「丁寧な覆罩」とはどのようなものですか?

相談者: 真帆さん (36歳:女性)
投稿日時:2008-12-18 12:25:49
すみません、別件でも先日質問したばかりの者です。

参考:前回の相談
犬歯の裏が黒くなり受診したら、痛みがでるまで放置と言われました

先日の件はとりあえず解決ということにして、新たに質問させていただきます。


虫歯の治療に関して「覆罩を丁寧にやってくれそうなところを探した方が良い」とのアドバイスを頂きましたが、では「丁寧な覆罩」とはどのようなものでしょうか?

ややこしいですが「ベストな覆罩(材料など)とは?」ということとは別問題です。


とりあえず私が歯チャンで調べて考えたのは、次のようなことです。

●接着低下のリスクを極力減らす。
●よってラバーダムは必須といえる。
レジンで覆罩すると仮定して、そのままやってしまうのがベストと考えられる
●殺菌はどうするの?


特に殺菌のことはよくわかっていません。
どういう理由で、どういう殺菌が必要になってくるのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-12-18 12:38:43
ちょっとこれから出かけるので詳しくは書けませんが‥

>●レジン覆罩すると仮定して、そのままやってしまうのがベストと考えられる

僕はMTA直接覆罩します。
その上でレジンコーティングを行います。



>●殺菌はどうするの?

象牙質の構造上(象牙細管)細菌は細管内に入り込みます。

感染歯質を完全に除去するとなるとかなり大きく削る必要が出ます。
露髄面は最小限にしたいので、できればあまり削りたくはありません。
つまり、わずかな細菌が残っている事が予想されます。

そこで、殺菌と止血を兼ねて僕は次亜塩素酸を2〜3分作用させます。



後は井野先生が詳しく解説してくれると思います。

では。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 真帆さん
返信日時:2008-12-18 12:56:31
すみませんタイヨウ先生。


MTAというのは私にとって全く現実的ではない方法です。
そういう意味で「レジン覆罩すると仮定して〜」と書きました。

またMTAだと「ベストは何?」という方向に近くなってしまうと思いますが。


歯科医全体の極一部でしか用いられておらず、高額の方法は除いてお答えいただけますでしょうか。
いろいろな意味で現実的でなくなります。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-12-18 14:04:10
>「丁寧な覆罩」とはどのようなものでしょうか?

覆髄法を試みてくれる』と考えてください。

実際あるデーターでは保険治療において神経を触る処置の割合で言うと、抜髄30.6%に対して直接覆髄法は0.5%程度しか行われていませんので、手技にこだわるより、

「この治療法を試みてくれるか!?」

と言う方が大きな要素になってきます。



また

>●接着低下のリスクを極力減らす。
>●よってラバーダムは必須といえる。
>●レジンで覆罩すると仮定して、そのままやってしまうのがベストと考えられる
>●殺菌はどうするの?

ですがあまりここまで拘らなくていいです。

接着操作は大切ですが、覆髄時のレジンは材料代も算定出来ないので、リン酸亜鉛セメントグラスアイオノマーセメントが一般的だと思います。

ラバーに関しても、まずカリエス処置において使用してくれる歯科医院は100件で1件あればいい方だと思いますので、ここもあまり拘らないほうがいいです。

殺菌に関しては、しっかり虫歯を除去出来たかの方が大切になります。


理想をいえばタイヨウ先生がおっしゃられるような物がベターだとは思います。



少し気になるので言っておくと、
 
あまり神経質に

「あれはしているか!?」
「これはやってくれるのか!?」

言うと治療してくれる先生がいなくなりますよ。


医療とは不確実なものです、こだわりを持つ患者さんは素晴らしいですが、手技や材料にこだわりを持つのではなく(これは歯科医師がすればいいことです)、その歯科医院、先生がどのような治療に力を入れているかなどを調べて受診した方がいいと思いますよ。

実際削ってみないと、どうなるのか分かりませんし、今現在のもすでに抜髄適応になっているのかもしれません。


残せない神経を無理して残す方が、後でトラブルが出てしまうこともありますので注意してくださいね。
 
また結果抜髄になっても誰も責められない事だと思います。



お大事に^^

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-12-18 18:13:14
これ以上細かなことに、心が奪われると、治療が始まりませんよ。

ある程度で手を打った方がトータルでメリットがあると思います。
迷子になってしまわれたような気がして心配です。


この方法、あの手技で、、こだわるのはこちらサイドのやること。
患者さんがこだわると、ホンマに不幸になります。
どこかで線をひかれた方が結局は利益が多いです。


今週いっぱい探してみて、その中で一番よさそうなところにされるくらいが宜しいかと存じます。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-12-18 19:01:07
僕個人の意見で言えば、

