質問 |
ゴルファー 2024/08/03(Sat) 04:51
先日、レントゲンやCTで右上6の頬側の根に病巣再発の指摘(8年前頃に根幹治療済)を受け、再治療を検討しています。診断した先生によると第4根管の未治療が原因と思う、とのことでした。
調べたところ、再根幹治療、歯根端切除があるようですが、2つの比較に関連して下記ご教示頂けるとありがたいです。
Q1.右上6の頬側の根の病巣再発でMB2の未治療が原因の場合、どちらを先に試した方が良いかどのように判断されているでしょうか?特に再根幹治療を先にした方が良いという先生の意見では「歯根端切除を先にしてしまうと再根管治療はできなくなる。再根幹治療をまず試し長期経過観察し病巣再発なければベストだし万が一病巣再発した場合のために第二選択として歯根端切除をとっておける」というような理由もあり、最初に再根幹治療を得意とする医院にかかるか、歯根端切除を得意とする医院にかかるか迷っております。(両方を得意・実績があるとしている医院が今のところ見つかっていません)
Q2.第4根管が充填されていないことによる再発の場合、確実に第4根管を発見するために先生方が工夫されていることなどはありますでしょうか?(マイクロスコープでも見つけるのが難しいと聞いたことがあり、どのように発見可能か気になっているため)
Q3.右上6の原因病巣が右上7や5など隣にも広がることはあるのでしょうか?
Q4.右だけの鼻づまりが数年前から続いています。これが右上6が原因の慢性鼻づまりであった場合、耳鼻科に行くなど別のアプローチが必要になるでしょうか?
Q5.安心のため受診前に下記を回答頂ける医院にお願いしたいと考えておりますが、他に確認しておくべきことはありますでしょうか?
・治療件数、成功確率実績、経過観察されている場合の予後○年良好・再治療の内訳など
Q6.上記以外にレーザーを使う治療法を見つけました。その医院のHPによると歯根端切除よりも小さい穴を歯茎にあけるだけで治療できるというメリットを挙げていらっしゃいましたが、上記2つの施術と比べると実施している医院が少ないと感じました。質問の表現が適切かわからないのですが、治療法としては歯科業界ではエビデンスも揃い、確立(認知)されている方法なのでしょうか?レーザーで病巣を消した後、根管へのアプローチはどのようにするのかが気になりました。(ざっくりとした理解では、再根幹治療は歯の上側から根管をきれいにし薬剤充填、歯根端切除は歯の根っこ側を切除し超音波等で根管をきれいにし逆根管充填、と思っています)
よろしくお願いいたします。
回答頂くにあたり情報不足な点などあれば追加記載するのでご指摘ください。
(参考)
自分でネット等で調べた情報では下記のような内容でした。
・再根幹治療を先にした方が良いという先生の意見では「歯根端切除を先にしてしまうと再根管治療はできなくなる。再根幹治療をまず試し長期経過観察し病巣再発なければベストだし万が一病巣再発した場合のために第二選択として歯根端切除をとっておける」とありました。
・歯根端切除を先にした方が良いという先生の意見は「根管の閉鎖等から再根管治療をできない場合は歯根端切除を第一選択にする(クラウン等を外さなくても良い)」とありました。 |
回答1 |
井野泰伸 2024/08/03(Sat) 10:40
こんにちは、気になれば歯内療法専門医などに実際のレントゲンなどを見てもらいセカンドオピニオンをしてもらった方がいいですよ。
Q1、これはかかった先生の得意な方法で治すと思います。
専門医でも外科が得意な先生は最初から外科で対処することもありますし、根管治療の方が得意な先生は根管治療で対応すると思います。
Q2、一般的に言えば、マイクロスコープ、CTぐらいではないでしょうか!?
後は細々した道具もありますが、殆ど先生の腕次第ですね。
ただ、第4根管(MB2)はかなり上手な先生でも50%程度しか見つけて治療することができないぐらい難易度は高いです。
Q3、極々稀になりますが、これは殆ど気にしなくていいと思います。
Q4、歯が原因で副鼻腔炎になっているようであれば、根の治療で副鼻腔の症状は落ちつくことがあります。
心配であれば一度耳鼻科で耳鼻科の問題なのか、歯科の問題なのか調べてもらえばいいと思います。
Q5、たぶんですが、
>・治療件数、成功確率実績、経過観察されている場合の予後○年良好・再治療の内訳など
一般的な開業医でこれを出せる歯科医院は殆どないと思います。
予後診査の為にわざわざ来院してくれる患者さんなど殆どいませんし、保険治療であれば、予後の診査の確認などは歯科医院が無料で行うことになるのでこれらのデーターは出せないと思います。
しいて言えば、自費専門で行っている歯内療法専門医ぐらいでしょうが、これは気になる歯科医院に問い合わせてみてください。
Q6、今の所レーザーだけで根尖病変を治せるエビデンスはないですね。
根尖病変は歯の中の細菌感染で起っていることなので、歯の中の菌数を極端に減らす必要があります。
たぶん歯を残したくて色々調べられていると思いますが、既に十分知識は付いていると思いますので、一度歯内療法専門医の歯科医院に相談に行かれた方が解決は早いと思いますよ。
おだいじに
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返信1 |
ゴルファー 2024/08/09(Fri) 03:05
井野泰伸 先生
ご丁寧な回答ありがとうございます。
やはり得意な方法で治すのですね。
ということは選択するセカンドオピニオン先によって対応が分かれるということですね。
できれば、両方に精通していてベストな選択肢を相談の上選んでいただけるところを探してみたいと思います。
MB2は難易度高いのですね。
以前かかった先生と相談したところでは、MB2を見つけてもMB3やイスムスなどもあり、再根管治療するベネフィットとコストを総合的に考えてするか、様子見るか、と聞きました。
個人的には様子を見つづけても自覚症状はないままだと思うので、フィステルができるまでになってしまう前になんらかの処置ができたらと考えています。
アドバイスいただいたとおり、歯内療法専門の先生と相談してみたいと思います。
先生のHPもわかりやすくまとめて頂いているので拝見したいと思います。ご回答ありがとうございました。
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回答2 |
柴田 (評価4.0) 2024/08/12(Mon) 11:40
MB3とかイスムスとかいう専門用語をご存知の歯科医は根管治療に熱心だと思います。
まあ6番に自費の補綴物を入れたばかりでそれを壊したくないというのであれば外科
そうでなければ根管治療ファーストだというのが個人的な方針です。
井野先生のQ2の回答に付け加えるとすればCTの撮影タイミングですね。個人的には術前診査で撮影するより術中で古いメタルコアや根管充填材を除去したのちに撮影したいですね。
どうしてもこの二つがあると読影しにくい事があるから。
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