水酸化カルシウム自体は非常に良いお薬ですので心配はないと思うのですが、痛みが続いている点が気になりますね。

大体1〜2週間は消毒の作用が持続して、その後は吸収されるか、あってもなくても害がない様な存在になっていくはずです。根管充填剤もそんな様なお薬ですから、本来突き出しただけなら痛みは続かないのですが。

それで、どうしても痛みが引かない様だと、なんとか根っこの先にたまっている(だろう)細菌を除去する方法を考えなくてはいけないのですが・・・

外科的処置はうまい先生でも上のなら6番の頬側の手前と奥にあるうちの手前(前歯側)までしか適応ではありません。ですから7番となるとおそらく厳しいかと。。

ですから普通のレベルで考えれば抜歯も視野に入ってきますし、6番までがしっかりと残せそうならそれも手だと思います。

参考⇒インプラント VS ブリッジ VS 短縮歯列咬合(SDA)

ですがどうしても7番を残したい場合は、専門医(endodontist)の意見を聞いてみるのが良いかと思います。

ただ、北京にいらっしゃるかは想像もつきません。
日本でも、本物の専門医となると首都圏でなら探せばもしかしたら・・というところです。

参考⇒根管治療の専門医を探すには?

「得意な先生」でもなんとかはなるかも知れませんが、治療期間は10日では厳しいでしょうね。

事前に伝えてあれば来院間隔はは長くあいても構いませんから、出産を挟んででも長期的に検討された方が良いかとは思いますよ。

ただ、今の治療方針がおかしい訳でもありませんから、今後痛みが引いてくる可能性は十分あると思います。

今はお痛みもあって辛いかとは思いますが、なんとか栄養をとって身体も休めて、身体の自然治癒力を高める工夫をしてみて下さい。

それで痛みが引いてくれれば一番いいんですけどね。
頑張って下さい。

2007-03-28 23:34:00
返信1 渡辺先生、詳しくご親切な回答をありがとうございます。

実は、現地の歯科医へ7番の治療へ行った時、レントゲンで6番の根幹充填が短くて不十分なので、詰めなおしましょう、といわれて6番も同時治療中です・・・。

現在の歯科医院へ転院してからは、同時に治療を進めると症状がどちらの症状か見分けにくくなるので、と6番は様子を見ている状態です。

でも、もっと大事にした方がよさそうですね・・・。
今のところ、レントゲンなどで異常はなく無症状です。

実は、現地の歯科でかぶせられたクラウンが不適合で、強く圧迫を受けた理由での歯茎の痛みはありました。

それに加えて根幹の治療が不十分だったこともあり、どこが原因の痛みなのか分からなくなっていることもあります・・・。

水酸化カルシウムを入れて、様子を見始めてまだ1週間程です。
まだまだ様子を見れそうです。

今後痛みが引いてくる可能性があるということで、絶望的だった目の前が少し明るくなってきました。

今の先生がわざとお薬を突き出させ、入れっぱなしにしているのも理由がよく分かりました。

そうですね、抜歯になったら悲しいですが、自然治癒力を高められるよう、できる努力はしようと思います。

こうめ さん  2007-03-29 00:24:00

・上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
・歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
・保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意下さい。

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