歯医者さんにとって妊婦はあまり関わりたくないものなのでしょうか?
相談者:
emiさん ( : )
投稿日時:2007-01-14 11:35:49
現在、妊娠9ヶ月の妊婦です。
安定期に虫歯の治療に通い、その途中に以前、差し歯にしてる前歯から膿みたいなのが出だし他の歯に歯周病に似た症状が出てきて歯周病は早産とも関わってくると聞いてたので先生に相談したのですが「妊婦だからね〜」と何の処置もしていただけませんでした。
そして妊娠7ヶ月に虫歯の治療が終わり、まだ膿が出てたので別の歯医者に行き診断を仰いだのですが、
「特別歯茎も腫れてないし、こんなんで膿が出る訳ない!唾液か何かが溜まって出てきてるだけじゃない?」
とパッと見ただけでキツく言われ歯垢除去だけしてもらって帰ってきました。
でも未だに明らかに唾液とは思えないものが歯茎から出てくるし軽い痛みもあります。今は頻繁に歯磨きをしたり、市販の歯周病対策の薬でなんとかしのいでます。
もうすぐ臨月に入るのでもう治療には通えませんが産後にまた別の歯医者に行ってみようと思ってます。
もし歯周病だとして膿が出て半年も放置するとやっぱり骨などはだいぶやられてしまうのでしょうか?
やっぱり歯医者さんにとって妊婦はあまり関わりたくないものなのでしょうか?
苦手な歯医者に勇気を振り絞って行ったのにかなり適当に扱われたので少し嫌悪感を感じてしまいました…。。
安定期に虫歯の治療に通い、その途中に以前、差し歯にしてる前歯から膿みたいなのが出だし他の歯に歯周病に似た症状が出てきて歯周病は早産とも関わってくると聞いてたので先生に相談したのですが「妊婦だからね〜」と何の処置もしていただけませんでした。
そして妊娠7ヶ月に虫歯の治療が終わり、まだ膿が出てたので別の歯医者に行き診断を仰いだのですが、
「特別歯茎も腫れてないし、こんなんで膿が出る訳ない!唾液か何かが溜まって出てきてるだけじゃない?」
とパッと見ただけでキツく言われ歯垢除去だけしてもらって帰ってきました。
でも未だに明らかに唾液とは思えないものが歯茎から出てくるし軽い痛みもあります。今は頻繁に歯磨きをしたり、市販の歯周病対策の薬でなんとかしのいでます。
もうすぐ臨月に入るのでもう治療には通えませんが産後にまた別の歯医者に行ってみようと思ってます。
もし歯周病だとして膿が出て半年も放置するとやっぱり骨などはだいぶやられてしまうのでしょうか?
やっぱり歯医者さんにとって妊婦はあまり関わりたくないものなのでしょうか?
苦手な歯医者に勇気を振り絞って行ったのにかなり適当に扱われたので少し嫌悪感を感じてしまいました…。。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2007-01-14 11:35:49
実際、僕も以前は「妊婦さん=アブナイ、責任が取れない」と思い込んでいたので、診療を敬遠しがちでした。
僕の同級生に東大病院の麻酔科に勤務していたヤツがいるので「どうなのよ?」と聞いたところ「お前、不勉強だなぁ」と怒られましたが、丁寧に教えてもらいました。
妊娠初期3〜4ヶ月目くらいまでは様子を見てクリーニングやブラッシング指導で口腔内の環境を整えるのと同時に、出産後の赤ちゃんの口腔ケアの指導などを行い、安定期である5〜7ヶ月は歯科の麻酔程度であれば、胎児に全く影響が無いので、この時期に歯科治療はある程度終わらせる(ただし、抗生剤、レントゲンの使用は控えましょう)、そして、仕上げのクリーニングを行い、臨月に備える‥と言うのが理想だそうです。
また、出産後は授乳などにより、お母さんは外出が困難になる事が多く、麻酔の使用や抗生剤の使用に制限がかかるため、結論から言えば妊娠前に歯科治療は全て終わらせることが重要だと思う、とのことでした。
で、歯周病に関しては「妊娠性歯肉炎」と言う病名があるくらい、妊婦さんには一般的な病気(?)です。ホルモンバランスが変わる事が原因と言われています。
また、つわりなどで、ブラッシングができないことがプラークの蓄積を増やし、歯周病や虫歯の原因になります。また、胃酸による歯の脱灰なども虫歯の原因になります。
本来であれば、この時期にちゃんとしたクリーニングをしておくべきですね。ウチでは妊婦さんのPMTCは半額で行っています。
妊娠中の歯周病は早産や低体重児の原因になることがわかってきています。少しなら、臨月に入っても構いませんから、一度、ちゃんとした(保険外の)クリーニングだけは受けたほうが良いと思いますよ。
妊婦さんだからこそ適切な対応が必要なのに「適当に扱う」なんて‥そんな歯医者さんには怒っちゃっていいですよ!
