親不知抜歯の際、麻酔注射直後に頻脈・震えで死にそうになった

相談者: みのるんさん (36歳:男性)
投稿日時:2008-01-19 18:48:09
親不知の抜歯の件では大変ご親切に
ご回答を下さいまして感謝いたしております。
有難うございました。

【前回の歯科相談】
親不知の虫歯の可能性/親不知の抜歯について先生による見解の異なり


今回は、親不知の抜歯の際の麻酔について
お聞きしたいことがあり、質問させて頂きます。

上顎の親不知の抜歯をしてもらいに行き、
最初に何やら痛み止めと言う事で錠剤の薬を飲み、
その後、麻酔の注射を数回打ってもらいました。

その数秒後、急に全身が血の気の引いたような感覚に陥り、
動悸のように脈拍が激しくなり座っていられない状態に
なりました。

おかしいので助手の方を呼んで仰向けの状態に
してもらったのですが、どんどん身体が寒く冷たい感覚になり、
手先の痺れと震え、歯の震え(悪寒のような)に襲われました。
顔面蒼白状態でした。

結局、抜歯は中止となりました。

数分後に麻酔が落ち着いてきたのか、
体温が戻る感覚が起こり、
症状はあっという間に治まりました。

先生は、体調が悪くて緊張しすぎていたからだと
仰ったのですが、確かに寝不足はあったものの、
それほど緊張はしていなかったのですが、

次回も同じような状態になると思うと、
躊躇してしまいます。

寝不足等の原因があったのか、
何か、よい対策方法は無いものでしょうか…。

何度も質問させて頂きまして誠に申し訳ございません。

何卒宜しくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-01-19 20:56:29
みのるんさん、こんにちは。

本日の抜歯時の一連の出来事、大変驚かれたことと思います。

ご質問の内容をうかがうかぎり、おそらく過換気症候群(いわゆる過呼吸)といわれる状態を起こされたのでは、と思われます。

抜歯時の不安や緊張で過呼吸が引き起こされ、それが原因で空気を大量に飲み込んでしまうことから生じる圧迫感、および交感神経亢進に伴う頻脈、血中の無機質のバランスが崩れることによる手先のしびれ等が生じる現象です。

次回の抜歯時には体調を整えられて、リラックスして臨まれることで、同症状は防げます。

何かご不安・ご心配なことがあれば、担当の先生(または歯科衛生士さん)にも何でもお尋ねくださいね(不安感を取り除くのが一番です)。

また何かありましたら、お気軽にお話ください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みのるんさん
返信日時:2008-01-19 23:13:56
中本恵太郎先生、いつも的確なご返答を
下さいまして有難うございます。

症状が起こっている間は心配だったので
担当の先生や助手の方に聞いてみたのですが、
麻酔の経験があまり無いから(慣れてない)
という理由だけでした。

そして担当の先生から、
麻酔薬には血管収縮させる作用があるため、
全力疾走した時と同じ状況が一気に起こったために
体が反応したのだという説明がありました。

本日の過呼吸のような症状は、
過剰な呼吸が原因で起こったような感じではなく、

急に全身の血の気の引く感覚
↓
急に脈が早くなる
↓
震えが止まらない

という感じでした。

呼吸はゆっくりとするように指示があったので、
意識的にコントロールしていましたが、
ちょうど症状が起きてから10分程すると、
急に体温が戻った感じになり正常に戻りました。

少し抜歯の際の麻酔について調べてみたのですが、
アドレナリンが血管収縮のために含まれているということで、
それが原因なのかのかなと思いました。

このサイトの
「麻酔後、動悸が激しくなって、命の危険すら感じたのですが…」
に書かれていました。

過去に、乳歯の時ですが、
抜歯の麻酔も何度も経験しているのですが、
このようになったことはありませんでした。

昔(20年以上も)と今とで
麻酔薬が変わってきているのでしょうか…?

過去に会社のストレスからカフェイン飲料を飲むと
パニック障害のような状態になり、
過呼吸を経験したことがあるのですが、
これも関係ありますでしょうか?

ご教授頂けましたら幸いです。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-01-19 23:43:52
私も、みのるんさんの推測したように、麻酔薬に含まれるアドレナリンの副作用ではないかと思います。

「麻酔後、動悸が激しくなって、命の危険すら感じたのですが…」

上記でも書きましたが、アドレナリンの作用は全身麻酔下でも生じますので、まったく緊張していなくても(と言いますか、緊張がないがゆえにさらに)アドレナリンの作用が強く出てしまう場合もあるようです。

変な話ですが、適度な緊張感があったほうが良いのかもしれません。

このようなアドレナリンの副作用は、歯科麻酔に含まれる程度の量ではそれほど高頻度には起こらないようなので、みのるんさんの今までの経験上そういったことがなかったのも不思議はないですし、今後またこのようなことが起こる確立もそう高くはないと思います。

ところで、その時、血圧は測定されましたでしょうか?

