スクリューピンと、よい土台(コア)の選択について

相談者: stakaさん (28歳:女性)
投稿日時:2008-06-09 04:54:28
こんにちは。
先日根管治療再根管治療)について質問した者です。

前回のご相談
[写真あり] 再根管治療中に言われた「ネジ式」について教えて下さい

その際、スクリューピン(スクリューポスト)についてもご丁寧に返信頂き、その後詳しく調べてみようと検索かけてみると・・・

なんだかあまりいいことが書かれていなかったのですが(今はあまり使われていないとか、オススメできないとか…)、やはり使わないで治療したほうがいいのでしょうか?

一度は納得したものの、再度不安になってスクリューピンを使わない歯医者さんに変えようかとも思っています。


今はあまり使われていない、オススメできないなど、もし本当のことだったら理由が知りたいです。


また、毎日のように歯茎から膿が出ている状態ですが、何ヶ月かほっといても平気でしょうか?
(もし転院する場合、時間がかかると思うので)

口臭等も気になります。
以前の歯医者さんに行ってもいいのですが、場所が少し遠いのと、そこでやった金属性(?)の土台は割れやすいと現在の歯医者さんに言われたので迷っています。

結局一番いい土台ってあるのでしょうか?

度々の質問ですみません。
宜しくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-06-09 06:30:47
staka 様おはようございます。

スクリューピン(スクリューポスト)については私は使った経験がありません。

使わない理由については、除去した経験からはまずしっかり入っているのはあまりないこと、すぐに取れます。

二次カリエスがほとんどの歯根に見られること。
おそらく十分に象牙質に接着されていなかったものと考えています、エクストルージョンしておけばまた結果は違ってくるでしょう。

しっかり入れようとすれば象牙質に食い込み、応力が残って将来歯根破折の原因になりそうだと考えているから、ただし実験などをして確かめたことはありません。

それより従来の鋳造によるポストのほうが、信頼性において問題がおきる確率は低いと考えているからです。



>毎日のように歯茎から膿が出ている状態ですが、何ヶ月かほっといても平気でしょうか?

ポケットからの排膿であれば歯周病が疑われます、治したほうがいいと思います、歯磨き練習をお勧めいたします。

フィステルからの排膿であれば根管治療をすることになるでしょう。

いい歯医者さんにめぐり会われることを祈っております。
お大事になさいませ。

エクストルージョン
http://www.yamadashika.jp/ortho.html#02
歯周病
http://www.yamadashika.jp/perio.html
歯周病を歯磨きで治す ブラッシングの威力?
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=69 
フィステル
http://www.yamadashika.jp/infection.html#a01

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-06-09 09:23:16
簡潔に。

?僕はスクリューピンはしません。
 が、治療経過後ふた桁の年数が経っても
 問題の無いスクリューピンの治療を見ることは結構あります。

?歯茎から膿がでる、口臭がする。
 歯槽膿漏の中程度から高度の状態ではないかと推測しますが、
 こちらの方を真剣に治されることをお勧めします。

?良い土台。
 きちんと型を採った、高カラット金合金、
 もしくは、
 ファイバーコア
 でしょうか。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-06-09 11:39:17
少し、不安を持たれているようですが、おかしなことではないですよ。


保険治療で土台を入れようとすると
メタルコア(金属のみの土台)
・その他コア(レジンセメント

に分かれます。
術者が適した方を判断して入れるのですが、殆どの場合メタルコアが選択されます。

これは保険点数からの意味合いが強いのですが、それを書くと長くなるので省略。
(以前書いていますので興味があれば探してみてください)

