フッ化物による虫歯予防では、フロリデーションが最も効果が高い?

相談者: kireihaさん (22歳:男性)
投稿日時:2009-01-16 00:03:22
こんばんは。

いつもお世話になっています。
僕は水道水フッ素化には疑問というか良く解らない点があります。

フッ素の応用法として一番効果があるのが水道水フッ素化だと言われているということが不可解です。


フッ素の利用法には局所応用と全身応用がありますよね。
局所応用はフッ素洗口、フッ素入り歯磨き剤フッ素塗布。全身応用は水道水フッ素化、フッ素錠剤、フッ素添加食塩等。

全身応用の目的はフッ素をに直接作用させるのが目的ではなくて、体内にフッ素を摂取させるのが目的ですよね。
まずそこの所がはっきりしません。

全身応用でも歯にフッ素を直接作用させる意図もあるのかどうか。
たったフッ素濃度1ppmの水道水に、局所応用としての効果があるとは思えません。
ということは、全身応用は体内にフッ素を取り込むのが目的ということですよね。


歯は成人したときにはもう完成されているので、成人してからフッ素を摂取しても歯には全く影響しないんではないんですか?
ネットで調べていると成人にも効果があると書かれている感がありますけど。
歯を形成中の子供なら非常に効果があるんだろうと思います。
フッ素を摂取すると唾液中のフッ素濃度が上がるとかあるんでしょうか。
それなら成人のフッ素摂取も効果ありそうです。


全身応用が成人にも効果があるなら、ミラノールを毎日少し飲むとかでも水道水フッ素化と全く同じ効果がありますよね。
また、水道水フッ素化がされていない日本では、子供にもミラノールを毎日飲ませるようにしたらいいのではないでしょうか。

水道水フッ素化をしている地域では、成人の虫歯もフッ素化してない地域に比べてかなり少ないそうです。

なぜ日本ではフッ素洗口などが普及してきたのに、体内に摂取することには関心が向かないんでしょうか。
水道水フッ素化が最も効果があるなら、フッ素洗口の前にフッ素サプリメントやらが普及してもよさそうですが。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-01-16 09:37:33
は成人したときにはもう完成されているので、成人してからフッ素を摂取しても歯には全く影響しないんではないんですか

子供も水を飲みます。


>なぜ日本ではフッ素洗口などが普及してきたのに、体内に摂取することには関心が向かないんでしょうか。
>水道水フッ素化が最も効果があるなら、

体内に吸収されて効果を発揮しているのです。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-01-16 09:57:52
まあ、

「水道水」「フッ素」「害」

などのキーワードで検索してもかなり出てきます。

代表的な所では

http://www.npojip.org/fusso/tip-fusso.html
http://www.yakugai.gr.jp/inve/fileview.php?id=41

でしょうか。

また、歯医者さんでも

http://www.ctb.ne.jp/~kazuno/hussotte.hontoniiino.html

のように、

「それは自分で使う分ならばまだ良いですが、必要としてない人にまで無理やりに摂取させようというのは、問題があると思いませんか? 水道水に入れるということはそういうことなのです。公衆衛生の名のもとに。」

と言う意見もあります。

また、このサイトでも以前に

フッ素過大評価反対!

と言うディスカッションが行われました。



僕個人としては

「局所応用としては効果は非常に高いと思うが、全身応用となると‥」

と言う感じですね。


あ、松山先生とかぶりました。


このあたりは田尾先生や渡辺先生が大好きなネタなのではないかと‥。(むちゃぶり?)

