[写真あり] ブリッジの形成について(6番欠損後、5番捻転、7・8番傾倒)

相談者: ぽよよさん (36歳:女性)
投稿日時:2009-03-09 00:32:26
数年前に、下6番目を抜歯しました。

処置をした先生が言うは、

「元々顎が小さいので、抜歯後にをいれるだけのスペースがないので、このまま放置して様子をみましょう」

とのことでした。


下6番がなくなったことで、その後ろの下7番8番の歯が前に倒れてきて、スペースが埋まるから心配ないとのことでした。

スペースは徐々に狭くなりましたが、最近気になり、違う歯科に相談にいきました。


長い間、放置したことで、下5番の歯が捻転を起こし、本来なら外側に向いているはずの側面が内側に向いているとのことでした。

また、下7番8番がかなり傾倒しているが、いまなら歯根を元々あった角度に立て直さなくてもすむから、ブリッジで抜歯のスペースを埋めることを勧められました。



質問1
ブリッジを作らずに、抜歯スペースを放置した場合、引き起こる可能性のある問題点はなんでしょうか?

質問2
ブリッジの場合、支えになる下5番下7番を大きく削る必要があると思いますが、本来ある歯を出来るだけ残しつつ、下6番のスペースを埋めるための方法は他にもありますか?

質問3
審美性を考えた場合、あまり金歯を使いたくないのですが、セレックでのブリッジは可能なのでしょうか?

質問4
担当医のブリッジに関する提案は2つあります。

下5番6番7番をオールセラミックでブリッジにする方法。

もう1つは、下5番を小さめのオールセラミッククラウンにすることで下6番に歯を入れるスペースを確保し、下7番8番を削って更にスペースを広げたうえで、下6番7番8番でブリッジを形成する方法。


見えている部分の歯を調整することで、見ためは治療したように感じますが、歯根との関係を無視した治療のような気もします。

ブリッジの形成を考えた場合、この提案は妥当なのでしょうか?

画像1画像1


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-03-09 02:45:44
こんばんは。
確かに寄ってきてしまっているようですね。

ただこの写真では本当のそれぞれのの角度が判りません。

既に寄ってきてしまっているこのような状態の場合は確かに診る者によって考え方が分かれそうなところです。


放置した場合、一番に懸念されるのは咬合の問題と思われます。

ただそのまま何の症状も引き起こさずにそのまま過ごしてしまう方もいらっしゃいます。

しかし今ご自身で不都合無く噛めている事と、私たちが言う正常な咬合に直したいの意味は違うと思っておりますので、この辺はよく担当される方とお話を持って下さい。



本来ある歯を保存しつつというのは皆さんよくおっしゃるのですが、ブリッジにて対応する場合最終的に長期間良い状態を維持してゆくためにはやはり少なくとも5番7番はクラウンにすべきではないかという印象を受けます。

これはセレックでも同じです。


ただ審美性を考慮しつつ、予後を明確にするのであればまず部分的に矯正して7番を移動してからの補綴をお勧めすべきのように思えます。

この場合7番を元にあった方向に戻す場合は8番も後方に移動するかも知れませんし、抜歯もあり得ると思います。



もうひとつ逆に7番8番を手前に移動してから5番7番8番をそれぞれオールセラミッククラウンで修復するという事も考えられます。



これじゃ歯をあまり削らないという希望にそぐわないと思われるかも知れませんが、歯を移動してその状態で上の対合する歯に医学上有益に咬み合うとは思えませんので、結果咬み合いがよろしくなければ今後再び問題となる可能性も捨て切れません。

5番を小さめに補綴し6・7・8番の形で延長したブリッジという事は私はお勧めいたしません。

それをするくらいであれば最初から5・6・7・8番の全て連結した形にするべきだと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-03-09 11:36:06
田中先生に基本的に同意です。

プラスαで、もうちょっと理想を目指すのであれば

 1 78を矯正で元の位置に戻す
 2 6にインプラントを入れ、単独植立
 3 578はセラミックインレー(またはCR)でこれ以上大きく削らないで詰める

と言う事も一つ頭の中に入れておいてください。


ブリッジが嫌いなタイヨウでした。^_^;

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-03-09 12:59:52
清掃性の問題から、この状態でブリッジにするのはおすすめしないです。

治療の考えとしてはタイヨウ先生にならうかたちかな。

私もブリッジがきらいで。この三年で保険1症例、自費2症例しかやってないです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぽよよさん
返信日時:2009-03-10 02:12:06
早々に回答をありがとうございました。

迅速な対応に、とても感激しています。

田中先生の「今ご自身で不都合無く噛めている事と、私たちが言う正常な咬合に直したいの意味は違うと思っておりますので、」という言葉に、そうなのか!だからなのか!と納得しました。

この言葉のお陰で、歯科の先生と患者としての自分の意思疎通のギャップみたいなものが理解できました。
ありがとうございます。


もし、宜しければ、もう少しアドバイスを頂けますか?


