歯科医院における治療器具の消毒方法について
相談者:
toothさん (41歳:女性)
投稿日時:2008-11-01 14:03:35
お世話になります。
歯科医院内で使用する治療器具(ミラーやタービン等々)の消毒方法についてご質問させてください。
今まで直接お聞きしてみたところ、例えば全てオートクレーブ滅菌であったり、オイル消毒でダービンは血液が付着した場合は滅菌、等々医院により異なっていました。
また、治療台に滅菌パック(その場で開封して使用)になった形で持ってこられる場合やトレイ上に並べてあったり、器具を置く場所へのペーパーシートの交換も無さそうでタービン等もつけたまま(滅菌後、診察前に装着済みだったのかもしれませんが)であったりと医院によりまちまちで、見た目では患者側からはよく分からないことがあります。
一般的に(というのも抽象的ですが)、院内感染(例えば肝炎やHIVなど)を防ぐという観点からどの程度までの滅菌(消毒?)が必要なのでしょうか。
また、先生方がご自分で治療を受けられる場合これくらいなら安心、や医院へ行った際確認する目安など何かありましたら教えていただけますか。
大袈裟かもしれませんが、歯科治療も一般の外科手術と同様に出血を伴いますし、治療器具も勿論自分専用ではありませんので一度お聞きしてみたく投稿させていただきました。
いろいろと拘るのであれば完全自費診療なのかもしれませんが、現状は長期的予後や審美的な部分でブリッジやクラウン等では自費診療で、それ以外の初期のむし歯治療やPMTC等は保険内でと考えております。
ご質問の件、言葉足らずかもしれませんがどうぞ宜しくお願いいたします。
歯科医院内で使用する治療器具(ミラーやタービン等々)の消毒方法についてご質問させてください。
今まで直接お聞きしてみたところ、例えば全てオートクレーブ滅菌であったり、オイル消毒でダービンは血液が付着した場合は滅菌、等々医院により異なっていました。
また、治療台に滅菌パック(その場で開封して使用)になった形で持ってこられる場合やトレイ上に並べてあったり、器具を置く場所へのペーパーシートの交換も無さそうでタービン等もつけたまま(滅菌後、診察前に装着済みだったのかもしれませんが)であったりと医院によりまちまちで、見た目では患者側からはよく分からないことがあります。
一般的に(というのも抽象的ですが)、院内感染(例えば肝炎やHIVなど)を防ぐという観点からどの程度までの滅菌(消毒?)が必要なのでしょうか。
また、先生方がご自分で治療を受けられる場合これくらいなら安心、や医院へ行った際確認する目安など何かありましたら教えていただけますか。
大袈裟かもしれませんが、歯科治療も一般の外科手術と同様に出血を伴いますし、治療器具も勿論自分専用ではありませんので一度お聞きしてみたく投稿させていただきました。
いろいろと拘るのであれば完全自費診療なのかもしれませんが、現状は長期的予後や審美的な部分でブリッジやクラウン等では自費診療で、それ以外の初期のむし歯治療やPMTC等は保険内でと考えております。
ご質問の件、言葉足らずかもしれませんがどうぞ宜しくお願いいたします。
回答1
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-11-01 23:44:23
>先生方がご自分で治療を受けられる場合これくらいなら安心、や医院へ行った際確認する目安など何かありましたら教えていただけますか。
肝炎やHIVなどが重要かと思いますので、それに対してであれば、体内に入る器具(使う時に血が出る可能性のある器具≒とんがっている器具)がすべて滅菌(あるいは使い捨て)されていれば問題ないと思います。
そこまでいかなくても、十分(超音波洗浄器等で)洗浄されていれば、実際には感染は成立しないと考えられます。
