歯根端切除術について詳しく教えてください
相談者:
いずみさん (29歳: )
投稿日時:2007-05-11 00:36:00
回答1
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2007-05-11 05:34:00
僕の個人的な意見としては、歯根端切除術の上手な先生を探すよりも、まずは根管治療が上手な先生を探してまずは徹底した根管治療を行うほうが良いんじゃないかな〜と思います。
歯根端切除術の上手な先生を探すというのは非常に難しいですし、たとえ病巣が大きかったとしても、徹底した根管治療を行なえば治癒する場合が少なくないからです。
歯根端切除術は徹底した根管治療を行っても治らない、コア(土台)の除去がどうしても出来ない場合の最後の手段ですので、まずは他にやり残していることがないかどうか、しっかりと確認をしたほうが良いと思いますよ。
徹底した根管治療をせずに治らない⇒歯根端切除術に踏み切ってしまう・・・ということが少なくありませんので・・・。
⇒参考:根管治療の専門医を探すには?
歯根端切除術の上手な先生を探すというのは非常に難しいですし、たとえ病巣が大きかったとしても、徹底した根管治療を行なえば治癒する場合が少なくないからです。
歯根端切除術は徹底した根管治療を行っても治らない、コア(土台)の除去がどうしても出来ない場合の最後の手段ですので、まずは他にやり残していることがないかどうか、しっかりと確認をしたほうが良いと思いますよ。
徹底した根管治療をせずに治らない⇒歯根端切除術に踏み切ってしまう・・・ということが少なくありませんので・・・。
⇒参考:根管治療の専門医を探すには?
回答2
回答日時:2007-05-11 08:14:00
文面だけでの判断ですが、私も田尾先生と同じく、私も根管治療の上手な先生を探した方がいい様な気はします。
基本的な考え方として、
その成功率については以下を
参考⇒保険外(自費)の根管治療について
歯根のう胞の診断については以下をご覧下さい。
参考⇒歯根のう胞の治療法について
で成功率だけで判断すると、もちろんこれまでも根管治療を繰り返してきてるでしょうし、歯根端手術の方が手っ取り早く良くなりそうな印象があると思いますが、歯根端切除は、「最後の最後の手段」であって、万が一失敗すると次の手がなくなります。
それと一般的に、医者でも歯医者でも、治療方針に迷った場合に、術者の得意な方を勧める傾向があります。(※悪いことではないのですが)
ですからもっと慎重に、検討された方がいいと思いますよ。
それでも手術を行うと決めた場合、理想は根管治療も得意で外科処置も得意な先生にしてもらうのが一番です。
ところが、歯根端切除術は術式の性格上、「根管治療が得意な先生よりも根管治療が苦手で手術が得意な先生が好む」という矛盾点を持っています。
根管治療を得意とする先生は、歯の中の細かい処置を一生懸命やってこられてる先生が多いですし、手術が得意な先生は歯ぐきを切ったり歯を抜いたりの、ダイナミックな、いわゆる外科処置の専門の先生であることが、多い訳です。
しかも、本当に根管治療が得意になると、根尖病変(根っこの先にうつる黒い影)が大体治ってしまうので、歯根端切除術にまで至らなくなることが多くなり、ますます手術をする機会が少なくなってしまうのです。
もちろん、両方ともバランス良く得意な先生もいらっしゃるとは思いますが・・。
なんだか驚かせるみたいな内容になってしまったかも知れませんが、そういうことも踏まえて歯根端切除を行う場合のポイントもお話しておきますね。
まず、マイクロスコープは必須です。・・と外国の専門医の先生はおっしゃってます。(そもそも外国の根管治療専門医は必ずマイクロスコープを持っています)
レーザーについてはどっちでもいいです。
参考⇒二次カリエスを発生させない治療法について(EBMのエビデンスレベル)
歯茎の切り方については、術野(根っこの先端)の出血量を少なく保てることが最優先ですので、そういう観点では山のかたちに合わせるのも合わせないのも一長一短です。
山のかたちに合わせれば術野から距離は稼げるのですが出血量は多い部位に切開を入れることになりますし、山のかたちに合わせなければ出血量はやや少ないのですが術野との距離が近くなります。
ですから、どちらでもいいと思います。
(因みに私が好きな欧州で使用されている教科書では、確か山のかたちに合わせてたと思います。)
歯茎の退縮については、山のかたちで切る方がリスクがあります。
(上手な先生ならほぼ問題にならないレベルだとは思いますが。)
それと、切開線は僅かに痕が残ると思いますので、そういう意味では山のかたちの方が痕は少なくなります。
ということで切開の仕方については大差ありませんから、担当の先生にお任せしていいと思いますよ。
基本的な考え方として、
- 根管治療で出来るだけのことをする
- どうしても上手く行かない(もしくはどうしても根管治療が出来ない)場合に、歯根端切除術
その成功率については以下を
参考⇒保険外(自費)の根管治療について
歯根のう胞の診断については以下をご覧下さい。
参考⇒歯根のう胞の治療法について
で成功率だけで判断すると、もちろんこれまでも根管治療を繰り返してきてるでしょうし、歯根端手術の方が手っ取り早く良くなりそうな印象があると思いますが、歯根端切除は、「最後の最後の手段」であって、万が一失敗すると次の手がなくなります。
それと一般的に、医者でも歯医者でも、治療方針に迷った場合に、術者の得意な方を勧める傾向があります。(※悪いことではないのですが)
ですからもっと慎重に、検討された方がいいと思いますよ。
それでも手術を行うと決めた場合、理想は根管治療も得意で外科処置も得意な先生にしてもらうのが一番です。
ところが、歯根端切除術は術式の性格上、「根管治療が得意な先生よりも根管治療が苦手で手術が得意な先生が好む」という矛盾点を持っています。