で、その他コアの方なのですが、ルール上スクリューピン(ネジ)を入れないといけないことになっています。


保険治療のルールは30年前ぐらいの基準みたいなもので、現代の水準からするとおかしなところもあります。

しかし、保険治療とは国が作ったルール、ガイドラインにそって治療を行わないと費用が請求できません。


stakaさんの場合だけピンを入れずに治療しておいて後で、指導を受けスクリューピンのことを至適されると、その治療費は国に返却しないといけなくなります。


ここでは医学的にどうのこうの言われていますが、現実保険治療でベターな処置を受けようとしてもそれは難しいと思います。




>結局一番いい土台ってあるのでしょうか?
>一度は納得したものの、再度不安になってスクリューピンを使わない歯医者さんに変えようかとも思っています。

いつも言うように、材料よりまず術者の技量&考え方ですよ。

マグロを生かした料理を作ってくれと言われた時、
・初めて料理する人
・毎日料理をしている人
・マグロのことを熟知している人

必ず差は出ます。



ファイバーコアでも考えなしに、無駄に太くて深いポストでは除去は不可能に近く、分厚いが残っていても再治療不可能となりますし、適合良く作って次の治療のことまで考えたメタルコアでは、後者の方が良いといえると思います。


寂しい言い方ですが、
どれを使用しても所詮人工物です、元の歯の質に比べればどれもカスみたいなものです。


材料で不安を持たれるより、
先生が毎日扱っているお勧めの方を選ばれた方が、stakaさんにとって良い治療選択肢だと思いますよ^^



私としてはネジを押し込まない形で、作ったレジンコアも悪くはないと思いますよ。
スクリューを押し込み強引にねじるから問題が出るのだと考えています。

 

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-06-09 12:00:58
井野先生に同意。

へたくそなファイバーコアより、
キチンと手当てされたレジンコア+スクリューピンの方が
良い土台となりえますよ。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-06-09 17:09:38
こんにちは

わたしの場合、スクリューピンは使いませんが
ADポストと言う既製のピンを使います。

保険保険外も金属はほとんど使いません。

症例によってグラスファイバーを使うこともありますが
ほとんどADポスト + レジンです。

大学を辞める数年前に操作性のよいコア用レジンが販売になり、そのころからこの組み合わせで処置を行っていますが、トラブルはありません。

金属にしろスクリューピンにしろ術者しだいだと思います。

余談ですが、昔の先生のスクリューピンによる処置は見事なものですよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: stakaさん
返信日時:2008-06-09 21:31:49
先生方どうもありがとうございます。

結局はその先生の技術次第といったところでしょうか?
実は今週治療の予約を入れていたのですが、こちらで回答を頂き、もう少し調べてからと思い、予約をキャンセルしてしまいました。

ご指摘の歯周病歯槽膿漏のことですが、先日行った歯医者さんでは根管治療を勧められたたけで特に何も言われませんでした。

根に膿が溜まっているのでそれを除去しようということ位しか説明を受けておらず、原因等については何も説明されていなかったのでそれも不安でした
(しかも開けてみるまでは、治るかどうかも分からないと言われ半泣き状態)。

先生方の回答をよく読み、これから色々難しい言葉や土台等詳しく調べてみるつもりです。

ありがとうございました。
まずはお礼まで。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-06-09 21:36:38
根管治療って、真面目にやればやるほど難しいことが解るので、
『開けてみるまで解らない』という表現になると思います。

必ず治る病気って無いですよ。

出来るだけは勿論頑張るのが当たり前だけど、
限界点もあるので、これはご理解下さいね。

たぶん、そういう意味ですよ、
悲観しないで、半泣きにならなくても大丈夫ですよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: stakaさん
返信日時:2008-06-09 21:51:28
佐藤先生
ありがとうございます。

前回の相談で「根尖まで開けば治るのが普通」と回答があったのですが、そんな簡単ではないのですね…。

限界点というのは、膿が取りきれない(完治しない)場合があるということですよね?