僕の同級生に東大病院の麻酔科に勤務していたヤツがいるので「どうなのよ?」と聞いたところ「お前、不勉強だなぁ」と怒られましたが、丁寧に教えてもらいました。
妊娠初期3〜4ヶ月目くらいまでは様子を見てクリーニングやブラッシング指導で口腔内の環境を整えるのと同時に、出産後の赤ちゃんの口腔ケアの指導などを行い、安定期である5〜7ヶ月は歯科の麻酔程度であれば、胎児に全く影響が無いので、この時期に歯科治療はある程度終わらせる(ただし、抗生剤、レントゲンの使用は控えましょう)、そして、仕上げのクリーニングを行い、臨月に備える‥と言うのが理想だそうです。
また、出産後は授乳などにより、お母さんは外出が困難になる事が多く、麻酔の使用や抗生剤の使用に制限がかかるため、結論から言えば妊娠前に歯科治療は全て終わらせることが重要だと思う、とのことでした。
で、歯周病に関しては「妊娠性歯肉炎」と言う病名があるくらい、妊婦さんには一般的な病気(?)です。ホルモンバランスが変わる事が原因と言われています。
また、つわりなどで、ブラッシングができないことがプラークの蓄積を増やし、歯周病や虫歯の原因になります。また、胃酸による歯の脱灰なども虫歯の原因になります。
本来であれば、この時期にちゃんとしたクリーニングをしておくべきですね。ウチでは妊婦さんのPMTCは半額で行っています。
妊娠中の歯周病は早産や低体重児の原因になることがわかってきています。少しなら、臨月に入っても構いませんから、一度、ちゃんとした(保険外の)クリーニングだけは受けたほうが良いと思いますよ。
妊婦さんだからこそ適切な対応が必要なのに「適当に扱う」なんて‥そんな歯医者さんには怒っちゃっていいですよ!
