海外で再度ルートキャナル?日本との根幹治療の必要性の違いについて
相談者:
naすさん (35歳:男性)
投稿日時:2008-02-13 21:37:10
相談者からの返信
相談者:
naすさん
返信日時:2008-02-13 22:03:11
回答1
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2008-02-13 23:53:32
感染根管治療の成功率は、専門医でも7−8割といわれています。
半年前の治療が不成功に終わっていても不思議は無いと思います。
再発ではなく、治っていなかったということでしょう。
もともと非常に成功率の低い治療なので、仕方の無いことだと思います。
せっかく専門医制度のしっかりしたアメリカに居られるなら、専門医の治療を受けられてはいかがでしょうか。
大臼歯だと1000ドル以上はすると聞いていますが。
半年前の治療が不成功に終わっていても不思議は無いと思います。
再発ではなく、治っていなかったということでしょう。
もともと非常に成功率の低い治療なので、仕方の無いことだと思います。
せっかく専門医制度のしっかりしたアメリカに居られるなら、専門医の治療を受けられてはいかがでしょうか。
大臼歯だと1000ドル以上はすると聞いていますが。
回答2
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2008-02-14 02:53:36
はじめまして。
根管治療は難しい治療ですから、今回の場合は残念ながら失敗してしまったのかもしれませんね・・・。
痛みの出ている原因が根の病気で間違いなさそうなのであれば、やっぱり再根管治療が必要だと思います。
⇒参考:根管治療(歯の神経・根の治療)
根管治療に関するご相談は、当サイトに寄せられる相談の中でも一番多く、過去に700件以上あります。
(それだけトラブルが起こりやすいということだと思います)
⇒参考:根管治療(神経・根の治療)-全質問
歯は治療をすれば元に戻るというわけではありませんし、そろそろ歯周病も怖いご年齢になってきますので、残っている歯を守るためにも、今後はぜひ予防についても少し勉強されてみて下さい。
⇒参考:虫歯の予防法
⇒参考:歯周病の予防法
根管治療は難しい治療ですから、今回の場合は残念ながら失敗してしまったのかもしれませんね・・・。
痛みの出ている原因が根の病気で間違いなさそうなのであれば、やっぱり再根管治療が必要だと思います。
⇒参考:根管治療(歯の神経・根の治療)
根管治療に関するご相談は、当サイトに寄せられる相談の中でも一番多く、過去に700件以上あります。
(それだけトラブルが起こりやすいということだと思います)
⇒参考:根管治療(神経・根の治療)-全質問
歯は治療をすれば元に戻るというわけではありませんし、そろそろ歯周病も怖いご年齢になってきますので、残っている歯を守るためにも、今後はぜひ予防についても少し勉強されてみて下さい。
⇒参考:虫歯の予防法
⇒参考:歯周病の予防法
回答3
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2008-02-14 22:46:14
治療法などはどこへ行っても別段とっぴな方法があるわけでもないです。
まじめにこつこつやるだけですから、、
判断基準はいつでもだれでも違います。
まったく同じであるはずがありません。
同じ症状でも患者によっても、変わりますし、
医学的条件が同じでも、社会的用件が変化すれば、
判断はおのずと変わります。
これは同一ドクターが同一患者を診断しても変わります。
根管治療の成否は難しいのですが、痛いのであれば仕方ないですね、
再度根管治療して完治を目指すしか、論理的な方向性がありません。
アメリカであれば、endodonticsの専門医がいるでしょうから、
受診されてみることをお勧めします。
まじめにこつこつやるだけですから、、
判断基準はいつでもだれでも違います。
まったく同じであるはずがありません。
同じ症状でも患者によっても、変わりますし、
医学的条件が同じでも、社会的用件が変化すれば、
判断はおのずと変わります。
これは同一ドクターが同一患者を診断しても変わります。
根管治療の成否は難しいのですが、痛いのであれば仕方ないですね、
再度根管治療して完治を目指すしか、論理的な方向性がありません。
アメリカであれば、endodonticsの専門医がいるでしょうから、
受診されてみることをお勧めします。
相談者からの返信
相談者:
naすさん
返信日時:2008-02-15 14:37:40
先生方、色んなアドバイスを誠にありがとうごさいます。
日本人医師がいない土地なので、すがる思いで相談しました。
大変心強く感じております。
今日アメリカの医師に話だけ聞いてきましたので報告します。
小牧先生へ
専門医でも確立は7.8割・・それは日本でですか?
