[写真あり] 歯根端切除をし歯根嚢胞を摘出したのにフィステルが消えない
相談者:
えいたさん (31歳:男性)
投稿日時:2009-02-23 23:55:59
こんにちは。
いつも歯チャンネルで勉強させていただいていますが、今回始めて質問させていただきます。
18年程前に上の両前歯(1番)を差し歯にしており、それから7〜8年後ぐらいに上の両2番も差し歯にしていました。
6ヵ月程前に左上1番が腫れ強い痛みがあったため歯科を受診したところ、左上1番、右上1番、右上2番に根尖病巣があると診断されました。
また、数年前(具体的な年数は記憶にありません。。)から右上1番と2番の間にフィステルができていました。
(後の診断で右上1番の根尖病巣が原因と判明しています)
再根管治療か歯根端切除か選択を迫られ、実費治療のクラウンを温存するために歯根端切除しようか悩んだのですが、受診した歯科の先生の勧めと歯チャンネルの書き込みを参考に再根管治療を選びました。
痛みのあった左上1番の再根管治療はコアの取り付けまで順調に終わり、仮歯のまま現在は右上1番と2番の治療中です。
再根管治療を1.5月程続けたのですがフィステルからの排膿が止まらないため、更に3回ほど根尖通過療法を行いました。
それでもフィステルからの排膿が止まらなかったため、結局は歯根端切除と歯根嚢胞の摘出手術を行いました。
その際、右上1番の根尖近くにあった埋伏過剰歯の抜歯も行っています。
(フィステルが消えない原因が埋伏過剰歯にあるかもしれないとの理由です)
術後の経過は特に問題なく、1ヶ月程経過した先週に右上1番と2番にコアを入れたのですが、その翌日から歯茎が腫れ、排膿は確認できませんがフィステルのような出来物が再発しました。(写真あり)
コアを入れたことで仮歯も丈夫なものになったため、歯茎を引き締めるために歯磨き(歯茎をマッサージするように)やパン等の柔らかいものを噛むようにしたことで、急に症状が悪化したのかもしれません。
本日、病状を伝えに改めて歯科を受診し、ひとまず抗生剤(メイアクトを4日分)を処方していただいたのですが、それで落ち着かなければ再度切開して再掃?(膿を取り出してもう一度綺麗にする)する必要があると言われました。
そこで質問ですが、一度手術(歯根端切除と歯根嚢胞摘出)を行ったにもかかわらず、短期間(1ヶ月程)で排膿が再発する原因としては何が考えられますでしょうか?
また、術後しばらく抗生剤を服用していたのに再発したにもかかわらず、今更抗生剤を服用して根治する可能性はあるのでしょうか?
治らない理由が分からないため、もう一度手術しても治らないのではないかと不安でなりません。
抜歯はできる限り避けたいという思いもありますが、原因が分からないようでは抜歯すれば治るものなのかどうかもわからず不安です。
病巣が取りきれていないだけであれば再掃すれば根治するのかもしれませんが、全く違った原因で再発している可能性や過去の症例があるのであれば、参考にお伺いしたいです。
現在通っている歯科の先生はとても熱心に治療や説明をしていただけるため、今のところセカンドオピニオンは考えていません。
なお、マイクロスコープはありませんがルーペを使って治療していただいています。
先生がベストを尽くしていただいているのは重々承知していますし、治療方針に対し最終的に責任を持つのは患者自身だと思いますので、少しでも自分の病状について理解した上で納得のいく判断ができるよう、考えられる可能性や症例など多くの情報をいただけますと幸甚です。
よろしくお願いいたします。
以上
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いつも歯チャンネルで勉強させていただいていますが、今回始めて質問させていただきます。
18年程前に上の両前歯(1番)を差し歯にしており、それから7〜8年後ぐらいに上の両2番も差し歯にしていました。
6ヵ月程前に左上1番が腫れ強い痛みがあったため歯科を受診したところ、左上1番、右上1番、右上2番に根尖病巣があると診断されました。
また、数年前(具体的な年数は記憶にありません。。)から右上1番と2番の間にフィステルができていました。
(後の診断で右上1番の根尖病巣が原因と判明しています)
再根管治療か歯根端切除か選択を迫られ、実費治療のクラウンを温存するために歯根端切除しようか悩んだのですが、受診した歯科の先生の勧めと歯チャンネルの書き込みを参考に再根管治療を選びました。