ラバーダムをしてやってくれるところは、まず、丁寧な覆罩ということで、議論終了!!」

って感じです。


ラバーダムして、適当に処置する歯科医師を僕は知りませんから・・・


あと、細かいことに関して言えば、他の先生方がおっしゃるように、あまり考えない方が良いと思います。

これだけ言えるのは、そこまで、頑張って処置している以上、保険で行っている歯科医院側は

「赤字である」

と言うことを是非、理解してください。

そんな辛い状況下で、意外と歯医者は皆さんの健康のために、日々頑張っています。。


お願いします。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-12-18 23:12:05
私は、開業生活より大学生活のほうが長いのですが。

大学の保存科(他科なのでいつも見ていたわけではありません)では、覆罩処置にラバーダムを使っているのを見たことがありません。
(私が見過ごしているのかもしれませんが)


昔の先生方が行った覆罩処置で内部からの問題が起こった長期経過は、あまりないように思います。

インレーの境界からの二次カリエスなどがほとんどです。


今のようによい材料がなくても、基本に忠実であれば問題はおきにくいと思います。
(覆罩後の歯髄炎は別ですが)

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-12-19 09:31:34
MTAというのは私にとって全く現実的ではない方法です。

あ、スミマセン。
で、あれば他の4名の先生方がお答えになられている回答だと思います。



井野先生の

抜髄30.6%に対して直接覆髄法は0.5%程度しか行われていませんので、この治療法を試みてくれるか!?」
覆髄時のレジンは材料代も算定出来ないので、リン酸亜鉛セメントグラスアイオノマーセメントが一般的だと思います。」
「今現在のもすでに抜髄適応になっているのかもしれません。」
「残せない神経を無理して残す方が、後でトラブルが出てしまうこともあります」


佐藤先生の

「これ以上細かなことに、心が奪われると、治療が始まりませんよ。」


中山先生の

ラバーダムをしてやってくれるところは、まず、丁寧な覆罩ということで、議論終了!!」
「そこまで、頑張って処置している以上、保険で行っている歯科医院側は「赤字である」と言うことを是非、理解してください。」


桜田先生の

「今のようによい材料がなくても、基本に忠実であれば問題はおきにくいと思います。(覆罩後の歯髄炎は別ですが) 」


を支持します。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 真帆さん
返信日時:2008-12-19 16:38:23
皆様ありがとうございました。


もう治療の方法についてこだわるのは止めました。

それよりも対人的に気持ちの良いドクターがいて、比較的空いているようなところを探した方が良いように思います。
そういう風に信頼できるところに任せた方が良いのでしょう。


今日なんですが、佐藤先生にご提案いただいたように、市立病院で診察を受けてきました。

結果ですが、気にくわないドクターだったのでもう行きません。
あとこれって単に「勤務医か、開業医か」だけの違いであって、質の違いではないとも思いました。

もう少し別のところを探してみます。


あと痛みチェックで痛みがあったので、神経が死んでいるわけではないようでした。
良いか悪いかは別に、覆罩抜髄かで悩む余地は一応残っているようです。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-12-19 16:54:54
公的病院のドクターとはウマが合いませんでしたか?
仕方ないですね。


さて、根本のお話です。

治療は、診察し、検査を行い、その結果、治療方針が決定されます。

診察と検査は患者さんの意思は影響しません。

ここまではOKですか?


治療方針として、選択肢が A しかなければ、答えは A です。

選択肢が A と B あった時に初めて患者さんは選べるのです。


覆髄抜髄になるのか?
現時点では取り越し苦労であればと願いますが、選択するのは、診断した医師であり、医学上、抜髄なら抜髄だし、覆髄可能なら、覆髄なんです。


真帆さんが、覆髄希望でも、抜髄が医学的に正しい処置であれば、それは抜髄以外にありませんし、覆髄であれば、抜髄希望でも覆髄がなされるはずです。


ここまでご理解いただけますか?


神経が死んでいあれば、抜髄ではなく感染根管処置といって、抜髄とは違う処置がなされます。(さらに悪い状態です)

生きているから、覆髄可能 ではなくて。
生きているから、感染根管処置ではなく、抜髄、もしくは覆髄
となります。



『もう治療の方法についてこだわるのは止めました。
それよりも対人的に気持ちの良いドクターがいて、比較的空いているようなところを探した方が良いように思います。
そういう風に信頼できるところに任せた方が良いのでしょう。』

そうですね、波長とか、ウマとかそういった科学的ではないですが、そういうものも、人間大事だと思います。




タイトル 「丁寧な覆罩」とはどのようなものですか?
質問者 真帆さん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
根管治療の治療法
根管治療その他
覆髄・覆罩(覆ずい・覆とう)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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