説明不足で感情的になる歯科医。同じ歯科医院で治療を継続すべきか?

相談者: れにあさん (37歳:男性)
投稿日時:2008-12-02 01:43:32
こんにちは、こういった質問にお答えしていただけるのか分かりませんが、よろしくお願いします。


状況:
新しい町に引越しをしました。
家から近く、夜や日曜祝日も開業している歯医者さんを見つけ治療を受けることにしました。


初診にて:
先生に、過去治療した奥歯のつめものが半年くらい前にとれたことと、それに伴う痛みはないことを説明しました。

以下状況経過の記述です。

先生:
目視にて虫歯を確認して、パノラマレントゲンをとる。
そのレントゲンを私に見せながら、詰め物がとれた該当部分に虫歯があることを告げ、虫歯は深いので神経を抜く必要があると説明をされました。

私は今のところ痛みがないので、神経を抜かない方法はないのかと尋ねました。

選択肢が欲しかったので、神経を抜く処置をするかどうかを決定する前に、まず虫歯を取り除いてみて、もし神経が出てしまったら神経を抜くようにしたいとお願いしたところ、ちゃんと聞き届けてくれました。

ですが虫歯を削ったところ出血が認められたようで、先生はマイクロスコープの写真をとり、それを私に見せながら説明しました。
私は神経をとることに合意しました。

また治療は2〜3ヶ月かかるとも説明をうけました。


2回目の治療:
当サイトを拝見して、前回、なぜパノラマのみで虫歯の深さを断定できたのか(今考えると目視できたからかと思います)、また、神経を抜くデメリットの説明がなかったのはなぜかと質問をしました。

驚いたことに先生の感情はかなり高ぶり

「私たちはなにもはばかることはしていない」

と言われ、定期的に診察にこない患者が悪いと説明をされました。
患者が悪いと何度も言われるので、

「(病気になるのは)患者がすべて悪いのでしょうか?」

と私は尋ねました。
そして、怒ってらっしゃるので私が話しの論点を保険制度に向けると、今度は現在の保険制度も悪いとも述べていました。


そして処置を終え最後に、治療期間はあと3回くらいと説明を受け、今年中に終わると、前回の治療期間を突然変更されました。


患者のデンタルIQが低いといつまでたってもいい治療が出来ないとおっしゃっていました。
ある意味、患者へ対する蔑視とも受け取れ、私へ対する処置はベストではないと認めていた言葉でした。

医者vs患者のような対立関係になってしまい大変気まずい思いをして、またさせてしまった。
何より、説明を求めたところ先生が患者相手に突然感情的になったのが大変おどろきました。


今後同じ歯科医院で治療を継続すべきか悩んでいます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-12-02 04:19:36
こんばんは。

保険制度の話をはじめると難しくなりすぎてしまうので省きますが、簡単にまとめると、保険でベストの治療を受けることは無理です。

そして、このことを患者さんに理解してもらおうと思ったら少なくとも1〜2時間は説明に時間を要すると思いますが、これだけ説明に時間を割くということも保険では不可能です。


今回れにあさんが担当の先生にされたご質問、


「前回、なぜパノラマのみで虫歯の深さを断定できたのか(今考えると目視できたからかと思います)、また、神経を抜くデメリットの説明がなかったのはなぜか」


これをもうちょっと分かりやすく例えると、


「吉野家の牛丼、この牛丼に使っている牛は食品偽装の問題はないのか?なぜツユダクにするかどうか聞いてくれなかったのか?」


・・・という質問とほぼ同じではないかと思います。


「なんで牛丼にそこまで求めるねん!それなら高級フレンチ行けば?」


・・・というのが、先生の本音ではないでしょうか?


安価で提供するためには、なにかを削って効率化を行わなくてはなりませんので、保険=理想の治療法ではありませんし、理想を求めることは無理があります。

しかし、日本の保険治療のコストパフォーマンスは世界的に見るとトップクラスです。まずはそのことをご理解頂けますと幸いです。



あと、

「定期的に診察にこない患者が悪いと説明をされました」
「患者のデンタルIQが低いといつまでたってもいい治療が出来ない」

と言われてしまったということについてですが、確かに虫歯や歯周病になる原因は患者さん自身にあることがほとんどですし、「患者のデンタルIQが低いといつまでたってもいい治療が出来ない」というのも事実だと思います。


しかし、

「定期的に診察にこない患者が悪い」

と言うからには、医療者側が、


・患者さんにに興味を持ってもらうための努力をしたのか?
・患者さん自身が勉強できる場を提供していたのか?


