質問 |
karbe 2024/06/26(Wed) 15:19
2週間程前から、舌の先端が下前歯(天然歯)の裏に当たって痛むことが多かったので、かかりつけの歯科医院で見てもらい、下前歯の裏を丸めてもらいました。
2つの下前歯はVの字に捻転していて少し角がある状態だったのですが、丸めたことでなだらかになり、丸み帯びてツルツルしており、舌の先端で触るとかなり違和感があり気持ちが悪いです。
なだらかにしたことで舌に当たる面積が広くなり、口内が少し狭くなった感じもあります。喋る時や食べる時に舌が触れて邪魔な感じもします。(前も舌には当たっていたはずなのですが...)
下前歯の捻転の矯正も考え、矯正の先生に相談してみたのですが、矯正して違和感がなくなる保証はないし、歯並びが変わることの違和感もあり得る。年齢的にも色々あり、この理由で矯正するのはどうかな...?という具合でした。
見た目は前の状態とほとんど変わらず、形もおかしくないのですが、この違和感を解消するにはどうしたらよいでしょうか。
今後、慣れる可能性はありますか?
慣れるとしたらどのくらいかかるでしょうか。
下前歯をこれ以上削らないで状況を良くする方法はないでしょうか。
前の状態に戻すなんて無理ですよね...。
できるだけ舌を上顎につけて触れないようにしていますが、触れた時のストレスが大きく精神的に辛いです。 |
回答1 |
Dr.ふなちゃん 2024/06/26(Wed) 16:42
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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こんにちは。おかかりになった歯科医はよい歯科医だったようですね。
歯科医に感覚を変える事は出来ませんから、歯の鋭縁があれば丸める(削る)、穴があれば詰めるぐらいしか残念ながらできる事はありません。
気になって仕方ないというのを何とかする場合は担当科が違って来てしまいます。
歯科医からアドバイスできる事は、気にしないでくださいとお願いするくらいになります。
お口の中の感覚は非常に鋭敏になる事がしばしばありますが、気にしないようにしておき、何か別の夢中になれる事を見つけていただく事ができれば嫌な感覚はなくなります。
意識を集中しているとその回路は鋭敏に研ぎ澄まされて来ますから、一旦遮断され、気にしないのが一番早く慣れるコツです。
舌が当たっても丸まって角であれば傷つくリスクはありませんし、炎症の原因にもなりませんから、安心です。キッパリと忘れていただけると早く馴染まれると思います。
精神的に辛いと言われていると心療内科などの投薬対象になる場合がありますから、気にされず栄養バランスの良いお食事を心がけてされ下ばかり見ずに腕や肩甲骨を回して凝りをほぐし、深い呼吸を可能にするような軽度の運動習慣を取り入れていただきますと良いと思います。
ご年齢が50歳以上(それ以下では特定の失病の既往や診断書が必要になります)であれば、口腔機能低下症かどうかの検査を保険で受けたり指導を行ってもらえますが、今のご年齢であればご自身で何とか気を紛らわせていただく事となります。
お食事内容なども見直していただき身体を柔軟に頭も柔軟にいていただくのが一番となります。
〉この違和感を解消するにはどうしたらよいでしょうか。
早く忘れてください。そのうち慣れて気にならなくなります。鋭縁がなく炎症の起因になっていないのですから何ら問題ないです。ご安心ください。
必要をお感じでしたら再度おかかりになった歯科医に鋭利な部分が残っていないか再確認していただくと良いかもしれませんね。矯正治療はより酷い違和感だらけの装置を我慢できなければ無理になりますから、選択し難いものと想像いたします。
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返信1 |
karbe 2024/06/26(Wed) 17:13
ご回答ありがとうございます。
治療としては間違っていないことが分かり、安心しました。
違和感を感じつつも、普段通り舌を使っていく方が慣れていきそうですね。
今はできるだけ歯を避けたりして、舌が疲れている状態です...。
被せ物等でしたら更なる調整も試しやすいですが、健康な自分の歯なので、できるだけ削るのは避けたいと思っています。
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担当医が、様子を見る以外の提案として、あまりおすすめはしないけれど前の状態に近い形に盛る(付け足す)というのも試せるが、と仰ってくださいました。
この提案はどう思われますか?
