ドイツで歯茎を切開し、悪いものを取り出す処置をすることになりましたが…

相談者: あななすさん (31歳:女性)
投稿日時:2008-01-08 04:49:22
噛み締め時にが痛いと相談させていただいた、ドイツ在住のあななすです。

その後痛みがかなり増したので、今日緊急に予約を要れ診てもらいました。

【前回の歯科相談】
ドイツ在住。時折起こる、噛み締め時の歯の痛み


レントゲンの結果、歯根破折はなく、根幹処置をした根元にばい菌が溜まっているとのこと。

ここでは処置できないとのことで口腔外科を紹介されました。

処置としては歯茎を切開し、悪いもの(菌でしょうか)を取り出す(洗浄する?)ということでした。

予約まで少し日があるので、それまで抗生剤を飲むようにとのことで、処方していただきました。

外科処置にはなるけど、その処置自体は珍しいものではなく、比較的行われていると説明を受けました。

痛みから逃れるためにはやるしか選択肢はないのですが、果たしてどういうものなのか想像もしずらく不安があります。

もちろん麻酔をするので、痛みは全くないとのことですが、処置後のことも不安です。

家族もおらず、頼れる人も少なく、言葉の壁もある外国でこんなことになろうとは夢にも思っていませんでした。

抜歯はしなくて済んだので安心しましたが、一般的にどのような処置、処置後の状態、予後など教えていただけないでしょうか?

今までは歯科衛生さんが日本人の方だったので、ドイツ語の分からない部分は説明してくれましたが、今回は全くドイツ人だけの口腔外科に行くので不安も倍増しています。

よろしくお願いいたします。 


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-01-08 10:23:18
文中から察するに。

根尖性(根っこのさきの意味)歯周炎の根っこの周囲の炎症)で
骨透過像(レントゲンで見える骨はばい菌に犯されてなくなっている状態)が認められるのでしょうね、多分。

処置としてはごく一般的です。
外科処置の基本みたいなもの。

手順。

?該当付近観察後、消毒し、麻酔
?膿の溜まっている部分の周囲から切開。
?骨に穴が開いていればそこから膿袋の切開、空いていないときは穴を空けます。
?洗浄後、縫うときもありますし、縫わないときもあります。これは症例次第。
?術後の指示を説明して、薬を渡すか、処方箋を渡して終了。
 当日は長時間の入浴と、運動、飲酒を禁止します。

予後。

切開のみなら、根本治療ではないので、改めて根の管の治療が必要です。

切開後に根っこの先の問題部分をカットするのであれば、骨が戻る数ヵ月後にレントゲン撮影をします。

経過観察を含めて、3ヵ月後とに診察、検査で1年は診察したいですね。

少しは腫れますが、消炎酵素剤や消炎鎮痛剤があればそれほど痛むことは無いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-01-08 10:47:30
こんにちは。
割れてなかったのは一安心ですね。
ただ痛みは増した様で・・

担当の先生が切開・排膿だけ(※佐藤先生のご説明の内容)を指されているのなら特に心配はないのですが、万が一、歯根端切除術のことだと考えものかも知れません。。

※詳しくは過去の回答を参照して下さい※

参考⇒歯科相談室:歯根端切除、意図的再植


私の場合、本音では日本人歯科医師の方が手先は器用だと思っていますので、日本人歯科医師なら再根管治療が出来そうなものでも、外国人歯科医師だといきなり(最終手段である)歯根端切除術を選択され、それも雑に行われる傾向があるのでは??・・と勘繰ってしまいます。

もちろん、担当する先生にもよるでしょうし、日本の場合は保険制度の都合で理想的な治療法が選択出来ない傾向も強かったり、一概には言えません。

外国の歯科医療の詳しい事情も知らずに何の根拠もない話なのですが。

ドイツ語で何と確認すれば良いのか分かりませんが、できれば前回まで担当して頂いた日本人の歯科衛生士さんに電話して、「今度予定しているのは、排膿だけなのか歯根端切除術のことか」と確認してもらってはどうでしょうか。

