30年前位にラバーダムが導入されたときの患者の反応

相談者: 初期虫歯さん ( : )
投稿日時:2007-07-15 13:30:00
ラバ−ダム大激論(ラバーダムは根管治療の成功率に影響を与えるか?)を読んで・・・

すごく白熱しているラバーダム問題?ですが、多分日本に導入されたのは30年位前だったと思います。

その当時の患者の反応について、素人ですが記憶がありますので御参考になさって下さい。

私がラバーダムとかいう緑色のビニールシートを初めて知ったのは何度かメールの中でもお話している医専卒のかかりつけの先生のところでした。

30年位前だったと思います。

父がいつものようにこの先生の診療を受けようとしたところ、突然、緑色のビニールシートのようなもので口を覆われた。
                 |
先生、何ですかこれはとお尋ねすると、これは最近学会で教わったラバーダムというもので、アメリカなどではこれをつけるのが常識らしいし、いいものなので、今日からうちも使うことにした、との御説明があったそうです。

ところが、うちの父ときたら、息苦しいからやめてくれとラバーダムをはずしてもらったというのです。

それに確か夕食のとき、今日、歯医者様でみたこともない変わったものを口に突っ込まれたが、あれは何だろう、まさか、金歯を盗むつもりでは・・・などと大変情けないことを口走っていました。

ところが、後日、この先生の奥様がうちの母と市場で会ったとき、先日お宅の旦那さんにラバーダムをつけたら気持ち悪がってはずしてくれといわれたが、あれはつけた方がいいので、次回から嫌がらずにつけてくれとおっしゃったというのです。

その奥様のお話によれば、歯の治療のときにはとても患者さんに言えないようなとんでもない劇薬を使用するので、この薬が口やのどの粘膜につかないようにすごく気を使って治療をしている。

が、このラバーダムをかけておけば、そういう心配が薄らぐので、思いっきりお薬が使えます。

今まではこういう便利な物がなかったから、気にし気にしそろそろやっていたけど、こういうものが輸入されたので、うちではすぐに導入を決めました。

なのに、患者さんが嫌がるもんだから、うちの先生はがっかりしています。
これだってただじゃないんだし、つける手間や時間もかかります。

よかれと思ってしているし、うちの先生は絶対に患者さんによかれと思うことしかしない頑固一徹な人で、家計を預かる私は苦労している位です。

とにかく、今後は必ずラバーダムを嫌がらないように、お宅の旦那さんによく言っといてください!   

ところが、このラバーダムは見慣れなかったためか、この奥様の啓蒙活動にも拘らず高齢の患者さんから、もういいわ、が続出。

それで、希望者制になりました。
うちは奥様のご助言に従い、ラバーダムをかけて頂くことにしていたようです。


こんな調子だったので、ラバーダムの普及は遅れているのではないでしょうか。

この先生は保険の患者さんにもラバーダムをかけていました。
若返るか生まれ変わるかして、また歯医者様になって開業して頂きたいものです!

ヘルパーさんと近所をお散歩されているのにお会いすると、今でも、先生、先生って近所の人がすごく挨拶しているそうです。

30年前の情けない患者の反応が今日のラバーダム問題の遠因では・・・と思ってお礼かたがたお知らせいたします。


相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 初期虫歯さん
返信日時:2007-07-15 19:15:00
ミルクと申します。

私も、10数年前、抜髄ラバーダムを経験しました。
その体験と、今、思うところを。

当時、私は転居したばかりで、近所の方から「派手な医院じゃないけど、凄く職人肌のいい先生ですよ」と紹介されていきました。

実際、職人肌ぽい超寡黙な先生でして、抜髄治療時、ラバーダムの説明もないまま、いきなり装着し、治療を進められました。

私は、うわっ、なんじゃこりゃ??って感じで、凄く苦しくて嫌でした。

でも、何もいえず、そのまま抵抗もせず治療は受けましたが、初期虫歯さんのお父様同様に、 私も「嫌だ」とラバーダムを拒否し兼ねなかったです。

で、結局、 私が「あれはラバーダムだったのか」・・と知ったのは10数年後のこのサイトです。

別の歯に根尖病巣ができて今の住まい近隣2件の医院で「根治すったもんだ」を経験、困っていたとき、 幸いこのサイトに出会い、その後は、「保険外(自費)の根管治療について」 →エンド専門医に托して根の治療後、歯根端切除し→現在は経過良好→4年後の無事(ホントの意味の成功確認?)を切望中、という状況デス。

