根管治療の再治療をすれば、歯の寿命は延びる?
相談者:
悩む人さん ( : )
投稿日時:2007-01-03 01:14:55
早速のお返事ありがとうございました。
ちなみに私は神経を抜いた歯が6本あるのでかなり心配なのです。
今のところ何か異常があるわけではないのですが。
今回の治療も自分には自覚症状がなく、親知らずを抜く際、奥歯のクラウンがブカブカになってついでに直しましょうと言う話になったのですが・・・。
今回の歯以外にも根管治療の専門の先生を受診し、再度治療しなおすことで歯の寿命は延びたりするのでしょうか?
それともそのまま気にしないほうがいいんでしょうか?
どんどん歯がなくなるんじゃないかと心配です。
インプラントを薦める歯医者もいますが安全性はどうなんでしょうか?
【前回の質問】
奥歯の再治療をしていますが、この治療で大丈夫なんでしょうか?
ちなみに私は神経を抜いた歯が6本あるのでかなり心配なのです。
今のところ何か異常があるわけではないのですが。
今回の治療も自分には自覚症状がなく、親知らずを抜く際、奥歯のクラウンがブカブカになってついでに直しましょうと言う話になったのですが・・・。
今回の歯以外にも根管治療の専門の先生を受診し、再度治療しなおすことで歯の寿命は延びたりするのでしょうか?
それともそのまま気にしないほうがいいんでしょうか?
どんどん歯がなくなるんじゃないかと心配です。
インプラントを薦める歯医者もいますが安全性はどうなんでしょうか?
【前回の質問】
奥歯の再治療をしていますが、この治療で大丈夫なんでしょうか?
回答1
回答日時:2007-01-03 01:14:55
根管治療については、保険点数も異常なほど安く、患者さんも、治療を行う歯科医師自身も、やや軽視している感があります。
また治療の予後についても、新しい器具が出たり、半世紀以上ものデータの蓄積があるのですが、一向に目立った改善はなさそうです。
ところが治療が失敗となると、かぶせ物を外すなどの大掛かりで時間のかかる処置になることが多く、歯へのダメージも大きいですから、悩む人さんのお気持ちはよく分かります。
一般的に、根管治療の済んでいる歯に“問題”が見つかる確率(※ここで言う“問題”とは、自覚症状の有無ではなく、根っこの先に膿がたまっている様にレントゲンに写るか否かです)は、大体3本に1本ぐらいと言われます。日本だともう少し多いかも知れません。
根管治療後、レントゲン上で治癒傾向や悪化傾向の変化は、時間をかけてゆっくりと観察されます。いつ治療したものなら、その変化も落ち着き、結論を出せるのかと言いますと、大雑把に言って大体「4年以上前」と考えて良さそうです。
ですから、悩む人さんのお口の中には現在6本の根管治療済みの歯があるので、症状がなくても2本ぐらいはレントゲン上で膿がたまっている歯が見つかるかも知れません。
それらが4年以内に治療を受けた歯であるならもう少し経過を見た方がいいですし、4年以上経っているのなら安心出来る歯科医院で再治療を受けてもいいと思います。(再治療の成功率も決して良くはありません)
他の、問題なさそうな歯で、治療後4年以内のものについてはもう少し経過観察。4年以上経過しているものは、“成功”していると考えられるので、再治療の必要は特にないと思いますよ。
あとインプラントの安全性についてですが、これはもう本当にケースバイケースですから非常に難しいご質問です。
原則的には、残せる歯ならまずは残すことを第一に考えるのが良いと思います。
また治療の予後についても、新しい器具が出たり、半世紀以上ものデータの蓄積があるのですが、一向に目立った改善はなさそうです。
ところが治療が失敗となると、かぶせ物を外すなどの大掛かりで時間のかかる処置になることが多く、歯へのダメージも大きいですから、悩む人さんのお気持ちはよく分かります。
一般的に、根管治療の済んでいる歯に“問題”が見つかる確率(※ここで言う“問題”とは、自覚症状の有無ではなく、根っこの先に膿がたまっている様にレントゲンに写るか否かです)は、大体3本に1本ぐらいと言われます。日本だともう少し多いかも知れません。
根管治療後、レントゲン上で治癒傾向や悪化傾向の変化は、時間をかけてゆっくりと観察されます。いつ治療したものなら、その変化も落ち着き、結論を出せるのかと言いますと、大雑把に言って大体「4年以上前」と考えて良さそうです。
ですから、悩む人さんのお口の中には現在6本の根管治療済みの歯があるので、症状がなくても2本ぐらいはレントゲン上で膿がたまっている歯が見つかるかも知れません。
それらが4年以内に治療を受けた歯であるならもう少し経過を見た方がいいですし、4年以上経っているのなら安心出来る歯科医院で再治療を受けてもいいと思います。(再治療の成功率も決して良くはありません)
他の、問題なさそうな歯で、治療後4年以内のものについてはもう少し経過観察。4年以上経過しているものは、“成功”していると考えられるので、再治療の必要は特にないと思いますよ。
あとインプラントの安全性についてですが、これはもう本当にケースバイケースですから非常に難しいご質問です。
原則的には、残せる歯ならまずは残すことを第一に考えるのが良いと思います。
回答2