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-01-16 11:12:50
こんにちは。

上水道のフッ素化ですが、水道水にフッ素を入れることで、虫歯を減らすことができることは多く報告されており、欧米でも多くの地域を除き実施されています(実施されていない州もあります)。

しかし日本では、昭和46年に「宝塚斑状歯訴訟」という事件が起こりました。
1960年代後半から水道水のフッ素化を兵庫県宝塚市と西宮市で始めたのですが、フッ素1ppmのところを倍量の2ppmのフッ素が入ってしまったのです。

その結果、この水道水を飲んだ人たちにフッ素中毒の症状が出てしまい、訴訟問題にまで発展、フッ素を水道水から除去せざるを得なくなってしまったのです。
この事件以来、医師会の反対もあり、上水道のフッ素化が行われていないといわれています。

さらに欧米では水道水はそのままではあまり飲みませんが、日本では水道水を飲料水として普通に飲むことに問題があるのでしょう。

やはり必要な人が必要な量をとる方がいいかもしれません。
かといって高濃度のフッ素を飲むのは絶対にやめてください。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-01-16 11:29:21
北欧では水道水だけではなく、食卓塩にもフッ素化されているものもあります。
椿先生のかかれている、フッ素化できないエリア対策です。

僕は、これを北欧から仕入れて、カンボジアの小学校の給食センターに寄付しています。
カンボジアの土も水もフッ素に乏しいうえに、お茶をあまり飲まないので、学童期の虫歯が非常に多いのです。

ある一定量をキチンと摂取することは、非常に有意義ですが、日本では水道の水をそのまま飲みますし、お風呂に入る習慣も欧米の回数とは段違いです。
同じ濃度では少々過剰になりすぎるきらいがあります。


知識の少ない弱者を守るという観点では、"フッ素を入れて虫になり難い環境をちょっとでも良くする" と "フッ素を入れてしまうことで間違って大量に摂取することで、問題を作ってしまう"、この二つが相反します。

どっちがいいのかは?

市町村レベルでも実施可能でしょうから、お住まいのエリアの保健所や、水道局の見解を調べて見られるのもイイかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kireihaさん
返信日時:2009-01-16 15:49:49
タイヨウ先生ありがとうございます。

参考ホームページありがとうございます。
僕も

「局所応用としては効果は非常に高いと思うが、全身応用となると‥・」

には賛成です。

特に全身応用の場合、の形成期の子供では効果がありそうですが大人では効果があるとは思えません。
大人の場合、摂取したフッ素が歯に作用することはほとんどないと思います。
大人の場合、局所応用でしか効果を発揮しないと思います。

つまり大人には水道水フッ素化は意味がないと思います。
効果はないのに飲みすぎると害は出るわけですから、水道水にフッ素を添加するのはやめといたほうがいいでしょうね。

全身応用をしたいのなら子ども限定で摂取させる方法を考えるべきだと思います。


佐藤先生ありがとうございます。

>知識の少ない弱者を守るという観点では、"フッ素を入れて虫歯になり難い環境をちょっとでも良くする" と "フッ素を入れてしまうことで間違って大量に摂取することで、問題を作ってしまう"、この二つが相反します。
>どっちがいいのかは?

知識の少ない弱者を守るために、強引にフッ素を摂取させるのは反対です。
水道や食べ物や飲み物に入れると、沢山食べたり飲んだりする人は知らないうちに害に犯されます。
やはり強引に摂取させるのではなく、正しい知識を教えて本人の意思で予防させるべきでしょう。


Dr.TSUBAKI先生ありがとうございます。

>やはり必要な人が必要な量をとる方がいいかもしれません。

僕もそう思います。
水道水に添加するというのはやめといたほうがいいと思います。
全国民が健康的に害もなく虫歯リスクを減らしたいのなら、水道水フッ素化をするのではなく、飲食物への砂糖の使用を全面廃止、だらだら食い禁止条例、といった法律を決めるほうがはるかに健康的でいいと思います。
他の生活習慣病の予防にもなります。


松山先生ありがとうございます。

>子供も水を飲みます。

子供には効果があると思います。

>体内に吸収されて効果を発揮しているのです。

大人でも効果を発揮しますか?


