CTを撮影しても原因が分からない左下7番辺りの痛みについて

相談者: lenaさん (58歳:女性)
投稿日時:2023-10-09 13:49:06
3か月前に、咀嚼時に、左下5番、6番、7番とブリッジにしている奥歯の左下7番辺りに痛みを感じ、「痛みの原因について」と「CT検査の必要性」について、ご相談致しました。

その後、受診をしたのですが、痛みの原因が特定できず、ブリッジを外さず、様子見となりました。

それでも、痛みが続いているため、当該歯のCT検査を依頼しました。

しかしながら、主治医曰く、「痛みの原因となるものは、CT検査では見当たらない」でした。

それで、また様子見となったわけですが、2-3週間ぐらい前から、咀嚼時以外にも痛みが生じるようになってきており、特に、歯ブラシを7番の奥歯の舌側に当てると、痛みを感じるようになりました。

CT検査ですが、以前、左上の5番、6番、7番のブリッジに於いて、痛みの原因となった7番の奥歯の撮影をした際は、「7番のみのCT撮影で、根の先端の細部まで、確認できた」のですが、今回のCTは、7番ではなく、5番、6番、7番の全体像のCT画像でした。


そこで、以下、ご質問です。

@ 一つの奥歯に集中させたCT画像と、3つの奥歯の全体像のCT画像では、画像から得られる情報量の違いはありますか。

A 「CT画像では、痛みの原因が特定できない」と主治医は言っておりますが、それでも痛みが徐々に酷くなってきている原因は、どのようなことが考えられますでしょうか。

B 主治医は、「ブリッジを外した場合、痛みの原因が7番であれば抜歯、5番であれば、根の治療」と述べています。

CT撮影で、原因が見当たらないとのことでしたが、「7番であれば抜歯」との判断が、よく理解できません。どうしてすぐに抜歯なのでしょうか。

C もし、ブリッジを外して、痛みの原因が7番で、抜歯を勧められた場合、これまでの流れを顧みて、セカンドオピニオンは、必要でしょうか。
例えば、「抜歯でない他の方法があるか」など。


お忙しいところ恐縮ですが、それぞれのご回答を頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2023-10-09 18:25:23
この相談室ではよくあることなのですが、過去の投稿へのリンクが切れてしまうことがたまにあると思います。
そこでリンクを張っておきます

咀嚼時にブリッジ支台歯である左下7番辺りの痛み出した

これで回答が付きやすくなると思います。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-10-10 13:31:15
こんにちは。

以前の回答にも記載しましたが、ブリッジ支台歯が経年的変化により急に痛み出したら大抵の場合、支台歯の歯根破折を疑うのが一般的ではないか?と思っています。

特に以前同じように歯根破折から抜歯を経験されたような異常に強い力がかかる使い方(癖、睡眠時の歯軋りや食いしばり、硬い物を食べるのを好む嗜好性や運動や仕事で食い縛るなど)をされる方は、尚更疑ってしまうと思います。

破折には段階があり、ヒビから始まる事が多いですから、ヒビ程度ではまだレントゲンではわからない段階ですから、原因特定不可とされたのではないか?と想像します。

半年程度感染状態(ヒビを伝って感染したり嫌気性菌で鉄が好きな攻撃的な菌が増えてくる)が続けば、レントゲンで疑える像が確認可能になってくると想像します。

そういう時は、口腔内と歯根のヒビに至る間の組織が炎症を起こして緩くなり歯磨きの毛先を当てると痛みが増すでしょうが、噛み合わせを緩めて歯磨きをしっかり指導してもらい、出血が治まり周囲組織が安定して来ますと、まだまだしばらく使えるようになる可能性が残されている場合があると思います。

病院歯科という事でしたが、歯科衛生士さんがきちんと歯磨き指導業務をレベル高くこなしてくれていれば良いですね。

管理不能で7番抜歯に至ると、次はインプラント選択か遊離端義歯に進むしかなくなり、咬合が難しい段階に進みますから、しっかりと歯科衛生士の指導を守り、難しい時期を乗り越えて行くとまだしばらく使えるのが、連結治療の意味という場合があります。

