上奥歯の詰め物に適した素材について。自由診療で考えています

相談者: たろすけさん (38歳:男性)
投稿日時:2023-07-19 05:55:18
右上6番の白い詰め物が欠けて取れています。
見栄えを気にして銀の詰め物から白い詰め物にしてもらいました。
3年ほど前です。

上の奥歯ならあまり見えないのでゴールドが良いのでしょうか?


あと右下6番が銀の詰め物です。
今後やり替えていこうと考えていますが、今のところ不都合はないです。

まず右上6番からにはなりますが、今後下6番との当たり方を考えて、上6番をゴールドにしたら下6番もゴールドにした方が良いとかありますか?
下をセラミックにするなら上もセラミックがセオリーでしょうか?


ゴールドの詰め物は良いと聞きますが、あまり歯科のホームページ見ても金額面が載っていなくて、自由診療をメインにしてるところでお願いすると20万円くらいするのでしょうか?

歯を大切にして、審美にも力を入れてる歯科でお願いしたいと考えています。
下の奥歯でもゴールドはそれほど嫌ではないです。


あと、審美的な面で言うとダイレクトボンディングにも興味あります。
後に前歯などで考えています。
前歯も半分くらい削って白い詰め物で色が変わってしまっています。

今回の上6番にダイレクトボンディングでも良いでしょうか?
強度的に問題があるのか、最近の素材で奥歯でも大丈夫なものが出ているとかありますでしょうか?

どうぞよろしくお願いします。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2023-07-19 07:48:05
たろすけさんこんにちは。


どんな材料が良いか?これは悩むところですね。
まずは、先生の得意なものの方が良いのかと思います。

ダイレクトボンディングをするならば特に拡大治療(顕微鏡やルーペ)をしている方が、良い治療を受けやすいと思います。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-07-19 10:39:08
こんにちは。

〉右上6番の白い詰め物が欠けて取れています。

3年でかけたのは残念でしたね。

ハイブリッドインレーだったのでしょうか?
3年前ではまだ保険適用外治療で自費だったのではないでしょうか?(今は保険で可能)

保険では3年前ならばレジンインレーしか選択出来なかったはずですから(レジン充填を技工物で納品してもらいレジン系セメントで接着するタイプ)強度が不足していたのかもしれませんね。


歯の当たり具合により6番7番は要の歯ですからガッツリ当てて噛ませたい、できれば天然歯の磨耗状態を真似て一部面接触もあるぐらいにと、咬合付与してしまうと強度不足で欠ける材料が沢山あります。

欠け方をよく診てもらい欠けるには欠ける理由がありますから、窩洞形成に角を持たせないとか、不足した厚み分の歯を追加で削り落とすとか、咬合付与に面接触は与えないとか、何か工夫を追加して次は欠けない材料強度を保証した形成にしてもらうと良いのではないでしょうか?その為、自費治療では保証期間が設けられる場合が多いと思います。
保険のインレーには年単位の保証期間というのは無いです)


結局、材料だけの問題ではなくいかに材料をうまく使うか?という歯科医の技術的な問題があったりすると思います。

それぞれの材料には特性がありますから、上手くいかなかったら上手く行くようにしてもらうと良いのではないでしょうか?



〉ゴールドの詰め物は良いと聞きますが、

ゴールドや銀歯(保険の金銀パラジウム合金という名称の銀が主体の合金)は窩洞形成時に角があっても浅くても細くても薄くても割れにくい材料です。

銀歯よりゴールドの方が高級でより良い材料ですが、成分比が異なる金属同士が当たるとガルバニ電流が流れ腐食が進む事が知られています。
セラミックは電気を通しません。



〉今回の上6番にダイレクトボンディングでも良いでしょうか?

ダイレクトボンドも保険のレジンも材質的には同じですから3年前の治療が何で行われて、次は治療を成功させたいのか?歯質を保存してほしいのか?で治療のやり方が変わると思います。

保険のレジンも昔はありませんでしたが(3年前にはあった)臼歯部用が販売されています。
かなり硬くなり削ってみると弱いエナメル質より硬い印象があります。
保険治療でも臼歯部によく使用されます。



ちなみにゴールドは時価でしょう。
金がどんどん値上がりしていますから昔のように安くはないでしょう。
窩洞の大きさ(使用g数)にも左右されるでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たろすけさん
返信日時:2023-07-19 13:21:24
加藤先生ありがとうございます。


ダイレクトボンディングが得意な先生なら、奥歯にしてもらっても強度的に問題ないようにしてもらえるのでしょうか?
もしくはセラミックを勧められるのでしょうか?

