歯科の麻酔薬の追加について(極量、致死量など)
相談者:
naすさん (35歳:男性)
投稿日時:2008-03-09 07:35:50
こんにちは。
よくこのサイトで勉強させてもらってます。アメリカ在住の者です。
以前妻の件で質問しましたが、僕の方も右上7番奥歯、幼少期に治した虫歯が再発したようで、人生で初めて海外で治療を受けることになりました。
痛みは感じませんが、手で押えると時として痛みます。
ジェネラルデンテイストは根の治療まではいかないので詰め物で大丈夫といってますが、麻酔をされる際、麻酔が足りなかったらどんどん医師に伝えた方がいいのでしょうか?
日本で歯科に数年通わなかったのであまり覚えてません。
医学的に本来麻酔は使わない方がいいなら、大の大人なのでちょっとは我慢しようかと思うんですけど・・
どなたかご教授ください。
よくこのサイトで勉強させてもらってます。アメリカ在住の者です。
以前妻の件で質問しましたが、僕の方も右上7番奥歯、幼少期に治した虫歯が再発したようで、人生で初めて海外で治療を受けることになりました。
痛みは感じませんが、手で押えると時として痛みます。
ジェネラルデンテイストは根の治療まではいかないので詰め物で大丈夫といってますが、麻酔をされる際、麻酔が足りなかったらどんどん医師に伝えた方がいいのでしょうか?
日本で歯科に数年通わなかったのであまり覚えてません。
医学的に本来麻酔は使わない方がいいなら、大の大人なのでちょっとは我慢しようかと思うんですけど・・
どなたかご教授ください。
回答1
あらきデンタルクリニック(香川県坂出市)の荒木です。
回答日時:2008-03-09 09:11:46
全身的な疾患がないのであれば一定量の追加は可能です。
と、言うか痛いのをガマンする方が体には良くないでしょう。
担当医に遠慮無く言っていただいてかまわないと思いますよ。
と、言うか痛いのをガマンする方が体には良くないでしょう。
担当医に遠慮無く言っていただいてかまわないと思いますよ。
回答2
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2008-03-12 18:25:56
日本で一般的に使われている「キシロカイン」にはエピネフリンと言う血管収縮薬が含まれています。
このエピネフリンは大量に投与するのは良くありません。
これが荒木先生のおっしゃられている「一定量」です。
最多で8〜10本だったような気が‥?
(実際にそこまで打った事が無いので)
また、佐藤先生のおっしゃられているように「待つ」事の方が良い場合が多いです。
ただ、「ホントに効いてないない!」と言う事であれば追加をお願いすることは良いと思いますよ。
アメリカだとどう言うタイプの局所麻酔薬を使われているかわからないので、確認されると良いのではないでしょうか?
このエピネフリンは大量に投与するのは良くありません。
これが荒木先生のおっしゃられている「一定量」です。
最多で8〜10本だったような気が‥?
(実際にそこまで打った事が無いので)
また、佐藤先生のおっしゃられているように「待つ」事の方が良い場合が多いです。
ただ、「ホントに効いてないない!」と言う事であれば追加をお願いすることは良いと思いますよ。
アメリカだとどう言うタイプの局所麻酔薬を使われているかわからないので、確認されると良いのではないでしょうか?
回答4
回答5
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2008-03-12 18:55:52
>最多で8〜10本だったような気が‥?
2%キシロカイン1.8mlカートリッジで11本まででは!?
と言ってもかなり漏れ出るので体に11本分は入っていないですが・・・
2%キシロカイン1.8mlカートリッジで11本まででは!?
と言ってもかなり漏れ出るので体に11本分は入っていないですが・・・
回答6
回答7
回答8
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2008-03-12 19:49:36
いま、麻酔医から連絡が来ました。
やはり4本だそうです。
致死量は昔計算したのでうろ覚えですが、15本程度だったと思います。
臨床的には8〜10本まで行っても問題はないと思います。井野先生が書かれている通り殆ど漏れてしまいます。
何度も注射すると水風船にいっぱい針を刺すのと同様に 針の穴から麻酔液が漏れてしまい、体内に入っていきませんので。
やはり4本だそうです。
致死量は昔計算したのでうろ覚えですが、15本程度だったと思います。
臨床的には8〜10本まで行っても問題はないと思います。井野先生が書かれている通り殆ど漏れてしまいます。
何度も注射すると水風船にいっぱい針を刺すのと同様に 針の穴から麻酔液が漏れてしまい、体内に入っていきませんので。
回答9
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-03-13 00:26:53
リドカインの添付文書にリドカイン量で200mg(2%で10ml)が投与量の上限との記載があるようですので、歯科用のカートリッジだと5本半くらいじゃないでしょうか。
カートリッジで8本というのは、リドカイン中毒量からの計算かと思います。
カートリッジで8本というのは、リドカイン中毒量からの計算かと思います。
回答10
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2008-03-13 11:00:20
なんだかドクター同士の勉強会になってしまいましたが、自分のうろ覚えの部分が解消されたみたいで、naすさんには申し訳ありませんが、勝手にスッキリしてしまいました(笑)。
自分の中の上限を4本に認識を改めさせていただきたいと思います。
諸先生方ありがとうございました。
自分の中の上限を4本に認識を改めさせていただきたいと思います。
諸先生方ありがとうございました。
回答11
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2008-03-13 12:52:34
うちのもう一人の麻酔医(専門医です)から連絡が来ました。
学会での基準のようです
↓
歯科麻酔では,エピネフリンは健常者は100マイクログラム,循環器疾患患者は50マイクログラム以下が望ましい.
