非定型歯痛、歯肉圧排、顎関節症について (アメリカ)

相談者: IZUMICHOさん (44歳:女性)
投稿日時:2008-09-25 08:29:42
4、5月に右上大臼歯(#6、#7)根幹治療すべきかの判断についてご相談にのっていただいたものです。


6,7番の仮クラウン印象をとる前に、見習いの歯科衛生士により、歯肉圧排がおこなわれましたが、2時間ほど、インストルメント(名前がわかりませんが、先のとがった長いピンセットのようなもの)で、約7020回 歯肉とをつきさされました。

その後、根幹治療を施しましたが、痛みはおさまらず、最終的には、非定型歯痛(Atypical Odontalgia)、非定型三叉神経痛(Atypical Trigeminal Neuralgia)と、ペインクリニックと神経科医師によって、診断されました。


この病気は米国では Suicide Disease (自殺病)というニックネームがつくくらい、ひどい痛みをともなうもので、抗痙攣剤や抗欝剤を処方されました。

薬で、痛みはかなり治まりましたが、副作用がひどく、目に障害をともなったり、脳障害をおこしはじめましたので、薬をとるのをやめました。

ですから、現在、右臼歯の痛みと同時に、連鎖的におこったSypathy Pain が、右下、左上下にも広まり、左右の手足、首などにも激痛があります。


クラウンの治療がはじまった日に、歯科医師が ゴムでできた、大きな長方形のものを口の左側にいれました。

それが、つっかい棒のような役目をして、私が口を大きくあけたまま(口をとじることができないよう)にするためです。


歯を削って、支台をつくるのに1時間、衛生士による圧排に2時間とトータル3時間、この ゴムでできたピースにより、口を大きく開けた状態のままでしたので、あごが非常につかれました。

その後、口をあけるとき、必ず、斜め左にひっぱられるようにしかあけられない、つまり、口をまっすぐ下にあけられなくなりました。

ペインクリニックの歯科医師によって、非定型歯痛だけでなく、顎関節症(TMJ)をも併発していることを知らされました。

MRI、CT SCAN などでも、三叉神経痛の原因とされるような、腫瘍や、血管の炎症はみつかりませんでした。



約2年前に、同じ歯医者に、下の部分入れ歯をつくってもらいましたが、最初つくってもらったのが、ひどくきつく、歯の装着不可能だったので、再度、つくりなおうしてもらいましたが、今度はひどくゆるく、舌で簡単にもちあげられるもので、しかし、

「慣れるまでに時間がかかるものなので、ためしてみなさい。」

といわれ、入れ歯がぶかぶかのままでつかっていました。 
(ちなみに右下の6番が抜歯されているものをおぎなうための、部分義歯でした。)

入れ歯がゆるいので、やはり、かむのが難しく、かむときには入れ歯をはずして、左側だけでかんだりしていました。



そこで、質問です。

1.あっていない 入れ歯を2年間つけていたことがTMJの原因だとかんがえられるでしょうか?


2.痛みのはじまった4月2日に3時間もの長時間、ゴムでできたつっかえ棒を左にいれられていましたが、おちょぼ口なもので、アメリカ人サイズのつっかえ棒は大きすぎて、左のあごがはずれる寸前まであけられたままになっていました。 

それが、急にTMJの痛みを感じ始めた原因かとも思われますが、先生たちはどうおもわれますか?


3.非定型歯痛の原因がたくさん考えられますが、私の場合は2時間の不適切な圧排が原因だと確信しています。

歯髄の神経ではなく、むしろ、Periodontal Ligament(歯根膜?)の中の神経や、歯肉の中の神経が 直接、突き刺されました。

それを、やられているときにかんじましたし、現在の痛みも主に突き刺された部分にあります。


こちらの歯科にいっても、圧排で三叉神経に障害をおこすことはあるわけがないという常識のもとに、圧排が原因ではないといわれてしまいます。

しかし、昨年の9月にハーバード大学の医学部、神経外科などの研究員により、手足の 末梢神経に 鍼をつきさすだけで、REFLEX SYMPATHETIC DYSTROPHY SYNDROME (RSDS) という、手足の神経障害が誘発されることが、動物実験で証明されております。

注射針や先のとがったもので、神経が傷つけられて、治療不可能な神経障害がおこりえるということです。


通常の圧排は、5−10分で、終えられるべきであり、マージンの下、0.5mm以内の 最低限の 歯肉に与えるトラウマに限られていますから、三叉神経障害を起こす可能性は ゼロに近いとお考えだとおもいます。