何かの記事でハイボンドカルボ?の接着剤の影響がと書かれてるのを見たのですが、ダイレクトボンディングやセラミックや金は接着剤を使ってるとかでしょうか?

詰め物を身体に負担のかからないものにしても、接着剤で影響でる可能性があるのでしょうか?
その点が気になりました。
代表的な接着剤などありますか?
回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2023-07-19 22:49:12
あれこれ書いていますがピンボケですね。
twitterにしたらよいでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たろすけさん
返信日時:2023-07-20 00:30:45
こんにちは。
船橋先生ありがとうございます。


普通のレジンインレーだと思います。
当時銀のインレーのが強いし目立ちにくいからと言われましたが、以前のものより良くても銀のインレーの影響を考えて変更お願いしました。


噛ませ方にもよるのですね。
欠けは一部のような感じです。

5番の側面真ん中あたりがぽこっと取れてるような感じで、歯の真ん中の詰め物はまだついてると思います。
フロス歯間ブラシの影響もあるのでしょうか?


保険診療では仕方なくても、自費診療の場合だとレジンインレーでも上6番にダイレクトボンディングされる方もいるのでしょうか?

歯の削り度合いによって選択するのかなとも素人ながら思います。
あまり削らず、消耗か問題あってもレジンなら歯をあまり削らずやりかえれるのか。

奥歯でのレジンの使用はあまり推奨してないから、セオリーではないですよね。




〉結局、材料だけの問題ではなくいかに材料をうまく使うか?という歯科医の技術的な問題があったりすると思います。
〉それぞれの材料には特性がありますから、上手くいかなかったら上手く行くようにしてもらうと良いのではないでしょうか?

そうですよね!
ダイレクトボンディングや、セラミック、ゴールドも人によって考え方によりますよね。


〉成分比が異なる金属同士が当たるとガルバニ電流が流れ腐食が進む事が知られています。
〉セラミックは電気を通しません。

ゴールドは良いのは良いのですね。
下もゴールドにしたはうが腐食が進まないのでしょうか?
インレーの型によっては、完全に合う合わないもあるかとは思いますが。



〉今回のダイレクトボンドも保険のレジンも材質的には同じですから3年前の治療が何で行われて、次は治療を成功させたいのか?歯質を保存してほしいのか?で治療のやり方が変わると思います。

そうですね!保存もかなり重点おきたいです。
ダイレクトボンディングするならやりかえ時に負担が少ないと考えても良いのでしょうか?

ただ、歯科によってですが、15万以上するみたいなのでかなり金額の負担が大きいですね。
ダイレクトボンディング(レジン)で5年くらい待たせて、やりかえ時にも歯に負担が少なくて済むと認識しても良いでしょうか?
セラミックやゴールドで10年近くうまくいけば治療せずにすむのか。



〉金がどんどん値上がりしていますから昔のように安くはないでしょう。
窩洞の大きさ(使用g数)にも左右されるでしょう。

私が見てる歯科は虫歯治療とダイレクトボンディングで15万から20万くらいでした。
初診料もそれなりにしています。
今後の自費診療はこれくらいになるのでしょうか?
すみません、医院によるだけですかね。

詰め物の写真見ていると、割と奥歯に近いところをダイレクトボンディングしているようにも見えますが手前かもしれませんね。
得意な先生でも6番7番はセラミックとかにするものなのでしょうか?
先生ご自身ならどのようにされますか?


削る量が少ないのは、レジン、ゴールド、セラミックの順でしょうか?

あと、身体に影響のない素材にしても、それをつける接着剤などは身体に影響ないのでしょうか?
何かの記事でハイボンドカルボ?セメント系の接着剤でしょうか?

