インプラントでは感染して根尖病巣にはならないのですか?
相談者:
のんたんさん (47歳: )
投稿日時:2007-05-14 14:41:00
こんにちは、宜しくお願いします。
もう32年前に、上の右前歯1番2番が繋がった差し歯にしているのですが、10年程前に歯茎(歯の根元あたり)が腫れ、診断では以前の処置の際菌が入ってそれが元で化膿したもので、(根尖病巣の事でしょうか)歯を壊して処置すると差し歯はもう出来なくなると言うことで、切開して歯の根元の治療をしました。
その後、右奥歯5番も同様になり同じように処置しました。
それが5年程前から前歯の差し歯がぐらぐらして、歯が少し下がったようになり、もう前歯のグラつきは良くならないと説明は受けました。
それでも悪くならないように、この3年間月に一度のペースで歯茎のケアをして来ましたが、担当医が替わり(以前の先生がお亡くなりになり、今は雇われ医師?になり、3人目なのです。)その度に説明して、その上、だんだんと処置が雑になってきましたし、今回左上3番の歯の付け根辺りの歯茎が腫れてきたので、病院を替える事にしました。
今度の病院では、前歯はもう溶けてる状態で抜かないと両脇の歯まで悪くなると説明され怖くなりました。
インプラントがいいのでしょうが、ホームページの中でラバーダムの使用でも、根尖病巣は10%の確立で発症となっていますし、私の場合化膿しやすいような気がして、インプラントにして又付け根が化膿するような事になったらと考えると怖く、ブリッジを考えていますが。
恥ずかしい話、左前歯1・2・3番も差し歯なのでこの案も不安です。
質問は、インプラントでは感染(根尖病巣)しないのか?
今治療している左前3番に、今度右前1・2番、の歯を取り除いて治療すれば歯茎の中完治するのでしょうか?
虫歯ではなく、根尖病巣には3mix-mp法は有効なんでしょうか。
病院を見つけたのですが、遠いし2ヶ月待ちなので、悩んでいます。
もう32年前に、上の右前歯1番2番が繋がった差し歯にしているのですが、10年程前に歯茎(歯の根元あたり)が腫れ、診断では以前の処置の際菌が入ってそれが元で化膿したもので、(根尖病巣の事でしょうか)歯を壊して処置すると差し歯はもう出来なくなると言うことで、切開して歯の根元の治療をしました。
その後、右奥歯5番も同様になり同じように処置しました。
それが5年程前から前歯の差し歯がぐらぐらして、歯が少し下がったようになり、もう前歯のグラつきは良くならないと説明は受けました。
それでも悪くならないように、この3年間月に一度のペースで歯茎のケアをして来ましたが、担当医が替わり(以前の先生がお亡くなりになり、今は雇われ医師?になり、3人目なのです。)その度に説明して、その上、だんだんと処置が雑になってきましたし、今回左上3番の歯の付け根辺りの歯茎が腫れてきたので、病院を替える事にしました。
今度の病院では、前歯はもう溶けてる状態で抜かないと両脇の歯まで悪くなると説明され怖くなりました。
インプラントがいいのでしょうが、ホームページの中でラバーダムの使用でも、根尖病巣は10%の確立で発症となっていますし、私の場合化膿しやすいような気がして、インプラントにして又付け根が化膿するような事になったらと考えると怖く、ブリッジを考えていますが。
恥ずかしい話、左前歯1・2・3番も差し歯なのでこの案も不安です。
質問は、インプラントでは感染(根尖病巣)しないのか?
今治療している左前3番に、今度右前1・2番、の歯を取り除いて治療すれば歯茎の中完治するのでしょうか?
虫歯ではなく、根尖病巣には3mix-mp法は有効なんでしょうか。
病院を見つけたのですが、遠いし2ヶ月待ちなので、悩んでいます。
回答1
回答日時:2007-05-14 23:22:00
こんにちは。
>インプラントでは感染(根尖病巣)しないのか
についてですが、インプラントの周囲に感染が起きる場合、根尖病巣の様になることはまずありません。
もしもそういうことが起きるとすると、術前に細菌を取り残していたとか、術中にインプラントの先端だけをものすごく感染させたとか?・・ 通常はまず有り得ません。
それとインプラントの手術にラバーダムは使用できませんよ。
ちょっと文章では説明しにくいのですが、ラバーダムは根管治療のときに使うものと理解して下さい。
で、その10%というのはおそらく、根尖病巣ではなくて、歯周病の様な状態のこと(インプラント周囲炎といいます)を指していると思います。
それは、ほとんどの場合、インプラントを入れてしばらくたってから、歯磨きなどのケアがあまりに悪い場合に起きる病気です。
ですからこれに関しては、他のご自分の歯と同様に、日ごろからの丁寧な歯磨きと定期検診によってほぼ防げると思いますよ。
根尖病巣はご自身では防ぎようのないことですから、随分意味合いが違いますよね?