痛みのあった左上1番の再根管治療はコアの取り付けまで順調に終わり、仮歯のまま現在は右上1番と2番の治療中です。
再根管治療を1.5月程続けたのですがフィステルからの排膿が止まらないため、更に3回ほど根尖通過療法を行いました。
それでもフィステルからの排膿が止まらなかったため、結局は歯根端切除と歯根嚢胞の摘出手術を行いました。
その際、右上1番の根尖近くにあった埋伏過剰歯の抜歯も行っています。
(フィステルが消えない原因が埋伏過剰歯にあるかもしれないとの理由です)
術後の経過は特に問題なく、1ヶ月程経過した先週に右上1番と2番にコアを入れたのですが、その翌日から歯茎が腫れ、排膿は確認できませんがフィステルのような出来物が再発しました。(写真あり)
コアを入れたことで仮歯も丈夫なものになったため、歯茎を引き締めるために歯磨き(歯茎をマッサージするように)やパン等の柔らかいものを噛むようにしたことで、急に症状が悪化したのかもしれません。
本日、病状を伝えに改めて歯科を受診し、ひとまず抗生剤(メイアクトを4日分)を処方していただいたのですが、それで落ち着かなければ再度切開して再掃?(膿を取り出してもう一度綺麗にする)する必要があると言われました。
そこで質問ですが、一度手術(歯根端切除と歯根嚢胞摘出)を行ったにもかかわらず、短期間(1ヶ月程)で排膿が再発する原因としては何が考えられますでしょうか?
また、術後しばらく抗生剤を服用していたのに再発したにもかかわらず、今更抗生剤を服用して根治する可能性はあるのでしょうか?
治らない理由が分からないため、もう一度手術しても治らないのではないかと不安でなりません。
抜歯はできる限り避けたいという思いもありますが、原因が分からないようでは抜歯すれば治るものなのかどうかもわからず不安です。
病巣が取りきれていないだけであれば再掃すれば根治するのかもしれませんが、全く違った原因で再発している可能性や過去の症例があるのであれば、参考にお伺いしたいです。
現在通っている歯科の先生はとても熱心に治療や説明をしていただけるため、今のところセカンドオピニオンは考えていません。
なお、マイクロスコープはありませんがルーペを使って治療していただいています。
先生がベストを尽くしていただいているのは重々承知していますし、治療方針に対し最終的に責任を持つのは患者自身だと思いますので、少しでも自分の病状について理解した上で納得のいく判断ができるよう、考えられる可能性や症例など多くの情報をいただけますと幸甚です。
よろしくお願いいたします。
以上
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回答1
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2009-02-24 01:18:30
はっきりいえることは感染が残っていることです。
術式の問題もあるかもしれませんが、もともと破切やクラック(ヒビ)があった可能性があります。
クラックの中の感染を取り除くことは手術でも不可能です。
クラックがなければしばらく経過を見て、再度手術を考えられてもいいかと思います。
私の経験では、術中にマイクロスコープで大きなクラックを発見しその場で抜歯したケースが1例、術後1年してフィステルができたため、再手術をして数年良好に経過したケースが1例あります。
術式の問題もあるかもしれませんが、もともと破切やクラック(ヒビ)があった可能性があります。
クラックの中の感染を取り除くことは手術でも不可能です。
クラックがなければしばらく経過を見て、再度手術を考えられてもいいかと思います。
私の経験では、術中にマイクロスコープで大きなクラックを発見しその場で抜歯したケースが1例、術後1年してフィステルができたため、再手術をして数年良好に経過したケースが1例あります。
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2009-02-24 07:07:04
えいたさまおはようございます。
根管治療をして、歯根端切除をしたにもかかわらず膿瘍が出来てきたのですね、小牧先生が仰っているように原因は感染が残っている事だと思います。
これを取りきることが出来れば治ると思います、したがって感染が残った原因を探ることになるでしょう。