・・・・専門医のDrの治療時ラバーダムが出てきたときには、私も予備知識が備わっていましたから、うわっ、いよいよだ!と思い、当然ながら、つけて苦しいというより、つけて安心感を持ちました。

余談ながら、ゴーグルも付けてくださいと渡され、ん?と思いましたが、実際、治療中に破片や薬品が顔にかかることもあり、目に入る光の眩しさを避けることもでき、なるほどと思いました・・。


10数年前のラバーダム先生は、保険治療でしたが、一人ずつの患者に応じて予約時間を配分されていたように思います。

同時に患者さんが数名待機しているような状態をみたことがなかったです。

その後クラウンを被せるまでも、とても丁寧で、時間をかけてくれましたし、結果、その歯は今も「無事セーフ」です。

もちろん、私は、ラバーダムだけが成功の秘訣だと思っているのでないのです、保険診療の限界(経済面、時間面)をこのサイトで学んだ今だからこそ、 あの先生は、色々な意味で「意識の高い誠実な先生」だったんではないか・・と感謝の気持ちです。

ただ、それならそうと、説明があればよかったのに、しかも、口頭での説明というより、本当は、ラバーダムの必要性、使用するケース等の「説明パンフ」事前に渡してくれれば、ベストだっただろうなあ、患者だってゆっくり読んで理解したり考えたりできて、私も、もっと戸惑わずに受け入れただろうになあ、と思います。

(今どきは「HPに書いていますから、読んでください」かな。でも、やはり皆に平等にメッセージを・・という意味では まだパンフかと。)

そして、加えて言うと、・・・ラバーダムに限りませんが、現在でも、そういう「説明パンフ」一枚あれば解決する(患者側が悩まなくて済むしきちんとやっている医師側も恨まれなくて済む)ことは色々あると思います。

例えば、根治の場合には「治療に時間、回数かかります」とか「根管治療の時には、治療前に痛みがなくても治療中は薬の影響で一時的に痛みがでる事もありますよ」とか、このサイトでも、多くの皆さんが不安に感じられて書き込まれている事を、保険中心の医師で、時間がなくて治療時に説明できないにしても、伝えておきたいことがあるなら、あるいは、患者の不安解消してあげたい意思があるなら、せめて「患者にわかりやすい言葉で、自分のメッセージにしてパンフ一枚つくって事前に患者に渡す」だけでも、それだけでかなり違うのに・・。
回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-07-15 19:20:00
参考になります。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-07-15 23:39:00
やはり説明は大切ですね。

以前は説明の紙をお渡ししていたのですが、あまり読んで頂けないようなので、初回だけスタッフが口頭で説明するようにしています。

写真を見せたり、ラバーダムを装着したご自分の状態を手鏡で見ていただいています。

ラバーダムをしているほうが楽だといっていただける患者さんも見えますが、いやだけど何も言えないという患者さんもいるかもしれませんね。

だからといってしないでする事はありませんが、苦痛だと思っている患者さんもみえることを念頭において治療に当たらないといけないですね。

貴重なご意見ありがとうございました。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-07-16 00:51:00
常連さんの初期虫歯さんとミルクさん、ご意見をありがとうございます。
(ミルクさんはお久しぶりです)

ちょっと件のスレッドの内容で煮詰まっていて、嬉しくてつい目頭が・・

やっぱり患者さんの声を一番真剣に聞かないといけないなぁと思います。
聞ける機会も、多い様でなかなかないですからね。

本当にありがとうございます。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-07-16 02:05:00
初期虫歯さん、書き込みありがとうございます。
ミルクさん、お久しぶりです(^^)

実はこのサイトの内容は、僕が将来開業したときに患者説明用の資料にしようと、学生の時にコツコツ書き溜めていたものが元になっているんです。

というか、元々サイト運営をしようなどとは全く考えてなくて、大学卒業まではパソコンすら触ったことがありませんでした。

ただ、その後歯科医師になって患者さんと接しているうちに、良い治療をするためには患者さんに色々と知ってもらうことが必要不可欠だと思うようになりました。

しかし、一般的な診療の中では、説明に時間をさくことがどうしても出来ません。

ラバーダムに関しても、しっかりと説明をすれば納得してくれる患者さんも多いと思うのですが、もともと赤字のところにさらに説明の手間がかかる、しかも中には当然理解をしてもらえない場合もありますので、その場合いきなり患者さんとの信頼関係に支障をきたすことにもなりかねない…ということで、ラバーをされていない先生も多いのではないかと思います。