タービンはアルコール消毒でも、おそらく大丈夫だと思います。
具体的には、注射針や注射液はさすがにどこでも使い捨てでしょうし、外科用の器具は滅菌が簡単なので、行わない医院は存在しないと思います。
問題がある可能性があるとすれば、リーマー(根の治療の時に使ういろいろな色がついた針みたいなもの)と、(根管治療に使う)薬ビンあたりでしょうかね。
それが常時トレイ上に置いてあるとなるとちょっとよろしくないかもしれません。
以下も参考にしてみてください。
〔歯科における感染対策について、今の先生は手袋をしてくれません〕
〔歯科医院の歯を削る機械で、感染症をもらう危険性はありますか?〕
〔日本の歯科医院での衛生面について問題は無いのか?(アメリカ)〕
肝炎やHIVなどが重要かと思いますので、それに対してであれば、体内に入る器具(使う時に血が出る可能性のある器具≒とんがっている器具)がすべて滅菌(あるいは使い捨て)されていれば問題ないと思います。
そこまでいかなくても、十分(超音波洗浄器等で)洗浄されていれば、実際には感染は成立しないと考えられます。
タービンはアルコール消毒でも、おそらく大丈夫だと思います。
具体的には、注射針や注射液はさすがにどこでも使い捨てでしょうし、外科用の器具は滅菌が簡単なので、行わない医院は存在しないと思います。
問題がある可能性があるとすれば、リーマー(根の治療の時に使ういろいろな色がついた針みたいなもの)と、(根管治療に使う)薬ビンあたりでしょうかね。
それが常時トレイ上に置いてあるとなるとちょっとよろしくないかもしれません。
以下も参考にしてみてください。
〔歯科における感染対策について、今の先生は手袋をしてくれません〕
〔歯科医院の歯を削る機械で、感染症をもらう危険性はありますか?〕
〔日本の歯科医院での衛生面について問題は無いのか?(アメリカ)〕
回答2
相談者からの返信
相談者:
toothさん
返信日時:2008-11-02 10:09:50
森川先生、山田先生
お忙しいところご回答どうも有り難うございます。
>森川先生
リンクを有難うございます。
探しきれておりませんでした。
>リーマー(根の治療の時に使ういろいろな色がついた針みたいなもの)と、(根管治療に使う)薬ビンあたりでしょうかね。
>それが常時トレイ上に置いてあるとなるとちょっとよろしくないかもしれません
リーマーは滅菌で、薬ビン(何色か色の分かれた小瓶ですね?)は都度使い捨てするのが望ましいのでしょうか。
それとも使い方(だとすればどの様な使い方でしょうか?)の問題で、使用後は薬ビンは所定の位置に戻す、という意味でしょうか。
>タービンはアルコール消毒でも、おそらく大丈夫だと思います。
以前、医院へ出向いた際に先生から、
「タービンの中へも血液が入り込むので、その後滅菌せずに使用すると逆流する(恐れがある)ので注意が必要」
というような事を聞いたことがあるのですが、
先程のリンク先を拝読しますと、
〔歯科医院の歯を削る機械で、感染症をもらう危険性はありますか?〕
>切削器具本体の場合は、皮下に直接挿入することはありませんし、仮に血液が逆流して本体内部にわずかに入っていたとしても、使用する際に噴霧する水でかなり薄まってしまうため、感染が成立する可能性はきわめて低いと思います。
>ただ、予期せぬ事態が起こらないとも限りませんので、口の中に挿入して血液が付着する可能性のあるものはすべて滅菌することが望ましいと思います。
滅菌する方が望ましいということなのですね。
>山田先生
>自分の家族を治療できる水準をいつも目指しております
先生のご家族や先生ご自身が治療できる水準ですと安心かな、と思います。
加えて先生方へもう少しお聞きしたいのですが。
治療台に敷いてあるペーパーを患者ごとに交換しなくても(=治療器具を都度滅菌消毒していても、前の患者が使用した器具を置いていたそのままのぺーパー上に、次の患者に使用する器具を直に置いた場合)院内感染については問題ないのでしょうか。