確かにアメリカの方が技術が高い話は聞いた事があります。
値段は実際は一本1500〜2000ドルだそうです。
田尾先生へ
根の病気かどうかですが、日本では抗生剤を使用しての治療をしたと聞いてます。
色々検索を載せて頂き助かります。調べます。
佐藤先生へ
根管治療の成否は難しい、また判断基準も違う。
ここは特筆します。大変驚くご意見です。
では医師が誤って成功かそうでないかの判断はし得る、という事になりますか・・
日本の歯科医は、治っているという判断をしました。
これは全ての先生にお伝えしたい情報です。驚いた回答は取り合えずエンド云々より、まず他のインレーなど悪い箇所全て治してそれからと説明されました。
根の方に炎症があるかですが実際聞きそびれてしまい、とにかくexam 検査予約を入れなさいと。アメリカのその先生は、他に虫歯もあるのでエンドだけの治療はすぐにせず、虫歯があればまずそこから治療、それからエンドと言われてます。
とにかくレントゲンを見た時に、”何故他の歯を治しきれてないのにエンドを先にしたの?昔の詰め物としてもこんな初歩的な治療だと意味が無い”と。こちらのサイトでよくみる、保険治療=それなりの最低限とのものかと少し納得しました。
日本の治療法はとても不満そうなのです・・
理由は今妻の痛みがそのエンドの歯から出ているとしても、また実際はその原因をつきとめ、その近く5,6番の歯の影響もあるかなどかなり慎重に行うそうです。
日本ではこういった場合でも、根管治療だけをしてくれるのが普通だと思ったんですが、医学的にはアメリカの医師の意見が正しい気持ちもあります。
歯に対する意識水準は、確かに非常に高いと感じました。
日本人医師がいない土地なので、すがる思いで相談しました。
大変心強く感じております。
今日アメリカの医師に話だけ聞いてきましたので報告します。
小牧先生へ
専門医でも確立は7.8割・・それは日本でですか?
確かにアメリカの方が技術が高い話は聞いた事があります。
値段は実際は一本1500〜2000ドルだそうです。
田尾先生へ
根の病気かどうかですが、日本では抗生剤を使用しての治療をしたと聞いてます。
色々検索を載せて頂き助かります。調べます。
佐藤先生へ
根管治療の成否は難しい、また判断基準も違う。
ここは特筆します。大変驚くご意見です。
では医師が誤って成功かそうでないかの判断はし得る、という事になりますか・・
日本の歯科医は、治っているという判断をしました。
これは全ての先生にお伝えしたい情報です。驚いた回答は取り合えずエンド云々より、まず他のインレーなど悪い箇所全て治してそれからと説明されました。
根の方に炎症があるかですが実際聞きそびれてしまい、とにかくexam 検査予約を入れなさいと。アメリカのその先生は、他に虫歯もあるのでエンドだけの治療はすぐにせず、虫歯があればまずそこから治療、それからエンドと言われてます。
とにかくレントゲンを見た時に、”何故他の歯を治しきれてないのにエンドを先にしたの?昔の詰め物としてもこんな初歩的な治療だと意味が無い”と。こちらのサイトでよくみる、保険治療=それなりの最低限とのものかと少し納得しました。
日本の治療法はとても不満そうなのです・・
理由は今妻の痛みがそのエンドの歯から出ているとしても、また実際はその原因をつきとめ、その近く5,6番の歯の影響もあるかなどかなり慎重に行うそうです。
日本ではこういった場合でも、根管治療だけをしてくれるのが普通だと思ったんですが、医学的にはアメリカの医師の意見が正しい気持ちもあります。
歯に対する意識水準は、確かに非常に高いと感じました。
回答4
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2008-02-16 00:00:44
あのーーーー。
特別難しいと書いたことはないのですが、、
歯の持っている、解剖学形態と日本人のしかも女性ですから、
身体の機能的に、ほかの方と比べれば難しいとは思いますが、、
あと、日本では不当に安価な治療費用なので、
それ以上のコストを支払って治療できない国家の政策事情もあります。
