母乳は虫歯の原因になる?ならない?
相談者:
azaleaさん (34歳:女性)
投稿日時:2008-02-07 15:28:31
こんにちは。お世話になっております、azaleaです。
今日は表題の件について先生方の見解をお聞かせいただきたく存じます。
先日育児支援サイトで以下のような記述を見つけました。
〜前略〜
>歯科検診で母乳を止めるようにすすめられることは良くあります。
>母乳をあげていると虫歯が多いという誤解のためにそのような指導がされます。
>母乳の成分である乳糖は虫歯菌の増殖には関係しません。また母乳に
>含まれるラクトフェリンは虫歯菌の増殖を抑える作用があります。
>虫歯菌の主な栄養は蔗糖(砂糖)で、離乳食やジュースの中に
>たくさん含まれ、これが虫歯の大きな原因です。食事やお菓子を食べたら
>口の中が汚くならないように口腔内の清掃に気をつけることが大切です。
〜後略〜
http://www.tamagomama.net/contents/ikuji-keijiban-a-0-4.html
(「歯科検診で断乳をすすめられ、〜」という質問の回答です)
食事の後は口腔内の清掃すなわち歯みがきを、ということには概ね異論はありません。
本当は歯みがきでミクロの単位まで完全に歯垢を落とすことは不可能なのでは、と思いますが(以前渡辺先生がくださった回答の中で「歯みがきで虫歯が防げるという証拠はない」というようなことをおっしゃっていたような…)、それは母乳を飲まない子でも同じ条件ですのでここでは除外して考えるとして、
1.歯みがきさえきちんとしていれば寝る前に母乳を含ませても本当に虫歯にならないのか?
2.同じ食事内容同じ歯みがき習慣であれば母乳を飲んでいてもいなくても虫歯になる率に差はないのだろうか?
(特に寝かしつけの母乳、飲んだ後で歯みがきできない状況を想定。一般に夜の母乳をやめる方が難しいですから)
と疑問に思いまして。
娘はもうとうの昔に卒乳していて現在直接的な心配はないのですが
後学のために知っておきたいと思います。
ぜひご教授ください。
追伸:
先日は「解決済み」の設定をし損なっておりまして失礼しました。
お手数をおかけしました。以後気をつけますのでm(_ _)m
今日は表題の件について先生方の見解をお聞かせいただきたく存じます。
先日育児支援サイトで以下のような記述を見つけました。
〜前略〜
>歯科検診で母乳を止めるようにすすめられることは良くあります。
>母乳をあげていると虫歯が多いという誤解のためにそのような指導がされます。
>母乳の成分である乳糖は虫歯菌の増殖には関係しません。また母乳に
>含まれるラクトフェリンは虫歯菌の増殖を抑える作用があります。
>虫歯菌の主な栄養は蔗糖(砂糖)で、離乳食やジュースの中に
>たくさん含まれ、これが虫歯の大きな原因です。食事やお菓子を食べたら
>口の中が汚くならないように口腔内の清掃に気をつけることが大切です。
〜後略〜
http://www.tamagomama.net/contents/ikuji-keijiban-a-0-4.html
(「歯科検診で断乳をすすめられ、〜」という質問の回答です)
食事の後は口腔内の清掃すなわち歯みがきを、ということには概ね異論はありません。
本当は歯みがきでミクロの単位まで完全に歯垢を落とすことは不可能なのでは、と思いますが(以前渡辺先生がくださった回答の中で「歯みがきで虫歯が防げるという証拠はない」というようなことをおっしゃっていたような…)、それは母乳を飲まない子でも同じ条件ですのでここでは除外して考えるとして、
1.歯みがきさえきちんとしていれば寝る前に母乳を含ませても本当に虫歯にならないのか?
2.同じ食事内容同じ歯みがき習慣であれば母乳を飲んでいてもいなくても虫歯になる率に差はないのだろうか?