ラバ−ダム大激論(ラバーダムは根管治療の成功率に影響を与えるか?) でも大激論が繰り広げられていますが、僕の個人的な考えとしては、やっぱり初めは全員がラバーダムを使うべきだと思います。

その上で、経験の中から必要ないと判断された場合には使わない…というのが、理想なのかなぁ…と。

でもそのためには、まず患者さんにラバーダムというものを知ってもらわなくては何も始まらないと思います。

ある患者さんは歯科医院で「ゴムみたいなのはしないんですか?」と質問をして、「あんなのは古い歯医者しかやらないですよ」と言われて、それを信じていたということもありましたので…。

ラバーダムを使えばそれで良いというわけでは決してないのですが、少なくともそんな不採算なものをわざわざ使っている「心意気」は患者さんに理解して頂きたいですし…。

と、そんなことをいろいろと考えているうちに、「大勢の人に知ってもらうためにはインターネットだ!」という単純な理由で、サイト運営を始めました。

正直僕一人では大した内容のものは絶対に出来ませんし、過去の自分の回答を見ていても目を覆いたくなるようなものが多々あったりしますが、いろんな方のご協力のおかげで本当に良いサイトになってきたような気がします。

ぜひ、今後ともよろしくお願いします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 初期虫歯さん
返信日時:2007-07-16 04:28:00
momoと申します。

田尾先生のコメントを読んで、私にも思い当たる所があったのでコメントさせていただきます。

自費で根からクラウン装着の治療中(奥歯)のことですが、私は、ラバーダムをつけることがどうにも不快で嫌だったのです。

なので、つけないでも出来るならばやってほしいと頼みました。
(このサイトを知るもっとずっと前のことです。)

すると先生は

「あのカバーの目的は唾液防止や細菌防止なのだけど、唾液はしっかり吸い込み、洗浄も丁寧にするからなくても大丈夫だろう。そして、根に薬をつめる前にはレーザーでしっかりと滅菌。では、はずしてやりましょう」

と説明を受けて、付けずにそのまま治療を受けました。

実際、今もその歯は予後良いです。
つけるのを嫌がってやらなかった例です。

よくない例なのですが、本当に嫌だったので(気分が悪くなるので)、この時はずしてくれた先生には感謝しています。

こんな例もあります…ということで書き込ませていただきました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 初期虫歯さん
返信日時:2007-07-16 15:57:00
ミルクです。

momoさんと先生の関係って、私には一つの理想型ですよ。

患者側が素直に希望を伝えられる空気があり、そして、レベル・志は高く、しかも患者の話にも(怒らずに)耳を傾けて、きちんと対応してくれるDrという関係、いいなあ・・・。

私は(他の科の医師ではあるのですが)、歯科においても、そういう信頼関係が持てるDrとめぐりあえるように、模索中です。

ラバーダムについて、私の場合は、知識のない状態でラバーダムを付けられ「なにこれ??」→このサイトで知って「なんだ、そうだったの?!」→→じゃ「すこし苦しくても、やはりラバーダム付けてもらいたい。頑張ります」と気持ちが変わった派です。

今のところは「どうしますか」と選択肢を与えられたとしても「つけてください」と言うと思います。

でも、当然ながら、momoさんのように、「どうしても苦しくて受け入れられない」とか、あるいは、ラバーダムを知った上でも、あえて「したくない」方もいらっしゃっるだろうと思います。

医師の側でも、色々な選択があろうかと思います。

でも、とにかく、田尾先生のおっしゃるように、まず、多くの方(患者側)が「ラバーダムの存在」を知る事、が第一歩だと私も思います。

もっと言うと「歯科治療の最低限の知識」から学ぶ・・かな。

ラバーダムは象徴的ですが、ラバーダムに限らず、歯科医療に関する知識があまりにも乏しかった私は、このサイトが 本当に助けになります。ありがとうございます

知らぬとは恐ろしいことで、このサイトを知っていなければ、今、まだ、延々と「終わらぬ根治」に悩んでいたかもしれません。

(・・・知ってしまうと、え〜〜!あれは何だったんだよ!マッタクなめられてたよね私たち!という過去の悪徳?歯科医への怨念も凄いですよ〜。。。)