根管治療を得意とする先生は、歯の中の細かい処置を一生懸命やってこられてる先生が多いですし、手術が得意な先生は歯ぐきを切ったり歯を抜いたりの、ダイナミックな、いわゆる外科処置の専門の先生であることが、多い訳です。
しかも、本当に根管治療が得意になると、根尖病変(根っこの先にうつる黒い影)が大体治ってしまうので、歯根端切除術にまで至らなくなることが多くなり、ますます手術をする機会が少なくなってしまうのです。
もちろん、両方ともバランス良く得意な先生もいらっしゃるとは思いますが・・。
なんだか驚かせるみたいな内容になってしまったかも知れませんが、そういうことも踏まえて歯根端切除を行う場合のポイントもお話しておきますね。
まず、マイクロスコープは必須です。・・と外国の専門医の先生はおっしゃってます。(そもそも外国の根管治療専門医は必ずマイクロスコープを持っています)
レーザーについてはどっちでもいいです。
参考⇒二次カリエスを発生させない治療法について(EBMのエビデンスレベル)
歯茎の切り方については、術野(根っこの先端)の出血量を少なく保てることが最優先ですので、そういう観点では山のかたちに合わせるのも合わせないのも一長一短です。
山のかたちに合わせれば術野から距離は稼げるのですが出血量は多い部位に切開を入れることになりますし、山のかたちに合わせなければ出血量はやや少ないのですが術野との距離が近くなります。
ですから、どちらでもいいと思います。
(因みに私が好きな欧州で使用されている教科書では、確か山のかたちに合わせてたと思います。)
歯茎の退縮については、山のかたちで切る方がリスクがあります。
(上手な先生ならほぼ問題にならないレベルだとは思いますが。)
それと、切開線は僅かに痕が残ると思いますので、そういう意味では山のかたちの方が痕は少なくなります。
ということで切開の仕方については大差ありませんから、担当の先生にお任せしていいと思いますよ。
相談者からの返信
相談者:
いずみさん
返信日時:2007-05-11 17:25:00
回答3
回答4
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2007-05-16 10:12:00
日本の歯科大学ではまだまだぜんぜんダメですね。
北欧なんて、一人に一台置いてるところもあるようです。
日本でもまだ私立大学はマシで、拡大鏡を学生に使わせますよね。
僕の行っていた某国立大学は まったくそんなの使いもしないし 存在すら教えてくれませんでした。
北欧なんて、一人に一台置いてるところもあるようです。
日本でもまだ私立大学はマシで、拡大鏡を学生に使わせますよね。
僕の行っていた某国立大学は まったくそんなの使いもしないし 存在すら教えてくれませんでした。
回答5
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2007-05-16 12:24:00
歯根端切除の手術は口腔外科で行う事が多いのですが、本当は歯内療法で行う事の方がスジだと思うんですよね。
で、大学病院の歯内療法の先生(講師以上?)であればマイクロを使うと思うので、歯内の先生に歯根端切除してもらうことができれば良いのではないでしょうか?
で、大学病院の歯内療法の先生(講師以上?)であればマイクロを使うと思うので、歯内の先生に歯根端切除してもらうことができれば良いのではないでしょうか?
回答6
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2007-05-16 23:12:00
歯茎の退縮について。
炎症のある歯茎に山形の切開を加えると歯茎の退縮が見られます。
炎症がなければ目立つほどではありません。
手術のしやすさからいけば山形が一番です、出血が少なく見やすいし、根の先から根充するときにしっかり密封することが出来ます。
私はいつも山形に切開しますが、今までに退縮が気になったのは1例のみです。
不適合の冠が入っていて歯茎に炎症があった症例です。
たまたま今日メンテナンスにおみえになっていたので見てみましたが、2年ぐらいかかってほとんどもとの位置まで戻ってきていました。
炎症のある歯茎に山形の切開を加えると歯茎の退縮が見られます。
炎症がなければ目立つほどではありません。
手術のしやすさからいけば山形が一番です、出血が少なく見やすいし、根の先から根充するときにしっかり密封することが出来ます。
私はいつも山形に切開しますが、今までに退縮が気になったのは1例のみです。
不適合の冠が入っていて歯茎に炎症があった症例です。
たまたま今日メンテナンスにおみえになっていたので見てみましたが、2年ぐらいかかってほとんどもとの位置まで戻ってきていました。
回答7
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2007-05-17 09:19:00
切開線についてですが、歯と歯茎の境に切開を入れると下がりやすいですね。
これは 内斜切開といわれる類ですが、この際に環状靭帯を切ってしまうことが退縮に影響します。
ですので、歯根端切除をする際には 歯肉歯槽粘膜境に切開を入れます。
そうすることで 退縮を防ぐことが出来ますね。
これは 内斜切開といわれる類ですが、この際に環状靭帯を切ってしまうことが退縮に影響します。
ですので、歯根端切除をする際には 歯肉歯槽粘膜境に切開を入れます。
そうすることで 退縮を防ぐことが出来ますね。
タイトル | 歯根端切除術について詳しく教えてください |
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質問者 | いずみさん |
地域 | |
年齢 | 29歳 |
性別 | |
職業 | |
カテゴリ |
根管治療の治療法 歯根端切除術 根管治療関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。