口腔がんの治療で手術療法、放射線療法のメリット、デメリットとは?
相談者:
ikuさん (29歳:女性)
投稿日時:2009-04-04 18:35:41
以前も舌の腫瘍についてご相談させていただきました。
【前回のご相談】
・舌のできものが腫瘍だった場合、切らずに処置できませんか?
その後、組織診査を行い、結果は悪性という事でT1だそうです。
年齢や腫瘍範囲が舌左側に点在しているという事もあり、口腔外科では三分の一切除という説明を受けてきました。
また、放射線治療という方法もあるので、来週別の病院にセカンドオピニオンを受けてくる事もすすめられ、念のため行ってきます。
今出来る事はそれぞれのお医者さんの意見をしっかり聞き、最終的に自分で判断するという事だとは思うのですが、これまで放射線治療ということが全く頭になかったので、舌が残る治療である事以外あまりよく分かりません。
想定される合併症や治療時の苦痛?など教えてください。
また一般的に切除が無難と聞いていますが、自分でこの選択非常に迷います。
なにか参考になるご意見ありましたらおねがいいたします。
【前回のご相談】
・舌のできものが腫瘍だった場合、切らずに処置できませんか?
その後、組織診査を行い、結果は悪性という事でT1だそうです。
年齢や腫瘍範囲が舌左側に点在しているという事もあり、口腔外科では三分の一切除という説明を受けてきました。
また、放射線治療という方法もあるので、来週別の病院にセカンドオピニオンを受けてくる事もすすめられ、念のため行ってきます。
今出来る事はそれぞれのお医者さんの意見をしっかり聞き、最終的に自分で判断するという事だとは思うのですが、これまで放射線治療ということが全く頭になかったので、舌が残る治療である事以外あまりよく分かりません。
想定される合併症や治療時の苦痛?など教えてください。
また一般的に切除が無難と聞いていますが、自分でこの選択非常に迷います。
なにか参考になるご意見ありましたらおねがいいたします。
回答1
ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2009-04-04 19:23:30
こんにちは。
T1で治癒可能な状態で見つかったのは、不幸中の幸いでしたね。
手術、放射線などの治療で完治が期待できる状況なのかと思います。
一通りの治療がが終わった後は、再発や転移が生じないように今までの生活や気持ちの持ちようをよく見直してください。
ガンにかかりやすい何か悪い要素がある場合が多いですから。
治療による障害ですが、手術をすれば食事や会話に悪影響が出ます。
放射線照射すれば、骨壊死やドライマウス、ウ蝕の多発、歯周病などの問題が出ます。
どちらにしても問題は残るのですが、私の感想としては手術の方がましなような気がします。
私が口腔外科で診療していたということもあるのですが。
実際の病状がわからないので、担当の先生などの説明をよく聞いて判断されるのが一番だと思います。
T1で治癒可能な状態で見つかったのは、不幸中の幸いでしたね。
手術、放射線などの治療で完治が期待できる状況なのかと思います。
一通りの治療がが終わった後は、再発や転移が生じないように今までの生活や気持ちの持ちようをよく見直してください。
ガンにかかりやすい何か悪い要素がある場合が多いですから。
治療による障害ですが、手術をすれば食事や会話に悪影響が出ます。
放射線照射すれば、骨壊死やドライマウス、ウ蝕の多発、歯周病などの問題が出ます。
どちらにしても問題は残るのですが、私の感想としては手術の方がましなような気がします。
私が口腔外科で診療していたということもあるのですが。
実際の病状がわからないので、担当の先生などの説明をよく聞いて判断されるのが一番だと思います。
回答2
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2009-04-04 22:12:51
