根の先まで薬が入っていない・痛みも影もないのに再根幹治療は必要か

相談者: まりもさん (40歳:女性)
投稿日時:2009-04-04 22:23:10
根幹治療を今する必要があるかについて教えてください。

下の奥歯なのですが、15年ぐらい前?に別の歯科医院で根の神経をとったものですが、今通い始めた病院では、レントゲンで見ると、薬が尖端まではいっていないといわれました。

かなり入ってないそうです。
でも、黒い影とかはまだありません。



質問は、現在、痛みも無く、レントゲン上根尖病巣の影もみえない奥歯で、根幹充填が先まで入ってないという理由で今すぐ治療しても良いのでしょうか。

それとも、病巣がみえたり、自覚症状がでてからでよいのでしょうか。

あるいは、こういう場合、もしこのままだと今後どれくらいの年月で根尖病巣ができてしまうのですか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-04-04 22:42:58
まりもさん、こんばんわ。

根管治療の必要性・・・個人的な意見を述べさせてもらいます。

ムシ歯などで被さっている冠を作り替えたりするのであれば、根管治療はやっておくべきだと思います。
そうでなければ、定期的にチェックしていくのでも良いかなぁ、と。


たとえ話・・・

築15年の家に住んでいて、特に問題なく暮らしています。
どうも柱が1本状態が好ましい状態ではないようだ、という状況。

リフォームを考えているなら、柱は良い状態にすべきでしょう。
柱1本のために改築工事が必要だといわれて納得できるかどうか。
もちろん、将来のリスクは残りますが・・・



説明を受けて納得できるなら、治療を受けられてはどうでしょう。


>もしこのままだと今後どれくらいの年月で根尖病巣ができてしまうのですか?

神のみぞ知る・・・ではないでしょうか。
15年経ったのに病巣がない。

この先、どうなるかは正直分かりません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-04-04 22:43:54
まりも さん、こんにちは。

もちろん、根先までピシッとした根管充填がされていることが望ましいのですが、15年も経過して根先に病巣がなく、症状もないのであればほぼ感染は無いと判断できると思いますのですぐには根管治療はしなくても大丈夫だとは思います。


しかし、今後どうなるかについては何とも予想が難しいですし、予防的な意味では治療をされたほうが良いかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まりもさん
返信日時:2009-04-05 12:27:16
吉岡先生、畑田先生、さっそくのご回答ありがとうございます。

基本的には、様子見でいいが、もし虫歯等でクラウンを作り変えるならやったほうが良いということなんですよね。
実はまさに、その状況で作り変えるんです。


でも、できれば今は根の治療をしたくないというのが私の希望なんですが、こんな状態でクラウンを作りかえることを希望するのはおかしいのでしょうか?


先生によってはこのようなことを了承してくれないこともありですか?
回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-04-05 12:45:56
"薬が尖端まではいっていないといわれました”ですが、根管の先が狭窄していて、根尖まで器具が到達出来ずに、根尖まで薬が入らない場合も有ります。

しかしながらこのようなは年令が進んだ歯に多いもので40才の15年前と言うと,狭窄はまずないでしょう。

また空隙が残っている場合でも意外にも生きた神経が入っていて、問題ないときも有りますが、先行き不安です。

だからと言って再根管治療も下手にするとかえって悪くすることもあり微妙なところです。

しっかりした根管治療を行ってもらえるならば,しておいた方が良いとは思います。
しないのはチョットした賭けのような気もします。



>先生によってはこのようなことを了承してくれないこともありですか?

その先生先生でいろいろ考え方が違うので何とも言えません。
私でしたら,上の様な事をかいつまんで説明して,了承しますが。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-04-05 14:53:37
僕は畑田先生に同意ですね。

15年前の治療でレントゲン的に黒い影が無いのであれば、たとえ、薬が根っこの先まで届いていなくても、急いで治療をする必要は無いように思います。


逆に下手な根管治療を行う事でバイ菌を押し込んでしまうような状況も考えられますし‥。

ただ、吉岡先生の書かれている事も解るんですよね‥。

判断は難しい所ですが、担当の先生と今後の事についてはしっかり相談して決めましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まりもさん
返信日時:2009-04-05 18:15:17
松山先生、タイヨウ先生アドバイスありがとうございます。