少なくとも、自分が今どういう状態であるか、治療のどの段階なのか、どれくらいの確率で今後どういうことが起こるのか、どういう選択肢があるのか、こんな当たり前のことが、自分が何にも解らないうちに治療が進むって恐ろしいことです。

最低限身を守る為にも、そして、今後良い治療を受けるためにも、患者力は不可欠です。

田尾先生、回答者の先生方、「心意気」ある先生方、頑張ってください!
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-07-16 18:41:00
こっちは荒らさないように出来るだけ気をつけますので、ちょっと一言

私の場合、ラバーダムはかなり使用する方で、以前入っていた材料屋さんにも「ラバーダムをこんなにたくさん購入していただくのは先生のとこだけですよ」とも言われていました。(今は通販です。)

本来は、ラバーダム推進派なんです。
ですので、田尾先生がおっしゃるように

>でもそのためには、まず患者さんにラバーダムというものを知ってもらわなくては何も始まらないと思います。

という意見には大賛成です。

使った方が楽なケースは多々あります。多くの先生が、ラバーダムをありふれた一つの手技として身につけてもらった方が良いと私も思います。

ただ、多くの先生が使わない理由がコスト面っていうのはちょっと・・・
違うと思うんだけどなあ〜、使わない理由。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2007-07-17 11:41:00
10年前は保険の点数も今と違って高かった(不当では無かった)ですからね‥。
(ラバーの点数は昔も10点でしたけど、他が高かったからトータルで考えると不採算ってことは無かったと思うんですよ)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 初期虫歯さん
返信日時:2007-07-17 13:07:00
ミルクです

タイヨウ先生、そうでしたか・・・

全体の保険の点数が高かった古きよき時代と、きびしい現在とは違う、ということでしたか。 なるほど、です。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 初期虫歯さん
返信日時:2007-07-17 13:26:00
初期虫歯です。

先生方、皆様御返信有難うございます。

最近いろいろと質問させていただいているので、私はかなりの歯医者様フリークではと思われているかもしれませんが、実は子供の頃近所の先生にかかって以降は歯医者様に通うとういう経験はしていないのです。

散発的にはありますが、それも1回、もしくは2回で終わる程度の治療です。

子供時代にかかっていた先生は医専卒でもう引退なさっていますが、今考えると大変よい方でした。

私の補綴物は祝補綴後30周年を迎えています。
保険なのに・・・。

ですが,さすがに40周年に向かうにあたりちょっと、歯医者様をお捜ししておかないとまずいと思って真剣に歯医者様を捜す旅に出ているところですので、是非進捗著しい歯科治療の現状について御教示下さると幸いです。

さて、ラバーダムについてですが、うちの父のようなことを思いつく人は少数としても、息苦しいと感じてやめてほしいと希望する患者さんはおられたと思います。

そうなると、ただでさえ時間がおしているのに、いちいち説明も大変だし、もういいか・・・ということでなかなか広がっていかなかったという面はあったと思いますので御参考になさって頂けると幸いです。

それから、言い忘れていましたが、ラバーダムの有用性が分からなかった患者どもは(うちの親ですが)、ラバーダムは歯医者様が患者を固定して作業をしやくすするためのいわば拘禁具ではないかとも考えていたようです。

ラバーダムが専ら歯医者様のやりやすさのために使われていると勘違いしていたのです。

ですから、もういいですが続出したのではないかと思います。

しかし、先生方の議論を拝聴いたしますと、患者の口内粘膜の保護と事故防止に有用であるという点については異論がないようですので、これからは、是非ラバーダムをつけていただきたいと思います。

歯医者様の壁に「当院では患者様の口内粘膜の保護、並びに事故防止、及び細菌感染の防止を期するためラバーダムの装着をおすすめ致しております。尚、アレルギーなどの事情でラバーダム装着を希望されない方は受付にお申し出下さい。」とのポスターが貼ってあるととても有り難いです。ここにしようと思います。

コスト面ですが、これは宣伝費であるとお考え頂ければ大変費用対効果の高いもので、決して御損はなさらないと思います。

結局私達はまず通いやすい近い先生から捜すのです。

そのとき、ラバーダムを使って下さっているということが必ずプラスに働くと思います。

これは一体・・・と患者が戸惑うような媒体に高いお金を払って広告を出すより、口コミであの先生はラバーダムを使ってくれたと言われた方が遥かに近所へのインパクトは大きいと思いますので、是非よろしくお願いしたいと存じます。