iku さん、こんにちは。
口腔がんの治療についてお悩みだということですね。
手術療法、放射線療法両者ともにメリットもデメリットもあります。
手術療法のメリットは
1.うまく取りきれれば腫瘍細胞をゼロにすることができる
2.手術のときに腫瘍細胞がとりきれたかどうかを確認しながら
行う(迅速病理組織診)ので、ある程度の予後の予想ができる。
デメリットは
1.健常な部分をも切除することになる。
2.切除することにより機能障害が残る可能性がある。
放射線療法のメリットは
1.手術を行わずに完治が見込める
2.切除しないので機能障害が手術に比較して少なくてすむ
デメリットは
1.放射線感受性が悪い細胞には効果がない
2.放射線による口内炎や味覚障害、骨壊死などが残ることがある。
3.治療効果の判定が困難(効いたか効かないかがわかりにくい)
あとは化学療法と言う治療法がありますが、これも感受性の問題や血行の問題により効果が不確実なので補助的なものです。
しかし、私個人の意見としてははT1と言うことであれば手術が一番良いと思います。
病巣が小さいと言うことはそれだけ手術でとる範囲も小さくなりますし、すなわち機能障害が少なくてすむ可能性が高いです。
しかし、ご自分で担当の先生と良く相談して治療方針を決めてください。
参考にしてください。
口腔がんの治療についてお悩みだということですね。
手術療法、放射線療法両者ともにメリットもデメリットもあります。
手術療法のメリットは
1.うまく取りきれれば腫瘍細胞をゼロにすることができる
2.手術のときに腫瘍細胞がとりきれたかどうかを確認しながら
行う(迅速病理組織診)ので、ある程度の予後の予想ができる。
デメリットは
1.健常な部分をも切除することになる。
2.切除することにより機能障害が残る可能性がある。
放射線療法のメリットは
1.手術を行わずに完治が見込める
2.切除しないので機能障害が手術に比較して少なくてすむ
デメリットは
1.放射線感受性が悪い細胞には効果がない
2.放射線による口内炎や味覚障害、骨壊死などが残ることがある。
3.治療効果の判定が困難(効いたか効かないかがわかりにくい)
あとは化学療法と言う治療法がありますが、これも感受性の問題や血行の問題により効果が不確実なので補助的なものです。
しかし、私個人の意見としてははT1と言うことであれば手術が一番良いと思います。
病巣が小さいと言うことはそれだけ手術でとる範囲も小さくなりますし、すなわち機能障害が少なくてすむ可能性が高いです。
しかし、ご自分で担当の先生と良く相談して治療方針を決めてください。
参考にしてください。
相談者からの返信
相談者:
ikuさん
返信日時:2009-04-05 20:24:53
先生方早々のご回答本当にありがとうございます。
気持ちを前向きに、色々判断して行きたいと思います。
やはり手術という方法が無難なのでしょうか?
そしてもう一つ、樋口先生からご回答いただいた中で、
> 一通りの治療がが終わった後は、再発や転移が生じないように今までの生活や気持ちの持ちようをよく見直してください。
>ガンにかかりやすい何か悪い要素がある場合が多いですから。
と頂きましたが、ガンにかかりやすい要素とは具体的にどんなものですか?
簡単に想定できる範囲で教えてください。
来週はPETやCTなど検査漬けです。
頑張って治します!!
気持ちを前向きに、色々判断して行きたいと思います。
やはり手術という方法が無難なのでしょうか?
そしてもう一つ、樋口先生からご回答いただいた中で、
> 一通りの治療がが終わった後は、再発や転移が生じないように今までの生活や気持ちの持ちようをよく見直してください。
>ガンにかかりやすい何か悪い要素がある場合が多いですから。
と頂きましたが、ガンにかかりやすい要素とは具体的にどんなものですか?
簡単に想定できる範囲で教えてください。
来週はPETやCTなど検査漬けです。
頑張って治します!!
