黒い影が残る根管治療。セカンドオピニオン可能?

相談者: もぉさん (50歳:男性)
投稿日時:2023-05-22 03:15:07
先月左上5番の「根充後の黒い影」について質問した者です。
あれから1ヶ月経って歯医者さんへ行きましたが、いきなりファイバーコアの型を取ると言われたので、

「黒い影の話は大丈夫なのですか?」

と聞いてみました。
すると少し憮然とした様子で

「だったらレントゲン撮ろう」

と言われレントゲンを見たら、前回に同様黒い影が根の下に少し残っていました。
色も大きさも前回と同じ位だったように見えました。

「過去2回根管治療で失敗していて、また黒い影が大きくなってくるとその方が心配です。時間がかかっても良いので、もう一度根治して頂けるのですか?」

と聞いたら、

「やるだけの事は全てやって最近は全て死滅しているはずだから再根治はしない、後は自然治癒で治るはず」

と言われました(前回は自然治癒などないと言われた気がします)。

「でしたら残っている黒い影は傷跡(瘢痕)みたいなものですか?」

と聞けば

「そうだと思う」

とお返事が有りました。
また

「3割負担で健康保険が使えるならば、払いますのでCTを使って頂いても構わないです」

ともお話したのですが

「あまり意味はないし、お金が勿体無いから止めておきな」

と言われました。
結局再び様子を見て、1月半後の定期検診の時に診てみて

「状況が良くなっていればファイバーコアを取り付けましょう」

と言われて診察が終わりました。
何だかわからないモヤモヤした感じで治療が終わりました。
他院へ検査外来やセカンドオピニオンは出来るものなのでしょうか?
歯医者さんのセカンドオピニオンは転院前提が多いと思うので、(仮の話ですが)根治・根充の段階での転院は可能なのでしょうか?
根っ子のみで残存歯も少なく、転院して抜歯と言われてしまうような状況も心配です。

そういう患者さんは実際いらっしゃいますでしょうか?
参考までにお聞きしたいと思いました。宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-05-22 13:19:03
こんにちは。

前回の質問が保存されていない為(削除されたのでしょうか?)確認できない状態で回答させていただきます。

もぉさんは一体何をお望みなのか?を再考いただく必要があるのだろうと考えました。

根管治療はそれ自身が目標となる場合は滅多になく、最終目標は問題なく歯を機能させることである場合の方が多い為、根尖に見られるレントゲン上の黒い影にどれほどこだわる必要があるのか?が、この質問だけからはわかりませんでした。

例えば、歯科医が何らかの歯冠修復治療を行う際、歯根の先にレントゲン上黒い影を確認した場合、全く痛みや腫れなどの症状がなくても再根管治療を行う必要があるとお伝えする場合はしばしばありますが、それは、歯科医がこれから行おうとする治療の長期成功において必要と判断するからです。

理由の一例としては、古い根管充填材は収縮したり剥離している事がある事を知っている為、細菌感染が生じていてこれから行う治療中に今まで無かった症状が生じるリスクを無くして起きたいとか、新たに土台をやりかえる際に根管を形成中に充填材が取れて治療が台無しになるリスクを無くしておく為とか、今よりより強固な修復を行う上で今ならば根管治療が一番しやすい時だからとか、何らかの明確な理由がある為に歯科医から根管治療のやり直しを提案することはしばしばあるでしょう。

また、他院からの転院で根管の清掃状態の程度が全くわからないままよりしっかりした修復治療をしてしまうという判断をするとやり直しリスクが残り、いざやり直しが必要になった際にせっかくの修復治療が台無しになるから先に根管の清掃状態と充填状態を自分で確認しておきたいという場合もあるでしょう。

ところが、今回のご質問では痛みや腫れなどの自覚できる症状があるのか?どうかの記載がなく、単に根尖端にレントゲン上の黒い影が認められるだけのご相談内容になっている為、再根管治療をした歯科医がしなくて良いと言っている再治療を患者さんが必要だとお考えなのは何故かなぁと不思議に感じました。

経過観察で影は大きくも小さくもなっておらず安定しているならばあえてこれ以上不用に触らないという選択ができるのではないか?という気もしました。
ただ、それに関しては診断が必要な為よくはわかりません。

