虫歯を削るかどうかを正確に判断できる歯医者さんの見分け方は?

相談者: shigeさん (34歳:男性)
投稿日時:2008-01-15 21:37:58
初めて投稿させていただきます。

3,4年前から虫歯の治療、予防に関心を持ち、図書館で本を読んだりネットで勉強したりしていたのですが、こんな素晴らしいサイトがあることは初めて知りました。

現在、上前歯の裏側に3本ほど小さな?虫(1本は黒ずんでいるが空気に微妙な「しみ」を感じる程度、他は黒ずんでいるが何も感じない、この数か月変化ありません)があって(別の歯の治療の際に指摘されました)、歯医者では削って直した方がいいと言われているのですが、今までの通院経験からどうも信用できず悩んでいます。

歯科相談室の以下の相談に対する田尾先生と渡辺先生の回答が非常に明確で分かりやすく、参考にさせていただきました。

私は今まで一度虫歯になった虫歯の進行は人為的に抑えることができない、というふうに思っていましたので(単に勉強不足?)、田尾先生と渡辺先生の分かりやすいお話を読んで大変感動しました。

小さな虫歯・・・削るVS経過観察
小さな虫歯の再石灰化について

そこでもう少し詳しいところをお聞きしたいので質問させていただきます。

虫歯を削って治療するか、経過観察にするかは、渡辺先生のおっしゃるように、

C2初期までの虫歯でくぼみがあってプラークがどうやってもたまるかどうか」

を概ね判断基準にすればよろしいでしょうか。

また渡辺先生がおっしゃるように、C0C1でも往々にして削ることを選択する歯医者が多い現状において、削って治療するかどうかを適切に判断するために歯医者さんに聞く場合の上手い尋ね方と見分け方はないものでしょうか。

また削って治療するか、経過観察にするかを適切に判断してくれる歯医者さんを探すための上手い方法はないものでしょうか。

また経過観察の場合、どのような方法で観察すればよいでしょうか。

以前のご回答と重複する部分があるかもしれませんが、あらためてお聞かせ願います。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-01-15 22:51:13
削るか経過観察するかの基準は、国・地域・集団・医院の状況・患者さん自身や、その家族や、取り巻く環境など、さまざまな要因によって大きく変わってきます。

絶対に”これ”という基準はありません。
それぞれの先生や医院単位で基準も変わります。

経過観察をするには、記録が大切です。
過去の状況と客観的に比較できなければ、経過観察にはなりません。

そのためには、デンタルという小さなレントゲン写真が必要です。

奥歯は、バイトウイングという、かみ合わせて撮影して、一枚で上下数本が写るというとり方が理想的です。

さらに、ホルダーといって、フィルムを指で押さえずに、器具で固定して取るほうが、経年的に比較しやすいです。

もちろん、虫歯の部分がはっきり写っていなければいけません。

パノラマというお口全体を一枚でとるような方法だけでは、経過観察はできません。

レントゲン以外にも、口腔内写真や、経過を書き留めているかが目安になるでしょう。


さらに観察するだけでは進んでいくのを手をこまねいて待っているだけになってしまいますので、患者さん自身の状況に合わせた、予防計画とその指導を行ってくれることが条件でしょうか。


東京でしたら、根気よく探せば、見つかると思います。

ただし時間とお金はかかります。

”悪くなって治療に時間とお金をかけますか?
悪くならないように予防にかけますか?”

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: shigeさん
返信日時:2008-01-16 01:24:07
小牧先生、早速のご返事ありがとうございます。

やはり経過観察はレントゲンが必要なのですね。

しかし今までかかった歯医者さん初期虫歯だから
レントゲンで経過観察しましょうなどと言われた覚えが
ないので本当にやってくれるのかな、という不安もありますが、、
(まして予防計画とかも聞いたことがない)
こちらから積極的に言わないとだめなのでしょうね。

歯医者さんへの尋ね方(確認するポイントなど)や
歯医者さんの探し方についても
どなたかアドバイスいただけましたら幸いです。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-01-16 02:34:31
歯医者さんへの尋ね方(確認するポイントなど)や医者さんの探し方についてもどなたかアドバイスいただけましたら幸いです。

なかなか難しいですね。
虫歯予防は、先生の診査診断能力や、指導管理が重要になってきます。

フッ素PMTCのように目に見える部分でなく、表からでは見えにくいところに差が出てくるように思います。

同業者の歯科医から見ても、判断しにくいです。


歯科衛生士が予防を担当しているか、説明や指導に時間を割いてくれるか、デンタルレントゲンを撮っているかなど目安はあるかもしれませんが、参考程度で決定打にはなりません。


片っ端から電話して、”ここ”と思った歯医者に実際かかって、さらにいくつかの歯医者にかかって比較してみたらどうでしょうか。

費用や時間がかかりますが確実かもしれません。

レントゲンも何枚も撮ることになりますが、決まるまでの間ですので、一生の被爆量から考えればたいした量ではないと思います。


奥の手は、歯科大学の図書館(大学によっては一般市民も受け入れてくれるところがあります)や、丸善や三省堂などの本屋の歯科専門誌のコーナー、水道橋のシエン社というしか専門の本屋に行って、専門雑誌を見てくる。