また、治療器具がパックになっておらず、診察台に上がった時にはそれぞれテーブルの上にそのまま並べてあり、切削器具も既に装着済みだった場合、患者側からは目視では滅菌状態を確認出来ません。
例えば同時に複数の患者を診察する医院と一人毎の医院とではその管理方法に変わりがあるのかよく分かりませんが(若しくは先生の方針次第でしょうか)、
治療器具(タービン等の切削器具も含めて)を使用後滅菌パックにして診察時に持ってくる場合とパックにしていない場合(上記のように診察台に上がった時には、既に治療器具は治療台の上に並べてありタービンなど切削器具も装着済み)、
それを使用して治療する過程での院内感染防止という意味合いから、管理状態としてはやはりパック済のほうが望ましいのでしょうか。
それとも滅菌後であれば必ずしもパックに拘る必要は無いのでしょうか。
また、両者(パック有り・無し)で滅菌後の管理状態に変わりはあるものなのでしょうか。
こちらが歯科について素人ですので、どこまで突っ込んでお聞きしていいものか迷う時があります。
が、やはり気になる部分の一つなものですから。
医院へ出向いた際、先生へ衛生管理(治療器具の滅菌)に関してご質問(ご確認)する際、どのようにお聞きしたらいいのかもアドバイス頂けたら有り難いです。
再びどうぞ宜しくお願いいたします。
お忙しいところご回答どうも有り難うございます。
>森川先生
リンクを有難うございます。
探しきれておりませんでした。
>リーマー(根の治療の時に使ういろいろな色がついた針みたいなもの)と、(根管治療に使う)薬ビンあたりでしょうかね。
>それが常時トレイ上に置いてあるとなるとちょっとよろしくないかもしれません
リーマーは滅菌で、薬ビン(何色か色の分かれた小瓶ですね?)は都度使い捨てするのが望ましいのでしょうか。
それとも使い方(だとすればどの様な使い方でしょうか?)の問題で、使用後は薬ビンは所定の位置に戻す、という意味でしょうか。
>タービンはアルコール消毒でも、おそらく大丈夫だと思います。
以前、医院へ出向いた際に先生から、
「タービンの中へも血液が入り込むので、その後滅菌せずに使用すると逆流する(恐れがある)ので注意が必要」
というような事を聞いたことがあるのですが、
先程のリンク先を拝読しますと、
〔歯科医院の歯を削る機械で、感染症をもらう危険性はありますか?〕
>切削器具本体の場合は、皮下に直接挿入することはありませんし、仮に血液が逆流して本体内部にわずかに入っていたとしても、使用する際に噴霧する水でかなり薄まってしまうため、感染が成立する可能性はきわめて低いと思います。
>ただ、予期せぬ事態が起こらないとも限りませんので、口の中に挿入して血液が付着する可能性のあるものはすべて滅菌することが望ましいと思います。
滅菌する方が望ましいということなのですね。
>山田先生
>自分の家族を治療できる水準をいつも目指しております
先生のご家族や先生ご自身が治療できる水準ですと安心かな、と思います。
加えて先生方へもう少しお聞きしたいのですが。
治療台に敷いてあるペーパーを患者ごとに交換しなくても(=治療器具を都度滅菌消毒していても、前の患者が使用した器具を置いていたそのままのぺーパー上に、次の患者に使用する器具を直に置いた場合)院内感染については問題ないのでしょうか。
また、治療器具がパックになっておらず、診察台に上がった時にはそれぞれテーブルの上にそのまま並べてあり、切削器具も既に装着済みだった場合、患者側からは目視では滅菌状態を確認出来ません。
例えば同時に複数の患者を診察する医院と一人毎の医院とではその管理方法に変わりがあるのかよく分かりませんが(若しくは先生の方針次第でしょうか)、