それから、このサイトを拝見していて感じるのですが、歯医者様はインフォームドコンセントが忙しさのあまりやや手薄になっているのではないかと思われます。

最近のヤングは常に100%の結果を求める傾向が非常に強いようです。

この傾向とインフォームドコンセント不足が重なると予期せぬ問題を抱える可能性も出てくるでしょう。

そのとき、ラバーダムを全患者に使用しているという事実がきっと先生方をお守りすると思います。

治療がどうだったかはなかなか証明出来にくいかもしれませんが、ラバーダムが使われなかったということは証明がすぐつきますので。

そう考えると多少は不採算でも使っておいていただけたらと願わずにはおられません。

私達は歯医者様に歯を補綴していただきに伺っております。
アロマを楽しんだり絵画を鑑賞する余裕はございません。

一番気になるのが先生の技量、次が感染症対策、清潔度、それから費用、そして何より先生の医療に対する姿勢を気にしております。

貧乏でごめんなさい、私ってゴミですよね・・・と言わないで済みそうなところで、よさげなところをと思って捜すのですが、意外とそういうところで300年生きてもまだ金があるというような富裕な方にばったりお会いしたするのです。

いい歯医者様は地域の宝です!
本当にそういう方がたくさんいて下さると有り難いと思っております!
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2007-07-17 19:29:00
momoさんもこんにちは。

意外と皆さん経験があるんですね。
ほんっとに珍しいことのはずなのですが。。

なんか歯科医側から患者さんへの質問スレッドも立てたくなってきました。
本当に勉強になるお話しばかりで・・。

ラバーについては、ミルクさんがおっしゃった様に「象徴的」という表現がぴったりなのかなと感じています。

もちろん成功率は確率の話なので、何かを使っても使わなくても治癒したり失敗したりしますし、ラバーさえ使えば成功率が変わるかという証明については過去にも未来もないでしょうね。

それとラバーダムを不快に感じる方もいらっしゃる、というのはそういう研究もありまして、頭で把握はしていました。

詳しい数字は忘れてしまったのですが(それこそ話題にあがった准教授の研究だったと思います)、全体からすると少ない数ではありました。

確か歯医者が想像しているラバーダムを嫌がられる率も統計していて、それに較べて遥かに少ないでしょ、という内容だったと思います。

その結果を私の様なラバーダム断固推進派(?)としては

『患者さんが嫌がる、というのはラバーを使いたくない歯科医師の言い訳だ。それ見たことか!』

と捉えるのですが、逆の取り方をすると

『嫌がる患者さんも実際におられるのだから、慎重に勧めるべきだ』

とも確かに取れますよね。

まあ個人的には、「嫌でも何でもガマンして下さい!」って気持ちもあるのですが、確かに選択権は患者さんにありますね。

(momoさんの様な嘔吐反射?傾向のある方には実際難しいと思います。が、かえって楽になる方もいらっしゃるので難しいところで・・ ゴムアレルギーの場合は、ラテックスフリーもあります)


使わない歯科医師が殆ど、という背景には、初期虫歯さんが指摘された歴史もあるのでしょうね。なるほどなるほど。

30年前というと私は生まれた頃・・

因みにラバーダムは、アメリカでは1900年ごろには確かありました。(←豆知識)

で、タイヨウ先生がおっしゃる様に点数の問題も確かにあると思います。
田尾先生、タカタ先生も過去にそんな発言がありましたよね。

森川先生の様に、経験則から使わなくなる例もあると思います。
目に見える違いはありませんし、当然といえば当然かも知れません。

でも、これを言っては身も蓋もありませんが、実は私のホンネは、

「歯科医師がラバーダムの無菌的治療の重要性を知らないだけ」

だと思っています。
ヤング世代だけかも知れませんが。。

元々注意を払う意識のある、タイヨウ先生や森川先生の様な先生にとっては実際ラバーダムのあるなしは些細な問題だと思います。

・・でも学校で「原則使いましょう」なんて習ってないですし、インストラクターも使ってない、日本の根管治療をリードしているとされる先生も使わなかったり、学会でも最低な発言があったり、誰も理由も考えず、「使っても意味ない」「使わないのが当然」となっているのが実際のところだと私は思っています。

ということで、またいつか叩かれるかも知れませんが、私は今後もやや過剰にキャンペーンを・・します。たぶん^^;

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2007-07-17 20:58:00
渡辺先生との、根本的な相違を発見しました。

