奥歯のクラウンの種類について迷っています

相談者: トコトコさん (42歳:女性)
投稿日時:2007-12-20 13:42:22
初めまして。

現在、左上の5番と6番を治療中です。

どちらも芯をファイバーポストにし、
その上に金属を使用しないオールセラミック
もしくはハイブリッドセラミッククラウンにするつもりでした。

しかし先生からは、セラミックは割れやすいため、
ハイブリッドセラミックで裏を金属で補強したタイプがよい
と言われました。

できればもう、口の中に金属をいれたくないのですが・・・。
(以後、歯の治療を受ける際には、順次はずしていきたいと思っています。)

この位置にオールセラミックを入れると割れやすいのでしょうか?
(軽い歯軋りをすることはあるようです)

また、ハイブリッドセラミックで金属を使用しないクラウンでは
強度が弱く不向きなのでしょうか?

金属は本当に人体に影響のない素材なのでしょうか?

ちなみに下の歯は、5番が自分の健康な歯で、
6番には金属のインレーが入っています。

(先生は、セラミックだと5番は自分の下の歯が磨耗するし、
6番は金属の詰め物があるのでセラミックが割れやすいと言われます)

高価なものですし、なにより安全性が気になります。

ご回答よろしくお願いいたします!


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-12-20 17:36:29
はじめまして井野と言います。

悩みますよね、安い買い物ではないので・・・

>以後、歯の治療を受ける際には、順次はずしていきたいと思っています

口から金属の排除を希望されているのでれば、その事を先生に伝えてみてください。

保険の銀が沢山入っているのであれば「少しぐらい金属大丈夫だよ」となりますが、将来的に口の中から金属を排除したいとのことであれば少しは考え直してくれるかも!?

確かに一昔前のオールセラミックの強度は脆かったのですが、最近はあまり多くはないと思いますよ。

また夜間、バイトプレートをすれば直に割れるようなことはないと思います。

ただし咬合をしっかり判断すること、接着をしっかり行わないと割れてくることもありますから、先生がおっしゃることも嘘ではりません。(この材料最近進化が早いんですよ)


>なにより安全性が気になります

ただしオールセラミッツクに使用するアルミナ、ジルコニアも一応金属みたいなので、金属アレルギーのリスクゼロにはならないと思います。

そう言った意味ではハイブリットのジャケット冠がベターかもしれませんね。
ただし、プラスチックアレルギーがあれば駄目ですが・・・

天然の歯に変わるノンリスクの物はりません、治療後はメンテナンスでご自身の歯を守っていってくださいね。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-12-21 02:18:00
はじめまして。
担当の先生と意見が割れてしまった訳ですね、難しいところですね。。

基本的には担当の先生の得意なもの、お勧めのものにされる方が無難かとは思います。

先生によって得手不得手はありますし、それがひいては”持ち”の違いにもつながるかと。

今回トコトコさんは金属がないものを希望されている訳ですよね。

それなら私だったら、5番はエンプレス2などの一般的なオールセラミック、6番は強度のことも考えてジルコニアクラウン(分類はオールセラミック)でお勧めするかな・・と思います。

担当の先生のおっしゃる通り、硬すぎるかな、という懸念もありますが、と言ってオールマイティーの材料もまだありませんし、私はハイブリッドセラミックもやや苦手で、耐久性にも個人的にはやや不安を感じますので。

ジルコニアクラウンは、見た目は普通のオールセラミックなのですが、メタルボンドのメタルの部分を、ジルコニアと呼ばれる、通常白色のセラミックス(※金属と呼ばれることも多いのですが・・、どちらが正解なのか私はよく分かりません)に交換したものです。

ジルコニア、と言っても純ジルコニアではなくて、酸化ジルコニウムがほとんどのものに酸化イットリウムや酸化ハフニウムその他がほんの数パーセントずつ混ざっていますが、強度と安全性については現在抜群に信頼性があると思いますよ。

セラミックにもジルコニアにも、金属は含まれているのですが、溶出しないことが安全性のポイントとなるかと思います。

参考⇒インプラントのチタン、ジルコニアなどの金属アレルギーについて
参考⇒歯科材料のアレルギーについて


それと強度について、これも先生によって考え方が変わるかと思いますが、ハイブリッドセラミックの裏面に、金属を入れたところで理屈としては補強効果は期待できないかと思います。

ハイブリッドセラミック(※実際はプラスチック)と、金属は化学的にくっつくことはありませんので、薄っぺらい金属にブラスチックをひっかけて固定している様な状態になります。

硬質レジン前装冠と同じ理屈で、かえって壊れやすい気がしていますね。

一方、メタルボンドの場合は、金属焼付用合金という専用の金属と、表面のセラミック(陶材)とが化学的に強固にくっつく為、これは補強効果も考えられます。

(だから、金属を使わないオールセラミックは一般的に強度が劣る訳です。ほんとはそんなに単純な理屈ではないみたいですが・・)

※ただし、ハイブリッドセラミックでもメタルボンドでも、表(口の外)から見えないところは全部金属むき出すにする作り方もあります。

その場合はハイブリッドと金属の結合力もセラミックの硬すぎる問題点も解決できますが、審美性とメタルは使うという欠点があります。(ややこしいですね)


それとこれは直接相談された方が良いですが、ハイブリッドセラミックの裏面に金属を入れる場合、元々がくっつかない材料なので、作る側としてはどんな金属でも良くなります。

そうすると、保険の”銀”(12%金銀パラジウム合金)を使われる様な場合もありますので、その場合はトコトコさんのご希望とは随分かけ離れてきてしまう気がしますね。


ややこしい説明になってしまいましたが、歯科処置とアレルギーは切っても切り離せない関係にあります。

金属アレルギーも、保険の銀だらけのお口で生涯全く問題が起きない方も多数(と言うよりほとんど?)おられますが、こればかりはある時突然発症しますので、私は結構不安に感じています。

トコトコさんの様に、もしも経済的に可能なら、少しずつメタルなしのもの(あるいはアレルギー性の低い金属系の材料)に替えていくのは、良いことだと思いますよ。

もちろん最も重要なのはその後のメンテナンスですけどね。

担当の先生とも、よく相談されて下さいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: トコトコさん
返信日時:2007-12-21 11:24:59
井野先生、渡辺先生、ご回答ありがとうございます。
いろいろなご意見が聞けて参考になります。

実は、昨日病院に行ったのですが、
その際に先生と歯科技工士さんにいろいろ相談し、
裏側に「白金加金」を入れることにしました。

(渡辺先生がおっしゃるように指定がなければ
ハイブリッド合金」での補強が普通のようでした。)

表面をオールセラミックにするか、
ハイブリッドセラミックにするか迷っていたのですが、
ハイブリッドの場合、裏面に金属を入れてもあまり強くはならないのですね。

5番はオールセラミックにして、
下の歯が金属の6番はハイブリッドにしようかと思っていましたが、
両方ともオールセラミックで再検討中です。

高いお買い物ですが、
なにより24時間体内にあるものですので
納得して決めたいと思います。

ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: トコトコさん
返信日時:2007-12-21 11:58:10
先程投稿した内容で
「パラジウム合金」を「ハイブリッド合金」
と間違って書いてしまいました。

すみません。



タイトル 奥歯のクラウンの種類について迷っています
質問者 トコトコさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ハイブリッドセラミッククラウン
オールセラミック(陶器の被せ物)
メタルボンド
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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