ということも考えなくてはならないのではないかと思います。


これらのことをしっかりと行った上で、それでも患者さんがサボっていたのであれば患者さんの責任と言えるかと思いますが、そうではないのであれば、必ずしも患者さんだけの責任とは言えないと思います。

文面からは特別悪い先生にも思えませんし、保険としてはかなり丁寧に治療をされている先生のように感じますが、このあたりの患者-術者関係についての認識のずれが今回の問題の原因のような気がします。



それとあとは質問の仕方とかですね。

「神経を抜くデメリットの説明がなかったのはなぜか」

ではなく、

「神経を抜くとどんなデメリットがあるんですか?」

という質問のされ方をされていれば、たぶん普通に教えてもらえたのではないかと思います。


「なぜツユダクにするかどうか聞いてくれなかったのか?」

ではなく、

「ツユダクにすることはできますか?」

・・・という質問の仕方なら、かども立ちませんよね?


ちょっとした言い方の差ですが、術者側が受ける印象は大きく変わってきますし、説明も短時間で行うことが可能になります。

歯医者-患者の関係といっても人と人の付き合いですので、お互いにある程度、いい意味での気を遣いあう必要はあるかもしれません。

これも良い治療を受けるために必要な「患者力」のひとつだと思います。



ただ、歯医者さんにもいろんな人がいますし、性格的に合う・合わないもありますので、れにあさんが今回の先生はちょっと合わないかも・・・、信頼関係を築くのが難しいかも・・・と思われるのであれば、転院されても全く問題は無いと思います。

もしくは、このような事情をご理解いただき、担当の先生と信頼関係を築けそうなのであれば、転院される必要は無いのではないかと思います。


ちょっと医療者よりの意見で申し訳ございませんが、参考になりましたでしょうか?

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-12-02 05:36:45
れにあさまおはようございます。

結論から言えば転医なさるのがいいように思います。

我々歯科医は医療者ですから、患者さんを前にして感情的になるのはかなり問題があると思います。

患者さんの言葉に共感して冷静に患者さんの言葉を聴き、丁寧に答えるのが勤めでしょう。

また専門的な知識、経験の差は圧倒的だと思います。

それをお伝えして患者さんの治療に対する理解を深めていただくのもお互いの信頼関係を築く上で大切な作業だと考えています。

もちろん田尾先生の仰るコストを無視するわけには参りませんが、それとこれとは全く別問題だと考えています。

我々保険医はそれを承知で保険医資格を得ているわけですから仕方がありません。

文句があるなら保険医を辞退すればいいというのが厚労省の言い分だと思います。

とにかく歯科医など掃いて捨てるほどいるので少々保険医が減っても厚労省は痛くも痒くもないでしょう。

れにあさまも少々の労苦はいとわず、色々な情報網を駆使してご自分にあった歯科医を探されたほうがいいように思います、今回の件もいい経験でしょう。

きっといい先生に出会えると思います。

私はDrを探す能力も寿命のうちだと考えています。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-12-02 19:19:40
>当サイトを拝見して、前回、なぜパノラマのみで虫歯の深さを断定できたのか(今考えると目視できたからかと思います)、

担当の先生は、パノラマと視診でむし歯が深いと診断したんですよね?
(その後の治療経過からみても)その判断に関して、私はまったく異議はありませんが、当サイトに何と書いてあったのでしょうか?

そうではなくて、むし歯の深さを断定するのだとすると、抜歯して病理切片を作成し、顕微鏡で確認しないかぎり不可能かと思いますが、そんなこと考えても意味がないですよね。


>また、神経を抜くデメリットの説明がなかったのはなぜかと質問をしました。

神経が出てしまった時に、直接覆髄を行わない先生が、神経を抜くデメリットを話して何の意味があるのでしょうか?
治療を開始する前ならいざ知らず、神経が出てしまった時点で、れにあさんに実質的に選択肢はないのでは?