回答2
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2007-01-14 11:35:49
実際には治療が可能だったとしても、万が一何かあった時に「あの時歯医者で治療をしたせいかも・・・」と思われるのが嫌で、妊婦さんを避ける歯科医院は結構多いと思います。
実際にはタイヨウ先生のように、ちゃんと勉強をしていれば妊婦さんでもある程度の治療を行うことは出来るはずなのですが・・・。(ちなみに、私は勉強不足なので妊婦さんが来るとドキッとしてしまいます・・・。もっと勉強しなきゃですね)
「妊婦さんのPMTC半額」はいいですね。将来開業したら真似しちゃおうかな・・・。
実際にはタイヨウ先生のように、ちゃんと勉強をしていれば妊婦さんでもある程度の治療を行うことは出来るはずなのですが・・・。(ちなみに、私は勉強不足なので妊婦さんが来るとドキッとしてしまいます・・・。もっと勉強しなきゃですね)
「妊婦さんのPMTC半額」はいいですね。将来開業したら真似しちゃおうかな・・・。
回答3
回答日時:2007-01-14 11:35:49
大変な時期に通院お疲れ様でした。
まだいくつか心配が残っているとのことですので、分かる範囲でお答えしていきます。
ちょっと専門的な話なのですが、歯ぐきが腫れていると出血しやすいとか膿が出やすいとかの症状が出るのですが、ただ腫れているだけの状態ですと、「歯肉炎」と言います。
それが長く続いて(期間は関係ないかも知れませんが)ある時点から歯を支える骨が溶け始めます。そうなると病名が「歯肉炎」から「歯周炎」に変わります。(初期には区別がつきませんから、机上の空論ですが) この切り替えのスイッチがどこにあってどういう時に入るのか、これが肝心要の問題なのですが、実は未だに判明していないのです。
emiさんは今回妊娠中に自覚症状が出てきたということです。
ただその症状だけでは歯肉炎なのか歯周炎なのか、区別はつきません。
一般的に、妊娠時になりやすい歯ぐきの病気は「妊娠性”歯肉炎”」と言います。そのメカニズムは、歯ぐきに女性ホルモンが増えてくることによって、それを大好物にするある種の菌の割合が増え(きっとオスなんですねー)、歯ぐきを腫らす(=炎症が起きる)のだそうです。
妊娠が終わってしばらくして、エサである女性ホルモンが減れば元に戻る。というのが定説です。
ですからこの話だけなら、まあ一時的なものなのでさほど心配はない気もします。が、炎症が続くと体内ではある信号が出続けて、それが一定量までたまると出産の時期が来たと身体が勘違いしてしまい、早産につながるそうです。
ですから今の段階では、出来るだけのセルフケアを実施して、炎症を最小限に抑えることが肝要でしょう。歯肉炎も歯周炎も、根本的な原因は間違いなくプラークですので。
また、骨がやられないかとの心配もある様ですが、単なる「歯肉炎」であればその心配はないはずです。
仮に「歯周炎」が妊娠と関係なく併発していたとしても通常はそんなに急に骨を溶かしていく病気ではありません。普通は歯がぐらぐらするほど骨がなくなるまでに数十年かかります。
ただ実際には出産した頃から歯ぐきが悪くなったと訴える女性の患者さんというのは結構いらっしゃいます。この機に、出産が終わってからで構いませんので、きちんとした歯周治療を受けることをオススメします。
今は頻繁に歯磨きをしたり、市販の歯周病対策の薬でなんとかしのいるとのことですから、少しポイントを。
歯周病対策の薬の効果については、以前の回答(デンタルリンスや、乳酸菌入り(LS21)タブレットの効果は?)にもある様に、やや疑問ですが、今はわらをも掴みたい時期ですので、続けても良いと思います。
効果的な歯磨きのポイントとして、「回数よりも質」を重視して下さい。24〜48時間以内に1回、徹底して隅々までプラークがもし落とせていれば(実際には無理難題ですが)歯ぐきは炎症を起こさないとされます。
その質を高める為にはプロの指導が一番ですが、このサイトの歯みがき教室を参照して頑張ってみて下さい。
⇒参考:歯磨き教室
自分でみがき残しを染め出して鏡で確認するのも非常にいいですし、歯周病対策には「歯間ブラシ」が強力な助っ人になります。もしお持ちでなければ一番細いサイズを買ってきてまず試してみて下さい。
まだ入らないかも知れないので、その場合はフロスで代用します。スカスカだったらサイズを上げて下さいね。