歯科医師ラバーダムの無菌的治療の重要性を知らないだけ

というより、”歯科での無菌的治療は絶対に不可能”とオヤジ世代は確信しているからです。

それと、私の出身大学では根管治療時にはラバーダムは必ずさせられていたように記憶しております。

根管治療の時には、ラバーダムはあたりまえと思っていたので、卒業後の(いろいろな出身大学の先生がいる)勤め先で「ラバーダム」はどこですか?と聞いたら、少し時間がかかった後、使われなくて錆びたクランプフォーセップスとクランプが出てきたので驚いた記憶があります。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2007-07-17 21:48:00
>それから、言い忘れていましたが、ラバーダムの有用性が分からなかった患者どもは(うちの親ですが)、ラバーダムは歯医者様が患者を固定して作業をしやくすするためのいわば拘禁具ではないかとも考えていたようです。

今も同じです。

ラバーダムの説明はこちらが一生懸命説明すればするほど、悪い方へ取られるように感じます。

初期虫歯さんのように、ご自分で勉強された方のみが、ラバーダムの良さを理解している と言ってもいいかと思います。

歯医者が宣伝するよりも、患者さんからの自発的な発言の方が何倍も強力だと思います。

初期虫歯さんのような知識の豊富な方の意見はさらに強力です。
今後も率直な意見を聞かせていただけるのを期待しています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 初期虫歯さん
返信日時:2007-07-18 16:03:00
白熱した論戦を拝聴させて頂き、大変勉強になりました。
先生方、皆様、有難うございます。

ちょっと説明不足なところがあったようですので、補足させていただきます。

>それから、このサイトを拝見していて感じるのですが、歯医者様はインフォームドコンセントが忙しさのあまりやや手薄になっているのではないかと思われます。最近のヤングは常に100%の結果を求める傾向が非常に強いようです。この傾向とインフォームドコンセント不足が重なると予期せぬ問題を抱える可能性も出てくるでしょう。そのとき、ラバーダムを全患者に使用しているという事実がきっと先生方をお守りすると思います。治療がどうだったかはなかなか証明出来にくいかもしれませんが、ラバーダムが使われなかったということは証明がすぐつきますので。

これは、法律問題を抱えた場合を想定して書いております。

最近の患者さんは(私も含めて)、マスコミなどの影響により、治療を受ければ必ず治癒する、治癒しなければならない、治癒しなかったのは医療者のミスに違いないと考える傾向が強まってきているように思います。

今までは歯科診療は保険なら1000円程度、かなり高額でも1万円程度で収まっていたので、患者さんも、思わしい結果が得られなくてもまあ仕方ないとあきらめていました。

ところが、最近の傾向として、不採算の保険診療をなるべく止めて、出来れば自費診療主体に切り替えたいという歯医者様が増加してきているように思います。

保険診療と変わらない程度のインフォームドコンセントで自費診療をなさった場合、それが成功すれば全く問題はございませんが、うまくいかなかったときには予期せぬ法律問題に巻き込まれかねないのではないかと懸念しているのです。

治療は万能ではなく、どんなに注意しても、名医がやっても上手くいかないことがあるのは確率として仕方ないのですが、最近のヤングは100%の成功を要求する傾向が強いので、自費診療で思わしい結果が出なかった場合は、歯医者様のミスでこうなったと考えてしまうのではないかと思うのです。


大体治療費が

10万円以下で不満−家族にこぼす
20万円以下で不満ー職場、近所でこぼす
50万円以下で不満ー消費者センターなどで相談
100万円以上で不満ー法律家に相談

という感じではないでしょうか。

そうなったとき、まず、ずさんな施術をされたという証拠にラバーダムを装着せずに・・・というのが出てきそう・・・ということです。

保険診療で訴えるというケースはまずないと思いますが、自費の場合は金額が金額なので、患者さんも必死になります。

そういうときに、出来うる限りのことはしています、でもうまくいかないこともあることを理解して下さい・・・というためにはやっぱりラバーダムをしておいた方がよろしいし、いろんなことを考えたら、ラバーダムを使うことは将来的にはそんなに不採算でもないのではないかと思ってお書きしているのです。

こんなに真剣に治療方法についてご検討頂けて、しかも、それをお伺いできて、先生方とこのサイトに本当に感謝しております!

有難うございます!



タイトル 30年前位にラバーダムが導入されたときの患者の反応
質問者 初期虫歯さん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ ラバーダム
根管治療関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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