両側のコンタクトがしっかり機能している中間歯でも、破折根保存は可能になったりします。
もちろん、さっさと抜いてインプラント選択も良いですが。
噛み合わせを上手く調整してもらうことも、炎症コントロールにはとても重要だと思います。

そういうケースをよく経験しますから、もしかしたらと勝手に思っています。
ブリッジはいずれは歯根破折が生じやすいと統計でも示されていますからね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-10-10 14:53:49
船橋先生、前回に引き続き、ご回答を有難うございました。
参考になりました。

先生が書かれたご回答の中で、幾つかお伺いしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか。

@ 「ヒビ程度ではまだレントゲンではわからない段階」とご記載がありましたが、今回のような症例では、CTでも「罅」は確認できないでしょうか。

以前、左上、5,6,7番で、7番の痛みと上顎洞炎が生じた際は、CTで、漸く、根の先端の小さな罅が確認できました。
7番のみのCT画像でしたので、比較的鮮明でした。それで、抜歯となりました。

A 「噛み合わせを緩めて」とご記載がありますが、ブリッジで、噛み合わせを緩めるとは、具体的にどのようにして頂くことになりますか。

実は、前回の治療で、左上7番の奥歯もしくは、左下7番の奥歯を調整して、咀嚼で痛みが出ないようにすることは可能か、主治医に伺ったのですが、その答えは、「あごに支障が生じる」でした。

B 病院内歯科で、入院患者さんも診察されていることから、一人に当てる診察時間が、15分前後と限られているようです。

一般の歯科医院と異なり、歯磨き指導は皆無です。
歯科衛生士さんからの指導は何もありません。

このような状況では、治療に制限があると思います。
やはり抜歯しかないでしょうか。

C もし、維持することが可能であれば、当該ブリッジは、材料も高額なものを使用しているので、残したいです。
セカンドオピニオンで、歯の指導が行き届いた、別の歯科を探すのも一つの方法でしょうか。

以上です。

お忙しいところ恐縮ですが、ご返答をお願いできれば幸いです。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-10-10 17:01:52
>@ご想像の通りCTにも調べたい部位をかなり細かく断層して撮影可能な選択肢を持っている機種があり、その場合より詳しい解像度で確認できるでしょう。

とはいえ、5.6.7だけの撮影でもかなり細い切り方で断層撮影されている方でしょうから、7だけの撮影でどれだけの解像度の差を出せているのか?はわかりません。

詳しい他の歯科医からの回答に期待してください。

ヒビが入ったらすぐにわかる場合もあれば、わからない場合も多々あるでしょう。
炎症期間が長くなればなるほどわかりやすくなるでしょう。

今はわからなくても、3ヶ月後、半年後にはCTやデンタルx線撮影で確定診断が出来、積極的に抜歯になる可能性もあるでしょう。

今はわからなかったという事のようですね。

>A

噛み合わせを緩めるは全く噛まなくなるまで削り落とすことです。

食物の塊が入っても負荷が生じないくらいに削り落とす必要がある為、5番までの主咀嚼にならざるを得ず短縮アーチの考えになり使う咬筋バランスが変わりますから、顎に支障が生じるという説明に至ったのでしょう。

ブリッジは力学的バランスを取りがたい為、抜歯して5番までのショートアーチでの咀嚼に作る方が現実的かもしれません。(なくなった奥歯では噛ませなくする)

または、顎骨がしっかりしていれば粘膜支持を使い遊離端義歯で噛ませるか?希望があり条件が合えばインプラントで噛ませるか?という選択肢を示す事もできるでしょう。
抜歯に至ると三択になります。

>B

歯周組織検査はありましたか?
それさえ無ければ、かなり診療内容が狭まった治療になってしまっている可能性がありそうです。

歯科はほぼ歯科衛生士が活躍するチーム医療であるはずですから、歯科衛生士が機能していないと、多くの疾患のお手入れが出来難い為治療主体になります。

病院歯科は雇い主が歯科医でない場合が多く、歯科医も権限が少ない場合が多いので、チーム医療のパフォーマンスを高め難い場合がしばしばあるように感じる場合があります。
歯科衛生士がきちんと活躍するとケア(お手入れ)が可能になります。

