根管治療の医療ミス!?歯医者への抗議の是非

相談者: megさん (43歳: )
投稿日時:2007-03-28 22:51:00
お久しぶりです。

1月末に抜随について、2月末にビタペックスについて投稿させていただいたmegです。またご意見を伺いたい事態となってしまいました。

【過去の相談と回答】
事前に確認のないまま、歯の神経を抜かれてしまいました・・・(2007/2/7)
根管治療の再治療とビタペックスについて(2007/2/27)


前回投稿の時点では、根管に充填されていたのはビタペックスなので問題なしと安堵していましたが…なんとやはり金属が入っていたのです!

幸い1時間の治療丸々かけて専門医の先生に除去していただけたのですが、追加料金が万単位で発生してしまいました。

そこで最初に抜随をした開業医に再度確認の電話をしたところ、最初は「やはり金属は入れてないと思う」と言われたのですが、実際に専門医の先生に金属と言われたと説明すると、「そう言えばカルテに“シルバーポイント”と書いてあるのでビタペックスと一緒にシルバーポイントも入れた」との回答に変わりました。

最初に抜随を行った時に、いきなり1本の根にシルバーポイントを充填してしまうなんて…これは正しい治療なのでしょうか?

今回の抜随の件で私なりに色々調べてみたのですが、たとえ専門医の先生にかからず開業医で根管治療を行ったとしても、根の治療には数回かかるはずですよね?

⇒参考:根管治療(歯の神経・根の治療)

素人なりの理解としては、根の中の細かい神経や血管等を(できるだけ)きれいに取り除き、薬を詰めて殺菌消毒し、乾燥させて、その後初めて最終的な充填剤を根に詰めるものなのではないのでしょうか??

次回の治療まで薬以外に(または薬の効果もある)、それこそ仮にビタペックス等を詰めるのなら分かりますが、専門の先生でも除去できるかどうか分からないようなシルバーポイントをなぜいきなり詰められたのでしょう?(もしその根の清掃は1回目で終わったと考えていたとしても、消毒を何度かするんですよね?)

私には一種の医療ミスに思えてならないのですが、いかがでしょうか?

厳重に抗議し、発生した追加料金くらいは請求したい気分です。
(それはそれで、かなり気が重いですが…)

また長くなってしまいましたが、ご回答をいただければ幸いです。
お忙しいとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-03-29 06:28:00
「正しい治療」というのは、はっきり言って歯医者さんによって全く考え方が違うので、「絶対にこれが正しい!」というのはないんです・・・。(厳密に言えば、まずこれは間違いないだろうというものはありますが・・・)

特に根管治療については、医者さんの中でも最も混沌としている分野なので、まぁ本当に色んなことがあります・・・。

少なくとも、megさんは根管治療の得意な先生にたどり着くことができ、シルバーポイントも何とか取ることが出来たということなので、とりあえずは良かったのかなぁ・・・と。(ここまで行かずに抜歯になってしまう患者さんが大半ですので・・・)

megさんが悔しい思いをされていることは100も承知ですが、実際には抗議をしたとしても、それでmegさんが得をする可能性は非常に低いと思います。

どうしても抗議をしたいというのであれば、それはmegさん自身の気持ちの問題ですので止めたりはしませんし、むしろそれが本来は正しいことだと思うのですが、歯科業界にはいろいろと問題があって、必ずしも正義が勝つようには出来ていないというか・・・。

すみません・・・、なんか暗い話になってしまって・・・。

正直、“シルバーポイント”と言われているのも、もしかしたらリーマーファイル(根管治療に使う道具。参考⇒根管治療(歯の根っこの治療)が折れてたんじゃないか・・・?なんて勘ぐってしまいますが、だとしてもmegさんのことを考えると、抗議をするということは避けたほうが嫌な思いはせずに済むかな・・・という気はします。

上手くソフトに抗議をすることが出来れば、それはそれで良い結果になる可能性はありますが・・・。

これからは情報公開も進んでいきますし、患者さんもどんどん歯科について詳しくなっていくと思いますから、良くない歯医者は放っておいてもそのうち淘汰されていくと思いますよ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-03-29 12:27:00
シルバーポイントを入れた医院での治療は保険治療ですか?

