インプラントで治療方法が違う歯科医院の選択に迷う (インドネシア)

相談者: 田中まさこさん (47歳:女性)
投稿日時:2009-07-03 22:14:22
海外からの相談です。

以前、左下6番(7年前に抜歯)と7番(1ヶ月前に抜歯)のインプラントの事で相談いたしました。

5−6−7番は7年間ブリッジでつながっていました。


参考:過去のご相談
5〜7番ブリッジの7番を抜歯。今後インプラントを行う治療順序は?


2本同時にインプラントを行うことにしましたが、歯科医の選択で迷っています。

A歯科は7番の骨が落ち着いてからの3ヶ月後に、インプラントをすることを勧めています。

インプラントの前にのCTスキャンをして行うといっています。インプラントは一本25万円で用いるブランドはITI(Switzerland)だそうです。


B歯科は骨が落ち着く前に出来るだけはやく、インプラントをすることを勧めています。
抜歯後2ヶ月以内にインプラントをするのが良いといわれました。

CTスキャンは行っていないようです。
費用は1本40万円で、用いるブランドはNobel Biocare (Switzerland) か 3i (USA)だそうです。


B歯科の先生の方がA歯科の先生よりどちらかというと若く、新しい技術を用いているような印象は受けました。

技術を考えるとB歯科の方がよいのかもしれませんが、値段の差を考えるとA歯科でも十分な気もしており、どちらにするべきなのか迷っています。


どちらが良いのか、なにか判断の材料になる情報等を教えていただけるとありがたいです。

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-07-04 07:03:10
CTを使う方が安全だと思います。

ITIは今はストローマンと呼ばれていて、その費用設定はかなり低めでしょう。
元が取れているのか他人事ながら心配になります。

院内に歯科用CTの設置がある所なら、術中の確認も出来ますので、より安全で低浸襲に手術をしていただけると思います。


下顎の治療、特に奥歯の治療ですから、必ずCTを撮影して行う事を、未然に事故を防ぐ為にもお勧めします。


余談ですが、抜歯となりインプラントを考えるのでしたら、本来は抜歯の処置をする以前に歯科用CTを撮影して、抜歯の時点からインプラントをお願いするDRにしていただくのがベストです。

何故なら、全て同時に、つまり1回で抜歯からインプラント植立手術までしていただける可能性が高いからです。

そうすれば、1回きりの麻酔、手術で全て解決しますし、何よりもが入る間での期間が早くなるからです。


私自身は10年以上も前から抜歯同時インプラント植立を手掛けていますが、1回きりで済む為に患者さんから喜ばれ、しかも手術侵襲もごく小さいために大変に喜ばれます。

そのノウハウは色々とあるので、簡単に説明出来ませんが、今後の方向性として抜歯する事が止むを得ず、次をインプラントと考えているのなら、取り掛かる前に歯科用CTを撮影して治療計画を立てるのが良い、と言う事を明記させていただきます。


色々と抜歯時にして置きたい事もありますし、既に抜歯されて来た患者さんの、当該部位の処置の拙さに辟易する事がままあるのです。

単に抜歯するのではなく、周囲組織の病巣などの除去は徹底していただく事は、どんな場合でも必須事項と、私は考えています。


又、骨がかなり失われている場合、それをリカバリーする処置をしておく事が、後々のインプラント治療をシンプルに出来て、患者さんに有益な治療を提供出来るからです。


又、インプラント手術に関してですが、低浸襲で如何に行えるのか、が患者さん側からの重要な問題と成ると思いますので、その辺の配慮に関しても調べられる事をお勧めします。



今巷では、安易なインプラント治療によるトラブルが多発していて、うなぎ登りだそうです。
インプラント業界全体が怪しげな目で見られる時代に成っています。

しかし、患者さんご自身で自衛するしか手段がないのです。

もう少しすれば、安易でトラブルばかり起こしているDRは撤退するでしょうが、それでも、新規参入者は増え続けていますので、業界全体が落ち着くまでには、私は10年は掛かると見ています。


