根管治療の繰り返しで歯内が真っ黒と言われたが、どういう状況か?
相談者:
すずめさん (41歳:女性)
投稿日時:2008-05-21 09:10:50
7〜8年前に右上6番を虫歯のため抜随したのですが
温かい物飲んだりすると歯が浮いた感じ
頭を軽く叩くと響く
何でもない時にうずく
といった症状が取れず、根管治療に通った歯科医は5件にもなってしましました。
その間、上顎洞炎ともわかり、治療中も出血、細菌が確認されるなどしてました。
6件目の歯内療法学会認定医の先生に、マイクロスコープで診てもらったところ、
歯内が真っ黒で、根は破壊されているから、もう抜歯しかない
と言われました。
この真っ黒とは根がどうゆう状態なのでしょうか?
破壊されてるという事は、根を専門にしている自由診療の先生でも治せないのでしょうか?
少しでも治る確立があるならば歯は抜きたくないのです。
ご回答、よろしくお願いします。
温かい物飲んだりすると歯が浮いた感じ
頭を軽く叩くと響く
何でもない時にうずく
といった症状が取れず、根管治療に通った歯科医は5件にもなってしましました。
その間、上顎洞炎ともわかり、治療中も出血、細菌が確認されるなどしてました。
6件目の歯内療法学会認定医の先生に、マイクロスコープで診てもらったところ、
歯内が真っ黒で、根は破壊されているから、もう抜歯しかない
と言われました。
この真っ黒とは根がどうゆう状態なのでしょうか?
破壊されてるという事は、根を専門にしている自由診療の先生でも治せないのでしょうか?
少しでも治る確立があるならば歯は抜きたくないのです。
ご回答、よろしくお願いします。
回答1
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2008-05-21 09:36:29
文章の第一印象は、
「細菌感染が行くところで行ってしまった状態ではないか?」
という印象を持ちました。
マイクロで根管内を診察していただいて、専門医がダメと判断されたのでしたら、抜歯が適応症かもしれないですね。
得心出来ないようでしたら、違う専門医の先生にマイクロで診断していただくのも、この際必要かも知れません。
少しでも可能性があれば、残したいのは人情ですが、例えば、半年しかもたなくてもいいですか?
少なくとも5年、10年といった長期安定を考えると、そこまで感染の進んだ歯を残すのは危険だ、と考える先生を私ならば支持したいと思います。
得心できるようになられることを祈念しております。お大事に。
「細菌感染が行くところで行ってしまった状態ではないか?」
という印象を持ちました。
マイクロで根管内を診察していただいて、専門医がダメと判断されたのでしたら、抜歯が適応症かもしれないですね。
得心出来ないようでしたら、違う専門医の先生にマイクロで診断していただくのも、この際必要かも知れません。
少しでも可能性があれば、残したいのは人情ですが、例えば、半年しかもたなくてもいいですか?
少なくとも5年、10年といった長期安定を考えると、そこまで感染の進んだ歯を残すのは危険だ、と考える先生を私ならば支持したいと思います。
得心できるようになられることを祈念しております。お大事に。
回答2
回答日時:2008-05-21 09:52:24
こんにちは。
右上6番に関しては、大変なご苦労をされていますね。
>この真っ黒とは根がどうゆう状態なのでしょうか?
色がつくのは、感染がひどい、と考えられると良いと思います。
根管の中の細菌が色を出したりしている訳です。
テレビCMでやっている、お風呂のパイプがカビなどで黒くなっている様な・・ああいうイメージですね。
身体の中ですから、消毒に極端な劇薬は使う訳にはいきません。
なおかつ根管の中はお風呂のパイプの様に単純な形ではなく、どちらかと言うと蟻の巣の様な構造をしていますので・・やはり難しいですよね。
>破壊されてるという事は根を専門にしている自由診療の先生でも治せないのでしょうか?