>C

セカンドオピニオンは歯科では馴染み難いですから、現実的には転院でしょう。

病院歯科を好まれる方が、近隣の一般歯科で馴染まれるか?は不明です。
病院歯科で余命宣告を受けたら諦めがつくが、近隣の一般歯科の見立てでは不満や不安になるという方は割と多くおられるように思います。

平均15分診療でも、病院歯科に好んで行かれる方は割とおられるでしょう。
医療は安心感や信頼感で納得できるという事が多くあるでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-10-10 21:45:42
船橋先生、お忙しい中、度重なるご回答を有難うございました。
大変参考になりました。

実は、次の受診日が目前でして、今どうしようか迷っています。



もう一度ご質問させて頂いてよろしいでしょうか。

Aのご回答の中で、

抜歯して5番までのショートアーチでの咀嚼に作る方が現実的かもしれません。(なくなった奥歯では噛ませなくする)
または、顎骨がしっかりしていれば粘膜支持を使い遊離端義歯で噛ませるか?
希望があり条件が合えば、インプラントで噛ませるか?という選択肢を示す事もできるでしょう。


抜歯に至ると三択になりますとご記載がありましたが、

ご質問:A 一番目の「ショートアーチでの咀嚼に作る」とはどういうことでしょうか。
どの歯で、ショートアーチを作成することになるでしょうか。

ご質問:B 「遊離端義歯」とは何でしょう。

上の奥歯の5,6番が欠損しているので、結局、下7番を抜歯してしまうと、上の奥歯との噛み合わせ可能な歯がなくなってしまうのですよね(インプラントは考えていないため)。

ご質問:C 左下5、6、7、8番の4本ブリッジ、或は、左下4,5,6,7,8番の5本ブリッジはどうでしょうか。

生まれてからつい最近まで、ずっと一般の歯科で診て頂いておりました。
長く診て下さった先生が、高齢になり、リタイアされて、他に特にあてもなかったため、掛かりつけの病院の歯科の先生に診て頂いております。

ただ、やはり、一般の歯科の方が、歯磨き指導等も含めて、丁寧に診て下さるので、出来れば、一般の歯科の先生を探したいと思っております。
因みに、Bでお書きになられた「歯周組織検査」も、今の病院では、残念ながら、行っておりません。

ご質問:D 船橋先生でしたら、今回のケースでは、どのような治療を勧められますか?
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-10-11 10:28:30
>左上、5,6,7番で、7番の痛みと上顎洞炎が生じた際は、CTで、漸く、根の先端の小さな罅が確認できました。
>7番のみのCT画像でしたので、比較的鮮明でした。それで、抜歯となりました。
>上の奥歯の5,6番が欠損しているので、結局、下7番を抜歯してしまうと、上の奥歯との噛み合わせ可能な歯がなくなってしまうのですよね
>左下5、6、7、8番の4本ブリッジ、或は、左下4,5,6,7,8番の5本ブリッジはどうでしょうか。

という事は左側は上が567全て無くなり放置されていますか?
左下の今問題が生じているブリッジ567(6番欠損)は、5番のみが上の4番と噛んでいたのでしょうか?
また左下には、8番が使える形で残っているのでしょうか?

全顎的な歯式や歯の状態、歯周組織の状態、顎の張り具合など様々な条件を診て欠損修復を考える事が推奨されていますから、やはり実際に診ている歯科医の説明をよくお聞きになってお考えください。

遊離端義歯とは奥歯の支えが片側しか望めない義歯の事ですから、使える8番が残っていれば中間欠損の部分義歯になりますから、比較的作りやすく使いやすい義歯が期待できるようになりますね。

ショートアーチは大抵の方が小児期に磨き難かった奥歯から失っていきますから、結果、小臼歯までの短縮された歯列咬合を安定させる治療になります。

この場合、小臼歯2本は連結固定した方が良い場合があります。
大臼歯咀嚼の役割を小臼歯に負わせる為です。
といっても咀嚼可能部位が減り筋電図検査から使う筋肉が変わる事がわかっていますから、積極的に推奨される訳ではありません。
可及的に本来の大臼歯部でもしっかり噛める方が良いでしょう。