(特に寝かしつけの母乳、飲んだ後で歯みがきできない状況を想定。一般に夜の母乳をやめる方が難しいですから)
と疑問に思いまして。
娘はもうとうの昔に卒乳していて現在直接的な心配はないのですが
後学のために知っておきたいと思います。
ぜひご教授ください。
追伸:
先日は「解決済み」の設定をし損なっておりまして失礼しました。
お手数をおかけしました。以後気をつけますのでm(_ _)m
回答1
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-02-07 20:15:26
>母乳の成分である乳糖は虫歯菌の増殖には関係しません。
以前は、私もそう考えておりましたが、母乳が原因としか考えられないケースに複数遭遇したため、関係しないとは言い切れないという結論に達しました。
>また母乳に
>含まれるラクトフェリンは虫歯菌の増殖を抑える作用があります。
虫歯を抑える作用と、虫歯を引き起こす作用が同時にあった場合は、抑えきれるとは言い切れません。
>虫歯菌の主な栄養は蔗糖(砂糖)で、離乳食やジュースの中に
>たくさん含まれ、これが虫歯の大きな原因です。食事やお菓子を食べたら
>口の中が汚くならないように口腔内の清掃に気をつけることが大切です。
その通りかと思います。
ただ、ショ糖を取らなければ虫歯にならないと言う考えは、もう否定されているかと思います。
ショ糖よりは、なりにくいだけで他の糖でも虫歯になることは、まず間違いありません。
>歯みがきさえきちんとしていれば寝る前に母乳を含ませても
本当に虫歯にならないのか?
歯磨きを(虫歯にならないほど)きちんとすることは不可能です。
ですので、虫歯になる可能性は否定できません。
実際、健診で上の前歯の裏側に虫歯があり、寝る前に母乳を飲んでいる場合は、断乳を勧めています。
以前は、私もそう考えておりましたが、母乳が原因としか考えられないケースに複数遭遇したため、関係しないとは言い切れないという結論に達しました。
>また母乳に
>含まれるラクトフェリンは虫歯菌の増殖を抑える作用があります。
虫歯を抑える作用と、虫歯を引き起こす作用が同時にあった場合は、抑えきれるとは言い切れません。
>虫歯菌の主な栄養は蔗糖(砂糖)で、離乳食やジュースの中に
>たくさん含まれ、これが虫歯の大きな原因です。食事やお菓子を食べたら
>口の中が汚くならないように口腔内の清掃に気をつけることが大切です。
その通りかと思います。
ただ、ショ糖を取らなければ虫歯にならないと言う考えは、もう否定されているかと思います。
ショ糖よりは、なりにくいだけで他の糖でも虫歯になることは、まず間違いありません。
>歯みがきさえきちんとしていれば寝る前に母乳を含ませても
本当に虫歯にならないのか?
歯磨きを(虫歯にならないほど)きちんとすることは不可能です。
ですので、虫歯になる可能性は否定できません。
実際、健診で上の前歯の裏側に虫歯があり、寝る前に母乳を飲んでいる場合は、断乳を勧めています。
回答2
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2008-02-07 23:08:44
>母乳の成分である乳糖は虫歯菌の増殖には関係しません。
乳糖の虫歯を作る能力は蔗糖より低いのですが、条件によっては虫歯を作ることがあります。
一時的に与えられた乳糖では、虫歯菌は酸を作ることはありませんが、常時与えられていると、虫歯菌は乳糖を分解して酸を作る能力を持ってきます。
つまり、たまに飲むミルクでは虫歯にはなりませんが、母乳やミルクを常時飲んでいますと、虫歯ができることがあります。
毎晩母乳をあげて寝かしつけていれば、虫歯ができるかもしれません。
>虫歯菌の主な栄養は蔗糖(砂糖)で、離乳食やジュースの中に
>たくさん含まれ、これが虫歯の大きな原因です。食事やお菓子を食べたら
>口の中が汚くならないように口腔内の清掃に気をつけることが大切です。
蔗糖だけでなく、果糖やデンプン質でも虫歯はできます。
もちろん、とり方によっては乳糖でも。
デンプン質の場合は、その形状によってなりやすさに大きな差が出てきますが。
母乳にも利点もあれば欠点もあります。
お子さんの年齢や、お口を含めて全身・精神的健康の状況によって判断すべきで、一概に判断する問題ではないと思います。
6ヶ月の赤ちゃんに虫歯の原因になるからといって、断乳する必要がありますか?
十分食事から栄養が取れる2歳のお子さんに、よる寝つきが悪いからといって、母乳をあげて寝かしつけてもいいのでしょうか?
