根管治療の成功・不成功の見分け方と原因菌について(アメリカ在住)
相談者:
みきんこさん (29歳:女性)
投稿日時:2008-05-06 02:40:47
はじめまして。よろしくお願いいたします。
現在、アメリカ(ボストン)在住です。
左下6番(根管治療済み、10年前)の歯茎にフィステルが出来、
歯医者に行きました。
レントゲンの結果、片方の根の先端、及び中心部に黒い影がありました。
現在治療中ですが、根が2つあり、
片方の根からボルトを抜き、
黒い物体(おそらくガッタパーチャ樹脂が腐ったもの)を摘出、
消毒により先端の影が消失しました。
(この時点ではフィステルはまだありました)
もう一方の根からもボルトを抜き、
マイクロスコープにより穿孔を確認、MTAにより穴を塞いだところ、
4日目にフィステルがやや消失しました。
(いずれもラバーダム使用)
こちらの掲示板で、色々と勉強をさせていただきましたが、
根管治療の成功や不成功の見極め方を知りたく、相談させていただきました。
?私のケースは、根管治療は不成功だったのか。
こちらの掲示板を読み、日本の保険制度下での治療限界を知りました。
?根管治療の成功、不成功は、どこで見極めるのか。
トラブルが起きてからでないと、対処は出来ないのか。
現在、日本で受けた根管治療の歯が他にもあるので、少し不安です。
もし、見極められるのであれば、早めに対処できたらと考えています。
以上の2点です。
緊急性はないのですが、是非よろしくお願いいたします。
現在、アメリカ(ボストン)在住です。
左下6番(根管治療済み、10年前)の歯茎にフィステルが出来、
歯医者に行きました。
レントゲンの結果、片方の根の先端、及び中心部に黒い影がありました。
現在治療中ですが、根が2つあり、
片方の根からボルトを抜き、
黒い物体(おそらくガッタパーチャ樹脂が腐ったもの)を摘出、
消毒により先端の影が消失しました。
(この時点ではフィステルはまだありました)
もう一方の根からもボルトを抜き、
マイクロスコープにより穿孔を確認、MTAにより穴を塞いだところ、
4日目にフィステルがやや消失しました。
(いずれもラバーダム使用)
こちらの掲示板で、色々と勉強をさせていただきましたが、
根管治療の成功や不成功の見極め方を知りたく、相談させていただきました。
?私のケースは、根管治療は不成功だったのか。
こちらの掲示板を読み、日本の保険制度下での治療限界を知りました。
?根管治療の成功、不成功は、どこで見極めるのか。
トラブルが起きてからでないと、対処は出来ないのか。
現在、日本で受けた根管治療の歯が他にもあるので、少し不安です。
もし、見極められるのであれば、早めに対処できたらと考えています。
以上の2点です。
緊急性はないのですが、是非よろしくお願いいたします。
回答1
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2008-05-06 03:23:49
はじめまして。
アクセス解析を見ると最近海外からのアクセスが多くて、全体の約3%
(アメリカはその中の40%くらい)もあるのですが、どうやって
歯チャンネルに辿り着かれているんですか?
Googleかなぁ・・・と思うのですが、それにしてもこのパーセンテージは
ちょっと多すぎるような気がして…。
もしよろしかったら教えて下さいね(^^)
(norikanさん等、他の海外在住の方々も、もしこのスレッドを発見したら
ぜひ教えてください☆)
ご相談についてですが、
>?私のケースは、根管治療は不成功だったのか
フィステルが出来て、レントゲンで影も見られたということですから、
明らかに失敗だと思います。
ただ、すでに当サイトを色々と読まれているということですから、
失敗が決して珍しいものではないということや、日本の歯科システム上、
ある程度は仕方が無いということもご理解は頂いているかとは思いますが・・・
>?根管治療の成功、不成功は、どこで見極めるのか
いわゆる「根管治療の失敗」とは、
1)自覚症状がある
2)レントゲン写真で(根っこの先端に)歯根膜腔の拡大を認める
上記2つを指すと思います。
以下に参考になりそうな過去の相談を挙げておきましたので、ぜひ参考にされて下さい。
⇒参考:【これは、いわゆる「根管治療で失敗したケース」でしょうか?】
⇒参考:【根管治療の「成功」と「失敗」は、いつ分かる?】
ラバーダム、マイクロスコープ、MTAなどのキーワードからも、
今の先生はかなり根の治療に精通していそうな感じがしますので、
みきんこさんも少しずつ勉強して、不安な点は担当の先生とも相談しながら、
頑張って治療を進めていって下さいね。
アクセス解析を見ると最近海外からのアクセスが多くて、全体の約3%
(アメリカはその中の40%くらい)もあるのですが、どうやって
歯チャンネルに辿り着かれているんですか?