根管治療は薄い歯根壁の歯質をどんどん無くす作業ですから、何度も何度も好んで受ければ良いという治療ではありません。
歯冠修復する際は頑丈な歯質によって維持された頑丈な土台を使わなければ歯は破折してきますから、マイクロスコープで見え化する為にわざわざ視認性よくストレートに近く根管形成された根管になっていると残りの歯根の歯質は非常に薄くなっており、歯冠修復でガッツリ噛めるようになりガンガン噛むようになられた途端に歯根破折が生じて、抜歯選択しかなくなるという元も子もない治療結果が笑うに笑えない話としてあるくらいのものです。

ですから、歯科医がこれ以上は不用と診断して責任をもって次のステージに進んでくれるならばありがたいと考えることももしかしたらできるのかもしれません。

ただ、実際どうなのか?は検査を元に診断が必要ですから、ネットでは何とも言えません。

マイクロ根治の達人のした根管治療後、補綴物が入ったら数年で歯根破折をする割当がどう見ても増えているが、それは根管治療の失敗にカウントされるわけではないという内実もあります。

要は何を目標としていたのか?それを忘れてしまい歯科医がこれ以上しなくて良いと言っている治療のやり直しが長期的得策になるのか?が、ここでは全くわからないという事です。


〉他院へ検査外来やセカンドオピニオンは出来るものなのでしょうか?

他院で検査をお受けになる事は可能でしょうが、ダメなところがありますよと言われた場合、一体誰が最後まで治療の責任を持ってくれるのか?の方が大切でしょう。
元の歯科医のところに戻って別の歯科医がここがダメだと言っているから直してくれと依頼したところで今の歯科医はこれ以上出来ないと伝えているのですからやらないでしょうし、できないでしょう。
ですから、歯科の場合は個々の歯科医の技術が主体の治療内容になるわけですから転院が基本になります。

他の歯科医の治療にダメ出しをするのは誰でもできますが、ダメ出ししたところをリスク少なくやり直しできるのか?は別物になります。
ダメ出しした歯科医に責任を持ってやってもらいなさいで終わりになるでしょうし、やり直しに歯の寿命を伸ばすだけの効果があるのか?はわからない時は多いでしょう。


根管治療は機械的拡大が基本になりますから、やればやるほどどんどん根管壁の歯質を失っていく治療だという事は知っておかれると良いでしょう。
歯冠修復治療の長期成功は健全な歯質がどれくらい残せたか?で変わりますからね。

お大事にしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もぉさん
返信日時:2023-05-22 20:41:45
船橋先生、こんばんは。
前回質問分はここからですと開けますが、確かに下のツリーからでは開けないですね。
https://www2.ha-channel-88.com/bbs/kiji.php?no=477278
確かに歯を被せ直して頂く事が、今回の治療のゴールですよね。
しかし過去に黒い影があるからと言われて剥して治療し直した事が2度有り、今では根っ子しか残っていない有り様なので、またその黒い影が数年後再び大きくなって「病巣が有るから剥がす」と言われるような事態になる事が心配です。

根管治療をすればする程、残存歯がさらに減りますか…。
確かにレントゲンを見たら白い神経の根充跡が前よりも厚くなり、目視ですが残存歯が少なくなったように感じました。

(患者目線で不快に感じられてしまうかもしれませんが)今通っている先生は、御高齢で御意見無用な所が有るので、疑問に感じる所も時として有ります。
昨年も左上の歯を治療している途中に主訴も無いのに急に右上の歯を削り出して理由を聞けば憮然とされたり、
https://www2.ha-channel-88.com/soudann/soudann-00105138.html
今回も前回の総括無しにいきなりコアの型を取ると言い出したり、前々回は根充前に何故レントゲンを撮ってくれなかったのかと思ってしまいます。

そしてこの段階での転院はリスクが伴いますか…。
納得のいく御説明が有るかわかりませんが、次回定期検診後の診察で今後の身の振り方を考えたいと思います。
長文での御回答恐れ入ります。
有難う御座いました。



タイトル 黒い影が残る根管治療。セカンドオピニオン可能?
質問者 もぉさん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の失敗・再治療
その他(セカンドオピニオン・カウンセリング)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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