歯冠長や骨の高さや咬合力によってもより良い治療計画は変わりますから、沢山の必要情報を元に歯科医にしっかり考えてもらう事が必要ですね。

また行った治療に長期責任を持ってもらうことが望ましい為、かかりつけ歯科医を決めて転院を繰り返さない事が必要でしょう(病院歯科は大学から出張先という場合がよくありますから、数年単位で歯科医が変わるようでは長期にわたる咬合管理には向かない可能性があるかもしれませんね)

50歳を過ぎて歯周管理がない歯科医院を選択されるのは、危ないように感じますから、出来れば地域の一般歯科でかかりつけを見つけられる方が良いのではないでしょうか?
病院歯科には病院歯科に求められる役割があるはずです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-10-11 17:26:16
船橋先生、度重なるご回答を本当に有難うございます。

一応、前回の当方の投稿で、以下のご説明をさせて頂きました。

「上の奥歯の5,6番が欠損しているので、結局、下7番を抜歯してしまうと、上の奥歯との噛み合わせ可能な歯がなくなってしまうのですよね(インプラントは考えていないため)。

ご質問:C 左下5、6、7、8番の4本ブリッジ、或は、左下4,5,6,7,8番の5本ブリッジはどうでしょうか。

上の奥歯は、5,6番のみが欠損です。7番は残っています。
その7番との噛み合わせとなっている歯が、今回、歯根破折の疑いがある、下7番です。

下8番は、虫歯も全くなく、そのまま残っています。下4番、5番も、根はしっかりしているので、前回、ご質問Cでもお尋ねしましたが、これらを使用してのブリッジは、いかがでしょうか。

4本や5本ブリッジは、歯に負担がかかり過ぎて良くないですか?

これまで、40年近く同じ歯科医に診て頂いておりましたので、急に別の歯科医を探すのは、あてもなく大変なことです。

確かに、病院の歯科の先生は、当方の主治医もそうですが、大学病院からの出向や退職後にいらしている先生が多いですね。大方の先生が、数年で入れ替わりになります。

取り敢えず、今回の治療は、新しい歯科医を探す時間もないので、今の病院の歯科医にお願いすることになりそうです。

まだブリッジを外さずに、暫く様子を見るのもありでしょうか。
回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-10-12 15:01:21
>上の奥歯は、5,6番のみが欠損です。7番は残っています。
>以前、左上、5,6,7番で、7番の痛みと上顎洞炎が生じた際は、CTで、漸く、根の先端の小さな罅が確認できました。
>7番のみのCT画像でしたので、比較的鮮明でした。それで、抜歯となりました。

左上7番はCT検査でヒビが見つかり抜歯されたのではなく残って機能させてあり、左上56の欠損放置?か、ブリッジ?か、部分義歯という事なのですね??

歯科医噛み合わせを考える際はとりあえず、すぐに歯を抜いたら患者さんのメリットが大きいのか?デメリットが大きいのか?患者さん側のとりあえずの生活がどうか?をまず考えることが多いのではないか?と思います。

ですから、今おかかりの歯科医も痛むと訴えているが、まだ左下ブリッジを使ってもらった方がメリットがうわまる段階だろうと判断している可能性が高いのではないか?と想像しています。

歯髄を失った歯は40代50代と歳を取るうちにどんどん折れて使えなくなってきますが、それを積極的に抜歯した後の治療の方が大変になり、費用をかけたり外科リスクを受け入れてもらえないと、トラブルの間隔がどんどん短くなって来たりします。

後戻りして若い頃に戻る事はできないわけですから、実際おかかりになっている歯科医に治療介入時期も含めて判断してもらい色々お話し合いになって今後の治療について決めていってください。

その際、定期的なお手入れがとても大切になる事は間違いない為、歯科受診回数は増えるでしょうが、このまま病院歯科がよいのか?近隣でかかりつけ歯科を選ぶのか?もお考えいただくと良いと思います。