といいますのは 保険治療ではちゃんとルールがあり、抜髄と同時にシルバーポイントを入れる行為は違法ではないのです。

また、内部を綺麗に というのも理想的ではあるのですが、 保険診療の診療報酬の現状を考えると 医療としての理想よりは 経営者としての現実 との直面で やむをえない治療になっている医院は多いでしょうね。

⇒参考:保険と保険外(自費)の違いは何?

また、抜髄と同時にシルバーポイント・・・という行為は 実はまんざら間違っておりません。

感染根管の治療時には内部を清潔にして 感染を除去して・・・とするべきなのですが、抜髄の場合は殆どの場合で根の中は無菌に近い状態です。

ですので、治療を何度も繰り返して内部に菌の混入を起こすよりは可及的速やかに詰めてしまう方が良いとの意見もあります。

また、シルバーポイントは確かに黒くなりますし時代遅れなのですが、その反面銀の抗菌作用で内部の菌の繁殖を抑えることも出来るのです。

ですので、一概にコイツ悪い!! とは言い切れないです

援護射撃にならなくて申し訳ないです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-03-29 14:40:00
お久しぶりです。
一応、順調そうですね。。

megさんの「素人なりに・・・」のところはまさにその通りなんですけど、うーん、タカタ先生のご意見もごもっとも。早いことも悪いことではないんですよね。

まあ少なくとも、モメても得はしないと思いますよ。

田尾先生のおっしゃる通りで、良くない歯医者はそのうち淘汰されてくでしょうから、今は患者さんが知識をつけて、同じことを繰り返されない様に注意していく他ない気がします。

その前に私も淘汰されない様にならないと。。。
ともに頑張りましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: megさん
返信日時:2007-03-29 23:01:00
先生方、お返事ありがとうございました!

実は今日、ちょうど専門医の先生の治療がありまして…

受診前に田尾先生のコメントを読んでいたので、前回除去した金属はシルバーポイントだったのか伺ってみました。

答えは“NO”!
田尾先生の推測が的中で、折れた器具の先端だったそうです。

器具が折れて残ってしまうのは残念ながら起こりうることと専門医の先生もおっしゃっていましたが…かなりショックです。

そんな事態になってしまっていたこともそうですが、その行為を行った担当医に問い合わせたのに、2度も嘘をつかれたのですから。

私は今回たまたま信頼できる専門医にたどりつくことができましたが、もうそうではなかったらと思うと本当にゾッとします。

これ以上担当医に話をしても無駄だと思われるので、その開業医の院長の方に話をするつもりです。(果たして院長は知っているのか、知らないのか…?)

まあ感情的な抗議ではなく、田尾先生のおっしゃるようにソフトに話してみることにします。

弱い立場の患者ですが、こちらが嫌な思いをすることになっても、頑張って声を上げていかなければ変わりませんものね。

…って声を上げても変わらないですかね…。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-03-30 10:12:00
そうでしたか。
やっぱり、リーマー破折だったんですね‥。

専門医の先生のおっしゃられているように「起こりうる事故」ではあります。

特に「あと1mmでちゃんと先端までとどく‥」と追求しはじめると突然「ポキリ‥」と言う事はあります。

頑張った結果ですから歯科医師を攻めるのは酷と言うものですよね(と、自分を弁護してみたりして‥)。

しかし、嘘をつくというのは誠実さが欠けていますね。
僕は折ってしまった時は正直に言いますよ。

「今回は折れてしまったが、いつも以上に消毒を念入りに行えば大きな問題にはならない場合が多いので、これから、消毒を念入りにやっていきましょう」と。

まあ、リーマー破折そのものは仕方の無い事として、元の担当の先生の態度に対してヒトコトあっても良いかと思いますね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: megさん
返信日時:2007-03-30 20:16:00
タイヨウ先生、お返事ありがとうございます。