おそらく、生体のバリヤーとも呼ばれる、根管の先端部分が削られて拡がってしまっているのだと思います。
参考⇒〔抜髄後、根管からの出血が止まらないのは何故でしょうか?〕
一応それはそれで対処法はありますが、こればかりは実際に拝見してみないと何ともお約束はできません。
また、根管治療の中でも最大級の難症例になるでしょうから、やはりすずめさん自身に諦めがつかず、数十万円かかってでもなんとかならないか?
と強く思われるのでしたら、調べられる限りでの、一番上手そうな先生の意見は伺ってみるべきだと思いますよ。
普通に考えれば5件で行って無理ならもうとっくに「打ち止め」ですが、一流の専門医の先生においては、感染根管だけを理由に抜歯をすることはまずないそうですよ。
お大事にされて下さい。
右上6番に関しては、大変なご苦労をされていますね。
>この真っ黒とは根がどうゆう状態なのでしょうか?
色がつくのは、感染がひどい、と考えられると良いと思います。
根管の中の細菌が色を出したりしている訳です。
テレビCMでやっている、お風呂のパイプがカビなどで黒くなっている様な・・ああいうイメージですね。
身体の中ですから、消毒に極端な劇薬は使う訳にはいきません。
なおかつ根管の中はお風呂のパイプの様に単純な形ではなく、どちらかと言うと蟻の巣の様な構造をしていますので・・やはり難しいですよね。
>破壊されてるという事は根を専門にしている自由診療の先生でも治せないのでしょうか?
おそらく、生体のバリヤーとも呼ばれる、根管の先端部分が削られて拡がってしまっているのだと思います。
参考⇒〔抜髄後、根管からの出血が止まらないのは何故でしょうか?〕
一応それはそれで対処法はありますが、こればかりは実際に拝見してみないと何ともお約束はできません。
また、根管治療の中でも最大級の難症例になるでしょうから、やはりすずめさん自身に諦めがつかず、数十万円かかってでもなんとかならないか?
と強く思われるのでしたら、調べられる限りでの、一番上手そうな先生の意見は伺ってみるべきだと思いますよ。
普通に考えれば5件で行って無理ならもうとっくに「打ち止め」ですが、一流の専門医の先生においては、感染根管だけを理由に抜歯をすることはまずないそうですよ。
お大事にされて下さい。
回答3
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2008-05-21 10:04:58
すずめ様、始めまして
なかなか大変な状態の様ですね。
レントゲンが無いのでなんとも申し上げられませんが、根の破折が無ければ、根管形成が出来ると治ると思います。
我々保険医は、保険に加入なさっている患者さんが保険証を持参なされば、根管治療はどんなに難しくても自費ですることは出来ません。
保険医でなければ保険証を持ってこられても保険診療は出来ない決まりになっています。
渡辺先生も仰っているようにいくらかかってもいいのであれば、保険医であるかどうかにかかわらず、腕のいい先生をがんばって探されることをお勧めいたします。
いい先生が見つかることを祈っています。
なかなか大変な状態の様ですね。
レントゲンが無いのでなんとも申し上げられませんが、根の破折が無ければ、根管形成が出来ると治ると思います。
我々保険医は、保険に加入なさっている患者さんが保険証を持参なされば、根管治療はどんなに難しくても自費ですることは出来ません。
保険医でなければ保険証を持ってこられても保険診療は出来ない決まりになっています。
渡辺先生も仰っているようにいくらかかってもいいのであれば、保険医であるかどうかにかかわらず、腕のいい先生をがんばって探されることをお勧めいたします。
いい先生が見つかることを祈っています。
回答4
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2008-05-21 13:46:38
すずめ さん
こんにちは
まったく別の観点から書きますね。
>7〜8年前に右上6番を虫歯のため抜髄
温かい物飲んだりすると歯が浮いた感じ
頭を軽く叩くと響く
何でもない時にうずく
ということがきっかけでしたね。
しかし
「温かい物飲んだりすると歯が浮いた感じ」
これは右上6番からの違和感ではありません。
通常、神経がほとんど残っている場合でないと感じません。
「頭を軽く叩くと響く」
これは、上顎洞炎の場合にありえます。
「何でもない時にうずく」
これは、わかりにくい表現ですね。
どのようにうずくのか、