悪影響の心配をしている記事がありましたが、一般的にどのようなものを使うのでしょうか?
あまり気にしなくてよいですかね。


たくさんすみません。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2023-07-20 07:22:24
>ダイレクトボンディングが得意な先生なら、奥歯にしてもらっても強度的に問題ないようにしてもらえるのでしょうか?
>もしくはセラミックを勧められるのでしょうか?

大きさにもよるので、先生に聞かれるときちんと答えてくれると思います。


>何かの記事でハイボンドカルボ?の接着剤の影響がと書かれてるのを見たのですが、ダイレクトボンディングやセラミックや金は接着剤を使ってるとかでしょうか?

ハイボンドカルボは松風さんで出しているセメントですね。
主に虫歯に使用するセメントですね。
ダイレクトボンディングやセラミックではボンディング剤を使用し、レジン系の接着剤を使用するとことが多いと思います。


詰め物を身体に負担のかからないものにしても、接着剤で影響でる可能性があるのでしょうか?その点が気になりました。
>代表的な接着剤などありますか?

どんな影響を考えているのでしょうか?
先生の好みでメーカーは異なると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たろすけさん
返信日時:2023-07-20 13:45:47
こんにちは

加藤先生ありがとうございます。
ダイレクトボンディングでも場合によっては可能なんですね。


セメントなんですね!
そのセメントは、以前銀の詰め物が身体に良くない的な身体に不調をもたらすようなことはないのかなと心配していました。

そのセメントは虫歯に使用するとのことですが、金属の詰め物に使用するということでしょうか?
例えば、銀の詰め物やゴールドの詰め物に。

ダイレクトボンディングやセラミックは、セメント系の接着剤は使わないのが一般的ということですか?
ボンディング剤というのもあるのですね。


結局のところ、ボンディング剤も、そのセメントも健康上良くないとかは気にしなくて良いのでしょうか?
歯科によっては使用しているものも全然違うのですよね?

セメントは主にこれが代表的とか、自費のとこならこれをとか、そこにも多少の違いはあるものでしょうか?
ボンディング剤もこれらのどれかが多いとかありますか?
回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-07-20 14:57:25
〉5番の側面真ん中あたりがぽこっと取れてるような感じで、歯の真ん中の詰め物はまだついてると思います。
フロス歯間ブラシの影響もあるのでしょうか?

インレーであれば側面は隣接面でしょうね。
そこが強度不足からよく欠けてくる部分ですね。

レジンインレーは役不足だったのでしょう。


保険診療では仕方なくても、自費診療の場合だとレジンインレーでも上6番にダイレクトボンディングされる方もいるのでしょうか?

時におられます。
物性からは強度は不十分ですからあまり咬まないように調整してあるかもしれないですね。


〉歯の削り度合いによって選択するのかなとも素人ながら思います。

素人でもわかりますよね。


〉あまり削らず、消耗か問題あってもレジンなら歯をあまり削らずやりかえれるのか。

レジンは歯と接着するので(象牙質の構成要素であるコラーゲン繊維をほぐして樹脂が固まる際に巻き込んで固まりますから一体構造に近くなります。

エナメル質部はエナメル小柱構造にレジンタグという脚をつっこんで固まりますからエナメル質の硬度とも関連してほぼ一体化します。

問題があると同じような接着力を期待するならば樹脂が入り込んだ部分は削り取る必要があります。
数十μというイメージでしょうか。



奥歯でのレジンの使用はあまり推奨してないから、セオリーではないですよね。

そうですね。
歯の裏打ちがない部分で咬む力が繰り返しかかる所や噛み合わせの要の部分は強度面で役不足です。


〉下もゴールドにしたはうが腐食が進まないのでしょうか?
〉インレーの型によっては、完全に合う合わないもあるかとは思いますが。

金属は同一材料で揃えた方が無難でしょう。
色々な金属を多種多様に使わざるを得ない状態に陥っていれば選択の余地はありませんが、インレー程度でしたら同一にされたら良いのではないでしょうか?

また、インレーの型はほぼ決まりがあり、金銀パラジウム合金もゴールドも同じにして良いでしょう。
(細かい形成にこだわればキリがないでしょうが、口の中でできるか?は期待薄でしょう)



〉ダイレクトボンディングするならやりかえ時に負担が少ないと考えても良いのでしょうか?