そうなんですよね、きちんとした説明さえしてもらえていれば、こちらも色々思い悩まずそれなりに納得できるんですが。

今回の抜随を巡るゴタゴタも、発端は「神経を抜く」という断りが一言なかったことからですし…。

結果的にそれが“不幸中の幸い”だか“怪我の功名”だかになるのか、いつの日か判明するのかもしれません…。

このHPで回答されている先生方は、きっとインフォームドコンセントを大切にされているのでしょうね。

早くそれがスタンダードになってほしいものです。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-03-31 02:34:00
器具が折れてしまうこと自体は、いくら注意をしていてもまれに起こってしまうことではありますが、それを隠す・嘘を付くというのは、治療以前の問題だと思います。

僕もまだまだ未熟なので様々な場面で失敗はしてしまうのですが、失敗は認め、反省し、何より患者さんのことを第一に考えていかないと成長できないと思うんですけどね・・・。

今回のことを院長先生に伝えることで、その担当の先生が注意を受け、今後同じことを繰り返さないようになることを願っています。(医院自体の方針だったら、もうどうしようもないですけど・・・)

インフォームドコンセントは、患者さんのことを第一に考えるのであれば、絶対に十分に行なう必要があると思っています。

当然これがスタンダードになって欲しいという気持ちもありますが、そうすると保険では絶対に赤字になってしまうので、保険外になってしまいます。

日本中の歯医者さんがしっかりとインフォームドコンセントをするようになったけれども、保険で治療をする歯医者がいなくなった!ということになれば、それはそれで困る人も沢山出てきちゃいますよね・・・。

そういう訳なので、僕が一番大切だと思っているのは、まずは患者さん自身が歯科の保険と保険外の違いや、歯科医院ごとの違いを知り、自分に合っている治療法・歯科医院を選ぶということです。これに関しては、保険も保険外も関係ないですもんね。

当サイトやその他メディアなどを通じて、そのことを広めたり、それがしやすい環境を作ったりしたいなぁ・・・と思っています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: megさん
返信日時:2007-04-01 00:10:00
田尾先生、再びお返事ありがとうございます。

インフォームドコンセントは、十分にはできなくても、せめて幾つかの選択肢の提示くらいはしてもらえるとありがたいと思います。

それだけでも患者自身で少し調べたりできますから。

または、よくあるケースについて歯科医院に情報をまとめたチラシか何かおいてあったりすると嬉しいかな…とか。

ふと思ったのですが、義務教育の保健体育か何かでに関する情報も教えてくれないでしょうかね?

大学受験後は全く日常生活に役立たない、小難しい数学の定義なんかを教えるより、経済で株式についてきちんと教えてほしかった!とは常々感じてましたが…歯についても然りです。

例えば私は今までは、虫歯治療をして金属の詰め物をした下でも虫歯が新たに進行しうる、というかとても虫歯になりやすいということすら全く知りませんでしたから。

⇒参考:虫歯(むし歯)

知っていればもっと早い段階での治療が可能でした。

でもある程度の知識は身につけられても、実際に適した&腕のいい歯科医を見つけるのは至難の業です。

というわけで、今後もこのサイトに期待しています。
頑張ってくださいね!
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2007-04-01 09:04:00
megさんがおっしゃられていることは、まさに今後歯科界全体が改善していかなくてはいけない点だと思います。

本当は国がやるべきことだとは思うのですが、国はこんなところまで面倒見れません・・・っていう感じですからね・・・。

僕達も頑張って、少しでも良い方向に変えていきたいなぁ・・・と思っています。




タイトル 根管治療の医療ミス!?歯医者への抗議の是非
質問者 megさん
地域  
年齢 43歳
性別  
職業  
カテゴリ 根管治療に関するトラブル
歯科/医療ミス
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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