[写真あり] ラバーダムやマイクロスコープのない歯科医院での根管治療

相談者: チーズケーキさん (33歳:女性)
投稿日時:2007-11-11 20:32:53
こんにちは、初めて投稿いたします。

現在右上456番の治療のため通院中です。

今通っている歯科医院は先生がとても丁寧に説明してくれ、
治療と説明時間を含めいつも2時間ほど取ってくれているので、
私はとてもよい先生に会えたと思っておりました。

が、、最近こちらのサイトで勉強していくうちに、
の治療についてドンドン詳しくなっていき、
今通っている歯科医院での治療に不安が芽生えてきました。

というのも、回答者の先生が持ってらっしゃるような

マイクロスコープ拡大鏡
ラバーダム

を使ってらっしゃらないからです。

これから6番の根幹治療のやり直しをするため大変不安です。

(以前通っていた歯科での根幹治療が不十分のため。私がパノラマで見ても根が細く根幹治療がなされたようには見えませんでした。自覚症状は全くなし。)

ラバーダムに関してはお願いしたところ、
「上の歯は大丈夫です。きちんと防湿しますから」との事でした。

マイクロスコープや拡大鏡を使わなくても根幹治療は大丈夫ですか?との問いには、「そもそも見えないところを手の感覚で治療しますので心配ないですよ」とのこと。

出来れば拡大鏡ぐらい使って欲しいところですが、担当の先生が
「大丈夫!!」と言うので、これ以上つっこむとノイローゼ患者として見られてしまいそうで・・。

私は歯科医ジプシーで今まで色々な歯科医院で治療を受けてきました。CTを使って治療をする先生のとこへ通ったり、昭和な雰囲気のオールドタイプ歯科医院で治療を受けたりもしました。

痛くもない歯の神経を抜かれた後(6番の歯です)、治療に疑問を持ち、以後こちらのサイトで歯に関する勉強をさせていただいています。

前置きが長くなりましたが、、

?精密機器(マイクロや拡大鏡)を使わなくても、時間を取って
じっくり治療してもらえば、精密機器を使ったときと変わらないような良い治療が受けられるのでしょうか。

?ラバーダムを使わなくても大丈夫という先生には患者側からどのように説得すればよいのでしょうか。

ちなみに、今通っている先生に「是非自費で!」とお願いしているのですが、「空いているし時間はたっぷりあるので大丈夫ですよ」とおっしゃってます。

自費治療する腕や機器がないからかな」とも不安になっている次第です。。
ひねくれてますかね・・・。

以上、よろしくご回答ください。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-11-11 21:47:03
はじめまして。

>・マイクロスコープ拡大鏡
>・ラバーダム

ほとんど無い歯科医院ばかりですよ。
ある方が稀ですね。


>ラバーダムに関してはお願いしたところ、「上のは大丈夫です。きちんと防湿しますから」との事でした。

確かに6番は場合によって必要ないかもしれません。


>、「そもそも見えないところを手の感覚で治療しますので心配ないですよ」

半分本当のことです。
ベテランの先生であれば手の感覚である程度治療できます。

ただあれば歯の上半分は見ることができます。
見えることによって少しは成功率が上がると思います。
写真は術前・術後です。

顕微鏡などがあると綺麗に出来たかの確認は出来ます。
ただ顕微鏡は非常に高価なので簡単には導入できないのが現状です。

ただ拡大鏡は安い物が出始めもう少ししたら使用する先生が増えるかもしれません。


>?ラバーダムを使わなくても大丈夫という先生には患者側からどのように説得すればよいのでしょうか。

多分無理だと思います。
無いところはラバーダムを張る道具もないですから。


>「空いているし時間はたっぷりあるので大丈夫ですよ」

熱意として
「ラバーダムセットを私が買うからお願いします」
みたいな、嘘です。

まずしっかり簡易防湿をしてもらえば大丈夫だと思いますよ。

チーズケーキさんが全てを望まれると転院と言う形になってしまいます。
まずは先生を信じてみてはどうでしょう!?