乳糖の虫歯を作る能力は蔗糖より低いのですが、条件によっては虫歯を作ることがあります。
一時的に与えられた乳糖では、虫歯菌は酸を作ることはありませんが、常時与えられていると、虫歯菌は乳糖を分解して酸を作る能力を持ってきます。
つまり、たまに飲むミルクでは虫歯にはなりませんが、母乳やミルクを常時飲んでいますと、虫歯ができることがあります。
毎晩母乳をあげて寝かしつけていれば、虫歯ができるかもしれません。
>虫歯菌の主な栄養は蔗糖(砂糖)で、離乳食やジュースの中に
>たくさん含まれ、これが虫歯の大きな原因です。食事やお菓子を食べたら
>口の中が汚くならないように口腔内の清掃に気をつけることが大切です。
蔗糖だけでなく、果糖やデンプン質でも虫歯はできます。
もちろん、とり方によっては乳糖でも。
デンプン質の場合は、その形状によってなりやすさに大きな差が出てきますが。
母乳にも利点もあれば欠点もあります。
お子さんの年齢や、お口を含めて全身・精神的健康の状況によって判断すべきで、一概に判断する問題ではないと思います。
6ヶ月の赤ちゃんに虫歯の原因になるからといって、断乳する必要がありますか?
十分食事から栄養が取れる2歳のお子さんに、よる寝つきが悪いからといって、母乳をあげて寝かしつけてもいいのでしょうか?
相談者からの返信
相談者:
azaleaさん
返信日時:2008-02-08 15:53:44
森川先生、小牧先生、丁寧なご回答をありがとうございます。
両先生のお話を総合すると
・母乳の成分である乳糖は虫歯を作らない
→間違い。条件によっては虫歯となる
・虫歯の原因はショ糖である
→正しいが、他の糖類(乳糖含む)も虫歯の原因になる
・母乳を飲ませていても歯みがきをしていれば虫歯にならない
→間違い。虫歯を完全に予防できるほどの歯みがきは不可能、
また常時母乳(乳糖)を与えていると虫歯菌が乳糖から
虫歯を作ることがある
・しかし虫歯予防のために断乳するかどうかはケースバイケース
ということでしょうか。大変参考になりました。
4点目についてなのですが、質問の際に引用したサイトにもありますが
「WHOでは2年以上の母乳育児の継続を推奨している」のだそうです。
自治体の歯科検診では、1歳6ヶ月を過ぎた辺りからまだ母乳を飲んでいると「虫歯になるからやめなさい」と歯科衛生士さんから指導を受けるようです(ママ友がこってり絞られていました…)。
しかしその一方で小児科医や保健師さんは、
「WHOでは2歳まで母乳推奨している、乳歯はどうせ抜けるから虫歯になってもまあいいでしょう」
とできるだけ飲ませるように勧めます。
他の質問を見ていると乳歯は抜けるからというのも一理あるようですが、個人的には乳歯でも虫歯にならないに越したことはないような…。
でもWHOが勧めるなら2歳までできれば母乳を続ける方がいいのか…?
森川先生は
>健診で上の前歯の裏側に虫歯があり、寝る前に母乳を飲んでいる
>場合は、断乳を勧めています。
とおっしゃっていますね。
では
・1歳6ヶ月健診で虫歯は1本もない
・食事は小食ながら3食取っていて栄養面では母乳の必要はない
・寝る前や甘えたい時などにちょこちょこ母乳を飲んでいる
・親はできるだけ虫歯を予防したいと考えている
という状況で相談を受けた場合断乳を勧めますか?
それとも現在虫歯がないなら様子を見つつ授乳続行OKと判断されますか?
度々で申し訳ありませんが、ご意見をお聞かせください。
両先生のお話を総合すると
・母乳の成分である乳糖は虫歯を作らない
→間違い。条件によっては虫歯となる
・虫歯の原因はショ糖である
→正しいが、他の糖類(乳糖含む)も虫歯の原因になる
・母乳を飲ませていても歯みがきをしていれば虫歯にならない
→間違い。虫歯を完全に予防できるほどの歯みがきは不可能、
また常時母乳(乳糖)を与えていると虫歯菌が乳糖から
虫歯を作ることがある
・しかし虫歯予防のために断乳するかどうかはケースバイケース
ということでしょうか。大変参考になりました。
4点目についてなのですが、質問の際に引用したサイトにもありますが
「WHOでは2年以上の母乳育児の継続を推奨している」のだそうです。
自治体の歯科検診では、1歳6ヶ月を過ぎた辺りからまだ母乳を飲んでいると「虫歯になるからやめなさい」と歯科衛生士さんから指導を受けるようです(ママ友がこってり絞られていました…)。
しかしその一方で小児科医や保健師さんは、
「WHOでは2歳まで母乳推奨している、乳歯はどうせ抜けるから虫歯になってもまあいいでしょう」
とできるだけ飲ませるように勧めます。
他の質問を見ていると乳歯は抜けるからというのも一理あるようですが、個人的には乳歯でも虫歯にならないに越したことはないような…。
でもWHOが勧めるなら2歳までできれば母乳を続ける方がいいのか…?