どのくらいの期間等がわからないとアドバイスできません。
ですが、右上6番とは考えにくいです。
少なくとも、
問題となるのは右上6番だけではないことがわかります。
治療というのは、原因に対し解決しないと治らないものです。
もしも右上6番が原因と仮定したとして、
「根は破壊されている」であるとか
「真っ黒」であるとかは
「出血する」とか
その歯の問題の「原因」ではありません。
それは、治療しずらい状況であるということです。
したがって、本当の「原因(細菌)」を探して、
それが除去できれば、根管治療が原因で
歯を失うことなどありえませんよ。
そのためには、患者さんと歯科医の忍耐が必要で
患者さんと歯科医の時間や費用が多くかかると思います。
したがって、とにかく
臨床というものは色々なことを考えて判断する必要があるので、
そのために十分時間を割いて説明をしてもらってください。
多くの場合は、そこまで時間をかけられないという、単純な費用時間効果が抜歯という判断につながっていると思います。
抜歯が絶対にいけないわけではありません。
結局は患者さんがどう思っているかです。
さて、
少なくとも、
問題となるのは右上6番だけではないことがわかります。
と書きました。
ですから、他の歯のことも考えて、治療というものは計画を立てる必要があるのです。
全体的に、あなたにとってどうしてゆくのが良いのか、を
相談する必要があると思いますけどね。
その1本にこだわるのもあなたですし、
もっと大切なことに気づくのもあなた自身かもしれません。
こんにちは
まったく別の観点から書きますね。
>7〜8年前に右上6番を虫歯のため抜髄
温かい物飲んだりすると歯が浮いた感じ
頭を軽く叩くと響く
何でもない時にうずく
ということがきっかけでしたね。
しかし
「温かい物飲んだりすると歯が浮いた感じ」
これは右上6番からの違和感ではありません。
通常、神経がほとんど残っている場合でないと感じません。
「頭を軽く叩くと響く」
これは、上顎洞炎の場合にありえます。
「何でもない時にうずく」
これは、わかりにくい表現ですね。
どのようにうずくのか、
どのくらいの期間等がわからないとアドバイスできません。
ですが、右上6番とは考えにくいです。
少なくとも、
問題となるのは右上6番だけではないことがわかります。
治療というのは、原因に対し解決しないと治らないものです。
もしも右上6番が原因と仮定したとして、
「根は破壊されている」であるとか
「真っ黒」であるとかは
「出血する」とか
その歯の問題の「原因」ではありません。
それは、治療しずらい状況であるということです。
したがって、本当の「原因(細菌)」を探して、
それが除去できれば、根管治療が原因で
歯を失うことなどありえませんよ。
そのためには、患者さんと歯科医の忍耐が必要で
患者さんと歯科医の時間や費用が多くかかると思います。
したがって、とにかく
臨床というものは色々なことを考えて判断する必要があるので、
そのために十分時間を割いて説明をしてもらってください。
多くの場合は、そこまで時間をかけられないという、単純な費用時間効果が抜歯という判断につながっていると思います。
抜歯が絶対にいけないわけではありません。
結局は患者さんがどう思っているかです。
さて、
少なくとも、
問題となるのは右上6番だけではないことがわかります。
と書きました。
ですから、他の歯のことも考えて、治療というものは計画を立てる必要があるのです。
全体的に、あなたにとってどうしてゆくのが良いのか、を
相談する必要があると思いますけどね。
その1本にこだわるのもあなたですし、
もっと大切なことに気づくのもあなた自身かもしれません。
相談者からの返信
相談者:
すずめさん
返信日時:2008-05-21 20:06:07
佐藤先生、渡辺先生、山田先生、宮下先生
お忙しい中のご回答ありがとうございます。
今まで診ていただいた先生方からは、どんな状況なのか詳しい説明はありませんでしたのでとても勉強になりました。
やはり患者の方でも勉強は必要ですね。
渡辺先生、
お風呂のパイプのカビの例えとてもよくわかりました(笑)
そして、「最大級の難治症例」。
その言葉ですごい症状なのだと確信しました。
宮下先生、
6番は、内側の太い根の根管が太く開いているようで、ここに詰めた薬が上顎洞を通って口から出てきました。
小鼻の横を押すと痛みます。
問題が右上6番だけではないとすると、両隣の歯が歯周病にでもかかってるという事でしょうか?