とりあえず悲観しないで良い先生に当たることを信じて頑張ります!
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-06-09 22:24:19
>前回の相談で「根尖まで開けば治るのが普通」と回答があったのですが、そんな簡単ではないのですね…。

そこまで、シンプルで単純ではありません。
今の状態で治療して、治る治らないは数ヵ月後の所見でしか判断出来ません。


>限界点というのは、膿が取りきれない(完治しない)場合があるということですよね?

膿の有無が問題ではなく、の中の細菌を問題ないところまで減らせるかです。



>毎日のように歯茎から膿が出ている状態ですが、何ヶ月かほっといても平気でしょうか?

の状態は良くないです。
早めに治療を受けられた方がいいと思いますよ。


またこの状態では残る前提の治療ではありません、悪くなってから行う治療は困難を極めることも多いので、施術が悪かったから残らなかったなど考えないようにしてくださいね。



少しでも残す可能性を上げたかったら歯内療法専門医のオフィスに行かれた方がいいですね。
根の治療のプロですから。

と言っても残る見込みは通常の場合より数十パーセント上がる程度で、確実に残る訳ではないですが・・・

  

すみません、また半泣きにさせちゃいましたかね!?^^;

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2008-06-09 22:40:00
こんにちは。
一応解決した後の様ですが‥

>「根尖まで開けば治るのが普通」と回答があったのですが

患者さんには分かりやすい表現ではありますが、誤解を招く説明です。

根尖病変の病因は、根管の中の細菌です。

膿が原因なら歯ぐきをめくってでも膿さえ出せば治るのですが、それは間違いです。

病因は、根管の中の細菌で、根管の中は「アリの巣」の様な、複雑な形態をしています。
そこに、「お風呂場のカビ」みたいな、しつこい細菌感染が起きています。

それを完全に取りきれるとは、専門医は誰も考えていません。(‥と思います)
無理ですからね。


出来るだけのことをして、身体の免疫力が抑えてくれる程度にまで細菌数を減らす、新たに細菌が侵入してこない様に感染経路封鎖することが重要です。

「AをしてBをして、CとDと言う材料を使えば大丈夫」

と言う単純なものではありませんよ。
そんなものなら私は今頃日本一の名医になってたかも。。

コアの種類もまた然りです。



だからこそ、佐藤先生がおっしゃる様に

>出来るだけは勿論頑張るのが当たり前だけど、
>限界点もあるので、これはご理解下さいね。

と言うことなのですよ。

悲観する必要はありませんが、完全な受け身でもまた問題です。
疑問を感じて、こういうサイトを調べ上げただけでも立派だと思いますよ。

理解しづらい点は多いかと思いますが、よく研究なさって下さいね^^
お大事にどうぞ。

参考→〔歯チャンネルの情報はマニアックですが、現場ではどう思われている?




・・・うわっ、井野先生とかぶりまくっちゃいました^^;

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: stakaさん
返信日時:2008-06-09 23:15:34
井野先生、渡辺先生、ありがとうございます。

なるほど、佐藤先生のおっしゃる「限界点」とはそういうことなのですね。


実は何年か前、最初に歯茎が腫れたとき大学病院に行ったんです。

そのときは

「歯茎の切開手術をして膿をとるか、切開しない方法を選ぶならかかりつけのお医者さんに行ってもいいと思います」

と言われました。


手術なら数日痛い思いをするけど一度だけで済み、根管治療なら数ヶ月かかって、また新しい差し歯にしなければいけないからお金も時間もかかると言われ、迷いに迷ってかかりつけの歯医者さんに行って相談した次第です。

それから症状が良くなったのですっかりほっておいた結果がこれです・・・・・・反省。

細菌をいかに減らすかの治療だとしたら、安易に手術しないで良かったなと今は思います。

今回改めて根管治療の難しさを痛感しました。

まだまだ勉強不足ですが、自分が納得いくまで調べてなるべく早く治療したいと思います。
ありがとうございました!



タイトル スクリューピンと、よい土台(コア)の選択について
質問者 stakaさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
支台築造その他
お勧めの土台(コア)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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