ドイツ人だけの歯医者に行って、いきなり切られるなんて、想像するだけで怖いですね・・。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-01-08 15:25:58
渡辺先生のコメントにのっかりますが、、

もしも、その被せモノと深く大きなコア(歯の補強)がされていれば、
外科的に先端部分を切除するのが、第一選択ではないか??と思います。

そうでなければ、日本でならば多くの先生は、根っこの再治療をかんがえるでしょうね。

ドイツの歯科医療のシステムを不勉強にも知らないので、なんともいえませんが、完全分業であれば、

根っこの先端の膿を出すのは、口腔外科で、
根っこの治療は、歯内療法医で、
被せ物は、補綴医となり、

今回は痛みの原因の除去が第一でしょうから、外科医を紹介されたのでは???と、勝手に類推しております。


閑話休題

原因である根っこの先端部分の感染部分を取らないといけないので、
ある程度の外科的処置は不可避でしょう。
大きく言えば、歯科治療のすべてが小外科なのですが。


受診がんばってくださいね。
治療を受けられましたら、追記していただけると情報が蓄積できてありがたいです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あななすさん
返信日時:2008-01-08 21:39:59
佐藤先生、渡辺先生、コメントありがとうございます。

渡辺先生のおっしゃた通り、歯科衛生士さんに確認しました。
すると「歯根端切除術」になるとのことです。

私のはとても悪いのですが、悪いながらにも少しでも長持ちさせたいので、もし再根幹治療で可能性があるのならそちらをやってみたいと言ったところ、私の保険ではそこまでカバーされないので自費になってしますそうです。

これはとてつもない金額になることが想像できます。
こちらにも日本人医師はいるのですが、金額的に難しいです。


ただ佐藤先生のコメントにあった、

「もしも、その歯に被せモノと深く大きなコア(歯の補強)がされていれば、外科的に先端部分を切除するのが、第一選択ではないか??と思います。」

ですが、この歯はすでに根幹治療済みで神経はなく、歯全体ではないですが上半分近くまでかぶせものがしてあります。

再根幹治療の可能性としては低くなるのかもしれませんが、その可能性をふまえてみてもらい、「それでも駄目です」と言われてから治療に歯根端切除術という最後の手段を選びたいと考えています。

歯科衛生師さんには、いちど日本のかかりつけ医と話して決めたいと言うことを伝えました。

かかりつけの先生なら私の歯の状態を良くご存知だと思うので、ここまで治療した歯で再根管処置が出来るか(してもらうならこの先生だと決めています)、確認するつもりです。

ただ、ひとつ不安なのは痛みで、今は抗生物質で抑えていますが、これも3月までのみ続けるわけにいきません。

日本から持参した市販の痛み止めは効かない状況でした。
あの痛みがまた襲ってくるかと思うと、恐怖です...

かかりつけ医からOKが出たとしても、この痛みのコントロールをどうしていけばいいでしょうか。 
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-01-08 22:48:20
そうですか、もしや・・と思ったのですが、確認してみて良かったですね。


>かかりつけの先生なら私のの状態を良くご存知だと思うので、ここまで治療した歯で再根管処置が出来るか(してもらうならこの先生だと決めています)、確認するつもりです。

それが一番良いと思いますよ。
痛みのコントロールのことについても、よく相談されて下さい。

基本的に、画期的な予防法は「ない」です・・。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あななすさん
返信日時:2008-01-09 01:59:51
何度も申し訳ありません。 

痛みについてなのですが、一応切開の予約は月曜日に入れています。

今はAmoxicillinという抗生物質を1日3回のんでいます。

これで炎症が治まれば痛みも楽になると聞いてはいるのですが、まだまだ痛みが続いており、時にあまりの痛さにいい年して泣いてしまうくらいです。

現在3錠目をのんだところなので、炎症の収束にはまだいたらないとは分かっていますが、日常生活にも支障を来たし、学校にもいけず、もちろん食事も出来ません。

薬を飲むときに、胃の事を考えてしまうので泣きながら食パンを食べてるくらいです。

大体どれくらいでこの痛みは収束してくるのでしょうか?
月曜日までこのままかと思うと、痛みで気が狂いそうです。

私の我慢が足りないのでしょうか...
回答 回答5
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-01-09 02:51:13
あななすさん、こんにちは。