また、喋る時や食事中に舌が頻繁に下前歯2本の裏を触ってしまうのですが、これは歯並びが良い方でも普通でしょうか?
V字の捻転が故に触る頻度が高いのかなと思い、舌への影響が少し心配です。
(捻転は30〜45度位です)
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回答2 |
Dr.ふなちゃん 2024/06/26(Wed) 23:07
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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例えが良いかどうかは分かりませんが、手を切断した方がないはずの手が痛んだりすることもあるのは、脳の書き替えが上手く行っていないからと言われたりします。
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/a_00414.html
舌への歯の当たりが変わると違和感を長く感じられる方が時におられる事は歯科ではよく知られています。頭や神経障害性のものであれば歯科で治す事は難しくなります。ですから、そればかりを気にしない事が大切になります。お口の中も知覚が非常に鋭敏になる場所だから感覚を研ぎ澄ましすぎるのはよくないでしょう。
〉この提案はどう思われますか?
形を元に戻したら納得して気持ちを切り替えて全く気にされない事ができるならば良いかもしれませんが、ずーっと気にして形を確認する為に舌がそこに行くようであれば舌先も荒れて来ますし意味がなかった事になりますよね。どういうタイプでしょうか?形や舐めた感じが多少違っても割り切りが出来てすっかり別の事に熱中できるタイプでしょうか?
〉また、喋る時や食事中に舌が頻繁に下前歯2本の裏を触ってしまうのですが、これは歯並びが良い方でも普通でしょうか?
V字の捻転が故に触る頻度が高いのかなと思い、舌への影響が少し心配です。
喋ったり食事をしたら色々な場所に舌は当たりますが、普段はそんなことは全く気にしないものです。
そもそも舌の当たりが気になり始めたのは下の歯がV字に捻転している事が気になり始めたからでしょうか?叢生が気になり治したいならば矯正治療が必要になると思います。矯正治療中は普通ではない尖ったり角ばった装置が歯に固定されてそれをずっと我慢していただく必要が生じます。その治療を乗り越えられたならば治療の終わりに近づく頃にはかなり口腔感覚のキャパが広がっている可能性が高くなるかもしれませんね。ブラケットやアタッチメントを外す頃になると寂しそうな患者さんがおられたりします。外したらいきなりさっぱりするので皆さん大変喜ばれます。また2度と嫌な装置を我慢したくないからとリテーナーも頑張って使用し続けられます。
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返信2 |
karbe 2024/06/27(Thu) 09:54
お返事ありがとうございます。
先生のお話が心に沁みます...。
歯を削ったところを付け足す提案については、違和感を感じたら戻せる可逆的な方法なので、試してみてもよいかなと思った次第です。
>舌への歯の当たりが変わると違和感を長く感じられる方が時におられる事は歯科ではよく知られています。
先生の患者様でそのように感じておられた方は、最終的には気にならないレベルで慣れることができていましたでしょうか?慣れた場合、どのくらい時間がかかっていましたか?
私のようなケースで他の方がどのような道を辿ったのかを知り、今後の希望としたいです。
>喋ったり食事をしたら色々な場所に舌は当たりますが、普段はそんなことは全く気にしないものです。
これは本当にその通りなのですが、舌の先端で他の歯に触れても何とも思わないのに、下前歯の裏のV字にあたる時だけ感覚が違うのです。これも脳の仕様なのでしょうか。
最後に矯正についてですが、47歳(始めるとしたら来年)からの矯正はやはり遅く、リスクが高いでしょうか?
気になる歯は傾いている上の前歯1本と、V字の下前歯2本のみです。
質問が多く申し訳ありません。
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回答3 |
Dr.ふなちゃん 2024/06/27(Thu) 16:43
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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私の患者というわけではありませんが、過去に何回かこのサイトで同じように悩まれて同じような質問を何度も繰り返された方が複数名おられます。
ネット相談では結局診察をしていないのに回答されてしまう訳ですから相互理解と正しい診断はできず(回答者側の誤認が生じやすい)長いやり取りは不毛でよい結末にはならなかったと思います。
ですから、出来るだけおかかりの歯科医によく診察してもらいながら心理的なサポートも行ってもらうのが良いと思います。
とにかく、舌の歯への当たり具合を一々気にしながら生活している人は滅多にいないという事を理解してください。気にしてしまうと沼に入り込みます。
思考回路をリセットできると良いのですが。(歯科医は確認の為に指など感覚が鋭敏なものを使って客観的に鋭利な部位がないか?確認して舌が傷つかない事を見定めるという事をよくします。それがされていて無問題になっているというのが大前提です)
〉最後に矯正についてですが、47歳(始めるとしたら来年)からの矯正はやはり遅く、リスクが高いでしょうか?