ちなみに、私なら神経が出ても(もちろん保険で)直接覆髄すると思いますが、仮に神経を取らなければならない状況であったとしたら、れにあさんの話を聞いた後はムッとしますね。
(「患者が悪い」とか、デンタルIQの話はしないとは思いますが・・・)

明らかに担当医よりも、このサイトの記載の一部を信用(誤解?)していることが良くわかりますので、(もし私が担当医だとして)話をして納得していただけないようなら、私のほうから転院を勧めるかもしれません。



田尾先生>

>保険でベストの治療を受けることは無理です。

これは間違い。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-12-02 22:43:42
先生の感情は置いておいて、

>当サイトを拝見して、前回、なぜパノラマのみで虫歯の深さを断定できたのか(今考えると目視できたからかと思います)

レントゲンでは虫歯の有無は分かりますが、厳密な深さまでは分かりませんよ。
実際、私はデンタル(小さなレントゲン)を撮り診断していますが、写ってこない虫歯もあります。


>また、神経を抜くデメリットの説明がなかったのはなぜかと質問をしました。

今回の場合神経を取らざる得ない状況ですから、神経を取ることがデメリットとは感じません。
むしろ神経を取った方がメリットがあると思い治療を行ったものだと思います。


例えば、審美面を得る為に神経を取るか取らないかの選択になった際にはメリット・デメリットの説明は必要だと思います。



>明らかに担当医よりも、このサイトの記載の一部を信用(誤解?)していることが良くわかりますので

私もこれは読んでいて思いました。
れにあさんがこのサイトなどで少し知識を付けられ、先生と会話を行おうと思いしたことかもしれませんが、

歯科治療とはある一面では語れないところもありますのでその辺りはご理解ください。


渡辺先生がいつも仰るように。
歯科医院を見つけるためのサイトであって、ここで書いてあることを基準として、全く同じことを行う為にあるサイトではありませんよ。

先生と治療方針を相談するのは悪くないと思いますが、歯チャンネルに書いてあることと違うということで、前回の処置が正しかったかなどの質問をするのは止めておいてください。

 
私も、日本の保険制度ではやはり今の患者さんを納得するまで説明することは難しいと思います。
  

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-12-02 23:35:25
井野先生>

>私も、日本の保険制度ではやはり今の患者さんを納得するまで説明することは難しいと思います。

脱線してすみません。
ちょっと疑問なんですが、歯科以外の医科は日本では(どのような名医といわれている先生であろうが)納得のいく治療がうけられないということになるのでしょうか?


私個人の感覚としては、信じられませんが・・・

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-12-02 23:59:38
そうですね。

少し気になったので横から一言コメントさせていただきます。

実際、日本の歯科保険制度は良いとは言えませんが、保険でベストの治療を受けることは無理だとは思いません。

確かに保険外でなければできない治療の縛りも多いですが、保険でも納得の行く治療を受けられることもありますよ。

たとえば、親知らずの抜歯はどうでしょう?

親知らずの抜歯を保険外でやっているところもあるでしょうが、ほとんどの方は保険で行っているのではないでしょうか?

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-12-03 00:03:34
歯科以外の医科は日本では(どのような名医といわれている先生であろうが)納得のいく治療がうけられないということになるのでしょうか?

すみません、誤解を与えてしまいましたか!?^^;


私の言いたいのは、

例えばエンドで、

なぜ根の治療が必要なのか!?から始まり
治療の流れ
治療に際して使う道具全ての説明
全ての材料の説明(効果&副作用、アレルギー
治療に際して可能性の考えられる全ての合併症
処方する可能性がある全ての薬の説明

など全てを術前に患者さんに伝えるのは無理だと言う意味で書いたものであり、

『納得のいく治療』

とは別のものです。

 

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2008-12-03 01:34:05
すみません・・・
一言抜けていました

正しくは、

保険でベストの「根管」治療を受けることは無理です。

です。



さらに言うと僕の考える「ベスト」は治療手技はもちろん、十分な説明やその後のケア・メンテナンス、患者教育まで含まれますので、

「必要十分な治療」

とは別物であるということをご理解頂けますと幸いです。


もちろん、保険でも親知らずの抜歯知覚過敏処置など、ほぼベストと思われる治療を提供できるケースは多々あると思っています。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2008-12-03 06:28:58
田尾先生 

お言葉ですが「保険でベストの「根管」治療を受けることは無理です。」

そんなことはありませんよ。



「ベスト」とはいったいなんですか、定義によるとは思いますが。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: れにあさん
返信日時:2008-12-03 11:49:19
ご回答ありがとうございます。
大変参考になります。