治療器具(タービン等の切削器具も含めて)を使用後滅菌パックにして診察時に持ってくる場合とパックにしていない場合(上記のように診察台に上がった時には、既に治療器具は治療台の上に並べてありタービンなど切削器具も装着済み)、
それを使用して治療する過程での院内感染防止という意味合いから、管理状態としてはやはりパック済のほうが望ましいのでしょうか。
それとも滅菌後であれば必ずしもパックに拘る必要は無いのでしょうか。
また、両者(パック有り・無し)で滅菌後の管理状態に変わりはあるものなのでしょうか。
こちらが歯科について素人ですので、どこまで突っ込んでお聞きしていいものか迷う時があります。
が、やはり気になる部分の一つなものですから。
医院へ出向いた際、先生へ衛生管理(治療器具の滅菌)に関してご質問(ご確認)する際、どのようにお聞きしたらいいのかもアドバイス頂けたら有り難いです。
再びどうぞ宜しくお願いいたします。
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-11-02 20:28:53
>それとも使い方(だとすればどの様な使い方でしょうか?)の問題で、使用後は薬ビンは所定の位置に戻す、という意味でしょうか。
口の中に使用した器具(たとえばピンセット)をビンの中に入れてはいけないという意味です。
もしそのピンセットが汚染されていると、そのビンの中の液がアウトになりますので。
今は、押すと液が一定量出るようなビンのセットもありますので、そういったものであれば問題ないと思います。
原則は、トレーとは離れた場所に保管してある薬ビンから、何も入れていない容器もしくはトレー上に、(口の中に入れるものとは別のそれ専用の器具で)液を適量移し変えて使用する、ということになるかと思います。
>治療台に敷いてあるペーパーを患者ごとに交換しなくても(=治療器具を都度滅菌消毒していても、前の患者が使用した器具を置いていたそのままのぺーパー上に次の患者に使用する器具を直に置いた場合)院内感染については問題ないのでしょうか。
普通、金属のトレーの上に器具は置きませんか?
トレー上のペーパータオルは患者ごとに交換したほうがもちろんベターですが、直に器具を置かないのであれば、感染予防といった観点からはまず、問題とはならないと思います。
>それとも滅菌後であれば必ずしもパックに拘る必要は無いのでしょうか。
>また、両者(パック有り・無し)で滅菌後の管理状態に変わりはあるものなのでしょうか。
たとえば、レジン充填のレジンや接着剤、クラウンや義歯、紙コップやエプロン等は通常すべて未滅菌です。
一度滅菌したものであれば、(少なくとも一般的な歯科治療で使用するのであれば)パックしなくてもよいと考えます。
たとえば、リーマーなどは、1本ずつパックすると非常に煩雑ですし、複数本まとめてパックすると開けるときに怪我をする危険性が高くなってしまうため、パックしないのが一般的だと思います。
(安全管理上、自分が怪我をしないという点も非常に重要ですので)
口の中に使用した器具(たとえばピンセット)をビンの中に入れてはいけないという意味です。
もしそのピンセットが汚染されていると、そのビンの中の液がアウトになりますので。
今は、押すと液が一定量出るようなビンのセットもありますので、そういったものであれば問題ないと思います。
原則は、トレーとは離れた場所に保管してある薬ビンから、何も入れていない容器もしくはトレー上に、(口の中に入れるものとは別のそれ専用の器具で)液を適量移し変えて使用する、ということになるかと思います。
>治療台に敷いてあるペーパーを患者ごとに交換しなくても(=治療器具を都度滅菌消毒していても、前の患者が使用した器具を置いていたそのままのぺーパー上に次の患者に使用する器具を直に置いた場合)院内感染については問題ないのでしょうか。
普通、金属のトレーの上に器具は置きませんか?