それは選挙で一票を投じるか、自ら改革されるかです。
アメリカの医療の哲学と、日本の医療の哲学の基本的国家的概念が違いすぎるので、別物として考えていただくといいと、概ねよろしいかと思います。
ひとつの歯の根管治療に2000ドル(22万円)もかけることができれば、
日本人の方が絶対にうまいですよ。これは間違いなく。
これは、昔、その分野の大学の指導医として、米国の学会参加中に
現地の専門医と話して出た話なので、本当にそうだなーーーと思ってます。
厳密に言えば、治っているというのは、
治療後経過を確実に長期フォローして、医学的にも、社会的にも、
患者さん個人の感覚上も、問題が無い状態でしょうが、
これ自体の完璧姓を求められれば、
世界中のだれもなし得ないと思います。
もっと、極論をいえば、無くなった歯の部分や、神経を元にもどせないので、
例えるならば、
足がなくなったけど、さほど支障の無い程度に義足を作る程度のこと以上、
組織学上無理です。
アメリカの歯科治療基準が特別高度なのではなく、
アメリカの国民がそれだけのコストを支払う土壌があり、
日本では広くそのようなことが無い、
医療は水、空気、安全に告ぐ安価なもので、
その割には神話的、盲目的に完璧を求める国民性、
そういう政策上、経済上の事情によるものです。
日本の専門医も含めたレベルは決して悲観的なものでもなく、
世界的には十分に上位にあります。
エンド云々の前にカリエス治療というのは、十分に医学的に理解可能です。
処置方針決定において、医学的な順位としては、
神経(歯髄)のある歯から始まるのは順位が高い判断基準です。
そのために死んだ神経の歯からはじめるのではなく、
まだ、生きている歯の神経を守る治療を優先する。
これは日本でも世界中でも同じですよ。
患者さんの要求度や理解度、知識レベルや、生活レベル、
社会的状況や、経済水準で治療方針はかなり左右されます。
致死性でない疾患は、医学的理由よりもそれ以外の理由が
治療の各種段階の判断基準に重大な影響を及ぼします。
同じような根管治療が必要かつ、ほかにも問題がある患者さんでもも、
時間が無い、
お金が無い、
暇が無い、etc
さまざまな理由でいろいろな処置が、
行えないことも、行わないこともあります。
それを類推して治療していくドクターによって、処置方針は変わります。
たとえば、
今、お金がないとか、時間が無い患者さん。
そういった患者さんにできるだけ
二期目の治療を経済的、心理的ストレスの無い状態で
長い間フォローするつもりで判断をするドクターと、
最高の精度と技術、器具、治療法で、
徹底的に治すが長期フォローはしない、
早くに引退してほかの土地で引退生活をおくるような、、
患者さんにお金が無いなら、仕方ないなーーバイバイ、、のドクターでは
治療のヴィジョンが違いますので、
診断基準や治療技術うんぬんで話をしても、
論点、視点が違うので、お話のテーブルに付けないです。
お分かりいただけます????
そのドクターは何の専門医ですか?
ジェネラルなデンティストなのか?
レストレイションのドクターなのか?
エンドのドクターなのか?
それによって判断も説明も処置方針も、
かなり変わるはずです。
『医師が誤って成功かそうでないかの判断はし得る、という事になりますか・・』
はい、そうです。
神様ではないので、全員間違います、
間違わない先生もいないけど、
間違った判断を悔やまないドクターはいないですよ。
だから、精神的、技術的に鍛錬するのです。
有名な、東大の内科の神様といわれた教授の診断の生涯打率は
半分もないと自戒した文章が残ってますが、
それ以上の、完璧を求められれば、行う方法が無いです。
完璧ではない人間が起こした間違いや病を、
完璧ではない人間が修復、改善するのですから、
限界点はあります。
ただ、その限界点にできるだけ近づこうと、世界中で切磋琢磨しているので、
その範囲でしかどの医療行為も受けることはできないですよ。
成功があってもその影にたくさんのミスがあり、
ミスが、あってもそのおかげで医師の成長があるのです。
理解しにくい点がありましたら、返信を頂けますでしょうか?
