犬歯(失活歯)の破折を防ぐため、クラウン、ラミネートベニアは必要?

相談者: みなみ-さん (57歳:女性)
投稿日時:2008-08-27 18:32:57
こんにちは、こちらでいつもお世話になり感謝しています。

今回は左失活犬歯の予防的補綴が必要か、アドバイスをお願いいたします。

別のの治療で通院中の歯科初診時に、左犬歯を削ってクラウンをかぶせる方が良いと勧められました。
後日にはラミネートベニアでもいいですとのコメントもいただきました。
神経がないと折れやすいので、折れる前にクラウンをとの説明でした。

その歯は多分未成年の頃に虫歯治療をしたもので、口蓋側やや遠心にレジン充填?・一部金属で蓋をしたような外観です。
黒っぽく変色している以外自覚症状はなく、根尖病巣もありません。

生活歯の左下4番に時々ジリジリ感があり、咬合面遠心頬側には食いしばりによる磨耗があると顕微鏡観察で指摘され、食いしばり改善のパンフレットなどをいただきました。
(磨耗部位は左上4番とかみ合っています。)

左下3番は健全歯です。

左上2番・4番とも抜髄してクラウンがついています。

右上1番は根尖病巣で20代に抜歯して左上1番から右上2番のブリッジにしてあります。

補強のために予防的にクラウンにすべきでしょうか?
犬歯は咬合にとって大切な歯と知り、下手に手を加えて後悔先に立たずという結果にならないか心配です。

また審美的な目的ならともかく、ラミネートベニアでは歯質がわずかでも削られることを考えると、補強にならないのではないかとも思います。

先生方のアドバイスをいただけましたら幸いです。
どうぞ宜しくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-08-27 18:45:29
こんにちは

直接拝見していませんので参考程度にお聞きください。

>補強のために予防的にクラウンにすべきでしょうか?

レジン充填の部分が大きく、破折の可能性を考えたようですね。
先生によって判断が分かれるところだと思います。


ラミネートベニアでは歯質がわずかでも削られることを考えると、補強にならないのではないかとも思います。

そのとおりです。
ラミネートでは補強になりません。
また、失活歯(神経のない)は、適応ではありません。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2008-08-27 19:10:50
>また審美的な目的ならともかく、ラミネートベニアでは歯質がわずかでも削られることを考えると、補強にならないのではないかとも思います。

そのとおりです。
ラミネートベニアでは、補強にはなりません。

犬歯には、予想を超える異常な力が加わってしまう事が、多々あります。
銀の土台(コアー)で充分と考えて作り、クラウンにしたら見事、ごと折れた、経験があります。
また保険で使うパラジュウム合金でも、同様な事を経験しています。
勿論残存歯質・その他の条件を十分考慮していながらもと言うことです。
ある意味では、何もしない方が折れにくいものです。
上の部分が欠けるだけですから。

しっかりした太い金属を土台として入れると、今度は歯根破折と言う問題が生じます。

体格、かみ癖、歯の太さ、残存歯質、スポーツをするか、咬み合わせなど考慮して、慎重に対処してくださいね。
簡単に見えて奥が深い、懸念される通りの世界です。

私的には、心配な面が多いケースでは、白金加金のコアーをあえて作ることが多いです。
フアイバーコアーは全くだめと思います。

回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2008-08-27 19:15:10
追加です。

コアーを作るときは、最大限ご自分のを残すようにして作るコアーでも言うことです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: みなみ-さん
返信日時:2008-08-30 16:12:27
こんにちは。

桜田先生、松山先生
ご回答ありがとうございました。

御礼がすっかり遅くなってしまいました。
お許し下さいませ。

主治医によくお尋ねして決めたいと思います。
ありがとうございました。



タイトル 犬歯(失活歯)の破折を防ぐため、クラウン、ラミネートベニアは必要?
質問者 みなみ-さん
地域 非公開
年齢 57歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯が割れた・折れた・欠けた
支台築造その他
クラウン(差し歯・被せ)その他
ラミネートベニア
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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