回答3
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2009-04-05 21:14:51
もうやっているとは思いますが、もし煙草の習慣があるのでしたら、必ず止めて下さい。
偏食は避けて、好き嫌いを克服して、バランス良く食事をされて下さい。
しっかりと睡眠を取り、体力回復に努めて下さい。
そして何よりも、治す意志をしっかり持って下さい。
お大事に。
偏食は避けて、好き嫌いを克服して、バランス良く食事をされて下さい。
しっかりと睡眠を取り、体力回復に努めて下さい。
そして何よりも、治す意志をしっかり持って下さい。
お大事に。
回答4
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2009-04-06 10:56:34
ikuさん、こんにちは。
治療法については、セカンドオピニオンを受けられた上で、担当の先生ともよく話合われてお決めになられてくださいね。
>ガンにかかりやすい要素とは具体的にどんなものですか?簡単に想定できる範囲で教えてください。
私の個人的意見ですが、「ガンにかかりやすい要素」というものをikuさんの具体的・個別的なケースで追求することは、少なくともこの場では難しいと思います。
確かに、ガンのリスクファクターというものは、色々と想定されていますし、可能な限りでそれらを避けることはもちろん有効です。
ですから、松元先生のご回答と同じく、もしikuさんに喫煙の習慣があったのであれば、これを機にすっぱりと禁煙されることをお勧めします。
しかし、タバコや生活習慣などのガンへの影響は皆無ではないと思いますが、ご存知の通り大変大きい個人差があります。
また、本当に規則正しい生活を送られて、健康には気を使われていた方が、ある時ガンにかかって受診されたというケースも存じています。
ですから、今は、
「なぜガンになったのか?」
「治ったあとに、今までと同じ生活をすると、すぐに再発するんじゃないか?」
といったことは、過剰にお考えになられず、まずは目の前の治療をしっかりと行われてください。
その上で、治療後の生活や定期検査のことなど、担当の先生と充分に話し合われることをお勧めします。
お大事になされてくださいね。
治療法については、セカンドオピニオンを受けられた上で、担当の先生ともよく話合われてお決めになられてくださいね。
>ガンにかかりやすい要素とは具体的にどんなものですか?簡単に想定できる範囲で教えてください。
私の個人的意見ですが、「ガンにかかりやすい要素」というものをikuさんの具体的・個別的なケースで追求することは、少なくともこの場では難しいと思います。
確かに、ガンのリスクファクターというものは、色々と想定されていますし、可能な限りでそれらを避けることはもちろん有効です。
ですから、松元先生のご回答と同じく、もしikuさんに喫煙の習慣があったのであれば、これを機にすっぱりと禁煙されることをお勧めします。
しかし、タバコや生活習慣などのガンへの影響は皆無ではないと思いますが、ご存知の通り大変大きい個人差があります。
また、本当に規則正しい生活を送られて、健康には気を使われていた方が、ある時ガンにかかって受診されたというケースも存じています。
ですから、今は、
「なぜガンになったのか?」
「治ったあとに、今までと同じ生活をすると、すぐに再発するんじゃないか?」
といったことは、過剰にお考えになられず、まずは目の前の治療をしっかりと行われてください。
その上で、治療後の生活や定期検査のことなど、担当の先生と充分に話し合われることをお勧めします。
お大事になされてくださいね。
相談者からの返信
相談者:
ikuさん
返信日時:2009-04-11 12:44:20
先生方アドバイス本当にありがとうございました。
その後、放射線治療の話も聞きに行き、一番効果のあるタイプとも言っていただきまして、本当に本当に迷いましたが、患部も大きくなっているような感じだという事もあり、手術を選択しまた。来週手術して参ります。
私自身タバコはいっさい吸いません。
生活も規則的だと思います。
ただこどもが1歳という事もあり、寝不足の毎日を続けています。
さらに喉頭?が高いとの事。
ウイルスの可能性もあるなど。
はっきりとした要因は分かりませんが、この相談室を始め先生方に恵まれておりますので、前向きに治す事を考えられています。
術後の痛さに耐え、定期検診を怠らないよう頑張って行きたいと思います。
お忙しい中ありがとうございました。
その後、放射線治療の話も聞きに行き、一番効果のあるタイプとも言っていただきまして、本当に本当に迷いましたが、患部も大きくなっているような感じだという事もあり、手術を選択しまた。来週手術して参ります。
私自身タバコはいっさい吸いません。
生活も規則的だと思います。
ただこどもが1歳という事もあり、寝不足の毎日を続けています。
さらに喉頭?が高いとの事。
ウイルスの可能性もあるなど。
はっきりとした要因は分かりませんが、この相談室を始め先生方に恵まれておりますので、前向きに治す事を考えられています。
術後の痛さに耐え、定期検診を怠らないよう頑張って行きたいと思います。
お忙しい中ありがとうございました。
タイトル | 口腔がんの治療で手術療法、放射線療法のメリット、デメリットとは? |
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質問者 | ikuさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 29歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
口腔外科関連 舌癌(舌がん) 癌(抗がん剤服用中) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。