参考になさってください。
根管治療をして、歯根端切除をしたにもかかわらず膿瘍が出来てきたのですね、小牧先生が仰っているように原因は感染が残っている事だと思います。
これを取りきることが出来れば治ると思います、したがって感染が残った原因を探ることになるでしょう。
参考になさってください。
相談者からの返信
相談者:
えいたさん
返信日時:2009-02-24 07:36:59
小牧先生、山田先生、早々のご返答ありがとうございます。
再手術で治った症例やその可能性があるとのことで、少し安心しました。
今のところクラックは無さそうと伺っていますが、100%ではないと思いますので視野に入れて経過を観察しようと思います。
ちなみに最初の質問で「排膿は確認できませんがフィステルのような出来物が再発」とお伝えしましたが、今朝になってフィステルから排膿しました。
再根管治療を行う前も抗生剤(トミロン)を服用したのに、排膿が止まらなかった気がします。
引き続き抗生剤(メイアクト)を飲んで様子をみようと思いますが、治療前の振り出しに戻ったようで非常に不安です。。
追加質問で誠に恐縮ですが、抗生剤を変えてみることで根治する可能性はないのでしょうか?
(なお、現在降圧剤を服用しているためキノロン系の抗生剤は飲み合わせ不可だった気がしますが、医師に相談の上降圧剤の服用を中断することも考えています。)
また、鼻口蓋管嚢胞など根尖以外に原因があった場合は、レントゲンや手術時に容易に判断できるものでしょうか?
歯根嚢胞を摘出しても短期間で再発したということで、骨の中など根尖以外に原因がある可能性も高いのかと考えています。
(そのひとつが埋伏過剰歯でしたが、抜歯済みです)
完全に取り除くことが困難な病巣や、見落としがちな感染源など、感染が残った原因、場所を特定するために参考になるような情報がございましたらご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
以上
再手術で治った症例やその可能性があるとのことで、少し安心しました。
今のところクラックは無さそうと伺っていますが、100%ではないと思いますので視野に入れて経過を観察しようと思います。
ちなみに最初の質問で「排膿は確認できませんがフィステルのような出来物が再発」とお伝えしましたが、今朝になってフィステルから排膿しました。
再根管治療を行う前も抗生剤(トミロン)を服用したのに、排膿が止まらなかった気がします。
引き続き抗生剤(メイアクト)を飲んで様子をみようと思いますが、治療前の振り出しに戻ったようで非常に不安です。。
追加質問で誠に恐縮ですが、抗生剤を変えてみることで根治する可能性はないのでしょうか?
(なお、現在降圧剤を服用しているためキノロン系の抗生剤は飲み合わせ不可だった気がしますが、医師に相談の上降圧剤の服用を中断することも考えています。)
また、鼻口蓋管嚢胞など根尖以外に原因があった場合は、レントゲンや手術時に容易に判断できるものでしょうか?
歯根嚢胞を摘出しても短期間で再発したということで、骨の中など根尖以外に原因がある可能性も高いのかと考えています。
(そのひとつが埋伏過剰歯でしたが、抜歯済みです)
完全に取り除くことが困難な病巣や、見落としがちな感染源など、感染が残った原因、場所を特定するために参考になるような情報がございましたらご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
以上
回答3
回答4
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2009-02-24 07:51:12
えいたさん、こんにちは。
フィステルが消失しないとのことで、大変ご不安なことと思います。
【1】
>抗生剤を変えてみることで根治する可能性はないのでしょうか?
抗生剤を代えても、それだけで治癒にいたる可能性は低いと思います。
根管治療において、抗生剤の服用そのものが治療の決定打とはなりません。
ご質問の状態で、メイアクトをはじめとするセフェム系の抗生剤以外を選択する意義が乏しいように思います。
まして、内科的な全身状態との兼ね合いで、服用が難しいキノロン系などを飲まれることは、決してお勧めできません。
【2】
>鼻口蓋管嚢胞など根尖以外に原因があった場合は、レントゲンや手術時に容易に判断できるものでしょうか?