トレー上のペーパータオルは患者ごとに交換したほうがもちろんベターですが、直に器具を置かないのであれば、感染予防といった観点からはまず、問題とはならないと思います。
>それとも滅菌後であれば必ずしもパックに拘る必要は無いのでしょうか。
>また、両者(パック有り・無し)で滅菌後の管理状態に変わりはあるものなのでしょうか。
たとえば、レジン充填のレジンや接着剤、クラウンや義歯、紙コップやエプロン等は通常すべて未滅菌です。
一度滅菌したものであれば、(少なくとも一般的な歯科治療で使用するのであれば)パックしなくてもよいと考えます。
たとえば、リーマーなどは、1本ずつパックすると非常に煩雑ですし、複数本まとめてパックすると開けるときに怪我をする危険性が高くなってしまうため、パックしないのが一般的だと思います。
(安全管理上、自分が怪我をしないという点も非常に重要ですので)
相談者からの返信
相談者:
toothさん
返信日時:2008-11-03 14:11:48
>森川先生
再度詳細なご回答(ご説明)を大変有り難うございます。
>普通、金属のトレーの上に器具は置きませんか?
>トレー上のペーパータオルは患者ごとに交換したほうがもちろんベターですが、直に器具を置かないのであれば、感染予防といった観点からはまず、問題とはならないと思います。
それが、どちらもトレーを使用していない場合↓
A:ペーパータオルを患者毎に交換している場合であれば大丈夫でしょうか(治療器具は滅菌パック済)。
B:(滅菌パック未使用)。
ペーパータオルに直に治療器具(ミラーや一般歯科治療をする際に使用する先の尖った器具一式とミラー)が並べてあり、ペーパータオルも交換していないように見受けられました(この点に関しては未確認です)。
何故ならペーパータオルの上に幾つかの入れ物(薬ビンだったかどうかは記憶が怪しいです)や他にも何かが並べて置いてあったので、私見ですが、患者毎にそれをわざわざどかしてペ−パーを交換し再度置き直すことはしない様な気がしたからです。
もしもトレーも使用せず、ペーパータオルも患者毎に交換していない場合は通院は避けた方が無難でしょうか。
>一度滅菌したものであれば、(少なくとも一般的な歯科治療で使用するのであれば)パックしなくてもよいと考えます。
昨日の私の質問でパックの中の器具の詳細を省いてしまっていましたが、治療の際に毎回出てくる器具(先の尖った器具一式とミラーを含めた数本とタービンなどの切削器具類)の場合は、滅菌後であればパックしなくても良いということですね。
細かいことですが、治療台に上がった時にタービンなどの切削器具類が装着済みだった場合、その切削器具類の中で前の患者が使用しなかったものがあり、もしもそれだけ取り外さずに次の患者に使用した場合、衛生管理に問題は無いのでしょうか。
(個人的には使用せずとも全て外して滅菌するものかと考えているのですが)
滅菌パック済み、又は元々切削器具類を治療台に装着していない状態であれば、患者側から見える形で分かり易いと思うのですが、パックを使用しないで、尚且つ診察室へ入室した際既に切削器具類が装着済みだった場合、その辺りが少々不安に感じることがあるものですから。
それともう一つ、治療器具の滅菌方法についてご質問させてください。
滅菌方法についてはガスであったりオートクレーブなどいくつかの方法があるかと思いますが、院内感染(肝炎やHIVなど)予防の観点からは、どの方法が望ましいのでしょうか。
オートクレーブでしょうか。
教えていただいた薬ビンの使用方法やペーパータオル交換の有無等々を歯科医院へ行った際、お聞きしていいものか迷います。
先生方からしたら患者よりそのような詳細な質問があったとして、何故そこまで聞いてくるのかと感じたり、もっと言えば気を悪くしたりはなさらないのでしょうか。
個人的に気になることではあるのですが、実際なかなか聞きにくい雰囲気に感じるものですから。
何度もご質問恐縮です。
どうぞ宜しくお願いいたします。
再度詳細なご回答(ご説明)を大変有り難うございます。
>普通、金属のトレーの上に器具は置きませんか?