ブリッジ対応、インプラント対応が考えられるようですけど、どちらにしても7番8番の矯正が必要みたいですね。

矯正というと、歯並びを良くするワイヤーしか連想できません。
(勉強不足まるだしの質問で申し訳ありません)
私のような場合は、どのような処置になりそうでしょうか?


ブリッジが嫌いな?(^^;;)タイヨウ先生、タカタ先生、インプラントなんですけど、元々6番はお行儀良く納まっていなかったので、抜歯後も新しいを入れるだけのスペースがないから放置して様子をみましょうということでした。

元々スペースが殆どなくてもインプラント出来ますか?
インプラントにする場合は、7番の抜歯も覚悟しておいたほうが良いですか?


田中先生の「逆に7番8番を手前に移動してから5番7番8番をそれぞれオールセラミッククラウンで修復するという事も考えられます。」という提案にびっくりしました!

抜歯後の6番のスペースに歯をいれることしか考えてなかったので、とても斬新な提案に感じました。

この場合の移動って、7番8番を更に前側に傾倒させるということですか?

そうすると、歯根が更に傾倒するのでしょうか?
歯根が傾倒することで、顎の骨への影響などはありますか?

かなり傾倒しているので、7番8番を正常な位置に矯正するか、更に7番8番を前に移動させるかは、実際に診察して頂かないと判断が難しいとおもいますが、色々な可能性を知った上で治療を受けたいと思います。

お忙しい事と存じますが、宜しくお願い致します。
回答 回答4
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-03-10 10:56:27
私の判断

写真が斜めですのでわかりにくいですが、奥の7番8番は相当に近心(手前)に傾斜移動しているので、インプラントはスペースがなく無理でしょう。

あえてするなら7番8番を遠心(奥)に移動直立させないと出来ません。

それをするなら7番8番をもう少し近心移動させた上で直立させ(実際には下顎7番8番の自然近心移動は舌側に傾くので頬側にも起こす必要が有ります)た上で、完全に近心移動させるのは、なかなか大変な場合は少しの隙間を前後に少し大きめのクラウンを被せる事にするのが良いと思います。


5番はなるべく削らずに7番8番を削りハーフクラウンの連結が良いと思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-03-10 11:12:06
時間と費用、治療の途中経過の事なども考慮して先生と相談して決めて下さい。

治療方法に関してはほぼ出尽くしていると思います。

私もブリッジが嫌いですので、多少矯正してインプラントでしょうか。

スペースを少し広げてインプラントを植立して、それを使って矯正と言う手が、私はお勧めですが。

時間と費用で、お徳かなと思います。

7,8番動かしきるのは結構時間掛かりますし、費用も掛かるのではと思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-03-10 19:00:37
えーと、ご質問の件に関しては松山先生が代わりにフォロー下さいました通りです。


7番8番を手前に倒すのではなく、を前方に移動しつつ、根を手前に向かって起こすという事をしなければなりませんので、矯正の期間もそれ相応にかかると思います。


やり方は普通の矯正に順ずるもので、歯にプラケットとワイヤーと適用して行います。
ただ後方に起こす方が早く動き治療期間は短くて済むかも知れません。


インプラントを使用し抜歯も含めたプランであれば、8番を抜歯して7番を後方に起こしてスペースを作りそこにインプラントという気がします。

この方法でスペースがある程度出来たなら、ブリッジも可能であると思われます。
私はブリッジが特別好きという意味ではありませんが、やるからにはきちっとしなくてはという派なのでね。


いずれにせよキーポイントはこの7番の根の後ろ側(前側はおよその想像がつく)と舌側にどのくらいの骨があるかで、色々な治療期間や方法が変わってくるかも知れませんので、どれもここでは断言できません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぽよよさん
返信日時:2009-03-12 00:49:45
お忙しい中、丁寧で迅速なアドバイスをありがとうございました。

いままで、これほど丁寧な説明と提案を提示してもらったことがなかったので、とても感激しました。

松山先生と田中先生の丁寧なご説明で、私の勘違いが良く理解できました。

松元先生のおっしゃるように「時間と費用、治療の途中経過」も大切なポイントですので、治療して下さる先生と良く相談したいと思います。

たくさんのアドバイスを頂いたことで、安心して治療が受けられそうです。

田中先生、タイヨウ先生、タカタ先生、松山先生、松元先生、本当にありがとうございました。



タイトル [写真あり] ブリッジの形成について(6番欠損後、5番捻転、7・8番傾倒)
質問者 ぽよよさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:6番(第一大臼歯)
ブリッジ治療法
ブリッジその他
その他(写真あり)
回答者




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