しかし、私のように、不適切は圧排で、歯肉も歯根膜も歯もあたり次第に、ぶすぶす 2時間もの長時間突き刺された場合、7020回も、あの太い インストルメントで つかれると、 注射針どころではない神経のダメージがあるべきだと、常識的に考えられ、三叉神経障害をおこした直接の原因だと結論されるべきだと信じます。


歯科医の立場で、たとえば、脳腫瘍や血管炎症や、あるいは、ウイルス性疾患のある患者たちが、歯科治療後に非定型歯痛、あるいは三叉神経痛を起こした場合、責任をとれないというのは、わたしにはわかります。

しかし、私の場合は、3時間にわたり口をあけっぱなしにされたことと、2時間にわたる 不適切な圧排以外には、この痛みを生じさせた理由がみつからないのです。



そこで、質問は、もし、先生が EXPERT OPINION (専門家としての意見)をきかれたら、私の非定型歯痛(術後、神経が自然治癒できない状態)の直接の原因は 何であろうと お答えになりますか?

つまり、不適切な圧排が神経障害を起こす可能性があるとおこたえになるか、ないとおこたえになるか、わかりませんとおこたえになるか???



4.圧排につかわれる CORD (錦糸?)が、除かれなかったか、あるいは、糸の小さな FIBER が、外れて、ポケットの中に入りこみ、そのままになってしまい、歯肉の中にうまったままになったとして、普通のレントゲンで、そのFIBERが、検知できますか?

お尋ねする理由は、この歯科衛生士が 糸をはずすのをかんじなかったし、みなかったからです。

かつ、痛みが、まるで、まだ糸が歯肉に深くはさまっているかんじなので、糸がのこっていないかどうか、確認する方法がないか?とおもいまして。。。


異常4つの質問にお答えいただければ感謝のことばもありません。


ちなみに、典型的な三叉神経痛は、上にもうしあげましたように、歯科手術によって、誘発されることはあっても、歯科手術が原因でおこることはありません。 

つまり、患者の血管や、腫瘍や、VIRUS障害が原因です。


私の場合は典型的なものではなく、詳細にもうしますと、Post Traumatic Trigeminal Neuropathy (トラウマ後の三叉神経障害)でして、事故で顔に怪我をしたり、脳手術や、歯科手術中に、医者が知らずに神経を直接、傷つけてしまった場合におこるものです。 

痛みは、常にあり、普通の三叉神経痛のように、痛みが15分以内でとまってしまうものではありません。 

現在のところ、治癒不可能な病気とされています。
手術は、無効です。

非定型歯痛は非定型三叉神経痛の歯にかぎられたものとかんがえられております。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-09-25 22:09:41
いろいろと大変そうで、お察しします。

ここは治すにはどうしたらいいのか?
のだいたいの方向性を示したり、
一般的なアドバイスをするのには良いと思いますが、

そこまで複雑化した状況を、
患者さんからのインフォメーションのみで、
アーでもない、コーでもないと、
無責任に言えないことを
ご理解ください、よろしくお願致します。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: IZUMICHOさん
返信日時:2008-09-30 02:43:26
佐藤先生、おいそがしいところ コメントありがとうございました。

ここまで複雑化してしまったので、やはり 専門家の立場であるからこそ、軽率な忠告はできないということは 承知いたしました。


たとえば、合排(CORD PACKING) に2時間もかける歯科医師歯科助手は日本には 存在しないでしょうし。。。

これは、海外(得にアメリカ)に在住している日本人への忠告ですが、奥歯(特に上)あるいは奥歯に近いの治療は、できる限り、日本に帰国して、評判のよい歯科医師にやってもらったほうがいいです。 

合排(Cord Packing)は できるだけ、さけてもらい、もし必要ならば、最低の時間でやってもらうようにたのんだほうがよいです。  


日本では考えられないでしょうが、米国では2−5本の歯の治療を一度にやってしまうことがおおいのです。 
歯医者にとっても患者にとっても、何回も来院しなくてもいいから 都合がよいとおもわれています。

しかし、数本の歯を一度に削られたり、抜かれたり、神経を抜かれたりというのは、三叉神経への負担がおおきく、最悪の場合、神経の外傷が一生なおらないということになってしまいます。

一回の治療は、歯一本だけというふうにしてもらったほうが、神経の負担がへるし、その神経がなおってから、次の歯をやってもらうというふうに、分けたほうがいいとおもいます。


クラウンを装着する(Crown Restoration)は米国では、歯医者にとって、金儲けの効率がよいので、不必要なばあいでも、日本でやってもらった、金属のつめものでもあるものなら、歯医者は、ぜひ 白いポーセリンのクラウンにしたほうがよいとすすめられますが、必要でなければやらないほうがいいです。
(得に臼歯は。。。)