>トレー上のペーパータオルは患者ごとに交換したほうがもちろんベターですが、直に器具を置かないのであれば、感染予防といった観点からはまず、問題とはならないと思います。
それが、どちらもトレーを使用していない場合↓
A:ペーパータオルを患者毎に交換している場合であれば大丈夫でしょうか(治療器具は滅菌パック済)。
B:(滅菌パック未使用)。
ペーパータオルに直に治療器具(ミラーや一般歯科治療をする際に使用する先の尖った器具一式とミラー)が並べてあり、ペーパータオルも交換していないように見受けられました(この点に関しては未確認です)。
何故ならペーパータオルの上に幾つかの入れ物(薬ビンだったかどうかは記憶が怪しいです)や他にも何かが並べて置いてあったので、私見ですが、患者毎にそれをわざわざどかしてペ−パーを交換し再度置き直すことはしない様な気がしたからです。
もしもトレーも使用せず、ペーパータオルも患者毎に交換していない場合は通院は避けた方が無難でしょうか。
>一度滅菌したものであれば、(少なくとも一般的な歯科治療で使用するのであれば)パックしなくてもよいと考えます。
昨日の私の質問でパックの中の器具の詳細を省いてしまっていましたが、治療の際に毎回出てくる器具(先の尖った器具一式とミラーを含めた数本とタービンなどの切削器具類)の場合は、滅菌後であればパックしなくても良いということですね。
細かいことですが、治療台に上がった時にタービンなどの切削器具類が装着済みだった場合、その切削器具類の中で前の患者が使用しなかったものがあり、もしもそれだけ取り外さずに次の患者に使用した場合、衛生管理に問題は無いのでしょうか。
(個人的には使用せずとも全て外して滅菌するものかと考えているのですが)
滅菌パック済み、又は元々切削器具類を治療台に装着していない状態であれば、患者側から見える形で分かり易いと思うのですが、パックを使用しないで、尚且つ診察室へ入室した際既に切削器具類が装着済みだった場合、その辺りが少々不安に感じることがあるものですから。
それともう一つ、治療器具の滅菌方法についてご質問させてください。
滅菌方法についてはガスであったりオートクレーブなどいくつかの方法があるかと思いますが、院内感染(肝炎やHIVなど)予防の観点からは、どの方法が望ましいのでしょうか。
オートクレーブでしょうか。
教えていただいた薬ビンの使用方法やペーパータオル交換の有無等々を歯科医院へ行った際、お聞きしていいものか迷います。
先生方からしたら患者よりそのような詳細な質問があったとして、何故そこまで聞いてくるのかと感じたり、もっと言えば気を悪くしたりはなさらないのでしょうか。
個人的に気になることではあるのですが、実際なかなか聞きにくい雰囲気に感じるものですから。
何度もご質問恐縮です。
どうぞ宜しくお願いいたします。
回答4
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-11-03 22:54:40
>もしもトレーも使用せず、ペーパータオルも患者毎に交換していない場合は通院は避けた方が無難でしょうか。
まさかそんなことはないと思いますよ。
>細かいことですが、治療台に上がった時にタービンなどの切削器具類が装着済みだった場合、その切削器具類の中で前の患者が使用しなかったものがあり、もしもそれだけ取り外さずに次の患者に使用した場合、衛生管理に問題は無いのでしょうか。
基本的には問題はないと思います。
ただ、普通に行っていれば問題はなくとも、人為的なミスは100%防ぐことは不可能ですから、ミスが起こりにくいような方法を取ることは大切だと考えられます。
ですので、使ったものと使わないものを勘違いする可能性が少なからずありますので、全部交換(もしくは使うものだけつけるように)したほうがベターです。
>滅菌方法についてはガスであったりオートクレーブなどいくつかの方法があるかと思いますが、院内感染(肝炎やHIVなど)予防の観点からはどの方法が望ましいのでしょうか。
>オートクレーブでしょうか。
オートクレーブが最も確実で、ランニングコストも安いため一般的ですが、熱に弱い器具には使用できませんので他の方法で行うことになります。
単純な構造の器具であればどの滅菌方法でも特に問題はないと思います。
>先生方からしたら患者よりそのような詳細な質問があったとして、何故そこまで聞いてくるのかと感じたり、もっと言えば気を悪くしたりはなさらないのでしょうか。
肝炎やHIVなどの感染予防の観点から問題となる歯科医院は、おそらくほとんどないと思いますが、まったく安心とまでは言い切れません。