顎骨の中にできる嚢胞であれば、レントゲンに映ることがほとんどです。
鼻口蓋管嚢胞(切歯管嚢胞)は、特にレントゲンで判別可能であることが多いです。
また、感染を併発している歯根嚢胞以外の嚢胞で、フィステル・排膿をきたすことは通常ありません。
詳しいことは、担当の先生にもご確認されてください。
以上、ご参考になれば幸いです。
何とか状況が好転することを願っています。
お大事にどうぞ。
フィステルが消失しないとのことで、大変ご不安なことと思います。
【1】
>抗生剤を変えてみることで根治する可能性はないのでしょうか?
抗生剤を代えても、それだけで治癒にいたる可能性は低いと思います。
根管治療において、抗生剤の服用そのものが治療の決定打とはなりません。
ご質問の状態で、メイアクトをはじめとするセフェム系の抗生剤以外を選択する意義が乏しいように思います。
まして、内科的な全身状態との兼ね合いで、服用が難しいキノロン系などを飲まれることは、決してお勧めできません。
【2】
>鼻口蓋管嚢胞など根尖以外に原因があった場合は、レントゲンや手術時に容易に判断できるものでしょうか?
顎骨の中にできる嚢胞であれば、レントゲンに映ることがほとんどです。
鼻口蓋管嚢胞(切歯管嚢胞)は、特にレントゲンで判別可能であることが多いです。
また、感染を併発している歯根嚢胞以外の嚢胞で、フィステル・排膿をきたすことは通常ありません。
詳しいことは、担当の先生にもご確認されてください。
以上、ご参考になれば幸いです。
何とか状況が好転することを願っています。
お大事にどうぞ。
回答5
回答6
回答7
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2009-02-24 10:51:48
僕も結論から言うと小牧先生の意見に同意です。
残念ながら感染が残っているように思います。
その感染の原因が「クラック」である可能性があります。
また、私見ですが、拡大鏡とマイクロスコープの差が出ているように思います。
「歯根端切除術」と一言で書くことが多いのですが、厳密には
嚢胞摘出術+歯根端切除術+逆根管充填
がワンセットのオペであると考えられます。
嚢胞摘出と歯根端切除術は拡大鏡でも問題無く施術する事が可能かと思いますが、逆根管充填に関してはマイクロスコープの存在が大きな意味を持ちます。
根尖部のクラックはマイクロスコープが無いと確認できない事が多いですし、適切な逆根充を行うには拡大鏡だけでは限界があるように思います。
なので、8割の歯根端切除術ケースはマイクロ無しでも上手くいくことが予想されますが、残りの2割(今回のような難しいケース)では、マイクロスコープを使用した手術が必要となるように思います。
担当の先生の努力も解りますし、えいたさん自身が先生を信頼されている事も理解できます。
しかし残念ながら「設備の限界」と言う物もあるのではないかと思います。
小牧先生も書かれているように「マイクロスコープで大きなクラックを発見しその場で抜歯したケース」と言う事もあるでしょう。
そのためにも、一度、(マイクロスコープを使った歯根端切除ができる)専門医の先生に診ていただくと言う事も必要なのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
残念ながら感染が残っているように思います。
その感染の原因が「クラック」である可能性があります。
また、私見ですが、拡大鏡とマイクロスコープの差が出ているように思います。
「歯根端切除術」と一言で書くことが多いのですが、厳密には
嚢胞摘出術+歯根端切除術+逆根管充填
がワンセットのオペであると考えられます。
嚢胞摘出と歯根端切除術は拡大鏡でも問題無く施術する事が可能かと思いますが、逆根管充填に関してはマイクロスコープの存在が大きな意味を持ちます。
根尖部のクラックはマイクロスコープが無いと確認できない事が多いですし、適切な逆根充を行うには拡大鏡だけでは限界があるように思います。
なので、8割の歯根端切除術ケースはマイクロ無しでも上手くいくことが予想されますが、残りの2割(今回のような難しいケース)では、マイクロスコープを使用した手術が必要となるように思います。
担当の先生の努力も解りますし、えいたさん自身が先生を信頼されている事も理解できます。
しかし残念ながら「設備の限界」と言う物もあるのではないかと思います。
小牧先生も書かれているように「マイクロスコープで大きなクラックを発見しその場で抜歯したケース」と言う事もあるでしょう。
そのためにも、一度、(マイクロスコープを使った歯根端切除ができる)専門医の先生に診ていただくと言う事も必要なのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
回答8