画像1画像1 画像2画像2

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: チーズケーキさん
返信日時:2007-11-11 22:30:45
井野先生、早速のご返信ありがとうございました。

ちょうど井野先生の歯科医院のHPを拝見し、豊橋までの交通手段を考えていたところでしたので、感謝感激です。


>まずしっかり簡易防湿をしてもらえば大丈夫だと思いますよ。

井野先生にそう言っていただけると大変安心しました。
今日はぐっすり眠れそうです(涙)

根管治療は最初が肝心とここのサイトでたたきこまれましたので、
2回目の治療をすることに大変不安がありましたが、先生のHPの根管治療の写真を見て、私の根治がいかに簡単に済まされていたかよくわかりました。

設備の整った歯科にめぐりあうことも、人柄の良い熱心な先生にめぐり合うことも患者に取ってはとても大切なことです。

どちらもとなると・・私はまたまた歯科医院ジプシーになってしまいそうですね。先生からのアドバイスで、今の先生を信じてついていこう!という気になりました。ありがとうございます。

ところで、井野先生のHPを拝見していて思ったのですが、

一般の歯科医院でエキスカ&音波を使っての虫歯除去は行ってもらえるのでしょうか?

また、以前歯科医院で虫歯検知液を使った治療を受けたことがあるのですが、削ったのかエキスカを使ったのか判りませんでした。

検知液=エキスカということなのでしょうか。

是非ご回答いただければと思います。宜しくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-11-11 23:07:18
検知液エキスカについて

検知液とエキスカは虫歯がどこまで進んでいるかを判定するときの道具です。

エキスカは同時に虫を削る道具でもあります。

検知液は日本の歯科開の重鎮が開発した虫歯を染め出す薬で、日本では広く応用されています。

エキスカは昔から使われている方法で、ヨーロッパでは主流です。

ヨーロッパの文献では、検知液はエキスカよりオーバートリートメント(削りすぎ)になってしまうといわれています。

エキスカのほうがいいと思いますが、どちらも使わない先生よりは、検知液を使われる先生のほうがましだと思います。

削る行為に関しては、すべてをエキスカで削ると時間がかかりすぎるので、ある程度、機械で削って神経に近いところだけエキスカで削れば効率的です。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-11-11 23:24:19
こんにちは。
井野先生のHPを見てると行きたくなりますよね。

エキスカについては以前にも話題になっていますので、小牧先生の回答とあわせてどうぞ。

参考⇒カリエスディテクター(虫歯の部分を染める液)は、使わなくても大丈夫?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: チーズケーキさん
返信日時:2007-11-11 23:33:59
小牧先生、ご回答ありがとうございます。

先日4・5番の銀のインレーを取って虫歯を取り除き、ハイブリッドセラミックでやり直しをしたところでした。

担当の先生には「出来る限り削らないで!」と懇願していたにもかかわらず、エキスカ検知液を使ってもらえなかったことが残念でなりません。。

これでは今後の根管治療にも不安が募ってきました(涙)
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-11-11 23:42:26
担当の先生は検知液を使われているものだと思っていました。

もちろん、使わなくてもちゃんとした治療をされる先生はいっぱい見えます。

ちゃんと説明してもらえるということは、いい先生だと思います。
関係を大切にしてください。

メンテナンスにも長く通われて、お互いに信頼関係ができたら、そのときに、検知液とエキスカについて率直にたずねて見られたらいかがですか。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-11-11 23:57:52
マイクロなんですが、マイクロ=精密みたいに思っておられる方が多いようですが、マイクロは良く見えるのは間違いないですが、精密に出来るようになるとは限りません。

場合によっては、裸眼のほうが精密に出来るくらいです。

理由は単純で、マイクロの場合は、鏡をみて治療を行わなければならないからです。(前歯の唇側は別です。)

医科でも顕微鏡は良く使われますが、鏡を見て行うことなどまず有り得ません。やってみるとわかりますが、鏡を見ていろいろなことをするのは至難のワザです。

顕微鏡を使う治療に時間がかかるのは、精密にやっているからというよりは、鏡を見ることによる難しい処置を強いられているからといった面が大きいのではないかと思います。

特に、前と下顎の小臼歯でしたら、マイクロを使うメリットはほとんどないと思います。裸眼でも十分できますので。

大臼歯(とくに上顎)になるとかなり見辛くなりますの、そういった場合は、鏡でみるデメリットよりも、よく見えるメリットのほうが増すかと思います。

ですので、初心者の場合は特に、顕微鏡を使ったほうが成績が良くなるのは、間違いないと思います。

それでも、顕微鏡を使おうが使うまいが、同じようにアバウトに根管内の細菌数を減らし、最終的には、盲目的に根管充填するわけですから治療の精度が格段に上がることはないと思います。