>今治療している左前3番に、今度右前1・2番、の歯を取り除いて治療すれば歯茎の中完治するのでしょうか?
については、ちょっとご質問の内容が理解できません・・すみません。
通常の場合の根尖病巣でしたら、抜かずとも根管治療や最悪の場合でも歯根端切除術という手術を行うことで治癒は期待できます。
ただ病歴がものすごく長いとか、すでに何かの手術をされて、それで今はもうぐらぐらしている。となるともう無理かも知れませんが、ちょっと状況がわかりません。
>虫歯ではなく、根尖病巣には3mix-mp法は有効なんでしょうか
について、使用される先生もいらっしゃいますが、効果の程はわかりません。
(きちんと効果を証明した研究がない。という意味です)
個人的には2ヶ月も待って期待するほどのものではないかな、という気はしますよ。参考までに。
差し歯が多く不安をお持ちのご様子ですが、処置の際の菌の混入などはのんたんさんのせいではありません。
根管治療、土台、被せ物、ブリッジ、インプラントなどについては特によく知識をつけて、今後再治療が必要な場合には出来るだけ良い方法を選択していって下さいね。
>インプラントでは感染(根尖病巣)しないのか
についてですが、インプラントの周囲に感染が起きる場合、根尖病巣の様になることはまずありません。
もしもそういうことが起きるとすると、術前に細菌を取り残していたとか、術中にインプラントの先端だけをものすごく感染させたとか?・・ 通常はまず有り得ません。
それとインプラントの手術にラバーダムは使用できませんよ。
ちょっと文章では説明しにくいのですが、ラバーダムは根管治療のときに使うものと理解して下さい。
で、その10%というのはおそらく、根尖病巣ではなくて、歯周病の様な状態のこと(インプラント周囲炎といいます)を指していると思います。
それは、ほとんどの場合、インプラントを入れてしばらくたってから、歯磨きなどのケアがあまりに悪い場合に起きる病気です。
ですからこれに関しては、他のご自分の歯と同様に、日ごろからの丁寧な歯磨きと定期検診によってほぼ防げると思いますよ。
根尖病巣はご自身では防ぎようのないことですから、随分意味合いが違いますよね?
>今治療している左前3番に、今度右前1・2番、の歯を取り除いて治療すれば歯茎の中完治するのでしょうか?
については、ちょっとご質問の内容が理解できません・・すみません。
通常の場合の根尖病巣でしたら、抜かずとも根管治療や最悪の場合でも歯根端切除術という手術を行うことで治癒は期待できます。
ただ病歴がものすごく長いとか、すでに何かの手術をされて、それで今はもうぐらぐらしている。となるともう無理かも知れませんが、ちょっと状況がわかりません。
>虫歯ではなく、根尖病巣には3mix-mp法は有効なんでしょうか
について、使用される先生もいらっしゃいますが、効果の程はわかりません。
(きちんと効果を証明した研究がない。という意味です)
個人的には2ヶ月も待って期待するほどのものではないかな、という気はしますよ。参考までに。
差し歯が多く不安をお持ちのご様子ですが、処置の際の菌の混入などはのんたんさんのせいではありません。
根管治療、土台、被せ物、ブリッジ、インプラントなどについては特によく知識をつけて、今後再治療が必要な場合には出来るだけ良い方法を選択していって下さいね。
相談者からの返信
相談者:
のんたんさん
返信日時:2007-05-16 01:54:00
下手に長い文章に、丁寧に答えてくださってありがとうございます
インプラントに対して恐怖感が少しなくなりましたし、今日の診察前に読むことができて、気持ちも落ち着いて良かったです。
経過報告です。
初診で、
「今まで3年歯茎の治療に通ってたみたいですが、残念ながら何にもなってないので、まず歯周病の治療をきちんとやって、それから前歯にしましょう。」
と言う事で、今日から歯周病の治療が始まりました。
(初めて、麻酔をかけて歯石取りをしてもらいました)
歯周病の治療に暫く時間がかかるでしょうから、その間にこのサイトを参考に前歯の事よくよく考えたいと思います
前回の二つ目の質問ですが・・・
私の場合症状が出て歯茎から骨に穴を空けて治療したのがもう10年前で、その後も時々腫れたりしてたのを薬で抑えてました。ですから長いですよね。
それにもう溶けてきてるって診断で・・(レントゲンは黒い影見えました。)
何年もぐらぐらしてるので、今日になって、救いようは無いんだろうな。
抜歯も、なんとなく納得出来るようになりました。
ただ抜歯して治療しても、菌が残ったり、混入して、完治はしないんじゃないのか、又再発するんじゃないかって思えて、不安になります。