森川先生は
>健診で上の前歯の裏側に虫歯があり、寝る前に母乳を飲んでいる
>場合は、断乳を勧めています。
とおっしゃっていますね。
では
・1歳6ヶ月健診で虫歯は1本もない
・食事は小食ながら3食取っていて栄養面では母乳の必要はない
・寝る前や甘えたい時などにちょこちょこ母乳を飲んでいる
・親はできるだけ虫歯を予防したいと考えている
という状況で相談を受けた場合断乳を勧めますか?
それとも現在虫歯がないなら様子を見つつ授乳続行OKと判断されますか?
度々で申し訳ありませんが、ご意見をお聞かせください。
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-02-08 23:52:18
勧めません。
前にも書きましたが、母乳が原因と思われる部位に虫歯が確認できた場合のみです。
また、2歳児健診時に、母乳が原因と思われる虫歯が発見される幼児の割合は5%はないように感じます。
虫歯のリスクは皆平等ではありません。
非常に不平等なものです。
ですので、画一的に全員、断乳とする必要性はないと思います。
残念ながらアンラッキーだった人のみが、実施すればよいのではないかと思います。
あと、WHOはわかりませんが、ADAでは長期間の授乳をカリエスリスクファクターのひとつとしてあげています。個人的な経験からのみ導き出したものではありません。
それから、
>「WHOでは2歳まで母乳推奨している、乳歯はどうせ抜けるから虫歯になってもまあいいでしょう」
ですが、「子供はどうせすぐ大きくなるから、着るものなんてどうでもよい」といった、小児期の生活の質をまったく考えない、まるで戦前のような感覚がします。
価値観は強制するものではありません。
正確な情報を提示し、断乳するかどうかは、そのメリット、デメリットをよく考えていただいた上で、保護者各々が判断すべきことかと思います。
自分とはあまり関係のない疾患を軽んじるような表現が、本当に真実だとすれば、もう少し歯科のことも勉強してくださいと言わざるを得ません。
前にも書きましたが、母乳が原因と思われる部位に虫歯が確認できた場合のみです。
また、2歳児健診時に、母乳が原因と思われる虫歯が発見される幼児の割合は5%はないように感じます。
虫歯のリスクは皆平等ではありません。
非常に不平等なものです。
ですので、画一的に全員、断乳とする必要性はないと思います。
残念ながらアンラッキーだった人のみが、実施すればよいのではないかと思います。
あと、WHOはわかりませんが、ADAでは長期間の授乳をカリエスリスクファクターのひとつとしてあげています。個人的な経験からのみ導き出したものではありません。
それから、
>「WHOでは2歳まで母乳推奨している、乳歯はどうせ抜けるから虫歯になってもまあいいでしょう」
ですが、「子供はどうせすぐ大きくなるから、着るものなんてどうでもよい」といった、小児期の生活の質をまったく考えない、まるで戦前のような感覚がします。
価値観は強制するものではありません。
正確な情報を提示し、断乳するかどうかは、そのメリット、デメリットをよく考えていただいた上で、保護者各々が判断すべきことかと思います。
自分とはあまり関係のない疾患を軽んじるような表現が、本当に真実だとすれば、もう少し歯科のことも勉強してくださいと言わざるを得ません。
回答4
相談者からの返信
相談者:
azaleaさん
返信日時:2008-02-09 17:27:19
森川先生、小牧先生、ご返信ありがとうございます。
母乳は虫歯の原因になることがある。
しかし、飲ませていたら必ず虫歯になるということでもないので、もし(母乳が原因の)虫歯になってしまったらそのときは断乳、そうでなければ歯みがきや定期的に歯科検診を受けるなどごく普通に歯の健康に気を配りつつ授乳を続けることに問題はない。
ということですね。
小児科で「乳歯は抜けるから〜」と言われたのは残念ながら本当の話です。
私の住む自治体では1歳6ヶ月健診までは個別健診なので、乳歯の生え具合のチェックなども小児科医が同時に行います。
その際「ここが少し茶色くて、虫歯を心配しているんですが」と相談したことがあったのですが(1歳頃。実際は着色汚れでした)
「うーん、まあ虫歯だとしても乳歯だから抜けて生え替わりますからねぇ〜、あまり心配しなくても大丈夫だと思いますよ」
と言われたのです(若い女医さんでした)。
先述の1歳半を過ぎて卒乳していないため歯科衛生士さんに叱られたママ友はやはり小児科だか産婦人科だかで、
「授乳継続OK」
のお墨付きをもらい困惑していました。