データ的にも顕微鏡使用による治療成績のはっきりとした優位性は出ていないのではないでしょうか。

顕微鏡の優位性が明らかなケースとしては、破損したリーマーの除去のように、見えなければまったく歯がたたないものや、逆根充のように、もともと鏡を見ないとできないものがあるかと思います。

こういったケースは、顕微鏡があるなしでは、決定的な差が生じると思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2007-11-12 00:58:40
私の感想も交え書かせてもらいます。
注)これは私の感覚で書くので参考程度に読んでください。


抜髄においてはエンド三角をささっと削ることができマイクロは重宝しています。エンド三角を早い段階で除去できるので治療の効率は増します。

またエンド三角を綺麗に落としておくだけで根充操作はよりラクになります。


・今回の感染根管処置でありより有用性が出てくると思います。

根管上部の見える範囲で起こっていることは一通り経験を積めば分かると思います。

「ここに根管があるからこの辺りにもう一根あるのでは!?」
これは経験でなんとかなります。

しかし感染根管で困ることは見えない部分で起こっているトラブルです。
レッジなどがあると中々穿通しません。
レッジの方向に大分削られている時なんかはパフォレーションの恐れもあります。

しかし、マイクロがあると確認することはできます。

確認後は元の根管にアプローチしやすいように修正して、後はファイルを用い手の感覚でさぐり治療しています。

本来の問題ある根管に穿通が得られ治療できれば、従来これは閉鎖根管だと諦めていたものより予後は良いはずです。

シェーグレン先生も根尖病変がある歯で穿通が出来たものの方が成功率は上がると論文で発表されていたと思います。

どちらかと言うと私の治療はずっ〜と顕微鏡を覗いて治療していません。
全体の時間の約半分ぐらいの時間だと思います。

野球でいうワンポイント(マイクロ)頻繁に出し、中継ぎを多様していく野球(治療)です。  『系統策』

指先の感覚や、感に頼ること(過去の似たような経験から)、なども大きな武器だと思います。

確実に言えるのは、過去の自分より、歯の問題点を見つけれる能力はぐっと上がったと思います。


「そこまでやる必要あるのか!?」

など思われる先生もおられるでしょうが、エンドに関して言えばアメリカの歯内療法専門医がこれだけ使用しているだけでは理由になりませんか!?

物事を合理的に考えるアメリカ人の約90%以上が所有して治療をしているのですから、有用性はどこかにあると思います。


以上
私の感想を書かせていただきました m(_ _)m

歯科顕微鏡の世界は、鏡を簡単に固定できる装置ができればより前に進めるような気がする井野でした。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: チーズケーキさん
返信日時:2007-11-12 01:11:46
先生方、遅い時間にもかかわらず回答いただき本当にありがとうございます。


渡辺先生>

ご指摘ありがとうございます。早速拝見します。
検知液はノーマークでしたので申し訳ありません。


小牧先生>

最小限で虫歯を削ってくれていることを願うばかりです。
検知液やエキスカに関しては機会をみつけて聞いて見ます。


森川先生>

なるほど、そう言っていただけると安心しました。
ありがとうございます。


井野先生>

やっぱりマイクロに未練がでてきました。
先生の歯科医院に通いたい・・けど遠い・・でも行きたい・・。


今回はメタルの土台も外す事になるので、この先生にお願いしていいかどうか心配でなりませんでした。

根幹治療のやり直しにしても、こちらのサイトで知れば知るほろ不安になっていましたので、思い切って質問してみて本当に良かったと思っております。

とりあえず、今の先生はこちらからの質問にはしっかりと答えてくれていますし、これからも良い関係を築いていければと思っております。

通い始めたばかりで先生の腕はわかりませんが、信じてついて行こうと思います。

きっと治療途中に「やばい!」と思ったらマイクロのある歯科医院へまわしてくれそうです。そうなることは絶対に避けたいですが。

こちらのサイトで日々勉強して患者力をつけて行きたいと思っております。
自分がされている治療ぐらい理解しておかなければなりませんね。

そして予防の為の知織も!知ってると知らないとでは大違いです。

回答して下さった先生方、お休みの日にもかかわらず本当にありがとうございました!
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2007-11-12 17:01:44
>特に、前歯と下顎の小臼歯でしたら、マイクロを使うメリットはほとんどないと思います。裸眼でも十分できますので。