少ないでしょう。歯科用語でアンダーカットがあっても問題ないからです。



〉ただ、歯科によってですが、15万以上するみたいなのでかなり金額の負担が大きいですね。

保険の虫歯除去してセメント仮封は180円です。そんな治療費で誰が良い治療してくれるでしょうか??貴方なら働きますか?

15万払ってくれるという人には良い治療をしてあげるよというのが、現代の歯科医でしょうか。
180円で何を期待出来ますか?全くおかしな保険点数です。



〉ダイレクトボンディング(レジン)で5年くらい待たせて、やりかえ時にも歯に負担が少なくて済むと認識しても良いでしょうか?
セラミックやゴールドで10年近くうまくいけば治療せずにすむのか。

患者さんの使い方次第でしょうね。
レジンでも詰め物を口の外に置いて眺めるだけならより長く持ちますからね。

セラミックやゴールドも同じです。
使わなければ置物と同じで長持ちします。
そういうわけにいかないですからね。



〉今後の自費診療はこれくらいになるのでしょうか?
〉すみません、医院によるだけですかね。

そうでしょうね。
物価も人件費もあがれば安くはできないでしょう。

海外製品は2割高か酷いものは倍額に上がったものもあります。
人件費もどんどん高騰していっています。



〉得意な先生でも6番7番はセラミックとかにするものなのでしょうか?
〉先生ご自身ならどのようにされますか?

ベースはダイレクトボンド(レジン治療)によるシールドですが、強度や耐摩耗性が必要なところは強度が高いセラミックを使った方が良い治療でしょう。

レジンはセラミックの粉を混ぜてありますが、それがボロボロ取れてきますからのちに表面が荒れます。
樹脂がベースですから致し方ありません。


〉削る量が少ないのは、レジン、ゴールド、セラミックの順でしょうか?

そうです。


〉あと、身体に影響のない素材にしても、それをつける接着剤などは身体に影響ないのでしょうか?

樹脂でくっつけるのが主流になっています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たろすけさん
返信日時:2023-07-20 15:46:10
船橋先生、本当にありがとうございます。


レジンインレーは役不足だったのでしょう。

やはり無理がある箇所なのですね。


〉レジンは歯と接着するので(象牙質の構成要素であるコラーゲン繊維をほぐして樹脂が固まる際に巻き込んで固まりますから一体構造に近くなります。
エナメル質部はエナメル小柱構造にレジンタグという脚をつっこんで固まりますからエナメル質の硬度とも関連してほぼ一体化します。
〉問題があると同じような接着力を期待するならば樹脂が入り込んだ部分は削り取る必要があります。
〉数十μというイメージでしょうか。

直接接着するので接着剤も使用せず、先の説明にもありますがあまり削らなくて良さそうですね。
詳しい説明ありがとうございます。


〉歯の裏打ちがない部分で咬む力が繰り返しかかる所や噛み合わせの要の部分は強度面で役不足です。

ゴールドかセラミックで検討する方が良いですね。
あとは先生の判断ですね。


〉金属は同一材料で揃えた方が無難でしょう。
〉色々な金属を多種多様に使わざるを得ない状態に陥っていれば選択の余地はありませんが、インレー程度でしたら同一にされたら良いのではないでしょうか?

〉また、インレーの型はほぼ決まりがあり、金銀パラジウム合金もゴールドも同じにして良いでしょう。(細かい形成にこだわればキリがないでしょうが、口の中でできるか?は期待薄でしょう)

上がゴールドで下が銀でも問題ないということでしょうか?
一番良いのはゴールドでもセラミックでも合わすとして、審美的に考えて上をゴールドで下をセラミックでも良いのでしょうか?
出来ることなら上に合わせるべきでしょうか?



