根管治療後、『コの字型』に歯質が残っている場合、インレーかクラウンか

相談者: サバさん (26歳:女性)
投稿日時:2009-05-13 20:44:45
前回、虫歯が原因ではない右下6番の根管治療に踏み切るか否かの質問をしたサバです。

その節はありがとうございました。

先生方のご意見や担当医の話に納得することができましたので根管治療をすることを決め、現在治療中です。


そこでなんですが、、、

根管治療後の処置をインレークラウンかで迷っています。

治療中の(右下6番)は、『コの字型』で自歯が残っているのですが、この形だとインレーでは自歯が将来割れて抜歯になってしまう可能性が高いためにクラウンを勧められています。

審美的には自歯をできる限り残してインレーにしたいと思いますが、将来の自分の歯を想えばクラウンの方が妥当だろうなぁ、と葛藤しています。

担当医は、クラウンの方が自歯を多く削れる分、根管治療をより確実に行えるとも言っていました。

また、もしクラウンにする場合は保険内の『メタルコア銀歯』が主流なのでしょうか。

硬度や再治療が必要になった場合などを考えると、保険内のコアとクラウンを安易に選択するのはいかがなものかとためらってしまいます。

たとえクラウンにしても歯根が割れる可能性はあるようですが、少しでも割れる可能性を低くしたいため、金銭面はいとわずに保険外のコア・クラウンでもいいと思っています。

その場合はどのコア、クラウンを選択すれば妥当でしょうか。

質問が複数になってしまいましたが、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-05-13 21:02:31
こんばんは。

歯質が残っているとはいえどの程度なのかが判らないので一概には言い切れません。
また対合するがどの位置に咬みこんでくるかも不明です。

経験的なものですが、他医院でコの字型どころか真ん中だけを開けたロの字型に根管処置を施され、その上でセラミックインレーが入っている状態で歯根破折して来院された症例を2例ほど診た事があるので、個人的には咬合の状態など相当考慮しない限りはある程度危険はあるのだと考えております。

なので基本的にはクラウンを選択すべきだと思います。


保険でもメタルコアとは限らずレジンコアという物もありますが、その選択は担当している者が判断すべきではないかと思います。

保険のコア・クラウンがよくない物であるという事にはなりません。
審美的な意味合いでは確かに銀歯しか選択の余地はありませんが、それが理由でもたないという事はないと思います。

きちんとした治療がなされていればたとえ保険であっても十分長期使用に耐えるでしょう。

要するに歯根破折の原因は、その歯その歯によって考えられる要因は様々であり、それがきちんと考察されて施術されればコアやクラウンの材質は問題無いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-05-13 21:07:18
こんにちは。

前回のご相談
虫歯以外の原因で6番を根管治療、歯を大きく削る必要はありますか?
も念のため読みましたが、は随分残してもらえたんですね??

『コの字型』の歯については、歯の強度としてはたしか半分ぐらいにまで低下しているという報告があったかと思います。
しかもそれは神経のある歯のメタルインレーの場合の話です。

そこに根管治療もして、全体的に歯質も薄くなっている訳で、しかもかみ合わせの力が最も集中する6番・・となると、メタルインレーはちょっと怖いかな・・と言う気がします。

(※歯質がもろくなっている訳ではなくて、形態の問題です。)

メタルは歯に「接着」出来ませんから、「ひっかけてある」感じです。
インレーはクサビの様に働く可能性があるので、もろい歯にメタルインレーは怖いですよね。



ではもしも自分が担当する患者さんであったらどうするか、と言いますと、お口の中をよく観察して、その方のかみ合わせの力を推測します。

かなり弱そうなら、コアもインレーもなしで全部まとめてレジンで充填。

強そうだったら、コアはレジンでビルドアップクラウンセラミック系かゴールド。

迷う場合は、相談して、とりあえずレジン充填のみにしておいて、壊れてからクラウン?

・・と言ったところをお勧めするかと思います。



患者さんの状況によって、術者の得意・不得意・考え方によって方針が変わりますので、サバさんがどうすると妥当か?・・は、分からないですね^^;



>もしクラウンにする場合は保険内の『メタルコア銀歯』が主流なのでしょうか。

ちょっと詳しくないです。。
先生によるのではないでしょうか。



>たとえクラウンにしても歯根が割れる可能性はあるようですが、少しでも割れる可能性を低くしたいため、金銭面はいとわずに保険外のコア・クラウンでもいいと思っています。

そこよりも、根管治療の方が大事の様な気もします・・^^;
失敗してるとコアもクラウンも無駄になりますし、再治療の成功率もグンと落ちてしまいますからね。

適正に設計されていれば、メタルコア・クラウンの組み合わせでも、そう簡単には歯根破折には繋がりませんよ。



迷うところだと思いますが、参考程度にされて下さい。
担当の先生のお勧め(≒自信がある方法)がたぶん一番無難だと思いますよ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-05-13 21:10:34
こんばんは