私も病院歯科に居ましたから、病院歯科を選択される方の個性について多少想像がつきます。
どの歯科医院を選ぶか?は個人の自由ですから、選んだからにはおかかりの歯科医にすっかり依頼することになります。

歯科医の指示に従ってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-10-12 18:49:13
上記のご回答で、以下の表現だけは、賛同致しかねます。

「病院歯科を選択される方の個性について、多少想像がつきます」

病院歯科を受診される方は、元入院患者さんや、同じ病院内で治療中の患者さん、特に、歯科医とのコンタクトが必要な患者さん、転居して間もなく、歯の治療が必要になり、歯科医の情報に乏しい方、など、様々だと思います。

当方も、当初は、同じ病院内の主治医からの紹介でした。治療との関連性がありましたので。
それ故、患者さんの「個性」ではなく、「事情」と思います。



当方の前回の質問の主旨を、ここで改めて申し上げます。

下の奥歯の4本(5番,6番,7番,8番)、5本ブリッジ(4番、5番、6番、7番、8番)に関して、ご経験のある先生がいらっしゃいましたら、その評価をお願いしたいと存じております。

と言いますのは、以前、海外在住時に、上5,6,7番のブリッジ装着中に、5番、6番の歯が欠損した際、海外の先生は、5本ブリッジ(上3番、4番、5番、6番、7番)のブリッジを勧められました。
4本ブリッジにしない理由は、「ブリッジの安定性の維持」でした。

その反対に、日本の掛かりつけの先生は、4番、5番、6番、7番の4本ブリッジでも、装着は可能と言っておられました。

しかしながら、迷った挙句、まだ、何もしていません。
「噛みしめ」があるため、歯根破折が生じやすいのではと考えたからです。

それで、今は、上4番と上7番の奥歯が残っているだけです。

この度の受診で、下の奥歯のブリッジが、ついに装着限界に来ている(痛む時間が増し、歯肉炎が始まったため)とのことで、遅くても、来週中には、外すことになります。

痛みの原因をお尋ねしたところ、今回初めて「虫歯か歯根破折」と言っておられました。

奥歯の4本ブリッジと5本ブリッジの評価について、もし、お答えいただける先生がおられましたら、よろしくお願い致します。

あくまでもこれまでの症例での一般的な評価で構わないです。

「主治医に尋ねよ」というご回答は、サイトの主旨(歯科相談)から逸脱してしまう可能性があるため、希望しておりません。
回答 回答6
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-10-12 23:04:30
ブリッジの考え方に関してはこちらを参考にして考えます。

https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/hokkaido/shinsei/shido_kansa/bridge/000214986.pdf

つまり、色々な条件を無視して歯式だけならば、下の場合、45678でギリギリと考えるのが妥当だろうと思います。

特に8番(智歯)を支台歯とする場合には、問題が多い為、主治医が模型分析やレントゲンなど多様な資料から熟考して治療に当たる事となっていますから、各種資料がないネットではやはり主治医にご相談を促すのが妥当だろうと思います。

ちなみに、上に関しては、歯式のみからは4567がギリギリ。34567は余裕と考える事になります。

3を組み込むことで構造体に横向きのマイナスになる力がかかる為、4567にしておきたいと考えるかもしれませんが、3番の歯根膜面積は広く5ポイントありますから組み込みたいと考える場合もあるでしょう。

側方運動時のガイド付与をどこにする事が可能か?咬頭角の与え方でも予後は変わる為、設計は歯式だけでなく他の条件を考慮することが大切になるでしょう。
歯式からは単純計算のみになります。

患者の個性は、特性のうち間違えです。
時間少なく回答しておりますのでご容赦ください。

一般的な病院歯科の役割は以下です。

https://www.kokushinkyo.or.jp/Portals/0/Report-houkokusyo/H20/H20%E5%9B%BD%E8%A8%BA%E5%8D%94%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB_%E7%97%85%E9%99%A2%E5%8F%A3%E8%85%94%E3%82%B1%E3%82%A2.pdf