こんな病巣のある歯を抜歯したとき処置、治療法は何通りもあるんでしょうか。
インプラントに対して恐怖感が少しなくなりましたし、今日の診察前に読むことができて、気持ちも落ち着いて良かったです。
経過報告です。
初診で、
「今まで3年歯茎の治療に通ってたみたいですが、残念ながら何にもなってないので、まず歯周病の治療をきちんとやって、それから前歯にしましょう。」
と言う事で、今日から歯周病の治療が始まりました。
(初めて、麻酔をかけて歯石取りをしてもらいました)
歯周病の治療に暫く時間がかかるでしょうから、その間にこのサイトを参考に前歯の事よくよく考えたいと思います
前回の二つ目の質問ですが・・・
私の場合症状が出て歯茎から骨に穴を空けて治療したのがもう10年前で、その後も時々腫れたりしてたのを薬で抑えてました。ですから長いですよね。
それにもう溶けてきてるって診断で・・(レントゲンは黒い影見えました。)
何年もぐらぐらしてるので、今日になって、救いようは無いんだろうな。
抜歯も、なんとなく納得出来るようになりました。
ただ抜歯して治療しても、菌が残ったり、混入して、完治はしないんじゃないのか、又再発するんじゃないかって思えて、不安になります。
こんな病巣のある歯を抜歯したとき処置、治療法は何通りもあるんでしょうか。
回答2
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2007-05-16 02:25:00
いい歯医者さんに出会えたようですね。
まずは歯周病の治療からしていくのは正解だと思います。
歯の根の先の手術で、再手術は難しいかもしれませんが、10年前に比べればマイクロスコープや、薬剤などの進歩があり、再度の可能性がないとも言い切れません。
歯科医としては再手術は成功率が低いような気がしてあまりしたくないのですが、再手術で治癒したこともあります。
抜歯して細菌が残る事はほとんどありません。
なぜならほとんどの細菌は骨の溶けた黒い影の中ではなく、歯の中に住み着いているからです。
歯を抜いてしまえば細菌の棲家がなくなり、骨の中に残った細菌もいずれは免疫の力で死滅してしまいます。
ただしインプラントを埋め込むときには、骨以外のやわらかい組織が触れるとくっつかなくなるので、黒く写っているところは、きれいに取っておかなければいけません。
まずは歯周病の治療からしていくのは正解だと思います。
歯の根の先の手術で、再手術は難しいかもしれませんが、10年前に比べればマイクロスコープや、薬剤などの進歩があり、再度の可能性がないとも言い切れません。
歯科医としては再手術は成功率が低いような気がしてあまりしたくないのですが、再手術で治癒したこともあります。
抜歯して細菌が残る事はほとんどありません。
なぜならほとんどの細菌は骨の溶けた黒い影の中ではなく、歯の中に住み着いているからです。
歯を抜いてしまえば細菌の棲家がなくなり、骨の中に残った細菌もいずれは免疫の力で死滅してしまいます。
ただしインプラントを埋め込むときには、骨以外のやわらかい組織が触れるとくっつかなくなるので、黒く写っているところは、きれいに取っておかなければいけません。
回答3
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2007-05-16 09:39:00
小牧先生 初めまして!!
インプラントをする部位の歯が長期間根尖病変を抱えていたような場合に、その部位の骨が硬くなって血行が悪くなっていることがあります。
そうなるとインプラントの骨への融合が起こりにくく失敗に陥ることがあります。
また、この硬くなった骨の中に細菌が残っている報告もあり、そのような場合にインプラントに感染する可能性はあります
インプラントをする部位の歯が長期間根尖病変を抱えていたような場合に、その部位の骨が硬くなって血行が悪くなっていることがあります。
そうなるとインプラントの骨への融合が起こりにくく失敗に陥ることがあります。
また、この硬くなった骨の中に細菌が残っている報告もあり、そのような場合にインプラントに感染する可能性はあります
タイトル | インプラントでは感染して根尖病巣にはならないのですか? |
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質問者 | のんたんさん |
地域 | |
年齢 | 47歳 |
性別 | |
職業 | |
カテゴリ |
インプラントその他 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。