薬で症状が無くなりました。それでも抜歯は必要ですか?(ドイツ)

相談者: めぐめぐ3302さん (55歳:女性)
投稿日時:2008-09-22 23:01:37
はじめまして。
現在ドイツで治療中です。

私は、20年前に下右6番をオーストリアで神経を抜き、陶器のような自然にちかいをかぶせました。

20年たってもまったく異常はなかったのです(まったく20年間色も変質せず)が、2ヶ月前にレントゲン検診で根の先端に小さな影が見つかり、歯科口内外科で歯肉側から切開し歯槽骨に穴を開け治療をしました。

2−3日後顔面の右下6番辺りが青くなりあごがとても腫れ上がりました。

1週間で顔面は元に戻ったのですが、硬いものを噛むと圧力がかかったような変な痛みがありました。

2ヶ月間自然に治るとおもいそのまま気にもしなかったのですが、2週間前に鏡を見て、その歯の歯ぐきがふくれ赤くなっていたため急いで歯医者さんに行ったところ、レントゲンで手術前のあの小さかったうっすらした影が大きなかげになっていました。

もう一度再手術をしても成功率は50パーセントなので、抜歯したほうがいいと言われ、抜歯するまでの期間(1週間)中程度の強さの抗生物質を朝夜1錠を飲みつづけたところ、はぐきの腫れががすっかりなくなり元に戻りました。

ここ2日は、独断で夜のみ1錠を飲んでいます。


質問1.元に戻っている今の状態にもかかわらず、抜歯するべきでしょうか。

質問2.日本ではぐきから治療をしたことがなかったのですが、現在日本でもされているのでしょうか。

質問3.2が現在ある場合、その長所、短所はなんでしょか。

質問4.歯根先端の手術をもう一度した場合、今後インプラントを考えていますが、支障が出てくるでしょうか。

質問5.人間には、自然治癒の能力があり、歯は不可能ですが、歯根先端の炎症は自然に治る可能性はあるのでしょうか。

質問6.抜歯をせずこのままの状態で痛みだすまで何もしなかった場合、隣の歯および体に悪影響がでてくるでしょうか。

質問7.歯根先端の炎症とは、もともとどのようなものなのでしょうか。
怪我をしたときのような膿のようなものなのでしょうか。


たくさんの質問でもうしわけありません、日本語で相談するところもなく皆様のお返事をお待ちしています。
宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-09-22 23:29:15
めぐめぐ3302 さん
はじめまして。
海外なので、ご心配でしょう。


「その歯ぐきがふくれ赤くなっていた」

実際には拝見していませんので、どのような感じか
わかりかねますが、

レントゲンで手術前のあの小さかったうっすらした影が大きなかげになっていました。」

これは、当然起こります。
まだ、手術後2ヶ月程度なので、
普通、手術時には、顎の骨を大きく削りますので、
手術後は大きな影になってしまいます。

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質問1.元に戻っている今の状態にもかかわらず、抜歯するべきでしょうか。

症状が無ければ、今すぐに判断する必要はありません。
今は、それが、再発したのか、他に原因があるのか?
を診断することです。

また、膨れてくるかどうか、様子みて良いと思います。
(診てもらっても)

--------------


質問2.日本ではぐきから治療をしたことがなかったのですが、現在日本でもされているのでしょうか。

はい。
ただ、部位的には、外科治療が非常に難しい歯です。
ですが、
非外科的に治療することが普通はできるはずです。
おそらく、冠が悪くないので、
外科的な治療を選択されたのかもしれません。

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質問3.2が現在ある場合、その長所、短所はなんでしょか。

長所:冠を維持できる
短所:原因となっている根管にアクセスできない場合がある

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質問4.歯根先端の手術をもう一度した場合、今後インプラントを考えていますが、支障が出てくるでしょうか。


ありません。
ただ、手術の適応かどうかを正しく診断できるかどうかです。
原因が、どの根管か?をきちんと診断しないと
治りません。



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質問5.人間には、自然治癒の能力があり、歯は不可能ですが、歯根先端の炎症は自然に治る可能性はあるのでしょうか。


その通り、普通自然治癒能力は誰にでも働いています。
ですが、症状が出てくるということは
それよりも、細菌の力が大きいということです。
間違いなく治癒に向かいたいのであれば、
可及的に歯の根管中から細菌を減らすことです。


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質問6.抜歯をせずこのままの状態で痛みだすまで何もしなかった場合、隣の歯および体に悪影響がでてくるでしょうか。

まったく心配いりません。

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質問7.歯根先端の炎症とは、もともとどのようなものなのでしょうか。

歯の根管の中に細菌が増殖していくことを体が感じて、
体の免疫反応が起こり、細菌と免疫細胞が戦っている状態です。

レントゲンの黒い部分は主に慢性的な免疫細胞が集結している場所で、根の近くでは細菌と戦っています。
通常、免疫細胞の方が強いので、細菌がやられて、死にます。
それが、溜まってきます。
しかし、
根管治療がうまく出来ていない場合は、
歯の根管の中で、多くの細菌がどんどん増えてくるので、
いつまでも、この戦争が終わらず、だんだん死骸が増えてきて
根の先のレントゲンの黒い部分が大きくなってきます。

先に書きましたが、
手術直後は歯の周りの骨を削除していますので
レントゲンの黒い部分は大きく見えますが、
腫れがなければ、治っていく場合もあります。




タイトル 薬で症状が無くなりました。それでも抜歯は必要ですか?(ドイツ)
質問者 めぐめぐ3302さん
地域 非公開
年齢 55歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
抜歯:6番(第一大臼歯)
根管治療の治療法
歯根端切除術
抗生剤(抗生物質)・化膿止め
ドイツ
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
歯茎の婁孔(ろうこう・フィステル)
回答者




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