いろいろなことがわかりました。

当然ですが、山田先生がおっしゃるとおり、患者は、治療の専門家ではないということです。

私も今回お話の先生が悪い先生とは思いません。
感情的になられたことでそれはわかりました。


ですが、田尾先生のように牛丼を例に用いて私の話の内容を摩り替えるのは少しおかしいと思います。

つゆだくであろうがなかろうが、その後にいったいどのような影響があるのでしょうか?あくまで個人の好みです。
また、現在多数のレストランで牛肉の仕入れ元や部位の安全性をうたっているのはご存知かとおもいます。


神経を抜くデメリットを話して何の意味があるのでしょうか?

デメリットはそのまま「リスク」と考えられる部分があると思います。
それの説明にまったく意味がないとは思えません。

抜いたことによりその後の日常生活で気をつけるべき点はまったくないのでしょうか。


私は先生の治療方針にケチをつけるとか、つけれるレベルではないです。
また専門家が素人にすべてを話すべきといっているわけではありません。

気になった点は、最初のレントゲン(こちらは私の誤解?)と、デメリットの「説明」が欲しかっただけです。

その2点を患者さんにわかりやすく話すのも無理なのでしょうか。


現在の医院さんに通うことになった理由は、夏に引越しをして、以前まで通院していた場所が遠くていけないため、近所で新たな病院を探していました。
私自身、担当の先生の技術云々より信頼関係を気づきたいと思っていました。


今回は根の治療ということですので、神経が出ているのでとるのが当たり前であるにしても、それは患者である私には判断できません。

写真をみせてもらいましたが、削ったら神経が出ちゃったでしょ、といわれて、ぱっと見で

「そうですね、これはいよいよ根管治療の必要性がありますね。」

とはなりません。
一目みただけではどれが神経でどれが血で歯茎でと、私には判断できませんでした。

信頼している先生でしたらそのまま「お願いします」となりますが、新しい先生のため、私自身、疑心暗鬼になっていた面も否めません。

もちろん私の言い方が悪かったのもあると思います、しかしこれまで患者に不満をぶつけたり、感情的になられたりする先生は初めてでした。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: れにあさん
返信日時:2008-12-03 12:02:34
人間ですので感情的になることはいたし方ないと理解しています。


医者<>患者の立場の違いにご理解を示して頂いた、山田先生の回答を第一に今後どうするか決めたいと思います。

ご回答を下さった先生方、ありがとうございました。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2008-12-03 12:19:18
あくまでも僕の中での「ベスト」ですが、手技的にはとにかく「良いと思われることは全部する」ということで、


・隔壁作成
ラバーダム防湿
・ラバーダムの消毒
・必要に応じてNi-Tiファイルを使用
・十分な時間をかけて根管洗浄
・仮封はグラスアイオノマー or レジンセメント or 水硬性セメント


といった感じです。


ただ、手技が理想的ならベストかというとそういうわけではなく、「患者さんが何を望んでいるのか?」ということも踏まえて、ベストの治療というものは変わってくると思っています。


それと、

「術者にとってのベスト」 と
「患者さんにとってのベスト」 も 違うと思っています。


僕は「患者さんにとってのベスト」という視点で考えていますので、


1.可能な限り理想に近い治療手技
2.説明を求める患者さんへの十分な説明
3.患者さんのを長期に渡って良い状態に保つために必要な患者教育


これらを全て満たすものが「ベスト」だと考えています。

2についてはただ説明すれば良いというわけではなく、場合によっては患者さんの話をじっくりと聞くということも含まれています。

要は、2の本当の目的は「信頼関係を築く」ということであり、その目的を達成するためには時に多くの時間を必要とすると思います。

そうなると、保険では対応不可能なケースがほとんどになってしまうのではないか?・・・というのが僕の考えで、保険制度の大きな問題だとも思ってます。

(どこまでの説明が必要なのか?という点に、もしかするとズレがあるのかもしれません)


ただ、だから保険はだめだというのではなく、保険の中でもより理想に近い医療を提供し、患者さんにとってのメリットがより大きくなるようにするためにどうすれば良いのかということは常に考えていますし、そのためのアイデアも考えて広めたいと思っています。