ダイレクトボンディングするならやりかえ時に負担が少ないと考えても良いのでしょうか?
〉少ないでしょう。
歯科用語でアンダーカットがあっても問題ないからです。


保険虫歯除去してセメント仮封は180円です。

そうだったんですね。
想像してない金額でした。
考えられないですね。
保険点数確かに理解出来ないです。



〉物価も人件費もあがれば安くはできないでしょう。
〉海外製品は2割高か酷いものは倍額に上がったものもあります。
〉人件費もどんどん高騰していっています。

保険診療の難しさがというか、もっと自費診療が主になっていく、患者側も知識を知っていくのが大切だなと思いました。
ありがとうございます。


〉ベースはダイレクトボンド(レジン治療)によるシールドですが、強度や耐摩耗性が必要なところは強度が高いセラミックを使った方が良い治療でしょう。

〉レジンはセラミックの粉を混ぜてありますが、それがボロボロ取れてきますからのちに表面が荒れます。樹脂がベースですから致し方ありません。

出来ることならレジンで強度や箇所によっての素材の選択、これも医師の判断にお任せが良いですね。
削る量や素材の良さなどの総合的な判断と、得意な治療方にもよりますね。



〉樹脂でくっつけるのが主流になっています。

レジン、セラミックは接着剤(セメント)を使用しないのでしょうか?
主に銀やゴールドは接着剤(セメント)を使うということでしょうか?
例えば、接着剤に不安があるからセラミックやレジンのが良いという考え方はありますか?

何かで、ハイボンドに不安を示してる記事か何か見てから、接着剤などからの体調への不安はあるのでしょうか?
ないものと考えて良いのでしょうか?
すみません。あやふやな記事のことを。
素材にこだわっても、接着剤はどうなのかなと。
回答 回答6
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-07-20 22:01:56
〉直接接着するので接着剤も使用せず

いえいえ、そんな単純なものではありません。
かなり割愛した内容ですから、各種用途に応じた組成の材料を駆使して接着させます。


〉上がゴールドで下が銀でも問題ないということでしょうか?
〉一番良いのはゴールドでもセラミックでも合わすとして、審美的に考えて上をゴールドで下をセラミックでも良いのでしょうか?
〉出来ることなら上に合わせるべきでしょうか?

金属の異種材料はガルバニ電流が流れて腐食が進みますから上がゴールドなら下もゴールド。
上が金パラならば下も金パラの方が良いでしょう。

セラミックは電位を持ちませんから上がゴールド、下がセラミックでもガルバニ電流に関して問題になりません。


レジン、セラミックは接着剤(セメント)を使用しないのでしょうか?
〉主に銀やゴールドは接着剤(セメント)を使うということでしょうか?
〉例えば、接着剤に不安があるからセラミックやレジンのが良いという考え方はありますか?
〉何かで、ハイボンドに不安を示してる記事か何か見てから、接着剤などからの体調への不安はあるのでしょうか?

レジンは固まったものは歯にくっつきません。
充填用レジンは主に架橋性メタクリレートが基材ですから歯質との化学的接着性はほとんどありません。

そこで、歯質の酸エッチングとカップリング材、ボンディング材のような機能性高分子を介在させる必要があります。

歯質接着性モノマーは色々な種類がありカルボン酸系、リン酸エステル系、親水性モノマーが実用されています。


沢山の論文やそれに基づいた製品が人体に安全である事が証明され国から認可を受けて販売されて使われています。
セラミックもセラミック用接着剤と前処理を行ってそれぞれのセラミックに応じて使用されています。

銀には銀用接着剤も開発され販売されています。
ゴールドも同様です。

材料に応じて使用すべき材料の範疇が決まっています。


昔からあった合着用セメントというタイプでは不十分だった為高分子系が開発されたのです。

これらに関しては歯科理工学、材料学という分野になり、何時間もかけて学生時代に習いますが、どんどん進化しますから歯科医でもついて行くのはかなり難しい分野になっていますが、こういう研究分野で活躍されていれば歯科医より理解度が高いかもしれません。
https://www.adhesive-dent.com/publication/file/37-04.pdf
日本で容易に歯科医が入手可能な製品だけでも物凄い数あります。


〉あやふやな記事のことを

他の人が平気な事を怖がる人の特性として、自分できちんと勉強する術を持たないというパターンをよく経験します。

複雑すぎてよくわからない事を開業医に聞くより(臨床系歯科医はすでに研究者ではない為)現役で研究している科学者から基礎から理解できたか?試験を受けつつ各ステージを踏みながら教わった方が良いと思います。