(理由は聞いていませんので、虫歯になってもいいと言われたのかそもそも母乳は虫歯の原因にならないと信じている医師なのかは分かりませんが)
しかしこのママ友の子どもは現在虫歯がありませんので、結果的に先生方も「授乳OK」と判断されるケースですよね。
とにかく、医科と歯科で言われることが違うために我々保護者は困惑させられることがあります。
>価値観は強制するものではありません。正確な情報を提示し、
>断乳するかどうかは、そのメリット、デメリットをよく考えて
>いただいた上で、保護者各々が判断すべきことかと思います。
森川先生のおっしゃる通りだと思います。
そのためにまず「正確な情報」をいかにして入手するかということが現状では一つの課題ですね…。
小児科の医師も乳幼児の歯の相談を受けることもあるでしょうから、子どもの歯についての正しい知識を持っていてくれると本当は有り難いのですが。
その点この歯チャンネルはとても有り難い存在です。
今回もこうして貴重な情報を得ることができました。ありがとうございます。
最後に、WHOの母乳育児の話について少し検索してみましたが、特に虫歯リスクについては触れていないようですね(見落としがあるかもしれませんが)。
2002年に発表された
「乳幼児の栄養に関する世界的な運動戦略」
(Global Strategy forInfant and Young Child Feeding)
というものらしいですが。
身体面・精神面のみの利点からの話のようです。
母乳は虫歯の原因になることがある。
しかし、飲ませていたら必ず虫歯になるということでもないので、もし(母乳が原因の)虫歯になってしまったらそのときは断乳、そうでなければ歯みがきや定期的に歯科検診を受けるなどごく普通に歯の健康に気を配りつつ授乳を続けることに問題はない。
ということですね。
小児科で「乳歯は抜けるから〜」と言われたのは残念ながら本当の話です。
私の住む自治体では1歳6ヶ月健診までは個別健診なので、乳歯の生え具合のチェックなども小児科医が同時に行います。
その際「ここが少し茶色くて、虫歯を心配しているんですが」と相談したことがあったのですが(1歳頃。実際は着色汚れでした)
「うーん、まあ虫歯だとしても乳歯だから抜けて生え替わりますからねぇ〜、あまり心配しなくても大丈夫だと思いますよ」
と言われたのです(若い女医さんでした)。
先述の1歳半を過ぎて卒乳していないため歯科衛生士さんに叱られたママ友はやはり小児科だか産婦人科だかで、
「授乳継続OK」
のお墨付きをもらい困惑していました。
(理由は聞いていませんので、虫歯になってもいいと言われたのかそもそも母乳は虫歯の原因にならないと信じている医師なのかは分かりませんが)
しかしこのママ友の子どもは現在虫歯がありませんので、結果的に先生方も「授乳OK」と判断されるケースですよね。
とにかく、医科と歯科で言われることが違うために我々保護者は困惑させられることがあります。
>価値観は強制するものではありません。正確な情報を提示し、
>断乳するかどうかは、そのメリット、デメリットをよく考えて
>いただいた上で、保護者各々が判断すべきことかと思います。
森川先生のおっしゃる通りだと思います。
そのためにまず「正確な情報」をいかにして入手するかということが現状では一つの課題ですね…。
小児科の医師も乳幼児の歯の相談を受けることもあるでしょうから、子どもの歯についての正しい知識を持っていてくれると本当は有り難いのですが。
その点この歯チャンネルはとても有り難い存在です。
今回もこうして貴重な情報を得ることができました。ありがとうございます。
最後に、WHOの母乳育児の話について少し検索してみましたが、特に虫歯リスクについては触れていないようですね(見落としがあるかもしれませんが)。
2002年に発表された
「乳幼児の栄養に関する世界的な運動戦略」
(Global Strategy forInfant and Young Child Feeding)
というものらしいですが。
身体面・精神面のみの利点からの話のようです。
タイトル | 母乳は虫歯の原因になる?ならない? |
---|---|
質問者 | azaleaさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 34歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯予防 虫歯その他 小児歯科その他 う蝕関連 乳歯の虫歯(むし歯) 子供(子ども)の虫歯 子供の虫歯予防 授乳中の歯科治療 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。