就寝中は副交感神経が優位なのに、なぜ唾液分泌が低下するの?
相談者:
mamimamiさん (23歳:女性)
投稿日時:2008-03-19 01:27:55
こんちには。
細かいことで申し訳ございませんが…
私の素朴な疑問にお答えいただきたいです。
就寝中は唾液量が減少するため、虫歯や歯周病のリスクが高くなるとはよく聞く話です。
そもそも、唾液分泌は
◎イライラ・興奮(交感神経優位)な時は粘液性の唾液が、
◎リラックス(副交感神経優位)時は漿液性の唾液が分泌される
それにより、一般的にストレスが溜まると口が渇きやすい、気持ちが落ち着いているときは口が潤っている、という言い方をするんですよね?
そうすると、就寝中は副交感神経が優位ですが、なぜ唾液の分泌が低下するのでしょうか?
お忙しいところ大変申し訳ございませんが、お手すきの先生いらっしゃいましたらお願い致します。
細かいことで申し訳ございませんが…
私の素朴な疑問にお答えいただきたいです。
就寝中は唾液量が減少するため、虫歯や歯周病のリスクが高くなるとはよく聞く話です。
そもそも、唾液分泌は
◎イライラ・興奮(交感神経優位)な時は粘液性の唾液が、
◎リラックス(副交感神経優位)時は漿液性の唾液が分泌される
それにより、一般的にストレスが溜まると口が渇きやすい、気持ちが落ち着いているときは口が潤っている、という言い方をするんですよね?
そうすると、就寝中は副交感神経が優位ですが、なぜ唾液の分泌が低下するのでしょうか?
お忙しいところ大変申し訳ございませんが、お手すきの先生いらっしゃいましたらお願い致します。
回答1
桜ファミリー歯科(名古屋市緑区)の松本です。
回答日時:2008-03-19 01:55:34
こんにちは。
質問にお答えしたいと思います。
確かにおっしゃる通り、副交感神経優位時には交感神経優位時と比較して量の多い、サラサラな唾液がでます。
しかし、唾液というものは安静時よりも刺激時の方が、水分量が多くなります。
これは耳下腺からの分泌によるもので、耳下腺は大唾液腺の中で唯一サラサラのみの唾液が作られる部位です。
なので、刺激(食事や会話など)をよくする日中に比べて、刺激の少ない就寝時には唾液の分泌量は減少します。
こんな感じでよろしいでしょうか??
質問にお答えしたいと思います。
確かにおっしゃる通り、副交感神経優位時には交感神経優位時と比較して量の多い、サラサラな唾液がでます。
しかし、唾液というものは安静時よりも刺激時の方が、水分量が多くなります。
これは耳下腺からの分泌によるもので、耳下腺は大唾液腺の中で唯一サラサラのみの唾液が作られる部位です。
なので、刺激(食事や会話など)をよくする日中に比べて、刺激の少ない就寝時には唾液の分泌量は減少します。
こんな感じでよろしいでしょうか??
回答2
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-03-19 04:20:45
maimaiさん、こんにちは。
はじめに一つ確認しておきたいのですが、先日回答いたしましたご知人の件は、その後いかがなりましたでしょうか?
今回のご質問とも関連ありそうですので、気になっております。
さて、松本先生のご回答に補足します。
唾液については、唾液の性状(サラサラかネバネバか)・分泌量(多いか少ないか)・刺激された時の唾液と安静な時の唾液、というトピックは、実は厳密には独立したお話です。
maimaiさんの今回のご質問である「睡眠時の唾液分泌の低下」ということについては、交感・副交感神経の関係とはまた別のお話であり、‘唾液が分泌されるスピード’が関係してきます。
睡眠中は、この唾液分泌速度が極端に低下します。
加えて、睡眠中の長時間の口呼吸などが影響して唾液が蒸発し、結果的に、口の中は乾いてしまうということになります。
ですから、たとえば同じ6時間、睡眠しているのと、一切会話や食事をせずに(つまり刺激のない状態で)起きているのとでは、一見条件は同じようにもみえますが、やはり唾液の分泌量は後者の方が多いということになります。
以上、ご参考になれば幸いです。
はじめに一つ確認しておきたいのですが、先日回答いたしましたご知人の件は、その後いかがなりましたでしょうか?