大学や教育機関は一般の方にも開かれた学問の場ですから(学びにはお金がかかりますが)そういう学びの時間を持たれたら、あやふやな記事に惑わされる事がなくなり安心できるようになるのではないか?と思ったりします。

進化が激しく私もよくわからなかったのでこの前研究者に対価を払って15時間ぐらいかけてもらい教えてもらいましたが、難しすぎてまた、臨床にはあまり即さない内容で臨床の難しさを実感したところです。


〉素材にこだわっても、接着剤はどうなのかなと。

おかかりになった歯科医が何をどう使うか?はわかりません。

ただ、歯科用として日本で販売されている容易に入手可能なものは日本の国がお墨付きを出した製品ですから、そんなに怖がらなくて良いのではないでしょうか?
ほとんどの人は怖がりません。

論拠なく不安を煽っている記事はネットにたくさんありますから引っかからないようにしてください。
論拠に合理性があれば販売中止になるはずですよね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たろすけさん
返信日時:2023-07-21 15:02:05
船橋先生、大変詳しく本当にありがとうございます。


接着剤を使う使わないではないのですね。
以前はセメントタイプで最近はそうでなくなったということでしょうか?

仮にセメントタイプから違うタイプになったのなら、どちらにしても身体への影響は少ないことは前提として、より強固に扱いやすい接着剤になったということですよね。

わからないことに、不確かな情報で不安になってすみません。
後は先生方も、最善の治療をしてくれるので任せるのが良いですね。



仰る通り、この分野の知識を理解していくのは大変です!
改良され新しいものも出ていくのが常ですよね。
その勉強されて知る環境に身をおかない限り正確なことは把握しきれないですね。
仮に問題があればわかった時点で対応されることと信じるしかないですね。

よりよい治療や事前にしておいた方が良いから逸脱してしまい、それに対しても丁寧なご意見、回答していただき本当にありがとうございます。


歯の治療についても、ダイレクトボンディングが厳しいなら、下の歯が銀歯ということもありセラミックが良いのかな?ぐらいの考え方もなってきました。

もともとは、奥歯的にダイレクトボンディングが厳しいなら、次に削る量の少ないゴールドを考えていました。
ただ、早めに下をやりかえるのも含めたらゴールドでもありですよね?

ただ、銀の詰め物を問題なく外すのはどうなんでしょうか?
診てもらい虫歯の可能性などあれば、これを機に変更すべきか。

そこもやはり先生と相談することだとは思うのですが、上をセラミックにして、いつか下もセラミックか、上をゴールドにしたら、なるべく早く下もゴールドに変えるのか。

審美的な面を考えなければ、ゴールドのが理想的とかあるのでしょうか?
これは好みの問題とかでしょうか?

ゴールドだったらこのゴールド、セラミックだったらemaxやオールセラミック(違いがまだわかっていませんが)とか自費診療での理想的なパターンなどはありますか?
度々本当にすみます。
回答 回答7
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-07-22 11:02:41
銀の詰め物を問題なく外すのはどうなんでしょうか?

どの歯科医が裸眼で見ても銀歯と歯の色の違いははっきり認識できますから銀色部を削れば良いので簡単です。

銀を削ったら白いセメントが一部金属がイオン化して黒っぽく変色したところがあるセメント層を削れば歯の層が出てきます。

誰がやっても視認は可能でしょう。
はっきり色が違いますし、化学的に接着力は弱いので。


審美的な面を考えなければ、ゴールドのが理想的とかあるのでしょうか?

私はゴールドが好きですが、見た目お婆ちゃんのよう(治療を受けた時代が反映される)ですから、今の人は滅多に選ばないでしょう。

ジルコニアも益々新世代の製品化が期待されていますから完全に好みの問題になって行くでしょう。
ただ、隣接面形態がどの程度なのか?で、セラミック治療では必要があればさらに歯を削りますから、歯質温存を強く希望されればゴールド選択しかできないでしょう。



自費診療での理想的なパターンなどはありますか?