特別難しいと書いたことはないのですが、、
歯の持っている、解剖学形態と日本人のしかも女性ですから、
身体の機能的に、ほかの方と比べれば難しいとは思いますが、、
あと、日本では不当に安価な治療費用なので、
それ以上のコストを支払って治療できない国家の政策事情もあります。
それは選挙で一票を投じるか、自ら改革されるかです。
アメリカの医療の哲学と、日本の医療の哲学の基本的国家的概念が違いすぎるので、別物として考えていただくといいと、概ねよろしいかと思います。
ひとつの歯の根管治療に2000ドル(22万円)もかけることができれば、
日本人の方が絶対にうまいですよ。これは間違いなく。
これは、昔、その分野の大学の指導医として、米国の学会参加中に
現地の専門医と話して出た話なので、本当にそうだなーーーと思ってます。
厳密に言えば、治っているというのは、
治療後経過を確実に長期フォローして、医学的にも、社会的にも、
患者さん個人の感覚上も、問題が無い状態でしょうが、
これ自体の完璧姓を求められれば、
世界中のだれもなし得ないと思います。
もっと、極論をいえば、無くなった歯の部分や、神経を元にもどせないので、
例えるならば、
足がなくなったけど、さほど支障の無い程度に義足を作る程度のこと以上、
組織学上無理です。
アメリカの歯科治療基準が特別高度なのではなく、
アメリカの国民がそれだけのコストを支払う土壌があり、
日本では広くそのようなことが無い、
医療は水、空気、安全に告ぐ安価なもので、
その割には神話的、盲目的に完璧を求める国民性、
そういう政策上、経済上の事情によるものです。
日本の専門医も含めたレベルは決して悲観的なものでもなく、
世界的には十分に上位にあります。
エンド云々の前にカリエス治療というのは、十分に医学的に理解可能です。
処置方針決定において、医学的な順位としては、
神経(歯髄)のある歯から始まるのは順位が高い判断基準です。
そのために死んだ神経の歯からはじめるのではなく、
まだ、生きている歯の神経を守る治療を優先する。
これは日本でも世界中でも同じですよ。
患者さんの要求度や理解度、知識レベルや、生活レベル、
社会的状況や、経済水準で治療方針はかなり左右されます。
致死性でない疾患は、医学的理由よりもそれ以外の理由が
治療の各種段階の判断基準に重大な影響を及ぼします。
同じような根管治療が必要かつ、ほかにも問題がある患者さんでもも、
時間が無い、
お金が無い、
暇が無い、etc
さまざまな理由でいろいろな処置が、
行えないことも、行わないこともあります。
それを類推して治療していくドクターによって、処置方針は変わります。
たとえば、
今、お金がないとか、時間が無い患者さん。
そういった患者さんにできるだけ
二期目の治療を経済的、心理的ストレスの無い状態で
長い間フォローするつもりで判断をするドクターと、
最高の精度と技術、器具、治療法で、
徹底的に治すが長期フォローはしない、
早くに引退してほかの土地で引退生活をおくるような、、
患者さんにお金が無いなら、仕方ないなーーバイバイ、、のドクターでは
治療のヴィジョンが違いますので、
診断基準や治療技術うんぬんで話をしても、
論点、視点が違うので、お話のテーブルに付けないです。
お分かりいただけます????
そのドクターは何の専門医ですか?
ジェネラルなデンティストなのか?
レストレイションのドクターなのか?
エンドのドクターなのか?
それによって判断も説明も処置方針も、
かなり変わるはずです。
『医師が誤って成功かそうでないかの判断はし得る、という事になりますか・・』
はい、そうです。
神様ではないので、全員間違います、
間違わない先生もいないけど、
間違った判断を悔やまないドクターはいないですよ。
だから、精神的、技術的に鍛錬するのです。
有名な、東大の内科の神様といわれた教授の診断の生涯打率は
半分もないと自戒した文章が残ってますが、
それ以上の、完璧を求められれば、行う方法が無いです。
完璧ではない人間が起こした間違いや病を、
完璧ではない人間が修復、改善するのですから、
限界点はあります。
ただ、その限界点にできるだけ近づこうと、世界中で切磋琢磨しているので、
その範囲でしかどの医療行為も受けることはできないですよ。
成功があってもその影にたくさんのミスがあり、
ミスが、あってもそのおかげで医師の成長があるのです。
理解しにくい点がありましたら、返信を頂けますでしょうか?
相談者からの返信
相談者:
naすさん
返信日時:2008-02-18 05:04:47
佐藤先生、お言葉を本当にありがとうございました。
神経のある歯から治す・・なるほどよく考えるとそうですね。
理解できました。
ご返信遅くなりました事をお許しください。
神経のある歯から治す・・なるほどよく考えるとそうですね。
理解できました。
ご返信遅くなりました事をお許しください。
タイトル | 海外で再度ルートキャナル?日本との根幹治療の必要性の違いについて |
---|---|
質問者 | naすさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療の失敗・再治療 根管治療その他 根管治療関連 アメリカ(米国) 根の病気(根尖病変・根尖病巣) 根の病気・異常その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。