やらないリスクだけでなく、やるリスクもあるということですね。

よく考えて、もう一度今後のこと相談して決めたいと思います。

ありがとうございました。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-04-05 21:28:28
正確な事が知りたいのでしたら、歯科用CTでの撮影、診査、診断をお勧めします。

これでしたら立体的に見れますので、病巣があるのかないのか診断出来ると思います。

15年間も何ともなかった、と言う事にはかなり価値があると思います。

しかし、実態は歯科用CTとかで見ないと分かりません。

又、それで病巣らしきものが写っていても、経過を見ていかないと正確に判定出来ません。

歯科用CTは全国で1000台以上が稼動しています。
探して見ては如何でしょうか?

お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まりもさん
返信日時:2009-04-09 20:25:12
松本先生、ご回答ありがとうございます。

気がつかず、お返事が遅くなってしまいました。
すみません。

歯科用CTをとってみる手もあるんですね。

15年問題なしというのは、価値があると聞きうれしくなりました。
普通はもっと前にトラブルがでちゃったりするのですね。


クラウンを変えるからといって、必ずしも根を治療することもないってことですね。

アドバイスありがとうございました。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-04-10 18:03:03
大学病院にいたときには、無症状で根管治療の不備があるものを治療することで痛みが出ることが時折ありました。

寝た子を起こす、虎の尾を踏む、触らぬ神にたたりなし。

そういうこともあります。

15年も無症状でレントゲン的に病巣が確認できない場合、再根管治療の必要性は絶対ではないと、私は思います。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2009-04-11 00:00:26
開業して20年になりますが・・


はじめから根の先に小さな影があったのが20年経っても変化していない

10年くらいなんでもなかった歯が、1年で大きく変化して根の先に炎症が起きてきて、再根管治療で治った例。

はじめ影があったので再根管治療したら、一旦炎症は治り5年くらい良い状態だったが、その後数年して根が割れて、結局抜歯になってしまった例。

など、色々です。


特に神経を取った歯は根が割れて抜歯になるのが特に心配です。

根管治療は繰り返せば繰り返すほど、歯の内面が削られて、歯が薄くなり一般に割れやすくなります。



今現在、炎症が無いという前提ですが・・

もし、今現在しっかりした金属の心棒が入っていて、それを削り取ると歯が弱くなりそうなら、今回はそのまま虫歯だけとってかぶせ物だけをやるのが良い思います。

将来再根管治療できる形であれば、あえて今は再治療せず、できるだけ歯を削る量を少なくしておいた方がよいのではないかと思います。

もし将来炎症が起きてきて、冠をはずして再根管治療したとしても、間違った判断ではないと思います。


またもし、かぶせるためにしっかりした心棒を入れる必要があって、心棒を入れると将来再根管治療が難しいのであれば、今、再治療を行っておいたほうが良いと思います。


実際に歯の状態が分かればまた違った判断になるかも知れませんが、将来再治療をしないにはどうしたらよいかではなく、最終的に歯を長持ちさせるにはどの方法がよいかという観点から考えてみました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まりもさん
返信日時:2009-04-13 10:06:04
佐藤先生、松本先生、ご回答ありがとうございます。

私が心配だったのも、その「寝た子を起こすということにならないか」ってことだったんです。

というのも過去にも根幹治療してうまくいかず、すごく痛みが出たり、また現在も根幹治療後痛みがなかなか治まらないもかかえています。


根管治療は繰り返せば繰り返すほど、歯の内面が削られて、歯が薄くなり一般に割れやすくなります

そうなんですか。うまく土台がはずせても、いったん根充したものを除くというのは歯の内面をけずるわけなんですね。

>将来再治療をしないにはどうしたらよいかではなく、最終的に歯を長持ちさせるにはどの方法がよいかという観点から考えてみました

↑なんかすごく腑に落ちました!迷ったときはその観点にたって結論を出そうと思いました。

アドバイスありがとうございました。



タイトル 根の先まで薬が入っていない・痛みも影もないのに再根幹治療は必要か
質問者 まりもさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の失敗・再治療
根管治療その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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