親知らず抜歯後の麻痺。星状神経節ブロック注射とバセドウ病について
相談者:
maaさん (30歳:女性)
投稿日時:2008-11-16 14:33:50
先日、大学病院での親知らず抜歯時麻痺が出てしまい、相談させていただいたものです。
参考:前回のご相談
〔左下親知らず抜歯後、しこり・顎唇の痺れ。唇の神経損傷について〕
抜歯から9日経ち、昨日抜糸をして知覚障害検査をしました。
やはり左下顎、左下唇に痺れ痛みがあります。
現在、メチコバール、アデホス、プレドニン、フロモックスを服用してます。
結果、大学病院内の麻酔科を紹介してもらい、星状神経節ブロック注射の説明を聞いてまいりました。
ただ、今回の親知らず抜歯でまさかの麻痺が出て少しナイーブになって、ブロック注射に対しても恐怖心が出てしまい、昨日の段階では治療を決めることができませんでした。
で、お伺いしたいのですが、私の場合、バセドウ病を7年程患っておりチウラジールを毎日12錠服用しております。
甲状腺は首にあるためブロック注射がちゃんと入るのかと、ふと不安になったのですが、どうでしょうか。
また、右下の親知らずも残ってる為抜歯した方がいいとのこと。
でもこちらも神経が近いんです。
結局、神経が近くて難しい抜歯をする時って、どのように注意して抜いて貰うのがいいんでしょうか。
もし、親知らずの抜歯で麻痺が出た患者さんがいたら、反対側の親知らずを抜く時どのように抜歯されますか?
今回の抜歯、散々前の診察で難しいといってた割に上半部の1/5程度を1か所割って、残りを一気に抜歯しました。
他に気をつけた方がいい場合がありましたら、先生にお願いしていきたいと思っております。
よろしくお願いします。
参考:前回のご相談
〔左下親知らず抜歯後、しこり・顎唇の痺れ。唇の神経損傷について〕
抜歯から9日経ち、昨日抜糸をして知覚障害検査をしました。
やはり左下顎、左下唇に痺れ痛みがあります。
現在、メチコバール、アデホス、プレドニン、フロモックスを服用してます。
結果、大学病院内の麻酔科を紹介してもらい、星状神経節ブロック注射の説明を聞いてまいりました。
ただ、今回の親知らず抜歯でまさかの麻痺が出て少しナイーブになって、ブロック注射に対しても恐怖心が出てしまい、昨日の段階では治療を決めることができませんでした。
で、お伺いしたいのですが、私の場合、バセドウ病を7年程患っておりチウラジールを毎日12錠服用しております。
甲状腺は首にあるためブロック注射がちゃんと入るのかと、ふと不安になったのですが、どうでしょうか。
また、右下の親知らずも残ってる為抜歯した方がいいとのこと。
でもこちらも神経が近いんです。
結局、神経が近くて難しい抜歯をする時って、どのように注意して抜いて貰うのがいいんでしょうか。
もし、親知らずの抜歯で麻痺が出た患者さんがいたら、反対側の親知らずを抜く時どのように抜歯されますか?
今回の抜歯、散々前の診察で難しいといってた割に上半部の1/5程度を1か所割って、残りを一気に抜歯しました。
他に気をつけた方がいい場合がありましたら、先生にお願いしていきたいと思っております。
よろしくお願いします。
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2008-11-16 15:02:05
maさんこんにちは。
親知らずの抜歯で麻痺が出てしまったと言うことで、かなり心配かと思います。
>甲状腺は首にあるためブロック注射がちゃんと入るのかと、ふと不安になったのですが、どうでしょうか。
まず星状神経節についてですが、これは第7頚椎横突起の前面にあります。
ここに注射を打ってブロックを行うわけですが、甲状腺の脇を通過する感じになりますので問題はないと思いますが、麻酔科の先生にはバセドウのことはきちんと伝えたほうがおいですね。
>結局、神経が近くて難しい抜歯をする時って、どのように注意して抜いて貰うのがいいんでしょうか。
私はまず術前の診査が重要だと思います。
一枚のX線上で神経に近いと言う結果が出ても、本当に近いのかどうかはわかりません。
近い可能性があると言う程度です。
多方向のX線を撮るか、あるいはCTによる診査が確実だと思います。
その上でどのように抜くかと言うイメージを作るのですが、10人の先生がいたら、10人とも同じように抜くとは限らないのでどのように抜くかと言うことはお答えすることはできません。
私のイメージは神経に近い部分の根を抜歯するときには、ゆっくりと慎重に脱臼させると言うことに気をつけます。
>もし、親知らずの抜歯で麻痺が出た患者さんがいたら、反対側の親知らずを抜く時どのように抜歯されますか?