>硬度や再治療が必要になった場合などを考えると、保険内のコアとクラウンを安易に選択するのはいかがなものかとためらってしまいます。

保険も保険外も関係ないと思います。
関係があるとすれば審美性の問題でしょう。

考えようによっては、保険の材料の方が堅実です。

田中先生、渡辺先生とかぶってしまいました。

お二人に同意します。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: サバさん
返信日時:2009-05-13 23:00:12
迅速なご返信ありがとうございます。


■田中先生

ロの字型・セラミックインレー歯根破折のお話・・・怖いですね。

私の、コの字型はさらにリスクが増しそうですね(>_<)


■渡辺先生

当該歯は10年前に虫歯治療しており、担当医(今回の根管治療もこの先生です。ここ10年間は歯科医院も担当医も変えていません。)が歯を残す治療方針なのか、だいぶ残っていると思います。


咬合力は強いのかな?と自分では感じます。

初めてスキューバダイビングをやったとき、口にくわえるレギュレータを無意識に強く噛んでいたようで、後日、奥歯が浮いた感覚が数日続き軽い顎関節症と診断された経験があります。

ただ、歯ぎしりはしていないようです(家族談)。


根管治療は根の方の神経が一部生きていたため、まだ上部しかしていません。

歯科医院では根管治療にラバーダムおよびマイクロスコープは用いていませんが、担当医本人から歯内療法の専門であるうえに得意としているということを聞いたこと、これまで治療をやってもらって不信を抱いたことがないので信頼・安心して治療を受けています。

しかしまだ治療途中ですし、根の一部が湾曲しているので治療が難しく、場合によっては器具の先端が折れてしまうかもしれないというリスクも説明されており、油断禁物ですね。

ちなみに、担当医はインレーよりもクラウンを勧めており、その場合、コアのことは聞いていませんが、クラウンは銀を進めています。


■桜田先生

審美性・・・

抜髄するまでに歯をダメにしてしまった私が悪いのですが、審美性は捨てきれません。

とりあえず、クラウンを銀にしてやはり口を開けたときなどに気になるようだったら、レジンセラミックにするのもありでしょうか?




3人の先生のコメントを読んで、インレーではなくクラウンにしようかなと傾いてきました。

また、私の歯をよく知っている担当医の意見を聞きながら、コアとクラウンの材質を決めていくのは大切であることがよくわかります。

渡辺先生の「コアはレジンでビルドアップ、クラウンはセラミック系かゴールド」も参考にします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-05-13 23:06:58
>とりあえず、クラウンを銀にしてやはり口を開けたときなどに気になるようだったら、レジンセラミックにするのもありでしょうか?

ありだと思います。
銀からセラミックへの変更は問題ないです。
レジンは・・・どんな状態か不明なためどうなんでしょう?


>渡辺先生の「コアはレジンでビルドアップ、クラウンはセラミック系かゴールド」も参考にします。

私も同じ方法です。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-05-13 23:25:57
>とりあえず、クラウンを銀にしてやはり口を開けたときなどに気になるようだったら、レジンセラミックにするのもありでしょうか?

クラウンからレジンは無理ですよ?
レジンマニアの先生で、出来たとしてインレーからレジンまでです。

それと同じに治療はそう何度も繰り返せないと思った方がいいですよ。

歯医者が手を加えるたびに、歯の寿命は短くなってしまいます。
だったら放っておけばいいという意味でもなくて、一回一回の処置を、大事にしないといけないという事です。

色々調べて考えた結果、ご自身で銀歯がいいと判断されたならそれで良いと思いますが、「とりあえず銀歯」はどうでしょう。。

素直に「それでいいですよ」とは言えない自分がいます・・。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2009-05-14 09:47:00
ひとことだけ、
僅かな量のを削ることをためらって、割れてしまえば、丸1本失くします。
削らずに済めば、こんな話題もないのですが、、



それだけは忘れないでね?


渡辺先生へ、
歯医者が手を加えるたびに、
 歯の寿命は短くなってしまいます。』



『「とりあえず銀歯」はどうでしょう。。』

は、矛盾とまではいきませんが、ちょいと苦しい、、苦しくないかい?
気持は伝わります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: サバさん
返信日時:2009-05-14 19:47:28
クラウンの場合、

× 銀⇒レジン
○ 銀⇒セラミック

なんですね。
勉強になりました。


「僅かな量のを削ることをためらって、割れてしまえば、丸1本失くします。」

その通りですね。

今回は、「とりあえず銀歯(クラウン)」にすることにします。


当該歯以外にも虫歯治療済みの歯が10数本ありますが、今後はこれ以上悪化させず現状を維持し、大切にすることに徹します。

もう二度と神経を抜きたくありません。


田中先生、渡辺先生、桜田先生、佐藤先生、どうもありがとうございました!!



タイトル 根管治療後、『コの字型』に歯質が残っている場合、インレーかクラウンか
質問者 サバさん
地域 非公開
年齢 26歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療その他
支台築造その他
詰め物、インレーその他
クラウン(差し歯・被せ)その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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