同じジルコニアでもある技工所に頼んだらダメな納品しかして来ないけど、別の納品物ではトラブルがないという事はザラにあります。

同じスキャンでもこの人がしたら綺麗に撮れているけど、この人がしたらダメだなぁとか、印象でも、デザイニングでも、石膏の流し方でも、ピンの立て方でも、分割トリミングの仕方でも、咬合器の付け方でも……

こういう事は物を何か精度高く作った事がある人ならば皆理解できる事ではないか?と思います。

小学校で図工や技術家庭科で皆さん何か作りましたよね?
超上手い作品を常に作り続ける人はどれくらいいるでしょうか?
美的センスもあり精度も高く解剖学的再現性も高く、材料の強度損失もなく、パーフェクト!というクラスの技工物を常に作れる技術を身につけていたら収益が悪く労働条件が悪い人気がなくなって来ている技工士の仕事など誰もしてくれなくなっているかもしれませんよ。

まぁ、技術家庭科で初めて作った作品を今も使い続けている人もいるかとは思いますが。


歯科の黒子分野に皆さんが脚光を浴びさせてあげ業務内容に応じた高い技術料を払い続けてくれるようになる事が理想的なパターンでしょうか。

歯科にも各分野でマイスターと尊敬される技工士さんは僅かにおられます。
保険診療の技工を請け負っている技工士さんでは、材料のパフォーマンスを常に100%出す事が期待薄になっているようでは皆さん困りますよね。


歯科医は組む技工士を選べますから、自費診療だけで生業をしている技工士さんに高い技工代を払ってもらえるように患者さんは歯科医を選べば良いと思います。

日本人の美徳や綺麗事は期待薄(ものづくりで真面目な仕事をしている人ほど収入が低くなる嫌な)時代になりましたから、他人にやり甲斐をもって仕事をしてもらうにはそれが一番でわかりやすいのかなと思います。


とりあえず、おかかりになった歯科医師にご相談ください。
そちらの歯科医院のやり方でトラブルが少ない治療法を提案してくれるだろうと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たろすけさん
返信日時:2023-07-24 21:29:48
船橋先生ありがとうございます。


銀の詰め物を外すのはそれほど余分に歯を削ることもないのですね。
安心しました。

ゴールドやはり良いのですね。
ゴールドも視野に入れながら、セラミックと検討したいと思います。

セラミックでしたら、オールセラミックジルコニア、emax、ポーセレンと呼び方がありますが6番に適してるものとかもあるのでしょうか?
削るに関して言えば、セラミックの括りで考えればどれも大差ないのでしょうか?

ゴールドと、もしセラミックにするとしたらおすすめのセラミックはありますか?


技工士の腕によるのもあるのは、技術職とも言えますからやはり差があるのは仕方ないですね。
加工に関してはゴールドの方がしやすいとかありますよね。


先生の例を聞いて思ったのですが、セラミックもジルコニアだと難しいとかでしょうか?
そうなると、技工士も良い歯科を見つける。
ただ、もちろんどこの歯科、技工士も一生懸命してくれてると思うので、やはり自費診療で制限なくしてくれるところがとなりますね。

先生の回答で、ゴールドが第一候補で、あとはセラミックですね。
6番にするとしたら、ジルコニアが良いのでしょうか?

度々すみません。
ゴールドを検討しつつ、金額面で一応セラミックも候補に入れるとして、先生のおすすめはなんでしょう?

今回、先生の回答から歯科について色々知識を得られて本当にありがとうございます。
回答 回答8
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-07-25 10:49:45
金銀パラジウムインレーが嫌で数年前に保険の白物インレーに変えたけど隣接面で割れた人の上下6番、インレーのやり変えケースですよね。

おススメというより、まず、元の歯科医院で使用した材料について確認してはいかがでしょうか?
レジンインレーだったのか?ハイブリッドレジンインレーだったのか?

ハイブリッドレジンインレーならば何を使ってあるのか?昨今のさらに強度が高くなり物性が良くなった保険適用材料の取り扱いはないのか?
確かめてみて保険適用材料でもより強化された材料が選択できるように変わっているかもしれないですよね。


日本の場合、医療は保険でカバーされる基本がありますから、保険適用可能な材料はどんどん増えていきます(審美的なものや技術レベルの差により重篤な健康被害を与える治療は除いて)