先日、CTを外注でお願いするために、その先生(CTだけで開業している先生)のところへ行ってきました。

その中で「下顎の2番はほぼ100%が2根管だよね」と言われました。

これは僕自身も感じている事ですが、裸眼の時代は見えませんでした。


>確実に言えるのは、過去の自分より、の問題点を見つけれる能力はぐっと上がったと思います。

です。

今の僕から見ると、マイクロの無い治療は「目をつぶって治療しているのと一緒」と言う気がします。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2007-11-12 19:42:52
ちょっと誤解を生まないように、

>「下顎の2番はほぼ100%が2根管だよね」

まず、ありえません。

世界的に根管数の調査は行っていますが、バラツキはありますが多くても30〜40%ぐらいだと思います。

『見える=治療ができる』と言うことにはまずなりません。

大臼歯の4根管目も発見できても根尖まで穿通が出来ないものも多々ありますし。

また細い根管(目で見つける事が出来ないような)であれば治療が出来なくても問題を起すことは少ないです。

太い根管は病巣を持ちやすいですが、細い根管においては感染率は低いので必ず見つけて治療しなければならないと言うことにはなりません。

(治療ができればより成功率は上がると思いますが激的に上がるとは思いません)


>マイクロの無い治療は「目をつぶって治療しているのと一緒」と言う気がします。

タイヨウ先生、これは言い過ぎですよ。
マイクロなしでも十分治療は出来まし。

マイクロがあることにより精密な治療は出来ますが、治療全体において必ずしも大きな有意差が出るとは思えません。

患者さんがこの文だけを読むとマイクロが無い歯科医院はいい加減な治療をしていると捕らえられてしまいます。

そんなことはありません、先生の熱意・考え方の方が大きなウエイトを占めます。
マイクロは道具の1つであり、歯科治療が上手という証明にはなりません

私は保険治療ではマイクロを使用せず治療を行います。
(使用すると非常に時間を要する為、割り切って使用していません)

それでも直に問題が起こるようなことはありません。

マイクロがあれば有効な場合もありますが、今の日本の歯科界の現状からすればマイクロが無い方が当たり前です。

道具にこだわると天井知らずで治療費は上がってしまいます。

日本の保険治療のよいところはある程度のレベルの治療が安い費用で受けれる所ですから、より良い治療・マイクロなどの高価な道具を使用した治療を望まれるのであれば自費治療を覚悟しないといけないのではないでしょうか!?

・マイクロがある=治療が上手!? ではない!!
・マイクロがあれば有効な治療もある。
・マイクロを使用した場合、非常に治療が非効率になってしまうことがある。

と付け加えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: チーズケーキさん
返信日時:2007-11-12 21:14:56
タイヨウ先生、井野先生、回答ありがとうございます。

私はこちらのサイトを知るまで、保険自費治療にこんなに差があることは今まで全く知りませんでした。補綴物だけに自費が適用されると思っていました。

最初から自費治療を受けていれば、私の6番の歯の神経を取られることもなかったのではないかと、自分の無知を反省する日々でした。

ですので、どのようにすれば自分のを守っていけるか。
どうすれば少しでも良い治療を受けられるかと必死に考えておりました。

その点で、マイクロのような機器は無いよりあった方がよいと考えていくようになり、そのような機器を使っていない医院での治療がだんだんと不安になってきた次第でした。

確かに、

マイクロ=治療が上手、マイクロ無し=治療が不安

と率直に結び付けてはいけないですね。申し訳ありませんでした。

実際になくてもしっかり治療してくれる先生はたくさんいるに違いないと考えるようになりました。

今回の治療に関しては、担当の歯科医師の先生が熱心に治療してくれそうですので、先生の熱意と腕!を信るしかないと思っております。

回答者の先生方、本当にありがとうございます。
また何かありましたら相談させてください。



タイトル [写真あり] ラバーダムやマイクロスコープのない歯科医院での根管治療
質問者 チーズケーキさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
ラバーダム
根管治療の専門医
歯医者への不信感
医療ミス、不信感その他
根管治療関連
その他(写真あり)
マイクロスコープ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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