ただ、様々な形態の病院歯科があり、歯科衛生士や院内技工士がチームで活躍するようにしている病院歯科もあります。

回答が良い治療に繋がりますように。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-10-15 21:31:47
ご回答を有難うございました。
大変参考になりました。

下の4本もしくは、5本ブリッジのご経験がある他の先生方にも、実際にはこれらがどう機能しているのか、ご意見を伺ってみたいです。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2023-10-21 10:54:35
コメントがつかないようなので、一言

>下の4本もしくは、5本ブリッジのご経験がある他の先生方にも、実際にはこれらがどう機能しているのか、ご意見を伺ってみたいです。

質問が漠然としていて回答しづらいです。
疑問があるようでしたら、ポイントを絞って質問してください。

あと、船橋先生が丁寧に回答されているにもかかわらず、他の先生にも聞きたいとのことですが、こういった考え方はドクターショッピングにつながりやすい考え方で、個人的にはあまりお勧めしません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-10-22 10:57:12
「ドクターショッピング」という言葉は、この場合、適切ではないです。

船橋先生は、理論上のことしか書かれていなかったので、実際に、4本ブリッジ、もしくは、5本ブリッジにされた先生が、治療後の状況、例えば、歯根破折が生じやすい、噛み合わせが整いにくい、など、患者さんの状況などについて、お伺いしたかっただけです。

真摯に相談している相談者を、このような形で、責めるのは良くないと思います。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2023-10-23 16:02:08
奥歯の4本ブリッジと5本ブリッジの評価について、もし、お答えいただける先生がおられましたら、よろしくお願い致します。あくまでもこれまでの症例での一般的な評価で構わないです。

一般的な評価であれば、船橋先生が示した

https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/hokkaido/shinsei/shido_kansa/bridge/000214986.pdf

をまずはじっくり読んでみてください。


個別の経験・事例ということでしたら、lenaさんの(欠損状況以外の)口腔内の状況がまったくわからない以上、一般論から外れて回答するのは無意味かと思います。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2023-10-23 16:06:23
あと

>「ドクターショッピング」という言葉は、この場合、適切ではないです。

>「真摯に相談している相談者を、このような形で、責めるのは良くないと思います。」

ですが、

ある先生に質問し説明を受けた直後に、別の先生に同じ質問をするのは失礼だと思いますがいかがでしょうか?

質問者と回答者は同じ立場ではありません。
先生と生徒的な立ち位置と認識してます。
もちろんショッピングであれば、「別の店見てから決めます」は許されますけどね。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2023-10-24 18:17:37
セカンドオピニオンの必要性は?
 
担当の先生が決まっており、その先生が分からなければ、ネットではなくセカンドオピニオンを求められた方がいいと思いますよ。
 
実際レントゲン1枚も見ずにコメントしても、間違った意見を言ってしまうこともあります。
 
基本的にブリッジは両隣の歯に無くなった歯の負担をしてもらうので、当然支えの歯に問題は起こりやすくなります。
 
個人的には5・6欠損(2歯欠損)であればブリッジは入れませんね。
歯根の長さが平均よりかなり長い方であれば検討もしますが、ここ数年2歯欠損のブリッジは入れてませんね。
過剰負担のブリッジは一時は良いですが、長期的にみて多くの歯を失う原因にもなります。
 
 
今回のような2歯欠損は、歯根の長さ、支台歯生活歯失活歯(神経ある・ない)、咬合関係など色々な面から治療方針が分かれる所なので、ネットではなく実際レントゲン、口腔内を見てもらい意見を聞いた方がいいと思いますよ。

おだいじに

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2023-10-24 20:26:33
>下の奥歯の4本(5番,6番,7番,8番)、5本ブリッジ(4番、5番、6番、7番、8番)に関して、ご経験のある先生がいらっしゃいましたら、その評価をお願いしたいと存じております。

何度かやってますね。
入歯インプラントは絶対嫌で奥歯でかめるようにして欲しいと言われれば実施しますね。

全部生活歯で平行性が良い(歯並びが良い)と持ちはそれなりだと思います。
失活歯が含まれると歯根破折のリスクはかなり高くなりますね。

七番を抜歯したときに、反対側の八番の移植ができれば良かったと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-10-29 16:13:15
柴田先生、そして他の先生方、ご返信を有難うございました。

