ダイアグノデントは診断材料として信頼に足るのか?

相談者: ジェンさん (19歳:女性)
投稿日時:2008-03-08 21:58:42
初めまして。
いつも興味深く、について学ばさせて頂いてます。

私は一ヶ月程前に歯科医院で診察を受け、そこで軽度の歯周病と数本の虫歯を指摘されました。

まだ若いということに慢心しており、歯周病だと言われるとは思ってもおらず、不安になって調べると、このHPに辿り着きました。

天然の歯の大切さや予防の重要性を知り、「虫歯は削ってつめればいい」と思っていた自分に腹が立つと共に、口腔の健康に無頓着であったことを激しく後悔しています。

しばらくは酷く落ち込み、歯が抜ける夢を見るほどでしたが、ブラッシングをしているうちに歯周病も快方に向かい、今後は今ある歯を大切にしていきたいと予防に力を入れている歯科医院を探し、通院を始めています。

ご相談したいのは、この歯科医院の虫歯の診断方法についてです。

まず歯科衛生士の方による視診、そしてダイアグノデントで数値を計測し、後に歯科医の方に確認して頂きました。

その時点で、レジン修復の虫歯が3本、もう3本はダイアグノデントの数値が要処置の基準に達していないので削らずに経過観察をするという説明を受けました。

私は小学生の時に下の左6番に銀のインレーを詰めており、そこの二次カリエスの懸念を伝えるとレントゲンを撮ってくださいましたが、何のコメントもありませんでした。

過去の歯科相談で「ダイアグノデントは診断の補助的存在」という解答があったので、私はダイアグノデントの数値に重きを置いているように感じられる診断に不安を抱きました。

歯科医や歯科衛生士の方の「できるだけ削らないこと」を第一に考えた方針は気に入っており、不安がる情けない私に丁寧に説明してくださった点に関しては信頼できるのですが、この診断方法に僅かな疑問を感じています。

虫歯の診断については歯科相談では多数寄せられている相談で、実際に診察して頂かないと解らないこととは存じておりますが、ダイアグノデントは補助的存在だとしても、削らない虫歯の診断材料として十分に信頼に足るものなのでしょうか?

削らないと判断した結果、後に受ける定期健診までに悪化してしまわないかと不安です。

長々と書き連ねた上に、乱文で申し訳ありません。

歯の健康を考えることもせず、ここまで悪化させてしまった私が、口腔を改善していきたいなんて今更手遅れかつ、おこがましいかと思います。

しかし、少しでも歯を延命できるなら予防や治療に全力を尽くしたいと思っています。

このような解りにくい文章で、お忙しい先生方のお手数になるかと思いますが、お答えいただけると幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-03-08 22:56:24
ダイアグノデント愛用者のタイヨウです。

>ダイアグノデントの数値に重きを置いているように感じられる診断に不安を抱きました

難しい表現だと思いますがジェンさんが正解でしょう。
ダイアグノデントの数値は正確ではありません。
あくまでも目安と考えます。

僕は「天気予報と一緒」と表現しています。

天気予報でもダイアグノデントでも「99%」と言う数値であれば、おそらく「雨」「虫歯」でも可能性は高いと思います。

「10%以下」であれば雨の確率や虫の確率は低いと思います。

しかし「30%」と言う数値を聞いてどのように判断するか…。

その程度に思っておいたほうが良いですよ。


一応、フォローしておきますが、内心「結構当たっているなぁ」とは思ってますけどね。


>ダイアグノデントは補助的存在だとしても、削らない虫歯の診断材料として十分に信頼に足るものなのでしょうか?


医科で行われるような「血液検査」や「生化学検査」などと同列には扱わないでくださいね。

これらの検査は「標準値」が決められていますから「正常」か「異常」は客観的に判断できますが、ダイアグノデントはそのレベルではありません。

あくまでも「天気予報レベル」です。
参考までに。

⇒参考:シーラント大激論
⇒参考:初期の虫歯で経過観察か削るかで迷った場合、どうされていますか?



>削らないと判断した結果、後に受ける定期健診までに悪化してしまわないかと不安です。

予防の努力は必要でしょうね…。

「虫歯が急速に進行するのは20歳まで」と断言されている予防の先生もいらっしゃいます(もちろん、個人差はさるでしょうが)。

まだまだ19歳だと予断を許しませんよ。

がんばってください!