僕が今知りたいことは「大人でも全身応用に虫歯予防効果があるのか?」です。

効果があるのならフッ素が添加された水道水をのんだり、フッ素入り塩を食べたりしなくても、フッ素入歯磨き剤ミラノールをちょこっと飲んでも同じ効果があると思うからです。


A「俺の地域は水道水フッ素化してるんだいいだろ?」
B「俺はミラノールをちょこっと飲んでるから平気だよ。むしろ水道水フッ素化されたら害が怖くて水をがぶ飲みできないよ」

というわけで、僕は今ミラノールを飲むか飲まないか迷っています。
回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-01-16 16:00:07
ミラノールを飲んではだめですよ。
フッ素は高濃度では毒なのです。

このため歯科界では、あなたが生まれる前に大論争になったことが有るのです。
局所に応用と全身応用とは分けて考えるものです。
だから比較すること自体があまり意味のないことなのです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kireihaさん
返信日時:2009-01-17 03:02:35
松山先生ありがとうございます。
ミラノールは飲みません。
水道水フッ化物添加の問題は、ウィキペディアとかを見て少しずつ分かって来ました。
推奨派と反対派がいて単純な問題ではないみたいですね。

僕はてっきり水道水フッ化物添加は、水道からフッ素洗口液が出てくるのと同じと思ってました。
つまり普通の水道水でうがいしても予防効果はないけど、フッ素添加水道水でうがいすれば予防できるのか?と思ってました。

が違うんですね。
その水を飲むから効果があるんですね。
(ないかも)
(あっても害のほうが大きいかも)


>局所に応用と全身応用とは分けて考えるものです。
>だから比較すること自体があまり意味のないことなのです。

の意味もなんとなく分かってきました。
完璧には解っていませんが。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kireihaさん
返信日時:2009-01-17 03:38:46
あと

フッ素を歯に塗布するのと、経口摂取する違いと効果は?

の、田尾先生の回答の

「そういった理由でフッ化物錠剤を服用するよりも、フッ素洗口法フッ素ジェルフロリデーションなどのほうが優れていると思います。」

の部分って、

「そういった理由でフッ化物錠剤を服用したりフロリデーションをするよりも、フッ素洗口法やフッ素ジェルなどのほうが優れていると思います。」

の間違いじゃないですか?
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-01-17 07:46:31
お、ご指名が(^^;)


健康なさんはフッ素は飲まないと効果が無いと思われているようですが、飲まなくてもフッ素の虫歯予防効果は発揮されます。

確かに歯の形成期にフッ素を摂取すれば歯自体にフッ素が取り込まれて効果が高そうに思えるのですが、実際にはそのことよりも、再石灰化の促進や細菌の酸産生を抑えることのほうが虫歯予防に効果的だと考えられています。

フッ素には、


1.歯の再石灰化を促進する!

2.フッ素が歯に取り込まれ、酸に強い歯を作る!
  (フルオロアパタイトが形成される)

3.虫歯菌が酸を作るのを抑制する!


上記3つの作用があるわけですが、特に重要なのは1と3で、フッ化物錠剤には、

1.歯の再石灰化を促進する!
3.虫歯菌が酸を作るのを抑制する!

の作用がありませんから、

>フッ化物錠剤を服用したりフロリデーションをするよりも、フッ素洗口法フッ素ジェルなどのほうが優れていると思います。

と書かせて頂きました。

また、フッ化物錠剤は成人が飲んでも効果がありませんので、対象年齢は16歳以下(歯がまだ完全にできあがっていない時期)です。


フロリデーションもフッ素を体内に取り入れることよりも、フッ素が歯の表面に触れるようになることに意味があります。

また、虫歯などで歯が脱灰している部分にはフッ素が取り込まれやすくなりますから、虫歯の進行抑制にも効果があるんじゃないかな〜と思います。


ただ、物事はやはり「いい加減」であることが重要だと思いますから、昔はフロリデーションをしたほうが虫歯が減るはずなのになんでやらないんだろう?と思っていましたが、今の日本においては必要ないのかな〜と思っています。

やるのであれば、全国の小学校でのフッ素洗口歯磨き指導の実施がベストではないかと今は考えています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kireihaさん
返信日時:2009-01-17 22:06:38
田尾先生ありがとうございます。

>「そういった理由でフッ化物錠剤を服用するよりも、フッ素洗口法フッ素ジェルフロリデーションなどのほうが優れていると思います。」

この文章、間違えたわけじゃなかったんですね。失礼しました。



>フロリデーションもフッ素を体内に取り入れることよりも、フッ素がの表面に触れるようになることに意味があります。

やっぱりそうだったんですか。
じゃあ海外のフロリデーションをしている地域に住んでいる人がフロリデーションをしてない地域に引っ越した時に、フロリデーションの代わりにフッ素錠剤を飲んでいるという話を聞きますが、フロリデーションの代わりというならフッ素錠剤ではなくフッ素洗口等をするべきということですよね。