歯と歯の隙間や、歯ぐきとのキワの汚れを落とさないと行けませんから、硬めの歯ブラシよりは軟らかめが適していますよ。
あと個人的な感触ですが、間食(ジュースひと口でも1回ですよ)の回数も歯肉の不調と関連がすごく強い気がします。注意して下さい。
では、頑張って元気な赤ちゃんを産んであげて下さいね。
まだいくつか心配が残っているとのことですので、分かる範囲でお答えしていきます。
ちょっと専門的な話なのですが、歯ぐきが腫れていると出血しやすいとか膿が出やすいとかの症状が出るのですが、ただ腫れているだけの状態ですと、「歯肉炎」と言います。
それが長く続いて(期間は関係ないかも知れませんが)ある時点から歯を支える骨が溶け始めます。そうなると病名が「歯肉炎」から「歯周炎」に変わります。(初期には区別がつきませんから、机上の空論ですが) この切り替えのスイッチがどこにあってどういう時に入るのか、これが肝心要の問題なのですが、実は未だに判明していないのです。
emiさんは今回妊娠中に自覚症状が出てきたということです。
ただその症状だけでは歯肉炎なのか歯周炎なのか、区別はつきません。
一般的に、妊娠時になりやすい歯ぐきの病気は「妊娠性”歯肉炎”」と言います。そのメカニズムは、歯ぐきに女性ホルモンが増えてくることによって、それを大好物にするある種の菌の割合が増え(きっとオスなんですねー)、歯ぐきを腫らす(=炎症が起きる)のだそうです。
妊娠が終わってしばらくして、エサである女性ホルモンが減れば元に戻る。というのが定説です。
ですからこの話だけなら、まあ一時的なものなのでさほど心配はない気もします。が、炎症が続くと体内ではある信号が出続けて、それが一定量までたまると出産の時期が来たと身体が勘違いしてしまい、早産につながるそうです。
ですから今の段階では、出来るだけのセルフケアを実施して、炎症を最小限に抑えることが肝要でしょう。歯肉炎も歯周炎も、根本的な原因は間違いなくプラークですので。
また、骨がやられないかとの心配もある様ですが、単なる「歯肉炎」であればその心配はないはずです。
仮に「歯周炎」が妊娠と関係なく併発していたとしても通常はそんなに急に骨を溶かしていく病気ではありません。普通は歯がぐらぐらするほど骨がなくなるまでに数十年かかります。
ただ実際には出産した頃から歯ぐきが悪くなったと訴える女性の患者さんというのは結構いらっしゃいます。この機に、出産が終わってからで構いませんので、きちんとした歯周治療を受けることをオススメします。
今は頻繁に歯磨きをしたり、市販の歯周病対策の薬でなんとかしのいるとのことですから、少しポイントを。
歯周病対策の薬の効果については、以前の回答(デンタルリンスや、乳酸菌入り(LS21)タブレットの効果は?)にもある様に、やや疑問ですが、今はわらをも掴みたい時期ですので、続けても良いと思います。
効果的な歯磨きのポイントとして、「回数よりも質」を重視して下さい。24〜48時間以内に1回、徹底して隅々までプラークがもし落とせていれば(実際には無理難題ですが)歯ぐきは炎症を起こさないとされます。
その質を高める為にはプロの指導が一番ですが、このサイトの歯みがき教室を参照して頑張ってみて下さい。
⇒参考:歯磨き教室
自分でみがき残しを染め出して鏡で確認するのも非常にいいですし、歯周病対策には「歯間ブラシ」が強力な助っ人になります。もしお持ちでなければ一番細いサイズを買ってきてまず試してみて下さい。
まだ入らないかも知れないので、その場合はフロスで代用します。スカスカだったらサイズを上げて下さいね。
歯と歯の隙間や、歯ぐきとのキワの汚れを落とさないと行けませんから、硬めの歯ブラシよりは軟らかめが適していますよ。
あと個人的な感触ですが、間食(ジュースひと口でも1回ですよ)の回数も歯肉の不調と関連がすごく強い気がします。注意して下さい。
では、頑張って元気な赤ちゃんを産んであげて下さいね。
タイトル | 歯医者さんにとって妊婦はあまり関わりたくないものなのでしょうか? |
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質問者 | emiさん |
地域 | |
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性別 | |
職業 | |
カテゴリ | 妊娠中の歯科治療 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。