基本的にはインレーは修復物で咬合付与させる目的を強く与えなくても良い大きさのものまでをいいますから、それ以上の大きさになればアンレーになります。

ガッチリ噛ませないといけないクラウンまで今は6番までハイブリッドレジンで可能という保険のルールになっていますから、形成と咬合の与え方さえ無理しなければ(必要条件を満たすようにきちんと形成し調整すること)強度面で問題にならないと国(日本の歯科の偉い人達)が認めたと考える事もできます。


どうしても自費治療でなければ無理なのか?は、治療の責任者であるおかかりの歯科医が決めてくれるでしょう。

最初からゴールドで希望されたり、e.max .ジルコニアが好きと希望されて来られたら歯科医院は喜んで自費からの選択でとなりますね。



セラミックでしたら、オールセラミック、ジルコニア、emax、ポーセレンと呼び方がありますが6番に適してるものとかもあるのでしょうか?

〉削るに関して言えば、セラミックの括りで考えればどれも大差ないのでしょうか?
〉6番にするとしたら、ジルコニアが良いのでしょうか?
〉度々すみません。

形成によりけりですし、取り扱いがある技工士さんによりけりですし、各歯科医院の得手不得手、臨床実績によりますからどのタイプのセラミックをおかかりになった歯科医院がおススメしてくれるかでしょうね。

例えば、e.maxと言うよく知られた名称で説明されるものはニケイ酸リチウムになりますが、日本販売品でも5個くらいのメーカーから違う名前をつけて販売されていて作り方もプレスもあればミリングもありそれぞれ物性が異なります。

歯科医院からはe.maxで作製してくれと依頼していても納品物に別のメーカーのニケイ酸リチウムが使われる事を許容してあるかもしれませんし、例えばプレスならば埋没剤やファーネスは純正品か?とか非常に細かいところまで要求してあるのか?患者さんには確かめようがないですよね?

またそれぞれのメーカーは自分の製品がより良いとメリットを強調して販売していますが、あからさまな比較広告は日本では禁止されています。


そもそもe.maxは粒度特性から磨いてもあまり綺麗なツルツルになりませんから表面にグレーズ加工して納品するのが一般的でそのグレーズな塗り方、焼き型、汎用品を使っているのか?純正を使っているのか?歯科医でもわからない事も多いです。

グレーズは元々強度は弱いですから後にマダラハゲが生じてザラつく可能性がありますから、この前ジルコニアにより近似した粒度がよりジルコニアに近づいたミリングタイプが販売されたりと材料はどんどん進化し続けています。

ジルコニアも強度が高すぎ色が玉蟲のようにテラっていた為ここ数年でタイプが分かれてどんどんバリエーションが増えて来ており大きな分類でも第6世代まで進化しておりこの世代になるとグラデーションマルチレイヤーですからどこをどう使うか?で物性も違うという事になります。

他にもオールセラミックに分類されるものは沢山ありますが全ての材料を精通して使いこなしている歯科医院も技工所もありません。


ですから、一般の方にとっては同じように思われるe.maxやジルコニアであってもお口に入れる修復物になるまでのバリエーションがありすぎて比較のしようはありません。



おかかりになった歯科医院が日々の診療で慣れたスタッフワークで取り扱っていてトラブルが少ないものを使い手としておススメしてもらった方が現実的だと思います。

同じ内容を繰り返していますが、なかなかご理解が難しいでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たろすけさん
返信日時:2023-07-25 13:57:12
船橋先生ありがとうございます。


すみません。繰り返してしまい、歯科にかかるのも久しぶりで新たなところでと考えていたので緊張や不安もあって、とにかくすみません。

普通のレジンインレーの範囲内です。
仰る通り保険の治療でも十分かもしれませんね。

私が行こうと気になってる歯科はダイレクトボンディングが得意の先生みたいです。
セラミックのこともポーセレンをと書いてたので、何か違うのかなぁと。
前歯とかかもしれませんが。


結局は、先生の使い慣れた材質でとなるのもあるかと思うので、こちらが気にしても先生と話し合っていくのが良いですね。
希望を伝えながら、先生のおすすめでやっていきたいと考えます。

本当にありがとうございます。



タイトル 上奥歯の詰め物に適した素材について。自由診療で考えています
質問者 たろすけさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
セラミックインレー(陶器の詰め物)
ゴールドインレー(金の詰め物)
お勧めの詰め物・インレー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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