痛みで大変お辛いことと思います。

アモキシシリンを服用されているということで、徐々に急性症状は治まっていくものと思われますが、どのくらいで治まるかは個人差もあり、一概に言うことは難しいです。

ご質問の内容にもあるように、日常生活に支障をきたす程度に痛みを感じておられるのであれば、来週の月曜の受診を待つのではなく、明日にでも電話等で申し入れて受診された方が良いでしょう。

(切開・排膿をすれば、急性症状はウソのように無くなることが多いです)

お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あななすさん
返信日時:2008-01-11 06:50:02
佐藤先生、渡辺先生、中本先生コメントありがとうございました。

お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。この3日間で急展開しました。

中本先生のコメントを読んだ火曜日の夜(時差の関係でこちらはまだ火曜日でした)、痛みがどうにもならず友人に相談したところ、夜間の救急診療に連れて行ってくれました。

友人夫婦の通訳の元診察していただき、結果、やはり「歯根端切除」または「抜歯」しかないとのことでした。

根菅治療の件も相談してくれたのですが、もともと大きく治療が入ったであり、また今回の炎症の大きさから言っても手遅れと言われました。

そして、「歯根端切除」でも成功率は65%以下。

もし成功しても骨を大きく削らなくてはいけないため、その後再び悪くなったとき抜歯してもインプラントができなくなる可能性がある。とのことでした。

その医師は「今抜歯をして、インプラントをすることを勧めます」とおっしゃいました。「一晩考えてください」と。

日本の家族や友人夫妻とも相談し、自分で納得して「抜歯、インプラント」という決断を出しました。 

この歯科医師はとても細かく説明してくれ、こちらの質問にもきちんと答えてくれました。

最初にかかった医師は、「歯根端切除」についてやその後のインプラントへの影響など全く説明なく、「口腔外科を紹介します」だけだったので、救急で診てもらった医師の説明の細かさ、態度で、今後はこの医師を頼ろうと決心しました。

(この医師の態度には、ドイツ人の友だちのご主人も素晴らしいと言っていました)

そして、きのうこの医師の歯科で抜歯してもらいました。

その際に下の仮詰めの歯の激痛が出現し、あまりの痛さに泣く私をなだめてできるだけの処置をしてくださいました。

歯科衛生士さんもみんな優しく、とても良いクリニックでした。

今日も診察していただき、今後の治療方針をやはり細かく説明していただきました。

おまけに、私の自費負担が少なくて済むように、保険会社に自ら問い合わせて、いろんなことを確認してくれました。

前の歯科医で150ユーロと言われた取れた詰め物の詰め替えも、60ユーロということです。

でも、もし日本のほうが治療費が安いならば、3月の帰国時に仮り詰めの部分を治療しますか?など、とても気を使っていただきました。

こちらは、日本人と知れば(ドイツ語を出来ない人が多い、保険のシステムが難しく理解していない人が多い)、高い治療費をというクリニックも多いのですが、この医師は全くそんなことなく、今後もかかりつけとして頼ろうと考えています。

ドイツ語がまだまだ下手な私にも、ゆっくり分かりやすく説明してくれるので安心です。

海外の医療事情を知れば、日本の保険のありがたさがとてもよく分かります。 

今回は本当にありがとうございました。

抜歯という結果にはなりましたが、自分で納得し出した結果ですので後悔がないといえば嘘になりますが、納得はしています。

もうぼろぼろの歯ですが、今後はこのクリニックで半年ごとの検診を受けて(日本では受けていました)、守っていきたいと思います。



タイトル ドイツで歯茎を切開し、悪いものを取り出す処置をすることになりましたが…
質問者 あななすさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
抜歯:5番(第二小臼歯)
根管治療の治療法
歯根端切除術
根管治療その他
ドイツ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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