・・・もう出かけなくてはならないので、続きはまた夜に書かせていただきます。

れにあさんの中では無事解決されたようなのでほっとしましたが、一応僕に対する質問もありますので、申し訳ございませんがもう少しだけ続けさせて下さい。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2008-12-03 12:58:15
さらに横から失礼‥。


まあ、「保険でどこまでできるか?」「何がベストの治療なのだ?」と言う話になるとキリがありませんよ。

僕の考える「ベストな治療」は「術者、患者さんともに満足度が高い治療」だと思っています(客観的にどうあれ)。

現時点で患者さんが「保険で満足」ならそれでいいんじゃないでしょうか?


僕は「自分も満足(納得?)ができないと、ベストには近づかない」と思ったので勝手に保険診療を辞めちゃったわけです。

さらに言えば「僕がやるよりスペシャリストの先生が行った方が患者さんの満足度が高い」と思えばそちらの先生を紹介しています。
その先生方は保険外の場合もありますし、保険の場合もあります。


森川先生や山田先生のように「保険で頑張っている先生」も多くいらっしゃいます。


保険診療の全てがダメだと言う気はさらさらありませんよ。


しかし「(自分なりに)満足度の高い治療を提供したい」と思った時に、保険のシステムに乗れるか乗れないかはその先生次第だと思います。


森川先生、山田先生はそのシステムに乗れた。

僕はそのシステムに乗らなかった。


それがいいか悪いか(自分に合うか合わないか)は、患者さん自身が決めればいい事だと思います。

「保険がいい」と思えば保険の先生にかかれば良いですし、「保険では満足できない」と思えば保険外の先生にかかればいい。


しかし、そのような情報提供の場が少ないのが現状でしょうし、それを選択する余地すら与えられえちないのが歯科の現状でしょう。


田尾先生はそれも含めた「情報公開の場」としてこのサイトを運営されていると思いますよ(違ったらごめんなさい)。


ただ、今回のれにあさんの担当の先生のように「保険の制度が悪い」と言って患者さんに不利益を与えてしまうのはいかがなものかと‥。






と、長々書いていたられにあさんご本人、田尾先生にも抜かれてしまった‥。


>そうなると、保険では対応不可能なケースがほとんどになってしまうのではないか?・・・というのが僕の考えで

と言う田尾先生の意見は僕もそう思います。


>しかしこれまで患者に不満をぶつけたり、感情的になられたりする先生は初めてでした。

上述したように「保健制度に不満を持ちながら保険診療を続けている先生が増える」とこのような状況は増えると思いますよ‥。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2008-12-03 22:48:35
田尾先生>

>要は、2の本当の目的は「信頼関係を築く」ということであり、その目的を達成するためには時に多くの時間を必要とすると思います。

時にはそうですね。

>そうなると、保険では対応不可能なケースがほとんどになってしまうのではないか?・・・というのが僕の考えで、保険制度の大きな問題だとも思ってます。

私は逆にほとんどは可能だと思います。

必ずしも(口先だけで)時間をかけたほうが信頼関係が築けるわけではありません。

また、保険外診療の場合、保険外の治療の説明時間が大量に含まれてますよね。
それって信頼関係を築くこととはちょっと違うんじゃないでしょうか。


あと、保険を希望する患者さんにとってその時間は迷惑以外の何物でもないんです。
うちでは結構いますね。「説明は手短にしてもらいたい」って人が。


あまり画一的にならず、もう少し、いろいろな患者さんの要望にも目を向けたほうがよいように思います。
(説明を手短に と考える人でこのサイトに書き込んでくる人はいませんから)

あと、本当に歯科医療のことをよく理解していただいた後に治療を始めるのなら、よほど優秀な患者さんでもないかぎり1年以上はかかるんじゃないですか?
何でたった数時間で歯科治療のことが理解できたうえで信頼関係が築けるのかが不思議です。



タイヨウ先生>

>「保険がいい」と思えば保険の先生にかかれば良いですし、「保険では満足できない」と思えば保険外の先生にかかればいい。

「保険がいい」と思えば保険の先生にかかれば良いですし、「保険では満足できない」と思えば(別に保険外の先生にかからずとも、その治療内容にかぎり)保険外治療をしてもらえばよい

でないですか?普通は。

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2008-12-04 06:53:39
結局選ぶのは患者さんです。


