ジルコニアの延長ブリッジが、舌で押すとミシッと動くのですが…

相談者: 渡辺さん ( : )
投稿日時:2007-11-02 16:56:00
以前にご質問させていただきました渡辺と申します。

私は美容歯科で上顎前歯の中心線を合わせる、又 十数年前から欠損している上顎右1番の骨がなく平らになっており、左1番の骨の膨らみとの段差が醜いと言われ、結局、私の同意もないまま上顎左右1、2番合計3本の歯をレントゲンも撮らずに抜歯させた者です。

私は現在、ジルコニアという素材で上顎左右1、2番の計4本を両側の犬歯2本だけで支えています。

6本結合したブリッジになるのですが、それが現在動きます。
延長ブリッジが動く原因に何が考えられますか? 

後、支えている右側の犬歯が舌で押すとミシッと動きます。
歯医者に行けば、レントゲンで犬歯の具合や動く原因など分かりますか?
犬歯が動かない揺れなくなる方法はありますでしょうか?

後、クラウンを被せた歯は隙間から虫歯になりやすいのでしょうか?

お返事いただけましたら幸いでございます。
何卒、宜しくお願い致します。


相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 渡辺さん
返信日時:2007-11-02 16:59:00
すません。下の文章に間違いがあります。
抜歯させた者ではなく、抜歯された者になります。

私の同意もないまま上顎左右1、2番合計3本の歯をレントゲンも撮らずに抜歯させた者です。
回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-11-02 17:56:00
こんにちは。
やっぱり大変なことになっていますね・・。

【以前のご相談】
美容歯科でのとんでもない歯科治療に対して、訴訟を考えています


とりあえず、レントゲンを撮るまでもなく、原因は設計にあるかと思います。

一応保険適応基準の計算式からするとギリギリ可能ではあるのですが、臨床的な感覚からすると上顎3〜3の6本分を2本で支えることには無理があると思います。。

(・・というか今調べて初めて適応ということを知ったぐらい意外です。)

参考までに、保険の場合のブリッジの適用をご覧下さい。

一応論理的に考えられてはいる内容なのですが、これで計算するとギリギリのラインになります。

参考⇒ブリッジの保険適応の計算式


詳しくは実際に拝見してみないと分かりませんが、現に装着してから揺れ始めている訳ですし、おそらく大体の歯科医は同じ様な意見になるのではないかと思います。


まずは法的手続き上問題のない順番(証拠の保全など?)で、早めに外された方が良さそうですね。

法と歯の両方の専門家に、順番や記録をどうするか相談してみて下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-11-02 19:07:00
基本的には渡辺先生と同意見です。

 せめて4番までブリッジの支台を伸ばすか
 (さらに悲惨な事になると思うのでお勧めは絶対にしませんが)
 インプラントに変えるか

の、どちらかではないでしょうか?


で、

>(・・というか今調べて初めて適応ということを知ったぐらい意外です。)

渡辺先生、多分、適応外だと思いますよ。
保険適応の計算式にはaとbがあって、

b R≧隣接するポンティックの(F+FS)×1/3

です。

保険適応の判定条件は計算式aとbを共に満たす条件をクリアしないいけません。

上顎1番の指数は2で下顎1番の指数は1です。

ですから、?2112?は下顎では適応になりますが、上顎では適応にならないはずですよ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-11-02 19:36:00
タイヨウ先生>

急いでたので確認できなかったんですが、やっぱりそうですよね。
安心しました。ご指摘ありがとうございます。

リンクを貼ろうと思って、ブリッジの保険適応の計算式を見たら、適応の様に見えたので・・。


渡辺さん>

・・ということみたいです。

今後の処置については、私も出来ればインプラントの方がいいかなと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 渡辺さん
返信日時:2007-11-13 04:30:00
渡辺先生、タイヨウ先生、ご丁重にご回答いただきまして有難うございます。

お聞きしたいのですが、保険で許される治療と、保険で出来ない治療の理由はなんですか?

下顎なら、左右1番2番が保険適応なんですよね。
では、なぜ上顎左右1番2番が保険で適応されないのですか?

何卒、宜しくお願い致します。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-11-13 08:54:00
なぜ下顎だと保険適応になるが、上顎だとならないか?と言う質問に対しての回答ですが、一言で言うと「形が違うから」です。

解剖学的に見て上の歯は下の歯に比べて太くて長いです。

今度、歯医者さんに行ったら何か参考になる模型があると思うので、見せてもらってください。

つまり、下の歯は生まれつき細いので1本無くなったとしても両側の歯で十分にブリッジの土台になります。

しかし、上の歯は太く、もちろん、機能面でも力がかかる歯ですから、両側の歯だけで支えると土台の歯の負担が大きくなり、支えきれません。

これを計算に当てはめたのが上述の式です。

また、歯というものは垂直に咬む力には耐えるようになっていますが、横の力には弱い構造になっています。

ギリギリ歯軋りをしてみてください。

下の歯は同じように歯軋りをしても横に広げられる力はかかりにくいはずです。

しかし、正常な咬み合わせの方は上の歯は横方向にかなり広げられる力がかかります。

もちろん、上の歯はこの力に耐えるだけの太さと長さがあるような構造になっています(神様ってスゴイ!)。


これら人体の構造と力学的な観点から保険で適応できる(保証できる)場合とできない場合が設定されているわけです。

保険外の場合は「国は責任取らないけど、歯科医師の自己責任」において、力学的に難しいブリッジでも自由に設計してよいわけです。


少し難しい話になってしまいましたが、ご理解いただけたでしょうか?

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-11-13 08:57:00
平均的な歯の根っこの表面積を根拠に計算されています。
上の前歯と較べて、下の前歯の方が全体に小さいですからね。

保険外の場合は、ルールに画一的に縛られることがなくなるので、どんなに無茶な設計でも自己責任ですよ・・となるだけなので、目安としては同じ理屈が使えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 渡辺さん
返信日時:2007-11-14 13:17:00
タイヨウ先生、渡辺先生、ご丁重に有難うございます。
歯って奥が深いんですね。

保険でできる設計の範囲は、安全な範囲ということもいえますか?
保険外はルールに縛られず、無茶な設計ができてしまうんですね・・・。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2007-11-14 13:58:00
保険でできる設計の範囲は、安全な範囲ということもいえますか?
保険外はルールに縛られず、無茶な設計ができてしまうんですね・・・。



‥ま。そう言う事ですね。

でも、患者さん一人一人、歯の状態、顎の状態、咬み合わせの状態は違いますからね。

それを「平均的な計算式」だけでは本当は判断できませんよね。

保険外であれば、そういう患者さん個人に合わせた「オーダーメードの治療計画が立てられる」と解釈していただくのが正しいと思いますよ。




タイトル ジルコニアの延長ブリッジが、舌で押すとミシッと動くのですが…
質問者 渡辺さん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 延長ブリッジ・カンチレバー
ブリッジに関するトラブル
ブリッジその他
ジルコニアクラウン
クラウン(被せ物)が動く・グラつく
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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