私が想定しているようなケースの場合、血圧はあまり変動していないようなんですが・・・

回答 回答3
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-01-19 23:50:03
みのるんさん、あらためまして。


>担当の先生から、
>麻酔薬には血管収縮させる作用があるため、
>全力疾走した時と同じ状況が一気に起こったために
>体が反応したのだという説明がありました。


なるほど。歯科医院からそういった説明があったわけですね。

でしたら、私が回答した過換気症候群とは異なり、血管収縮薬の過敏反応が出たものと思われます。

血管収縮薬とは、みのるんさんも書かれておられるとおり、人工的に作られたアドレナリン(これをエピネフリンといいます)のことであり、今回使用された麻酔薬(キシロカインE)の中に配合されているものです。

体内にはもともとアドレナリンが存在している上に、さらに麻酔でエピネフリンを追加するわけですから、場合によっては過度に交感神経が興奮し、今回のみのるんさんのような状態になったものと思われます。

通常時間が経てば症状は治まるため問題ないことが多いのですが、毎回毎回同じような症状が出ると抜歯どころではないですよね。

その場合、おそらくはシタネストといわれる違う麻酔薬を使用されるかもしれません。

シタネストにはエピネフリンとは異なる血管収縮薬(フェリプレシン)が配合されており、エピネフリンには過敏反応を示してもフェリプレシンはOKということがあります。

いずれにしても、担当の先生も、今回の件を踏まえた上で今後の処置をされることと思われますので、どうぞ御安心ください。


※おっと、森川先生とかぶりました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みのるんさん
返信日時:2008-01-20 00:03:17
森川先生、ご返答下さいまして有難うございます!

気持ちは平常心に近いのに、急にアドレナリンが放出されて、
体がびっくりしてしまったのかも知れませんね…。

顔面蒼白で全身が冷たくなり
意識も少しぼーっとした感じになり、
歯の震えまで出てきたので
本当に死ぬかと思いましたので、
とても恥ずかしい気持ちでした。

感覚としては、
ちょうど「怒り」が沸き起こった時に体が冷たくなりますが、
それに近い感じで、さらにそれを通り越してしまったような感じでした。

私の場合も、血圧は測定されませんでしたが、
私の普段の血圧は正常値です。

少し運動・睡眠不足気味が続いていまして、
コーヒー等のカフェインを飲んだりすると
クラクラすることがありましたので、
アドレナリンに過剰反応する体なのでしょうか…?

また、もし何か対策(少し緊張して望むなど)について
患者様へのご経験上のアドバイス等ございましたら、
ご教授頂けましたら光栄に存じます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みのるんさん
返信日時:2008-01-20 00:13:49
中本先生、麻酔薬についてご教授下さりまして
有難うございます!

あまり知りすぎでも怖くなる…とよく聞きますので、
なるべく知識を付けないように(笑)と思っていたのですが、
やはり自分の体のことをしっかり把握した上で
治療を受けたいと思いまして、
色々と質問させて頂きまして失礼いたしております。

血管収縮作用のある薬剤にも色々とあるのですね。
次回、抜歯の際には、シタネストという麻酔薬について
念のため確認してみることにします。

お忙しいところ、本当にあたたかいご回答を下さりまして
感謝いたします。

私も、仕事を通して、森川先生や中本先生のように、
不安に対して専門的かつ心のこもったあたたかい
アドバイスや対応ができるように…

そういう心構えを常に持とう!と心に誓いました。

本当に有難うございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-01-24 00:38:14
>患者様へのご経験上のアドバイス等ございましたら、
>ご教授頂けましたら光栄に存じます。

経験が無いのでスルーしていましたが、他の先生の回答が付かないので解答させて頂きますね。


>ちょうど「怒り」が沸き起こった時に体が冷たくなりますが、

緊張すると体はアドレナリンを放出します。
すると血管は収縮して血圧は上昇、体温も高くなります。

しかし血圧が高くなると体は高くなった血圧を下げるように働きかけ、その働きが過剰になると逆に血圧が下がり、

・冷たくなる
・クラクラする

などの「ショック状態」になります。

これを「神経原性ショック」別名「デンタルショック」と言って、歯科ではもっともよく見られる症状の一つです。

患者さんが治療に慣れてリラックスしていればこういったことも起こらないのですが、もし緊張しやすい体質の人の場合には、

「笑気麻酔」
「静脈内鎮静法」

などを併用することによって、対応が可能です。
(笑気を持っている歯科医院を探すのが現実的かもしれませんね)



以上、参考までに(^^)




タイトル 親不知抜歯の際、麻酔注射直後に頻脈・震えで死にそうになった
質問者 みのるんさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず)
親知らずの抜歯
麻酔によるアレルギー、ショック
麻酔によるアレルギー
親知らず抜歯後の後遺症・トラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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