こういった重大な疾患の院内感染は命にかかわることですから、「数千円の診療費に納得がいかない」などといったこととは次元が違います。
すなわち、質問していいとかいけないとかいった問題ではありません。
自分の命が惜しいのなら、迷わず聞くべきです。
(おそらくtoothさんの取り越し苦労だとは思いますが)
まさかそんなことはないと思いますよ。
>細かいことですが、治療台に上がった時にタービンなどの切削器具類が装着済みだった場合、その切削器具類の中で前の患者が使用しなかったものがあり、もしもそれだけ取り外さずに次の患者に使用した場合、衛生管理に問題は無いのでしょうか。
基本的には問題はないと思います。
ただ、普通に行っていれば問題はなくとも、人為的なミスは100%防ぐことは不可能ですから、ミスが起こりにくいような方法を取ることは大切だと考えられます。
ですので、使ったものと使わないものを勘違いする可能性が少なからずありますので、全部交換(もしくは使うものだけつけるように)したほうがベターです。
>滅菌方法についてはガスであったりオートクレーブなどいくつかの方法があるかと思いますが、院内感染(肝炎やHIVなど)予防の観点からはどの方法が望ましいのでしょうか。
>オートクレーブでしょうか。
オートクレーブが最も確実で、ランニングコストも安いため一般的ですが、熱に弱い器具には使用できませんので他の方法で行うことになります。
単純な構造の器具であればどの滅菌方法でも特に問題はないと思います。
>先生方からしたら患者よりそのような詳細な質問があったとして、何故そこまで聞いてくるのかと感じたり、もっと言えば気を悪くしたりはなさらないのでしょうか。
肝炎やHIVなどの感染予防の観点から問題となる歯科医院は、おそらくほとんどないと思いますが、まったく安心とまでは言い切れません。
こういった重大な疾患の院内感染は命にかかわることですから、「数千円の診療費に納得がいかない」などといったこととは次元が違います。
すなわち、質問していいとかいけないとかいった問題ではありません。
自分の命が惜しいのなら、迷わず聞くべきです。
(おそらくtoothさんの取り越し苦労だとは思いますが)
相談者からの返信
相談者:
toothさん
返信日時:2008-11-04 21:20:17
>森川先生
お忙しい中度重なるご質問に都度ご回答いただき本当に有り難うございました。
勉強になりました。
>肝炎やHIVなどの感染予防の観点から問題となる歯科医院は、おそらくほとんどないと思いますが、まったく安心とまでは言い切れません。
>こういった重大な疾患の院内感染は命にかかわることですから、「数千円の診療費に納得がいかない」などといったこととは次元が違います。
>すなわち、質問していいとかいけないとかいった問題ではありません。自分の命が惜しいのなら、迷わず聞くべきです。
(おそらくtoothさんの取り越し苦労だとは思いますが)
そうですね。
森川先生のような信念をお持ちの先生ばかりだといいのですが。
掲示板を利用させていただきどうも有り難うございました。
お忙しい中度重なるご質問に都度ご回答いただき本当に有り難うございました。
勉強になりました。
>肝炎やHIVなどの感染予防の観点から問題となる歯科医院は、おそらくほとんどないと思いますが、まったく安心とまでは言い切れません。
>こういった重大な疾患の院内感染は命にかかわることですから、「数千円の診療費に納得がいかない」などといったこととは次元が違います。
>すなわち、質問していいとかいけないとかいった問題ではありません。自分の命が惜しいのなら、迷わず聞くべきです。
(おそらくtoothさんの取り越し苦労だとは思いますが)
そうですね。
森川先生のような信念をお持ちの先生ばかりだといいのですが。
掲示板を利用させていただきどうも有り難うございました。
タイトル | 歯科医院における治療器具の消毒方法について |
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質問者 | toothさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 41歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
材料・機材関連 その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。