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2009-02-24 12:29:22
私もタイヨウ先生のご意見に賛成です。
顕微鏡下での今回のような処置を専門医が行うと、世界レベルでは成功率95%と言う報告も出ています。
設備の限界、その専門的トレーニングを受けているのか、そして何よりも経験を積んでいるのか、とても重要だと思います。
アンプタと言うのですが、従来では成功率がそんなに高くない、とされていましたが、上記のように現在では根本から概念が変わり始めています。
但し、保険ではまず無理な治療ですので、それをご了承下さい。
顕微鏡下での今回のような処置を専門医が行うと、世界レベルでは成功率95%と言う報告も出ています。
設備の限界、その専門的トレーニングを受けているのか、そして何よりも経験を積んでいるのか、とても重要だと思います。
アンプタと言うのですが、従来では成功率がそんなに高くない、とされていましたが、上記のように現在では根本から概念が変わり始めています。
但し、保険ではまず無理な治療ですので、それをご了承下さい。
相談者からの返信
相談者:
えいたさん
返信日時:2009-02-24 23:47:19
山田先生、中本先生、松山先生、佐藤先生、タイヨウ先生、松元先生
お忙しい中ご回答いただき誠にありがとうございます。
また、返信が遅くなりまして申し訳ございません。
感染の原因が「クラック」である可能性が高いとのこと、なんとか抜歯を避けたいと考えていましたが、先生方の仰る通り「クラック」が原因だとすればこれまでの経緯の辻褄がすべて合う気がします。
また、タイヨウ先生や松元先生の仰る通り、主治医の先生を信頼しているとはいえ「設備の限界」があるのもその通りだと思います。
まずは主治医の先生にクラックの可能性も踏まえた上で再手術の相談をしようと考えていますが、クラックも含め感染の原因が特定できない場合は、マイクロスコープ等の設備が整っている専門の病院も探してみようと思います。
保険外治療で高額になるのは不安ですが、まずは感染の原因を特定しないことには抜歯以外の解が得られることは無さそうですし。
いろいろと丁寧にご回答いただき本当にありがとうございました。
なお、同様の症状で悩まれている方のためにも、治療の進展や結論が出次第追ってご報告したいと思います。
以上
お忙しい中ご回答いただき誠にありがとうございます。
また、返信が遅くなりまして申し訳ございません。
感染の原因が「クラック」である可能性が高いとのこと、なんとか抜歯を避けたいと考えていましたが、先生方の仰る通り「クラック」が原因だとすればこれまでの経緯の辻褄がすべて合う気がします。
また、タイヨウ先生や松元先生の仰る通り、主治医の先生を信頼しているとはいえ「設備の限界」があるのもその通りだと思います。
まずは主治医の先生にクラックの可能性も踏まえた上で再手術の相談をしようと考えていますが、クラックも含め感染の原因が特定できない場合は、マイクロスコープ等の設備が整っている専門の病院も探してみようと思います。
保険外治療で高額になるのは不安ですが、まずは感染の原因を特定しないことには抜歯以外の解が得られることは無さそうですし。
いろいろと丁寧にご回答いただき本当にありがとうございました。
なお、同様の症状で悩まれている方のためにも、治療の進展や結論が出次第追ってご報告したいと思います。
以上
相談者からの返信
相談者:
えいたさん
返信日時:2009-05-06 23:44:14
* 後日、続きのご相談が寄せられました
こんにちは。
以前に、ご相談させていただいた以下の続きです。
右上1番の再根管治療を2月程続けたのですが、排膿が止まらないため「嚢胞摘出術+歯根端切除術+逆根管充填」を行いました。
しかしフィステルが再発し、再手術を行うことになりました。
(以前の質問ではここまで)
2回目の手術を行ったところ、1回目の手術時の逆根管充填が外れていることがわかり、材質を変えて再度逆根管充填を行いました。
感染源がわかったと安心していたのですが、術後フィステルから薬のような臭いのする透明な体液が1週間ほど止まらず、その後また排膿が始まりました。
そして3回目の手術で嚢胞を再掻爬し、逆根管充填の材質を初回のもの(レジンだった思います)に戻しました。
しかし、2回目の術後と同様に透明な体液が止まらず(今回は臭いは無し)、その後また排膿が始まりました。
その後、フィステルからの消毒と抗生剤の注入を連続4日続けたのですが、やはり排膿が止まらず現在に至っています。
今後の治療方法として、再手術し掻爬した後、排膿があった箇所に空洞ができないように縫い(歯茎が凹む形)経過を見て、それでダメなら抜歯するしかないと説明を受けております。
そこで質問です。
1.前期「空洞ができないように縫う」という方法で根治する可能性があるとしたら、どのような感染源である場合が考えられるのでしょうか?