実は、柴田先生のようなご回答をお待ちしておりました。

しかしながら、セカンドオピニオン要への認識は変わらず、昨日、お願いしました。

そうしたところ、下7番は、やはり歯根破損でした。
その先生は、肉眼でも確認ができました。

今、その先生から、歯根破折の接着治療を勧められています。

そうすれば、元のように3本ブリッジが可能になるかもしれないと。
ただ、途中で、虫歯などで、炎症が拡がってしまうと、抜歯にならざるを得ない場合もあると。
取りあえず、根の治療から入るとのことでした。

しかしながら、自由診療となるそうで、治療費の見積もりは、これまでとは、2ケタ違いました。

当方も、インプラント入歯は希望しておりません。

残す道は、抜歯か、歯根破折の装着治療か、4-5本ブリッジとなります。
どれを選択しても、リスクは大きそうです。

歯根破折の治療は、どうなんでしょうか?

治療が成功すれば、5年間の歯の保存は、約90%に対して、10年となると可能性は更に低くなるそうです。
回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2023-11-04 05:25:47
>自由診療となるそうで、治療費の見積もりは、これまでとは、2ケタ違いました。

数万円から百万円越えということでしょうか?
相当高額かな?とは思います。
また成功率も私の感覚からすると高めだと思います。

ただお住まいの地域を考慮すると数十万から一千万越えなんですか?

>残す道は、抜歯か、歯根破折の装着治療か、4-5本ブリッジとなります。

7番を抜歯して放置
7番を抜歯して8番を移植 その後経過をみてブリッジ

という選択肢もあると思います。

まあインプラントが正解のように思いますが。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-11-08 08:35:58
柴田先生、ご回答を有難うございました。

実は、先週末、下7番、同8番辺りと、左のあご周辺に痛みを覚え、40年近く診て頂いている先生のところを受診しました。
病院歯科が休診であることや、これまでの経緯を良くご存知の先生でしたので。

そうしたところ、下8番にかなり奥深い虫歯があることがわかりました。
その日は、体調が良くないため、キシロカインの使用ができないこともあり、帰宅しました。

下8番が、虫歯になっている場合は、移植は難しいですか。
また、移植はどのくらいの費用で、どのようなリスクがあるでしょうか。

因みに、歯根破折の治療は、自由診療で20万円弱、ブリッジは良い材質を使用すると、40万円くらいと言われました。
回答 回答13
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-11-08 11:16:51
>移植はどのくらいの費用で、どのようなリスクがあるでしょうか。

移植は、すでになんらかの感染履歴がある歯は予後が期待薄だと思いますし、メリットが何なのか?わかりかねます。

8番の歯根形態は複雑で且つ条件悪いですから、工業的にきちんと規格化されたインプラントを埋入する治療の方がよほど単純で予後が良いだろうと予測できます。
移植用の穴も歯根の太さですから巨大になりますし、作った移植穴ときちんと合致する歯根などありませんからね。

ただ、若い方の場合は歯根膜を使いたいかもしれませんから、トライしてみても良いかもしれません。

日本の場合、同時抜歯後移植治療が保険適用されていますから、安価に可能になるという費用面のメリットもあります。

抜歯したばかりならそこには充分な骨があるとわかりますから(抜く前に骨量の予測もある程度可能)移植する8番がそこに安定してハマるか?がわかりますからね。
ハマらないような歯根を持ってくるリスク高い治療は流石にしないでしょうしね。

抜歯して何もなくなったら、骨はどんどん萎縮しますから移植歯根をはめ込む為の骨量はなくなります。

場合によっては、インプラントを支えるにも不十分な骨量になるまで抜歯部位を放置してから治療を期待されても手遅れになり、義歯しか選択できないか?難しく痛む骨造成をするか?どんどん条件が悪くなります。
また加齢も悪条件の一つです。

海外で移植をしてくれる歯科医をお探しになるのは、大変かもしれません。

インプラントならば成功率も規格品ですから、個々に出してある製品もあるでしょうが、移植となると条件のバリエーションがより増える為当てにし難いでしょう。
失敗時の訴訟リスクが高い国であれば、安価では引き受けてくれないでしょう。

日本では、失敗の可能性をきちんと伝えてから行われているのではないでしょうか?