今回のご質問とも関連ありそうですので、気になっております。
さて、松本先生のご回答に補足します。
唾液については、唾液の性状(サラサラかネバネバか)・分泌量(多いか少ないか)・刺激された時の唾液と安静な時の唾液、というトピックは、実は厳密には独立したお話です。
maimaiさんの今回のご質問である「睡眠時の唾液分泌の低下」ということについては、交感・副交感神経の関係とはまた別のお話であり、‘唾液が分泌されるスピード’が関係してきます。
睡眠中は、この唾液分泌速度が極端に低下します。
加えて、睡眠中の長時間の口呼吸などが影響して唾液が蒸発し、結果的に、口の中は乾いてしまうということになります。
ですから、たとえば同じ6時間、睡眠しているのと、一切会話や食事をせずに(つまり刺激のない状態で)起きているのとでは、一見条件は同じようにもみえますが、やはり唾液の分泌量は後者の方が多いということになります。
以上、ご参考になれば幸いです。
相談者からの返信
相談者:
mamimamiさん
返信日時:2008-03-21 23:25:33
松本先生、中本先生、ご回答ありがとうございます。
そうしますと、就寝中は自律神経の作用とはまた別の問題で、日中の刺激(食事や会話)が無いことにより、唾液の分泌速度が低下すると言うことでね。
更に、口呼吸により蒸発しやすいということですね。
勉強になりました。
追加でお答え頂きたいのですが、
?唾液分泌速度=量 と認識してもよろしいですよね?
?なぜ、日中に比べ就寝中は口呼吸になりやすいのでしょうか?
横になる体勢のせいでしょうか?
お願い致します。
そうしますと、就寝中は自律神経の作用とはまた別の問題で、日中の刺激(食事や会話)が無いことにより、唾液の分泌速度が低下すると言うことでね。
更に、口呼吸により蒸発しやすいということですね。
勉強になりました。
追加でお答え頂きたいのですが、
?唾液分泌速度=量 と認識してもよろしいですよね?
?なぜ、日中に比べ就寝中は口呼吸になりやすいのでしょうか?
横になる体勢のせいでしょうか?
お願い致します。
回答3
相談者からの返信
相談者:
mamimamiさん
返信日時:2008-03-27 00:36:06
小牧先生、ご回答ありがとうございます。
大変、勉強になりました。
日中に比べ就寝中は口呼吸になりやすいということはありますか?
また、口呼吸は鼻呼吸に比べ全身に及ぼす影響が大きいということはこのサイトで勉強させていただきました。
では実際、口呼吸の人は何割ぐらいいらっしゃるのでしょうか?
大変、勉強になりました。
日中に比べ就寝中は口呼吸になりやすいということはありますか?
また、口呼吸は鼻呼吸に比べ全身に及ぼす影響が大きいということはこのサイトで勉強させていただきました。
では実際、口呼吸の人は何割ぐらいいらっしゃるのでしょうか?
回答4
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-03-27 01:34:02
mamimamiさん、こんにちは。
>日中に比べ就寝中は口呼吸になりやすいということはありますか?
日中、口呼吸を避けて鼻呼吸を心がけている場合でも、夜間は無意識のうちに口呼吸になるということはあります。
>では実際、口呼吸の人は何割ぐらいいらっしゃるのでしょうか?
これはmamimamiさんにもお考えいただきたいのですが、「口呼吸であるかどうか」の疫学調査が、どういった形・あるいはどういった意義で実施できるでしょうか?
大変申し訳ないのですが、前回からのご質問をトータルで見直してみて、mamimamiさんのご質問の主旨・意図を図りかねております。
本歯科相談室は、「歯や口のことで悩んでおられる方のため」に複数の回答医が参加しているものです。
あくまで私の個人的感想ですが、mamimamiさんのお尋ねになっていることは、‘調べ物’の域を脱していないように見受けられます。
できれば具体的に、mamimamiさんがおかれている状況あるいはお悩みになっている内容をお書きいただければ幸いです。
>日中に比べ就寝中は口呼吸になりやすいということはありますか?
日中、口呼吸を避けて鼻呼吸を心がけている場合でも、夜間は無意識のうちに口呼吸になるということはあります。
>では実際、口呼吸の人は何割ぐらいいらっしゃるのでしょうか?
これはmamimamiさんにもお考えいただきたいのですが、「口呼吸であるかどうか」の疫学調査が、どういった形・あるいはどういった意義で実施できるでしょうか?
大変申し訳ないのですが、前回からのご質問をトータルで見直してみて、mamimamiさんのご質問の主旨・意図を図りかねております。
本歯科相談室は、「歯や口のことで悩んでおられる方のため」に複数の回答医が参加しているものです。
あくまで私の個人的感想ですが、mamimamiさんのお尋ねになっていることは、‘調べ物’の域を脱していないように見受けられます。
できれば具体的に、mamimamiさんがおかれている状況あるいはお悩みになっている内容をお書きいただければ幸いです。
タイトル | 就寝中は副交感神経が優位なのに、なぜ唾液分泌が低下するの? |
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質問者 | mamimamiさん |
地域 | 宮城 |
年齢 | 23歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 専門職(医師・弁護士・会計士) |
カテゴリ |
専門的な質問その他 その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。