Googleかなぁ・・・と思うのですが、それにしてもこのパーセンテージは
ちょっと多すぎるような気がして…。
もしよろしかったら教えて下さいね(^^)
(norikanさん等、他の海外在住の方々も、もしこのスレッドを発見したら
ぜひ教えてください☆)
ご相談についてですが、
>?私のケースは、根管治療は不成功だったのか
フィステルが出来て、レントゲンで影も見られたということですから、
明らかに失敗だと思います。
ただ、すでに当サイトを色々と読まれているということですから、
失敗が決して珍しいものではないということや、日本の歯科システム上、
ある程度は仕方が無いということもご理解は頂いているかとは思いますが・・・
>?根管治療の成功、不成功は、どこで見極めるのか
いわゆる「根管治療の失敗」とは、
1)自覚症状がある
2)レントゲン写真で(根っこの先端に)歯根膜腔の拡大を認める
上記2つを指すと思います。
以下に参考になりそうな過去の相談を挙げておきましたので、ぜひ参考にされて下さい。
⇒参考:【これは、いわゆる「根管治療で失敗したケース」でしょうか?】
⇒参考:【根管治療の「成功」と「失敗」は、いつ分かる?】
ラバーダム、マイクロスコープ、MTAなどのキーワードからも、
今の先生はかなり根の治療に精通していそうな感じがしますので、
みきんこさんも少しずつ勉強して、不安な点は担当の先生とも相談しながら、
頑張って治療を進めていって下さいね。
相談者からの返信
相談者:
みきんこさん
返信日時:2008-05-06 04:10:07
田尾先生、早速の返信ありがとうございます。
過去の相談を読みました。
検索での探し方が甘かったのですね。
似たような質問をして申し訳ありません。
私のケースは、結果的には失敗ですが、
10年近く持ったことを考えると、
そうとも言い切れないかもしれませんね。
残りの歯に何も起こらないことを祈ります^^)
再治療の際に、一度感染した歯は、
根管治療の成功率が落ちるということですが、
これは、バクテリア若しくは毒素が歯の中から
完全に消失しないということに起因するのでしょうか?
ちなみに何菌が原因菌なのでしょうか。
現在、海外(特にアメリカ)からのアクセスが多い、とのことですが、
私の場合は「GOOGLE」検索で行きました。
過去に検索されている、若しくは検索数が多いキーワードが候補として
挙がってくるので、それを参考にしました。
海外と日本では制度も違いますし、このサイトはとても参考になります。
金額のこともあり、日本で治療を受けようかとも考えていました。
(請求はまだなのでなんともいえませんが)
今後も参考にさせていただければと思います。
過去の相談を読みました。
検索での探し方が甘かったのですね。
似たような質問をして申し訳ありません。
私のケースは、結果的には失敗ですが、
10年近く持ったことを考えると、
そうとも言い切れないかもしれませんね。
残りの歯に何も起こらないことを祈ります^^)
再治療の際に、一度感染した歯は、
根管治療の成功率が落ちるということですが、
これは、バクテリア若しくは毒素が歯の中から
完全に消失しないということに起因するのでしょうか?
ちなみに何菌が原因菌なのでしょうか。
現在、海外(特にアメリカ)からのアクセスが多い、とのことですが、
私の場合は「GOOGLE」検索で行きました。
過去に検索されている、若しくは検索数が多いキーワードが候補として
挙がってくるので、それを参考にしました。
海外と日本では制度も違いますし、このサイトはとても参考になります。
金額のこともあり、日本で治療を受けようかとも考えていました。
(請求はまだなのでなんともいえませんが)
今後も参考にさせていただければと思います。
回答2
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2008-05-06 11:16:25
私のHPも
1、アメリカ
2、カナダ
3、スイス !?
の順番ですね。
失礼しました^^;
>これは、バクテリア若しくは毒素が歯の中から完全に消失しないということに起因するのでしょうか?