私も何ケースか口腔外科医に依頼して行ってきましたが、私からお勧めする事はありません。
結果の保証が難しいからです。

一般的にはインプラント治療を選択されるのではないでしょうか?
術式が単純で歯科医をあまり選ばないからです。(保険適用外治療ですから、全くされない歯科医も沢山おられますし、習った事がない歯科医もまだ沢山現役で活躍中ですからされる歯科医を選ぶ必要はあります)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-11-08 21:47:30
船橋先生、ご回答を有難うございます。

当方は、現在、日本に居住しており、日本の歯科で治療を受けています。
ここに記載した内容は、すべて日本の歯科で行われている内容です。

しかしながら、返信7にも記載しました様に、当方は、インプラントは希望しておりません。

狭い選択肢の中で、柴田先生の仰る歯の移植についてお尋ねしました。
下8番に虫歯が発覚してしまったので、歯の移植はやはり難しくなりますか。

他に、歯の移植について、ご意見を頂ける先生がおりましたら、よろしくお願い致します。
回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2023-11-09 12:55:02
多少むし歯があっても、歯牙移植はできると思います。

自費根管治療に内部接着であれば、それぐらいしてもおかしくはないと思います。


逆に補錣物、つまりブリッジは安いと思います

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-11-12 16:01:55
柴田先生、ご回答を有難うございました。

歯の状態にもよるかと思いますが、柴田先生は、4-5本のブリッジにするのと、歯牙移植をして3本ブリッジにするのと、どちらを勧められますか。

左下7番の抜歯後に、何か行うとした場合、上記二つのどちらか、或は、何もしないで放置になると思います。
回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2023-11-21 12:54:53
8番の歯根の形、前後径、幅径、歯根長と、抜歯する七番のそれらがうまく合致すれば、7番の移植を検討するかもしれません。

8番の歯根形態は千差万別なので、移植元として適当かどうかはネットでは判断できません。

あくまでも一般論ですが、8番の位置にある8番と七番の位置に移植された元8番を比較すれば、格段に後者の方がお手入れしやすくなると思います。
当然歯牙にかかる負荷も減るともいます。

結論として、ネットではよく分からないという事です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-11-25 23:20:56
柴田先生、お忙しい中、重ねてのご回答を有難うございました。
確かに、実際に歯を診察してみないと確かなことは言えないですね。
ただ、主治医に相談はしたいと思っています。

先生、何故、7番の位置に移植した元8番の方が、お手入れしやすいのですか。
歯牙に罹る負担が減る理由は何でしょうか。
回答 回答16
  • 回答者
回答日時:2023-11-26 15:36:03
単純に歯ブラシが届きやすくなるからですね。

移植歯の安定が得られた後ですが、ポンティックの数が減るから負担が減ると考えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: lenaさん
返信日時:2023-11-30 20:52:08
柴田先生、

お忙しい中、何度もご回答を頂き、大変有難うございました。
次回の受診の際に、主治医に話してみます。

一つだけお伺いしたいのですが、移植は、どこの歯科でもお願いできるでしょうか。

また、移植は、抜歯と同時に行われますか。
その際、感染などのリスクはあるでしょうか。

現在、病院歯科を受診しており、診療時間が限られていることや、土日と夜間はお休みなので、何か有った時に相談する先生がおらず、気になっております。
回答 回答17
  • 回答者
回答日時:2023-11-30 22:39:50
移植ができる歯科医院は少ないと思います。

同時にするテクニックと別日にするテクニックがえると思います。
当院では後者です。
どんな外科処置でも、感染のリスクはあると思います。

リスクはあっても頻繁に起こるものではないと思います。




タイトル CTを撮影しても原因が分からない左下7番辺りの痛みについて
質問者 lenaさん
地域 非公開
年齢 58歳
性別 女性
職業 非公開
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回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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