2.これまでの経過を考えると、以前に先生方にご回答いただいたように歯の根に原因(クラックやパーフォレーション)がある可能性が高いと考えていますが、それ以外に排膿が止まらない原因として考えられることや症例がありますでしょうか?
3.歯の根に原因がある場合、歯根端切除術で歯根がかなり短くなっている状態で、抜歯以外の治療方法が残されているのでしょうか?
排膿しておらず透明な体液だけが出ている状態であれば1.の選択肢も効果があるのかもと思うのですが、排膿している状態で縫い方を変えてもあまり根治する気がしません。
3.については、一度意図的に抜歯をして、歯を割るなどして洗浄し再植する方法もあると説明を受けましたが、歯根端切除術をした歯でも可能なのかよくわかりません。
お手数ですが、先生方のご意見をいただけますと幸甚です。
よろしくお願いいたします。
以上
こんにちは。
以前に、ご相談させていただいた以下の続きです。
右上1番の再根管治療を2月程続けたのですが、排膿が止まらないため「嚢胞摘出術+歯根端切除術+逆根管充填」を行いました。
しかしフィステルが再発し、再手術を行うことになりました。
(以前の質問ではここまで)
2回目の手術を行ったところ、1回目の手術時の逆根管充填が外れていることがわかり、材質を変えて再度逆根管充填を行いました。
感染源がわかったと安心していたのですが、術後フィステルから薬のような臭いのする透明な体液が1週間ほど止まらず、その後また排膿が始まりました。
そして3回目の手術で嚢胞を再掻爬し、逆根管充填の材質を初回のもの(レジンだった思います)に戻しました。
しかし、2回目の術後と同様に透明な体液が止まらず(今回は臭いは無し)、その後また排膿が始まりました。
その後、フィステルからの消毒と抗生剤の注入を連続4日続けたのですが、やはり排膿が止まらず現在に至っています。
今後の治療方法として、再手術し掻爬した後、排膿があった箇所に空洞ができないように縫い(歯茎が凹む形)経過を見て、それでダメなら抜歯するしかないと説明を受けております。
そこで質問です。
1.前期「空洞ができないように縫う」という方法で根治する可能性があるとしたら、どのような感染源である場合が考えられるのでしょうか?
2.これまでの経過を考えると、以前に先生方にご回答いただいたように歯の根に原因(クラックやパーフォレーション)がある可能性が高いと考えていますが、それ以外に排膿が止まらない原因として考えられることや症例がありますでしょうか?
3.歯の根に原因がある場合、歯根端切除術で歯根がかなり短くなっている状態で、抜歯以外の治療方法が残されているのでしょうか?