また、フッ素の摂取は16歳以下に限って酸に強い歯になる効果があるということですね。
それも歯磨き剤ミラノールを飲むのではなく、フッ素錠剤で飲むべきでしょうね。
やはり作られた目的に沿って使用することが大切だと思います。

フロリデーションの一番の目的は、フッ素が添加された水道水が口に入って歯に当たるようになること。
ただし16歳以下ならフロリデーションにもフッ素錠剤と同じくフッ素を摂取するという目的もある。
こういう認識でよろしいですか?
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-01-17 22:21:51
>海外のフロリデーションをしている地域に住んでいる人がフロリデーションをしてない地域に引っ越した時に、フロリデーションの代わりにフッ素錠剤を飲んでいるという話を聞きますが、フロリデーションの代わりというならフッ素錠剤ではなくフッ素洗口等をするべきということですよね

そうですね。



>フッ素の摂取は16歳以下に限って酸に強いになる効果があるということですね。それも歯磨き剤ミラノールを飲むのではなく、フッ素錠剤で飲むべきでしょうね。
>やはり作られた目的に沿って使用することが大切だと思います。

それもそうだと思います。
歯磨き粉にはフッ素以外の成分も入っていますしね。



>フロリデーションの一番の目的はフッ素が添加された水道水が口に入って歯に当たるようになること。
>ただし16歳以下ならフロリデーションにもフッ素錠剤と同じくフッ素を摂取するという目的もある。
>こういう認識でよろしいですか?

う〜ん、一応そうなるでしょうか。



ちなみに、日本は歯が痛くなったら誰でもいつでも歯医者にかかることができますが、ほかの国の中には歯が痛くなっても簡単には歯医者に行けない地域がたくさんあります。

歯の健康で悩めるというのはある意味贅沢で、歯どころではない国もたくさんあるわけです。

そういった国の場合にはフロリデーションは非常に有効だと思いますが、日本の場合はまぁこういった環境ですので、あまり必要がないのではないか?という意見が多いのではないかと思います。

実際、フッ素を応用したかったらフッ素配合歯磨き粉を使ったりフッ素洗口を行ったりすることは難なくできるわけですから、「フッ素」に関してはそれで十分だと思います。


また、虫歯予防はフッ素が全てではありませんので、食事のタイミングに気を付けたり、歯をきちんと磨いたりすることももちろん重要です。

歯周病はフッ素では防げませんからね(^^;)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kireihaさん
返信日時:2009-01-17 23:19:33
田尾先生ありがとうございます。

フロリデーションが実施されたとしたら、フッ素が添加された水で米を炊いてその米を食べます。
そしたらフッ素が添加されてない普通の水道水で炊いた米を食べた時と比べて、食後の再石灰化時間が早くなり、虫歯菌に酸を作らせるのを抑えるわけですよね。

これって、食後にフッ素入り歯磨き剤歯磨きをしない人には効果あることですが、食後に歯磨きとフッ素の使用をちゃんとする人にとっては全く必要ないことですよね。

つまり日本においてはフロリデーションは虫歯予防を怠っている人には効果があるが、そうでない人には害はあっても利益はないということでしょうかね。

今の日本は歯磨きがすぐできるわけですし、歯磨き剤にフッ素が入っているわけですから、食後にフッ素入り歯磨き剤で歯磨きをすればフロリデーションをする必要はどこにもありませんね。


やはりフロリデーションは、歯どころではない、そういう国の人たちのためのものでしょうね。

先生方、コメントをくださりありがとうございました。
舌足らずな所もあり失礼しました。



タイトル フッ化物による虫歯予防では、フロリデーションが最も効果が高い?
質問者 kireihaさん
地域 非公開
年齢 22歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ フッ素
予防関連
斑状歯(歯牙フッ素症)
回答者




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