自分の質問にこたえてしまってもうしわけないのですが、米国のアイビーリーグの神経外科の教授に質問したところ、注射針(局所麻酔のため)により、三叉神経痛(TRIGEMINAL NEURALGIA)が、おこりえるということは、WELL-PUBLISHED (日本語にうまくやくせません)されているそうです。

局所麻酔の注射で神経をつつむミエリンがはがれてしまったりするのではないか?とおもわれています。

その上、High Speed のドリルで歯を削られると、それも、神経の外傷を悪化させますから、神経は、自己回復の限界をこえてしまうことがあります。

ですから、歯科医師に、根幹治療(Root Canal Treatment)が必要ないと最初いわれていた場合も、CROWN装着後の痛みが消えないときは、Irreversible Pulpitis (歯髄にある神経の炎症が自己回復不可能)と判断されて、神経を取らなければならなくなる場合があるわけです。


ちなみに、X-腺にはまったく影もなく、Bacteriaの感染や、Necrosisが証明できないうちに、歯科医師が神経を抜いてしまう理由は、Necrosisが レントゲン に症状としてでてくるまでに、最低3ヶ月かかるといわれているからです。 

患者さんは3ヶ月も痛みを我慢できないであろうということと、ばい菌に犯されている場合はなるべく早く神経をとって、歯髄を消毒してやらないといけないからです。

ここまでは、歯医者に責任はないと考えられています。 
その理由は、どんなに名医であっても、歯科治療というものは、外科手術ですし、手術中におこる 避けられない外傷は、患者の自己治癒力にたよるしかないわけです。 

かつ、歯髄炎非定型歯痛の症状がにているので、ただしい診断がむずかしい。


ですから、Crown 装着後、痛みがとまらず、根幹治療をしてしまうことになっても、もし歯医者が誤診をしていても、それは、患者の運が悪かったということになります。 

歯医者は神様ではありませんから。。。これは納得しなければなりません。


しかしながら、米国の歯医者や医者は三叉神経痛や非定型歯痛やその他のNeuropathy(神経がダメージを受けて自己治癒できなくなる症状)に関する知識が ZEROに近く、タイムリーに三叉神経痛や非定型歯痛の専門家に、REFERすることをせず、不必要な根幹治療を何回もくりかえしたあげく、抜歯をするはめになり、患者の歯と歯の神経は完全に破壊され、三叉神経は左右上下にひろがっておりますから、神経障害が顔全体にひろがり、首、手足にまで最終的にはひろがります。

おそらく、これは、米国だけではなく、世界中のトレンドかともおもわれます。


三叉神経痛を一時的に鎮める 抗けいれん剤や、抗欝剤は、それ自体の副作用が強い場合も多く、三叉神経の手術は、得に、神経が直接外傷を負っている場合は、破壊的、かつ無意味である場合が多い。


解決はありませんが、もし、米国での歯科治療があまりにもてこずっている場合、早いうちに、神経内科あるいは神経外科(Neurologist、Neurosurgen)にあったほうがいいです。

Pain Clinic (Orofacial Specialist)では、非定型歯痛(Atypical Odontalgia)の専門家がすくなく、TMJ(顎関節症)とまちがえられて、よけいにおかしくなることがあります。

しかし、TMJの痛みを抑える薬は三叉神経痛のためのお薬とおなじですし、TMJと三叉神経痛が両方ある場合がありますから、Pain CLINICでもみてもらったほうがよいとおもいます。


歯医者、医者、神経科医師、耳鼻科、眼科、精神科、心理学者など私も10以上の専門化をわたりあるき、鍼灸や指圧などの東洋医学の専門化もあたり次第にためしていますが、最初の2ヶ月でやく日本円で160万円があっというまになくなりました。


4ヶ月以上すぎれば、痛みにかなりなれてきます。
私にとって、役に立った本:
Striking Back (Weigel and Casey)
Taking Control of TMJ (Robert Uppgaard)
Insights (Zakrzewska)
Amazon.com でうっています。

自殺をお考えになる方も多いとおもわれますが、たくさんの方がこのひどい病気に立ち向かい勇敢に生きておられます。
あなたもかならず、道をひらくことができるとおもいます。一緒にがんばりましょう。



タイトル 非定型歯痛、歯肉圧排、顎関節症について (アメリカ)
質問者 IZUMICHOさん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 原因不明の歯の痛み
クラウン(差し歯・被せ)その他
顎関節症
歯医者への不満・グチ
その他(その他)
アメリカ(米国)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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