骨粗鬆症とインプラント

相談者: NTさん ( : )
投稿日時:2007-09-19 07:03:00
先生方いつもありがとうございます。

私ではなく友人の話ですが、ほとんどが治療されたを持つ私にとっても将来的に気になりましたのでお伺いします。

50代半ばの友人ですが4本半年前に、抜歯をし、インプラントを考え症例の多い病院にいったところ、

「女性は今後男性よりも骨量が減り骨粗しょう症になる可能性もあるため、インプラントをしても10年持たずに骨が支えきれなくなりポロリと外れてしまうことも考慮してください」

と説明され、見積もりが200万近かったと言うことです。

彼女は、インプラントをして良かったと言う人もいるが、痛みが取れなかったりガタガタしたりで悩む人を近くで知っているので200万だしてあれこれ不具合を悩むよりは自費義歯にしたほうが良いのだろうか、と迷っています。
 
私自身、その年齢になったらぶつかる問題のような気がして他人事ではありません。

宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-09-19 09:27:00
適切にインプラント治療がなされている場合はインプラントが骨を支えるので骨が溶けるスピードはむしろ減ります。

ただ、インプラント周囲に歯周病菌感染するとインプラント自体がポロっと抜けてしまうこともありますので管理、検診が重要です。

また、骨粗鬆症のある方でビスフォスフォネートによる治療を受けている方の場合はインプラント治療は絶対的禁忌ですのでご注意を!

ビスフォスフォネートを飲んでいると骨の代謝が止まってしまい骨が溶けるのを防ぐ反面、骨の治癒も起きませんのでインプラントのオペによって骨に炎症が起きたときに炎症が治らなくなります。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-09-19 10:05:00
インプラントもパーフェクトなものではありませんから、確かにそういった問題は出てくるだろうと思います。

しかし、義歯は義で大きな問題がたくさんありますから(インプラントより遥かに問題点は多いと思います)、まずはとりあえず今残っている歯のメンテナンスをしっかりとして、可能な限り長持ちさせることを頑張って下さい。

これから何年か先には歯科医療もさらに進歩して、より安全で優れた治療法が出てきているかもしれませんから、その時に備えて少しずつ貯金もしておくといいかも・・・なんて思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-09-19 13:52:00
こんにちは。

現在使用されているチタン製のインプラントは、一度骨とくっついた後には、なぜかその周囲でだけ骨の密度がかえって上昇するみたいですね。

骨粗しょう症になってポロリと落ちる・・というのが実際にあるのか、私は聞いたことはないですが。

でも身体にとってはあくまで異物ですから、可能ならきちんとした天然のを残すのがベストなのは間違いないと思います。

田尾先生のおっしゃる通り、義歯には義歯で相当問題点も多いですので、NTさんの場合はまずは歯を優先して残し、数本が欠損した場合には他の歯を守るためにもまずはインプラントを・・という順番で考えられるのが良いと思いますよ。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-09-19 14:06:00
先生方の説明通り、チタン製のインプラントが正しく治療されれば治療前よりの骨は強化されることが少なくありません。

埋めた直近の骨だけでなく、下の顎の場合は遠く離れていても力がかかる部分にも骨が増えて、全体に太くなっていることも少なくありません。

これは骨に力がかかると発生するピエゾ電流が働いているともいわれています。

健康であればインプラントという人工であったとしても根ができれば骨は増えていきます。

ただし、タカタ先生の説明にあった薬は問題がありますので安易にその薬を選ぶことは考え物です。

一度飲んでしまうとその後遺症は薬を飲んでも治らないといわれています。

良く噛み、栄養と運動を心がけ、歯周病の予防をすれば骨密度の低下はかなり防げます。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-09-19 14:42:00
2005年2月の日本歯科医師会雑誌に「パノラマX線写真による歯科診療所における骨粗鬆症スクリーニング」と言う記事が載っています。

広島大学を中心としたプロジェクトによると、骨粗鬆症と下顎緻密骨の厚み(オトガイ孔直下の下顎下縁皮質骨)に68.9%の相関が認められたそうです。

どういうことか‥。

歯科医師パノラマレントゲンの同部位の緻密骨の状態を見て「薄い(透過度が高い)」と思った患者さんをお医者さんに骨粗鬆症の疑いがあると対診で見てもらったところ、同病であるという診断が下りたのが約70%だったと言う事です。

この論文の結論としては「パノラマを見ての骨粗鬆症のスクリーニングは、十分にローコストで無駄な診断をおこなわずに済むので使えるのではないか」としています。

本題からは外れましたが‥。

歯科医師がパノラマレントゲンを見たときに骨粗鬆症のスクリーニングをおこなえば、インプラントに耐えうるだけの骨があるかどうかのある程度の判断はできる、と思います。

ですから、NTさんのお友達も、骨粗鬆症のスクリーニングをしてから臨まれれば安心してインプラント治療を受ける事ができるのではないかと思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2007-09-19 15:00:00
先ほどの回答に間違いがありましたので訂正します。

「一度飲んでしまうとその後遺症は薬を中止しても治らないといわれています。」

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2007-09-19 16:35:00
そのとおりです。
10年くらいは薬の影響が出るとも言われています。

ですので、ビスフォスフォネートには気をつけなければいけません。
これは、インプラントに限らず 歯周外科抜歯も禁忌です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: NTさん
返信日時:2007-09-19 19:02:00
先生方、ご回答ありがとうございました。
近い将来に向けて勉強になりました。

骨粗しょう症の薬でそのような問題が生じるとは思いませんでした。
今後薬の処方には細心の注意が必要ですね。

とりあえず今あるを大事に残すのが私には最大の課題のようです。



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タイトル 骨粗鬆症とインプラント
質問者 NTさん
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職業  
カテゴリ インプラントその他
インプラント関連
骨粗鬆症
回答者




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