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2007-01-03 01:14:55
根管治療の再治療については、現時点で何も症状が出てきていないのであれば再治療の必要はないと思います。
しかし、根管治療の成功率は、一般的には約50%程度、根管治療の専門家が行なったとしても80〜90%程度だと言われています。
しかも、悩む人さんはすでに再治療をしているということですから、成功率はさらに低いと予想されます。
⇒参考:根管治療(歯の根っこの治療)
ですので、このままずっと何も症状が出なければラッキーなのですが、「問題が出てくる可能性もかなりある」ということは知っておかなくてはなりません。
それと、今後ポイントがあるとすればそれは、「問題が出たときには、なるべく早く対処する」ということです。
根管治療が何らかの原因で失敗した場合には、細菌感染を起こして歯根の周りの骨が溶かされてしまいます。
根管治療がどうしても上手くいかず、歯を抜かなければならなくなった場合でも、骨さえしっかりと残っていればその後の処置(インプラントやブリッジなど)の成功率が高くなります。
ただ、痛みや違和感があればご自分でも問題があると分かると思いますが、痛みの感じ方は人によって様々なので、自覚症状がなくても根っこの病気が進行して骨が溶かされていっている場合もあります。
そのため、定期的に歯科医院へ行って(理想は3〜6ヶ月に1回)、チェックをすることをお勧めします。(レントゲンを撮れば、骨が溶かされている状態や、それが進行しているのかどうかなどが分かります)
これは根管治療の予後をみるというだけではなく、35歳を過ぎると明らかにリスクの増してくる歯周病を予防する上でも効果があります。
マイクロスコープ(巨大な顕微鏡のようなもの)を使っている根管治療の専門家が治療を行えば、根管治療の成功率自体は高くなると思いますが、費用も相当にかかりますし、100%成功するわけでもありません。(再治療ということだと、専門家でも成功率50%くらいでしょう)
ですので、費用対効果を考えると、私としては定期的に歯科医院を行ってメンテナンスをしたほうがメリットが大きいのではないかと考えています。
インプラントに関しては患者さんの状態次第の部分があるのですが、骨が十分にあり、かみ合わせに問題が無く、定期健診にちゃんと行ける人であれば、非常に高い成功率が見込めます。
⇒参考:インプラントの成功率
しかし、根管治療の成功率は、一般的には約50%程度、根管治療の専門家が行なったとしても80〜90%程度だと言われています。
しかも、悩む人さんはすでに再治療をしているということですから、成功率はさらに低いと予想されます。
⇒参考:根管治療(歯の根っこの治療)
ですので、このままずっと何も症状が出なければラッキーなのですが、「問題が出てくる可能性もかなりある」ということは知っておかなくてはなりません。
それと、今後ポイントがあるとすればそれは、「問題が出たときには、なるべく早く対処する」ということです。
根管治療が何らかの原因で失敗した場合には、細菌感染を起こして歯根の周りの骨が溶かされてしまいます。
根管治療がどうしても上手くいかず、歯を抜かなければならなくなった場合でも、骨さえしっかりと残っていればその後の処置(インプラントやブリッジなど)の成功率が高くなります。
ただ、痛みや違和感があればご自分でも問題があると分かると思いますが、痛みの感じ方は人によって様々なので、自覚症状がなくても根っこの病気が進行して骨が溶かされていっている場合もあります。
そのため、定期的に歯科医院へ行って(理想は3〜6ヶ月に1回)、チェックをすることをお勧めします。(レントゲンを撮れば、骨が溶かされている状態や、それが進行しているのかどうかなどが分かります)
これは根管治療の予後をみるというだけではなく、35歳を過ぎると明らかにリスクの増してくる歯周病を予防する上でも効果があります。
マイクロスコープ(巨大な顕微鏡のようなもの)を使っている根管治療の専門家が治療を行えば、根管治療の成功率自体は高くなると思いますが、費用も相当にかかりますし、100%成功するわけでもありません。(再治療ということだと、専門家でも成功率50%くらいでしょう)
ですので、費用対効果を考えると、私としては定期的に歯科医院を行ってメンテナンスをしたほうがメリットが大きいのではないかと考えています。
インプラントに関しては患者さんの状態次第の部分があるのですが、骨が十分にあり、かみ合わせに問題が無く、定期健診にちゃんと行ける人であれば、非常に高い成功率が見込めます。
⇒参考:インプラントの成功率
タイトル | 根管治療の再治療をすれば、歯の寿命は延びる? |
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質問者 | 悩む人さん |
地域 | |
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性別 | |
職業 | |
カテゴリ | 根管治療の失敗・再治療 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。