排膿しておらず透明な体液だけが出ている状態であれば1.の選択肢も効果があるのかもと思うのですが、排膿している状態で縫い方を変えてもあまり根治する気がしません。
3.については、一度意図的に抜歯をして、歯を割るなどして洗浄し再植する方法もあると説明を受けましたが、歯根端切除術をした歯でも可能なのかよくわかりません。
お手数ですが、先生方のご意見をいただけますと幸甚です。
よろしくお願いいたします。
以上
回答9
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-05-06 23:46:44
歯に問題がなければ、歯根端切除後は、問題なく治癒経過をたどるものです。
以前にもコメントしたとうり歯根破折等の問題が有ると思われ、治癒し切れないでしょう。
抜歯せざるを得なくなるでしょう。
再植などは無意味です。
以前にもコメントしたとうり歯根破折等の問題が有ると思われ、治癒し切れないでしょう。
抜歯せざるを得なくなるでしょう。
再植などは無意味です。
回答10
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2009-05-06 23:47:41
悲しいかな、アンラッキーなことになってますね。
非常に詳細なお話なのですが、個別の細かい事情に関しては、ネットで状況を把握させることが非常に難しくなってます。
感染源はやはり、割れているか?穴があいているか?
どちらかの確率が高いと思います。想像ですが。
取りきれていないことも、もしかするとあるかも知れません。
ただ、もう先端をカットしてある歯に意図的に再移植するのは日本人の根っこの長さから考えてとっても難しいと思います。
非常に詳細なお話なのですが、個別の細かい事情に関しては、ネットで状況を把握させることが非常に難しくなってます。
感染源はやはり、割れているか?穴があいているか?
どちらかの確率が高いと思います。想像ですが。
取りきれていないことも、もしかするとあるかも知れません。
ただ、もう先端をカットしてある歯に意図的に再移植するのは日本人の根っこの長さから考えてとっても難しいと思います。
相談者からの返信
相談者:
えいたさん
返信日時:2009-05-06 23:48:44
松山先生、佐藤先生、ご回答ありがとうございました。
やはり、歯根に原因がある可能性が高いとのご見解ですね。
つまり「空洞ができないように縫う」という再手術で根治する可能性は、かなり低いということだと解釈しました。
歯根の保存はかなり諦め気味ですが、佐藤先生がおっしゃる「もしかすると」に賭けて、ダメもとで大学病院(愛知学院大学歯学部附属病院を考えています)で詳しい検査をしていただこうかと思います。
大学病院の良し悪しについては本掲示板でいろいろ伺っており不安もありますが、大学病院でも抜歯しかないとの診断であれば諦めて抜歯します。
半年間以上治療を続けたのにこのような結論となり非常に残念でなりませんが、これまで熱心に治療していただいた主治医の先生には感謝していますし、今後もお世話になろうと思います。
私はもともと歯が弱いため今後もいろいろなトラブルに見舞われると思いますが、本掲示板で勉強しながら少しでも自分の歯を長持ちさせられるよう努力します。
やはり、歯根に原因がある可能性が高いとのご見解ですね。
つまり「空洞ができないように縫う」という再手術で根治する可能性は、かなり低いということだと解釈しました。
歯根の保存はかなり諦め気味ですが、佐藤先生がおっしゃる「もしかすると」に賭けて、ダメもとで大学病院(愛知学院大学歯学部附属病院を考えています)で詳しい検査をしていただこうかと思います。
大学病院の良し悪しについては本掲示板でいろいろ伺っており不安もありますが、大学病院でも抜歯しかないとの診断であれば諦めて抜歯します。
半年間以上治療を続けたのにこのような結論となり非常に残念でなりませんが、これまで熱心に治療していただいた主治医の先生には感謝していますし、今後もお世話になろうと思います。
私はもともと歯が弱いため今後もいろいろなトラブルに見舞われると思いますが、本掲示板で勉強しながら少しでも自分の歯を長持ちさせられるよう努力します。
タイトル | [写真あり] 歯根端切除をし歯根嚢胞を摘出したのにフィステルが消えない |
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質問者 | えいたさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の失敗・再治療 根管治療に関するトラブル 歯根端切除術 その他(写真あり) 根の病気(根尖病変・根尖病巣) 歯茎の婁孔(ろうこう・フィステル) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。