その手がかりがたくさんあるほうが、患者さんにとって利益をもたらすでしょう。

回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2008-12-04 08:20:46
「説明は手短にしてもらいたい人」にとっては、確かに説明は迷惑だったり余計なお世話だったりする場合もあると思いますが、

「説明は手短にしてもらいたい」と思っている理由が、
「十分な情報提供が行われていないから」

というケースも少なくないのではないかと思っています。


虫歯ができたから治して」という患者さんに、


「じゃあ治しましょうね」

と、ささっと治療を終わらせる歯医者さんと、


「とりあえず治しますが、虫歯の本当の原因を取り除かないとまた虫歯になっちゃいますよ」

という歯医者さんでは、僕は後者の歯医者さんのほうが好みです。
もちろん、それを受け入れるかどうかは患者さん次第だと思います。

ただ、に対する価値観は人それぞれなので、それがその人にとって本当に良いことなのかどうかは分かりませんが、少なくとも歯科医師としては必要な情報提供をなるべくその人に合った形で行うべきだと思っています。



>あと、本当に歯科医療のことをよく理解していただいた後に治療を始めるのなら、よほど優秀な患者さんでもないかぎり1年以上はかかるんじゃないですか?

これは確かにそう思います。

でも、だから説明をする必要がないというのではなく、どうすればできるだけ分かりやすく情報提供を行うことができるのかを考えることも、歯科医師の務めではないかと思います。

僕は患者さんが歯についての知識を身に付けない限りは、本当にその人の歯を守ることはできないと思っていますので、このように考えています。



これが保険ではできないかどうかと言われればそんなことは無いと思っていますが、僕が今回「保険ではベストの治療は無理です」と書いたのはあくまでもテクニック面も含めた「根管治療」についてですので・・・

中には保険でもほぼ理想的な根管治療を行っている先生もごくまれにおられるとは思いますが、一般的にそれが行われているかどうかと言えば「行われていない」、できるかできないか?と問われれば「できない」と思いますし、

「保険でもベストの根管治療が受けられます」

と言ってしまうのは、こういったサイトで患者さんに情報提供を行う際には不適切ではないかと考えています。



山田先生の、

>結局選ぶのは患者さんです。その手がかりがたくさんあるほうが患者さんにとって利益をもたらすでしょう。

というご意見には全面的に賛成です。

回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2008-12-04 08:44:32
田尾先生再びお言葉ですが私はやっておりますよ。


患者さんを前にしたとき、どこまで説明をするかは本当に難しい問題です。

レントゲン所見、視診、打診、歯肉の状態、歯磨きの上手下手、食生活、患者さんの緊張度、性格・・・・・。

数え上げれば切りがありませんが、臨床家はそれを様々な形で感じ取ります、しかしそれを生の形で全て患者さんにお伝えしても全く意味はありません。

患者さんの主訴、理解度、関心の向き、年齢性別、職業、出来たら家族構成などなど色々な要素をよく考えた上で、どこまでどのような形で初診時にお伝えするか考えなくてはなりません。

そしてその反応を見ながらどこまでお伝えするか、次回に持ち越すのか、伝えないのか判断する必要があります。

またそれからの患者さんとのかかわりの中で変わってくるでしょう。

したがって初診時に全てお伝えするのはよくないと考えています。


患者さんとのかかわりは程よい距離感が一番いいのではないかと考えています、手取り足取りでは患者さんの自立が出来ないでしょう。

回答 回答16
  • 回答者
回答日時:2008-12-04 09:00:07
田尾先生>

根管治療に関して、
保険でベストに近い治療を行っている歯科医院はごくわずか。
保険外でベストに近い治療を行っている歯科医院も多くはない。

以上のような解釈でよろしいでしょうか?
だとすれば私も同意しますが、こういったニュアンスではおそらく読者には伝わっていないと思います。


あと、理想の手技というのは、おそらく予後の良し悪しを基準にしているのではないかと推測しますが、保険と保険外とでその違いが出てくる要素は何だとお考えでしょうか?