1カートリッジ1.8mlには22.5マイクログラム含まれているので健常者では4本まで,循環器系疾患のある患者は2本までといわれています.
(オーラ注カートリッジは45マイクログラム含まれているのでその半分まで)
従って歯科用2%キシロカインカートリッジの添付文書には浸潤麻酔又は伝達麻酔には,
通常成人0.3〜1.8mL(カートリッジ1本)(塩酸リドカインとして6〜36mg,エピネフリンとして0.00375〜0.0225mg)を使用する.
口腔外科領域の麻酔には,3〜5mL(カートリッジ2.7本)(塩酸リ
ドカインとして60〜100mg,エピネフリンとして0.0375mg〜0.0625mg)を使用する.
なお,年齢,麻酔領域,部位,組織,症状,体質により適宜増減す
るが,増量する場合には注意すること.
となっています.
これだと,少なくて使いにくいですね.
(オーラ注もキシロカインカートリッジと同じ使用量と記載されているのですが,それはキシロカインカートリッジの文章をそのまま引用したのでしょう)
しかし,静脈内投与時のリドカインは1時間に300mg(カートリッジ8.3本)が極量であり,製造販売元アストラゼネカ株式会社医科用キシロカイン注射液「2%」エピレナミン(1:80,000)含有**2008年1月改訂(第8版)添付文書には,浸潤麻酔 〜25mL(40〜500mg)エピネフリン〈〜0.3125mg〉で使用すること(歯科用キシロカインカートリッジ換算で13.8本)と書かれていますので事故があった時は,これを持ち出せば,歯科用添付文書の制限を突破できるかもしれません.
余談ですが,神奈川歯科大学が持続リドカイン大量静脈内投与による全身麻酔をしているので,リドカイン単味なら実際にはなかなか心停止はしないと思います.(興奮状態にはなるでしょうが)
●結論
私は,各個人の健康状態は,持病の種類,体調,気分,時間帯で異なるのため,心配なときは,モニターを装着して,投与量を増減することにしています.
・エピネフリンは,分解が早いので,15分で最大効果濃度を超えるので15分を超過して異常がなければ大丈夫とします.
・リドカインは1時間に300mg(カートリッジ8.3本)をこえる投与で心停止をすれば,裁判で負ける可能性があるので超えないことにしています.
学会での基準のようです
↓
歯科麻酔では,エピネフリンは健常者は100マイクログラム,循環器疾患患者は50マイクログラム以下が望ましい.
1カートリッジ1.8mlには22.5マイクログラム含まれているので健常者では4本まで,循環器系疾患のある患者は2本までといわれています.
(オーラ注カートリッジは45マイクログラム含まれているのでその半分まで)
従って歯科用2%キシロカインカートリッジの添付文書には浸潤麻酔又は伝達麻酔には,
通常成人0.3〜1.8mL(カートリッジ1本)(塩酸リドカインとして6〜36mg,エピネフリンとして0.00375〜0.0225mg)を使用する.
口腔外科領域の麻酔には,3〜5mL(カートリッジ2.7本)(塩酸リ
ドカインとして60〜100mg,エピネフリンとして0.0375mg〜0.0625mg)を使用する.
なお,年齢,麻酔領域,部位,組織,症状,体質により適宜増減す
るが,増量する場合には注意すること.
となっています.
これだと,少なくて使いにくいですね.
(オーラ注もキシロカインカートリッジと同じ使用量と記載されているのですが,それはキシロカインカートリッジの文章をそのまま引用したのでしょう)
しかし,静脈内投与時のリドカインは1時間に300mg(カートリッジ8.3本)が極量であり,製造販売元アストラゼネカ株式会社医科用キシロカイン注射液「2%」エピレナミン(1:80,000)含有**2008年1月改訂(第8版)添付文書には,浸潤麻酔 〜25mL(40〜500mg)エピネフリン〈〜0.3125mg〉で使用すること(歯科用キシロカインカートリッジ換算で13.8本)と書かれていますので事故があった時は,これを持ち出せば,歯科用添付文書の制限を突破できるかもしれません.
余談ですが,神奈川歯科大学が持続リドカイン大量静脈内投与による全身麻酔をしているので,リドカイン単味なら実際にはなかなか心停止はしないと思います.(興奮状態にはなるでしょうが)
●結論
私は,各個人の健康状態は,持病の種類,体調,気分,時間帯で異なるのため,心配なときは,モニターを装着して,投与量を増減することにしています.
・エピネフリンは,分解が早いので,15分で最大効果濃度を超えるので15分を超過して異常がなければ大丈夫とします.
・リドカインは1時間に300mg(カートリッジ8.3本)をこえる投与で心停止をすれば,裁判で負ける可能性があるので超えないことにしています.
相談者からの返信
相談者:
naすさん
返信日時:2008-03-17 11:11:57
先生方、ありがとうございます。
色んな意見を聞けて本当に有難く思います。。
専門的な分野なので、このまま締め切ら無い方がいいかなあ?と思いました。
とりあえずスレッドはもう少し残します。
アメリカの医師には伝えてみます。
色んな意見を聞けて本当に有難く思います。。
専門的な分野なので、このまま締め切ら無い方がいいかなあ?と思いました。
とりあえずスレッドはもう少し残します。
アメリカの医師には伝えてみます。
タイトル | 歯科の麻酔薬の追加について(極量、致死量など) |
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質問者 | naすさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
麻酔その他 専門的な質問その他 薬剤その他 アメリカ(米国) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。