歯科衛生仕向けの雑誌、医歯薬出版の”デンタルハイジーン”や、クインテッセンス出版の”歯科衛生士”などのバックナンバーを調べて、虫歯予防(カリオロジー)について記事を書いている先生を探す。

6と12月号には半年・1年間の索引が出ているので、そこで探すと早いかもしれません。

そういった先生に直接かかるなり、誰か照会してもらうなりすればいいと思います。


予防に熱心な先生方は、私の周りには結構いますが、私の知る限りでは、一般的にみて、医院で虫歯予防に本当に取り組んでいるところは大変少ないです。

通院に1時間ぐらいかかる範囲内で、100件ぐらい当たれば1件ぐらい、もしかしたら見つかるぐらいだと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-01-16 15:28:49
はじめまして。
随分と褒めて頂きまして・・恐縮です^^;

予防に熱心な歯医者さんを見分けるポイントですよね?
重要ですよね。

今ふと思い浮かぶものは、

・担当衛生士
フッ素の利用については細かく説明される
・口の中の写真をたくさん撮られる(鏡を使ってあらゆる方向から)
レントゲンの撮り方(デンタル)
・何も症状がなくても、定期的にレントゲンを撮る
・定期的に通いたくさせられる、何か(?)がある

※レントゲンの撮り方について
 ⇒ラバーウェッジやトンネル法、虫歯の判定や手袋の着用について


まとめてみると、歯周病治療に力を入れている歯科医院と近い感じがしますね。
実際、似た様な知識や管理が必要な分野でもありますし。

それにしても小牧先生の「奥の手」は、すごい「奥の手」だ・・^^;

でもセミナーやってる様な有名な先生でも、

「それって、予防じゃなくて削らないだけでは??」とか
「予防のセミナーじゃなくて、経営のセミナー??」

みたいな先生も中にはおられますし・・地道に数をあたってみて、ご自身の”感触”で判断していくしかないかも知れませんね。

少なくとも、「3DSをやってるからスゴイ!」とか、そういう単純な目安はなさそうです。

難しいですよね。。。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: shigeさん
返信日時:2008-01-17 22:07:43
小牧先生、渡辺先生、詳しいアドバイスありがとうございます。

このご時世に無料でこんな詳しいアドバイスがいただけるとは、、申し訳ないやら感激するやらです。

>通院に1時間ぐらいかかる範囲内で、100件ぐらい当たれば1件ぐらい、もしかしたら見つかるぐらいだと思います。

やっぱりそうなんですね!
思えば3,4年前に図書館で虫歯の本を読んで、

「そうか、虫は治療より予防なんだ!」

と勢い込んで近くの歯医者さんに駆け込み、

「治療希望ではなく予防検診を受けたいのですが」

と言ったら、怪訝そうな顔をされた揚句、自分では全然意識してなかった虫歯を何本も指摘され、削られたりつめられたり被せられたり・・

そのまましばらく通うことになり、今となっては治療の是非は判断できませんが、どうもしっくりこない気持ちがあり、それ以来予防検診のことは考えなくなりました。

(本に書いてるのと話が違うじゃん、、という)

お金はありませんが時間は結構ありますので、小牧先生や渡辺先生のアドバイスを参考に探してみます。

さすがに1件づつ通って・・というのは大変なので電話であたりをつけるか、小牧先生の奥の手を使ってみようかと。。

それでもダメならこちらのサイトのめぼしい回答者の先生の病院に行けばよいですね^^。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-01-20 12:49:52
>本に書いてるのと話が違うじゃん、、

そうなんですよ^^;

歯科医院にもいろいろとありますから、予防にほとんど力を入れていないという歯科医院もかなり多いです。

そういった歯科医院に予防を希望する患者さんが行っても、お互いにメリットは無いんですよね。

ですから僕は、

「患者さんが望む治療」と
「歯科医院側が力を入れている治療」

のマッチングを行うことが必要ではないかと思っていて、現在、それを実現させるためのシステムを製作しています。

近々歯科医院の募集を開始するので、なるべく多くの歯科医院に協力してもらえるように頑張りたいな〜と思っています(^^)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: shigeさん
返信日時:2008-01-24 20:19:30
田尾先生、コメントありがとうございます。
すみません、こちらにコメントあったのに気付きませんでした。

田尾先生の取り組んでいる活動は本当に画期的な素晴らしいものだと思います。

今までだったら、真の情報を仕入れるためには図書館で絶望的な検索を行うか、自分で膨大な時間をかけて探すしかなかったところが、こんな手軽な方法で有用な情報を得られるとは。

大変なことも多いと思いますが、マッチングシステム含め、サイトの発展、ぜひ頑張ってください。


>日本中の良心的な歯科医の先生方、協力してあげてください!


こういうのはNPO法人にもなるんではないでしょうか。

質問の方はたくさん情報いただき、ほとんど解決しましたので一旦クローズさせていただきます。


P.S.

ネットで近くの歯科医を検索して良さそうな雰囲気の歯医者さんを見つけました。これまで使ってませんでしたがネット(HP)もばかになりませんね。



タイトル 虫歯を削るかどうかを正確に判断できる歯医者さんの見分け方は?
質問者 shigeさん
地域 東京23区
年齢 34歳
性別 男性
職業 無職
カテゴリ 虫歯治療
虫歯その他
歯医者さんの探し方・見つけ方
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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