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-03-09 00:36:30
>まず歯科衛生士の方による視診、そしてダイアグノデントで数値を計測し、後に歯科医の方に確認して頂きました。その時点で、レジン修復の虫歯が3本、もう3本はダイアグノデントの数値が要処置の基準に達していないので削らずに経過観察をするという説明を受けました。

>過去の歯科相談で「ダイアグノデントは診断の補助的存在」という解答があったので、私はダイアグノデントの数値に重きを置いているように感じられる診断に不安を抱きました。

衛生士による視診さらに歯科医師による視診により虫の可能性が低いとの判断ののち、ダイアグノデントを補助的に使っている典型的なケースかと思います。

私もそのような使い方をすることが多いです。

探針を使用していれば、さらに触診も併用しているわけで、ダイアグノデントだけで判断していると思われるのとは大違いです。

また、画像診断(歯科の場合はおもにレントゲン)はごく初期の虫歯の場合は、必須ではないと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ジェンさん
返信日時:2008-03-09 09:21:45
タイヨウ先生、森川先生

迅速かつ丁寧な回答ありがとうございました。


タイヨウ先生

>僕は「天気予報と一緒」と表現しています。

>予防の努力は必要でしょうね…。
>まだまだ19歳だと予断を許しませんよ。
>がんばってください!

必ずしも正確とは言えないが、可能性はあると言えるということですね。
天気予報の例えはとても解り易かったです。

私なりに「数値が出るからにはそれなりの理由がある」と考え、予防を徹底して、これ以上の進行を防いでいきたいと思います。

また、その歯科医院では定期健診が個人によって、一か月後や半年後と歯科医院の方から提案があります。

私の不安を話して、定期健診の間隔を詰めて頂けるようにお願いしたいと思います。

何軒か尋ねて最終的に自分が選んだ歯科医院が正しかったのか、とても不安で、今までのことを考えたことさえなかった自分をひどく後悔していました。

けれど、明確な回答を頂いて、ダイアグノデントが「天気予報」であっても、ひとつの診断のカタチであることが解りました。



森川先生

衛生士による視診さらに歯科医師による視診により虫歯の可能性が低いとの判断ののち、ダイアグノデントを補助的に使っている典型的なケースかと思います。

>探針を使用していれば、さらに触診も併用しているわけで、ダイアグノデントだけで判断していると思われるのとは大違いです。

よくある診断の仕方、虫歯の可能性が低い判断での典型的なケースということで過度な心配だったと解りました。

ちなみに、探針は使用していませんので触診はないと思います。

虫歯の診断は歯科医の方でも難しいという回答を歯科相談の中で見つけたので、視診とダイアグノデントの併用のみで判断ができるものかと不安を抱いておりました。

森川先生の回答でよくある診断方法であることと知り、安心しました。



>画像診断(歯科の場合はおもにレントゲン)はごく初期の虫歯の場合は、必須ではないと思います。

レジン修復という軽度の虫歯だったので、こちらの先生もそう判断なさったのだと思います。

過去の歯科相談でも「虫歯の位置と虫歯リスクによっては、レントゲンは必要ない場合もある」とありました。

歯科医院での診断=レントゲンありきという狭量な考えしか私にはありませんでした。

無知ゆえに、歯科医の方が根拠を持ってなさった診断を疑問視してしまって恥ずかしい限りです。

森川先生もよくこのように使われるということで、気分を害されたのでしたら申し訳ありません。


実は、先生方からの回答を読んだ時には思わずぽろぽろ泣いちゃいました。

歯科相談の中から自分に似たものを探して、それでも不安は募っていく一方で・・・本当にありがとうございました。

今回治療した歯は、いつか必ず不具合が出ると思います。

それは今までの自分の管理不足として受け止め、少しでも延命出来るようにケアに努め、もし問題が起こった時には、その時の自分にとって最善の方法を選べるように、これからも歯チャンで勉強していきたいと思います。

それでは、長文失礼しました。



タイトル ダイアグノデントは診断材料として信頼に足るのか?
質問者 ジェンさん
地域 非公開
年齢 19歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯予防
虫歯その他
う蝕関連
材料・機材関連
その他(診断)
その他(歯科検診・デンタルドック)
回答者




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