気になる歯は傾いている上の前歯1本と、V字の下前歯2本のみです。
傾いている歯が気になっておられるのですね?一昔前は1、2本の歯の傾きだけを治したいと期待されても矯正装置をつけると作用反作用でつけた部位の歯全部が動きますし、アンカーがない矯正は出来なかった為、気になる1.2本だけ動かすという治療はなかったのですが、昨今は動かさない歯全てをアンカーにしながら動かしたい歯だけを動かすという矯正が簡単に可能になっています。インビザライン(GOでもOK)などのアライナー矯正は、動かさない歯と動かす歯をデザイン時点で設定して動かす歯を上手く動かして良い位置に矯正移動する為に必要となる隙間を計算してアンカーや移動の為に最適なアタッチメントを設定するなどして比較的簡単に成人の方が矯正治療を受けられるようになっています。
従来のブラケット矯正とは違う動かし方が気軽にできるようになっていますから、そういうものを取り扱っている歯科医院でご相談されてみても良いかもしれませんね。骨粗鬆症やリウマチのお薬などを飲んで骨のリモルディングを薬理的に止めていなければ何歳になっても矯正治療はできるでしょう。(とはいえ若い方が歯はよく動きます。また、移動のステージングやデザインにより歯茎が思わぬぐらい下がるというあまり上手くない動かし方で設計される場合もありますから設計する歯科医をしっかり選んだ方が良いです。まぁ、治療となればどの治療にもリスクはあるのである程度ご自身で勉強され実際によく歯科医に相談することが必要です)
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返信3 |
karbe 2024/06/28(Fri) 14:24
親身に相談にのってくださり、本当にありがとうございます。
救われる思いです...。
矯正についてもご回答いただきありがとうございます。
もう少し時間をかけて様子をみたいと思います。
すみません、もう一点質問させてください。
下前歯の感触の違和感から、なるべく舌でその箇所を触らないようにしていて、ネットで見た「正しい舌の位置」とされている舌を上顎に付けるようにしていました。
正しい舌の位置は自然にできるのですが、なんだか舌や顎?が疲れるような感じと、舌の下(下顎?)に唾が溜まるのが気になるようになりました。
このまま正しいとされる舌の位置に舌を置いておいても大丈夫でしょうか。慣れると疲れも感じなくなりますか?
下前歯裏を削る前は、舌の先端に下前歯の歯形が付いて赤くなることが多かったので、今思うと「低位舌」だったのかなと思います。
舌の位置と唾液が溜まる(増えた)ような感じがすることについて、教えていただけると助かります。
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回答4 |
Dr.ふなちゃん 2024/06/28(Fri) 17:41
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船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
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舌の正しい位置に舌を置けるようになる為には、かなりの努力が必須になる事が一般的でしょう。
ぜひ、ミューイングも検索してみてください。機能面が変わるだけではなく、お顔の見え方もかなり変わります。
それぐらいかなりの努力が必要になります。お腹がボッコリおデブになったのを鍛えられたスッキリしたお腹にする為の筋トレの努力や、猫背で背中にお肉がついてガチガチに固まりつつある肩甲骨をくっつけられるぐらいスッキリと腕のポジション、頭のポジション、呼吸を変えるようになる為のトレーニングを想像してみてください。
舌のポジションを変えることで様々なパホォーマンスも上がりますがそうそう簡単に身につくものではありません。
とはいえ、前向きに努力してトレーニングされるのは素晴らしいと思います。気持ちだけではなく人生が変わりますよ笑
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返信4 |
karbe 2024/07/01(Mon) 10:31
お返事ありがとうございます。
舌の位置の変化で、様々な影響があるのですね。ミューイング試してみたいと思います。
舌の違和感については様子を見つつ、矯正も含めて検討したいと思います。
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