人間の体というのは左右で同じような特徴がある場合が多いですから、充分に注意して抜くと言うことしかお答えできないです。ただ、術前の診査をより慎重に行うことが重要だと思います。
神経麻痺と言うのは完全に神経が切れてない限り、回復する可能性が期待できると思います。
ただ、かなりの時間を必要としますのでストレスになるとは思いますが、気長に治療を行ってください。
親知らずの抜歯で麻痺が出てしまったと言うことで、かなり心配かと思います。
>甲状腺は首にあるためブロック注射がちゃんと入るのかと、ふと不安になったのですが、どうでしょうか。
まず星状神経節についてですが、これは第7頚椎横突起の前面にあります。
ここに注射を打ってブロックを行うわけですが、甲状腺の脇を通過する感じになりますので問題はないと思いますが、麻酔科の先生にはバセドウのことはきちんと伝えたほうがおいですね。
>結局、神経が近くて難しい抜歯をする時って、どのように注意して抜いて貰うのがいいんでしょうか。
私はまず術前の診査が重要だと思います。
一枚のX線上で神経に近いと言う結果が出ても、本当に近いのかどうかはわかりません。
近い可能性があると言う程度です。
多方向のX線を撮るか、あるいはCTによる診査が確実だと思います。
その上でどのように抜くかと言うイメージを作るのですが、10人の先生がいたら、10人とも同じように抜くとは限らないのでどのように抜くかと言うことはお答えすることはできません。
私のイメージは神経に近い部分の根を抜歯するときには、ゆっくりと慎重に脱臼させると言うことに気をつけます。
>もし、親知らずの抜歯で麻痺が出た患者さんがいたら、反対側の親知らずを抜く時どのように抜歯されますか?
人間の体というのは左右で同じような特徴がある場合が多いですから、充分に注意して抜くと言うことしかお答えできないです。ただ、術前の診査をより慎重に行うことが重要だと思います。
神経麻痺と言うのは完全に神経が切れてない限り、回復する可能性が期待できると思います。
ただ、かなりの時間を必要としますのでストレスになるとは思いますが、気長に治療を行ってください。
相談者からの返信
相談者:
maaさん
返信日時:2008-11-18 23:32:35
畑田先生 お返事ありがとうございます。
本日、バセドウ病を見て貰っている病院に電話してみて、星状神経節ブロック注射を打つことに問題ないか聞いてみました。
先生のおっしゃる通り問題はなさそうです。
(治療のストレスで悪化したり腫れたりする事があるかもしれないけど、気がついたら早めに病院に来てねとのことでした)
麻酔科の先生とちゃんと話したいと思います。
完全に麻痺が取れないとしても、常にじりじりする唇のしびれ、食事の際、麻酔が効いた状態で食事したような違和感だけはどうしても改善したいので、よくなる可能性を信じて星状神経節ブロック注射を受けようと思います。
右側の親知らずの抜歯は、これが落ち着いたら評判のいいお医者さんをイチから探してみるのもいいかなと思ってます。
その時は、今回のこと、先生からいただいたアドバイスも参考に
お医者さんとお話したいと思います。
「回復する可能性が期待できる」ことを信じて、焦らず前向きに治療したいと思います!
お忙しいところ、本当にありがとうございました。
本日、バセドウ病を見て貰っている病院に電話してみて、星状神経節ブロック注射を打つことに問題ないか聞いてみました。
先生のおっしゃる通り問題はなさそうです。
(治療のストレスで悪化したり腫れたりする事があるかもしれないけど、気がついたら早めに病院に来てねとのことでした)
麻酔科の先生とちゃんと話したいと思います。
完全に麻痺が取れないとしても、常にじりじりする唇のしびれ、食事の際、麻酔が効いた状態で食事したような違和感だけはどうしても改善したいので、よくなる可能性を信じて星状神経節ブロック注射を受けようと思います。
右側の親知らずの抜歯は、これが落ち着いたら評判のいいお医者さんをイチから探してみるのもいいかなと思ってます。
その時は、今回のこと、先生からいただいたアドバイスも参考に
お医者さんとお話したいと思います。
「回復する可能性が期待できる」ことを信じて、焦らず前向きに治療したいと思います!
お忙しいところ、本当にありがとうございました。
タイトル | 親知らず抜歯後の麻痺。星状神経節ブロック注射とバセドウ病について |
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質問者 | maaさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 30歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯後の痛み・異常・トラブル 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず) 親知らずの抜歯 口腔外科関連 親知らず抜歯後の後遺症・トラブル 親知らず抜歯後の腫れ・痛み(ドライソケット) 甲状腺疾患 |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。