両歯とも銀色の物が詰めてあります。
最悪の場合、5,7番も抜随になってしまうのでしょうか?
お忙しい中のご回答ありがとうございます。
今まで診ていただいた先生方からは、どんな状況なのか詳しい説明はありませんでしたのでとても勉強になりました。
やはり患者の方でも勉強は必要ですね。
渡辺先生、
お風呂のパイプのカビの例えとてもよくわかりました(笑)
そして、「最大級の難治症例」。
その言葉ですごい症状なのだと確信しました。
宮下先生、
6番は、内側の太い根の根管が太く開いているようで、ここに詰めた薬が上顎洞を通って口から出てきました。
小鼻の横を押すと痛みます。
問題が右上6番だけではないとすると、両隣の歯が歯周病にでもかかってるという事でしょうか?
両歯とも銀色の物が詰めてあります。
最悪の場合、5,7番も抜随になってしまうのでしょうか?
回答5
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2008-05-21 20:22:59
すずめ さん
こんばんわ
6番には、大きな問題がありますよね。
それは間違いないです。
「温かい物飲んだりすると歯が浮いた感じ」
これに対しては、問題は残ったままです。
「5,7番も抜髄になってしまうのでしょうか? 」
これも、小さなことです。
お口全体の状態を考えたら、治療計画は変わることがあるということです。
多くの患者さんは、
歯を治療して残したいと考えますが、
それとは逆に
長く使えるようにしてもらいたいとも考えてしまいます。
それは場合によっては非常に難しいのです。
ですから、しっかりと自分の悩みを受け止めてもらって、
治療計画を立てて進んで行ってください。
もちろん
今の問題が早く解決したい気持もあるでしょうね。
ですが、場合によっては
急がば回れの方が、長い目でみたら、良かったってことになるんです。
木ではなく森をみて、その木をどうするかの判断してくれる先生を見つけることを勧めているんです。
意外と専門医は木しか見えないものです。
わかってもらえますか?
こんばんわ
6番には、大きな問題がありますよね。
それは間違いないです。
「温かい物飲んだりすると歯が浮いた感じ」
これに対しては、問題は残ったままです。
「5,7番も抜髄になってしまうのでしょうか? 」
これも、小さなことです。
お口全体の状態を考えたら、治療計画は変わることがあるということです。
多くの患者さんは、
歯を治療して残したいと考えますが、
それとは逆に
長く使えるようにしてもらいたいとも考えてしまいます。
それは場合によっては非常に難しいのです。
ですから、しっかりと自分の悩みを受け止めてもらって、
治療計画を立てて進んで行ってください。
もちろん
今の問題が早く解決したい気持もあるでしょうね。
ですが、場合によっては
急がば回れの方が、長い目でみたら、良かったってことになるんです。
木ではなく森をみて、その木をどうするかの判断してくれる先生を見つけることを勧めているんです。
意外と専門医は木しか見えないものです。
わかってもらえますか?
相談者からの返信
相談者:
すずめさん
返信日時:2008-05-21 21:03:09
タイトル | 根管治療の繰り返しで歯内が真っ黒と言われたが、どういう状況か? |
---|---|
質問者 | すずめさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 41歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
神経の無い(神経を取った)歯の痛み 根管治療の治療法 根管治療の失敗・再治療 根管治療後の痛み 根管充填 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。