そう判断できるデータも含めてお願いします。


保険ではベストな根管治療はうけられない、という意見の方ならどなたでも結構ですので、回答ねがいます。

回答 回答17
  • 回答者
回答日時:2008-12-16 19:19:31
少し時間をおいて客観的に読み返してみて、確かに書き方に問題がありました。

意図するところは森川先生のおっしゃられている通り、

>・保険でベストに近い治療を行っている歯科医院はごくわずか。
>・保険外でベストに近い治療を行っている歯科医院も多くはない。

ということです。


僕の「ベストの根管治療」についての考え方は回答10に書かせて頂きましたが、もしこれを保険で行おうとするとなると自分でもできないと思いますし、知り合いの先生に保険でお願いするということも申し訳なくてできないと思います。

(根管治療の赤字分を他の治療の治療費で補うというのであれば別ですが)


なので、

「保険ではベストの根管治療を受けることが”困難”」
 (”不可能”は撤回させて下さい)

と書かせて頂きましたが、それがイコール、

「保険外なら必ずベストの根管治療が受けられる」

というわけではないということを追記させて頂きます。




>保険と保険外とでその違いが出てくる要素は何だとお考えでしょうか?
>そう判断できるデータも含めてお願いします。

保険と保険外とでその違いが出てくる要素については回答10の、

1.可能な限り理想に近い治療手技
2.説明を求める患者さんへの十分な説明
3.患者さんのを長期に渡って良い状態に保つために必要な患者教育

上記のようなことがどこまでできるか?できないか?の違いだと思っています。

僕は仕事柄(?)、いろんな歯科医院の診療を見せて頂いていて、少なくとも保険で僕がベストと考える根管治療を行っていた歯科医院はこれまで1件もありませんでしたが、唯一、大学病院の講師の先生でそれに近いことをされておられる先生は知っています。

実際に見たわけではありませんが、たぶん渡辺先生も医院経営を無視して理想に近い治療をされていたのではないでしょうか(^^;)?

(僕ももし経営者になることがあったら、そんな勤務医の先生を大事にできる経営者になりたいですし、自分が働くならそんな経営者の下で働きたいです)


ですので、「保険で理想的な根管治療を受けることは絶対無理」では無いのですが、ただ実際には経営を全く考えないわけにもいきませんので、一般的な歯科医院で行うことは不可能だと思っています。



また、データについてはあまりにも膨大な量になってしまうのですがどうすればよろしいでしょうか・・・?


一応「ラバーダム大激論」の時にも書いていますが、

「やってもやらなくても差は無い」

という信頼できるデータはありませんし、理論的に考えてもやらないよりやったほうが良さそうだと思いますので、

「だったらやるべき」

という考えです。



それに、エンドの文献で80〜90%という高い成功率を出しているものは、上記の条件を満たしているものが多いです。

(というかラバーダムをするのが当然なので、ラバーダムをするorしないの純粋な比較はできないのですが・・・)


逆に、もし日本の一般的な歯科医院で行われている根管治療を受けた患者さんの追跡調査を行って、その成功率が80〜90%あったというのであれば、ラバーダムや消毒などは手間がかかるだけで無意味なものということになりますのでやる価値は無いと判断すると思いますが、そういったデータはありませんので、

「やるべきかどうか?」

と問われれば、

「やるべき」

としか言えないと思っています。



ただ、これは治療費を一切無視した僕の考える"治療面"でのベストですので、これが患者さんにとってもベストとは限らないと思っていますし、費用対効果を考えれば保険がベストだという患者さん・歯科医師も本当に大勢おられると思います。


僕も保険の根管治療が悪いとは全く思っていませんが、できることなら患者さんに保険と保険外の正しい知識を得て頂いた上で、自分の体を任せる歯科医師を選んでもらえるようになればいいな〜と思っています。


こんな感じで誤解無く伝わりますでしょうか・・・?

回答 回答18
  • 回答者
回答日時:2008-12-17 22:08:40
田尾先生が「個人的に」ベストと思われる治療法といったことを明示されて発言されるのなら、よろしいんじゃないでしょうか。


私の考えるベストな治療は、個々の患者さんの受け取り方のみ(歯科医師の満足とは無関係)で決まり、かつ、すべての患者さんで異なると考えてますので、「どこどこの歯科医院の治療はベストではない」 といったような感覚はありません。




タイトル 説明不足で感情的になる歯科医。同じ歯科医院で治療を継続すべきか?
質問者 れにあさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯医者への不満・グチ
その他(歯科治療関連)
その他(保険と保険外)
その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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