細菌が原因です。
人間の基準で成功と言われているものでも細菌の数はゼロにはなっていません。
>ちなみに何菌が原因菌なのでしょうか。
Streptococcus aureus
Enterococcus faecalis
Bacillus subtilis
Pseudomonas aeruginosa
Candida albicans
などと言われています。
ただし、バイオフィルムと言う形で存在していることが近年分かってきており
1つの細菌にターゲットを絞っても簡単に歯死滅させることはできません。
バイオフィルムとは細菌がお互いを助け合い1つの村のようなものを形成し、
村全体がバリアフィルム覆われていると思ってください。
こちらも参考に、
http://www.eedental.jp/contents/medicalcase/usa.html
私としてはもし高い確率で歯の保存を行いたければアメリカの専門医の
オフィスで治療を受けられた方がいいと思います。
ただ費用は日本の保険治療と比べると・・・
見積もりが出てから色々考えてみてください。
専門医でも100%治せる訳ではありませんから TT
1、アメリカ
2、カナダ
3、スイス !?
の順番ですね。
失礼しました^^;
>これは、バクテリア若しくは毒素が歯の中から完全に消失しないということに起因するのでしょうか?
細菌が原因です。
人間の基準で成功と言われているものでも細菌の数はゼロにはなっていません。
>ちなみに何菌が原因菌なのでしょうか。
Streptococcus aureus
Enterococcus faecalis
Bacillus subtilis
Pseudomonas aeruginosa
Candida albicans
などと言われています。
ただし、バイオフィルムと言う形で存在していることが近年分かってきており
1つの細菌にターゲットを絞っても簡単に歯死滅させることはできません。
バイオフィルムとは細菌がお互いを助け合い1つの村のようなものを形成し、
村全体がバリアフィルム覆われていると思ってください。
こちらも参考に、
http://www.eedental.jp/contents/medicalcase/usa.html
私としてはもし高い確率で歯の保存を行いたければアメリカの専門医の
オフィスで治療を受けられた方がいいと思います。
ただ費用は日本の保険治療と比べると・・・
見積もりが出てから色々考えてみてください。
専門医でも100%治せる訳ではありませんから TT
相談者からの返信
相談者:
みきんこさん
返信日時:2008-05-07 00:05:52
井野先生、返信ありがとうございました。
よく、虫歯菌=ミュータンス菌とされているので、
スタフィロコッカス属のみと思いがちですが違うのですね。
勉強になりました。
先生のHPも拝見させていただきました。
私のケースと良く似たケースの報告もあり、
とても参考になりました。
バイオフィルムがとても怖かったです ^^;)
これが歯の中にあると思うと恐ろしくなります。
確かに日本の保険制度下では限界があるようですね。
アメリカで出来る限り治そうかとも思いましたが、
先生のHPを拝見して、日本でも同様の治療を受けられることが
わかったので、それだけでも投稿してよかったと思います。
アメリカでの金額は、、、。
保険には入っているのですが(月1万くらい)、
1回、2時間、自己負担額が25000円〜30000円くらいだと
思うのですが・・・。
治療費はこの次で〜といって、まだ支払っていないので
なんともいえません、、、。
(最高で自己負担額が1本15万円の保険です)
さすがに高いですね。
またHPを拝見しにいきます。
ありがとうございました。
よく、虫歯菌=ミュータンス菌とされているので、
スタフィロコッカス属のみと思いがちですが違うのですね。
勉強になりました。
先生のHPも拝見させていただきました。
私のケースと良く似たケースの報告もあり、
とても参考になりました。
バイオフィルムがとても怖かったです ^^;)
これが歯の中にあると思うと恐ろしくなります。
確かに日本の保険制度下では限界があるようですね。
アメリカで出来る限り治そうかとも思いましたが、
先生のHPを拝見して、日本でも同様の治療を受けられることが
わかったので、それだけでも投稿してよかったと思います。
アメリカでの金額は、、、。
保険には入っているのですが(月1万くらい)、
1回、2時間、自己負担額が25000円〜30000円くらいだと
思うのですが・・・。
治療費はこの次で〜といって、まだ支払っていないので
なんともいえません、、、。
(最高で自己負担額が1本15万円の保険です)
さすがに高いですね。
またHPを拝見しにいきます。
ありがとうございました。
タイトル | 根管治療の成功・不成功の見分け方と原因菌について(アメリカ在住) |
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質問者 | みきんこさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 29歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の専門医 根管治療の治療費・費用 根管治療その他 根管治療関連 アメリカ(米国) 歯茎の婁孔(ろうこう・フィステル) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。