本来から言えば、今後は手術を専門的に引き受ける所と、補綴処置やメインテナンスは従来の担当医、と言うスタイルが定着するべきと、私は考えています。

以上長くなりましたが、ご参考にされて下さい。


お大事に。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-07-04 09:23:26
A歯科もB歯科も まんざら間違ったことは言っていません。

ITIもノーベルも3iもどれも、いいかげんなインプラントメーカーではありません。

なので、あとは、CTを術前に撮影するか、経験と勘に頼るかの違いになるかもしれません。


一番重要なのは、 


『どっちの歯医者に自分を切らせるか!手術をさせるか!』


です。


外科治療は100パーセントの結果が必ずしも期待できる治療ではありません。
術後に何か問題が起きたときに

『この歯科医にやってもらってこういう結果なら仕方ない』

と思える方の歯科医師に手術をしてもらう方が”モメ”ないと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-07-04 10:48:12
松元先生の

「CTを使う方が安全だと思います。
ITIは今はストローマンと呼ばれていて、その費用設定はかなり低めでしょう。
元が取れているのか他人事ながら心配になります。」

に同意です。
(特に最後の1文)


また、タカタ先生の書かれた


「一番重要なのは、 

『どっちの歯医者に自分を切らせるか!手術をさせるか!』
『この歯科医にやってもらってこういう結果なら仕方ない』

と 思える方の歯科医師に手術をしてもらう方が”モメ”ないと思います。 」

だと思います。


A歯科もB歯科も間違ってはいませんよ。

A歯科で言われた「骨が落ち着いてからの3ヶ月後にインプラントをする」はスタンダードで、最も信頼性の高い方法でしょう。

また、CTを撮って行うと言うのは、今後のインプラント治療では必須になってくる事だと思います。
術者も患者さんも安心ですからね。


B歯科で言われた「骨が落ち着く前に出来るだけはやくインプラントをする」は「早期埋入」と言って、最近の流れになってきています。

要は「抜歯後の骨の回復力がピークの時(6〜8週後)にインプラントを埋入すれば、それだけ早く、強力な安定が得られるだろう」と言うもの。


個人的にはA歯科の方が安心かなぁ‥と思います。



そして、忘れていはいけないのは「フォロー」です。

メインテナンスの体制は?
補償は?
インプラント治療は「入れたらおしまい」ではありませんからね。

「長く付き合える先生かどうか」も見極める事も大切です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 田中まさこさん
返信日時:2009-07-05 08:08:02
ご丁寧な説明ありがとうございます。

どちらの先生も始めてお願いする先生で、この先生だったらというまでの信頼関係を築いていません。

また、海外転勤中であることから、長い付き合いになる先生ではないことも迷う理由かと思います。

A歯科はインドネシア、B歯科はシンガポールにあります。
A歯科の費用が安いのもそれが理由かもしれません。


抜歯はA歯科の先生にお願いしました。

A歯科でもいいと思うのですが、いわば発展途上国であること、抜歯時には特に同時インプラントの説明がなかった事、インプラントが決まってから歯科CTを撮りますかと聞いたら、撮りますという答えだったこと。

など細かい事は気にかかっています。
抜歯をして説明をしてくださった先生は日本の国立大学で専門の学位をとられた先生で、インプラント(外科担当?)をする先生は別の先生です。


B歯科は最新の設備がそろっているクリニックで、10人以上の先生がいらっしゃるようです。

ただ私の住居から遠いので直ぐに行くわけにもいきませんし、歯科CTを撮りますかとい聞いたところ、骨を触ってから、必要ないので撮りませんという返事でした。

まず最初の手術をしたあと3ヶ月後にを入れるので2回通院、メンテナンスはそれほど必要ないので(住居から)遠くても大丈夫ということでした。


7年前に抜歯した歯の骨の薄さが気になり、移植に関して聞いたところ、両者の先生とも必要ないとの返事でした。

別の選択として日本でのインプラントもあると思うのですが、頻繁に帰国するわけにもいかないので、近い場所でのインプラントが良いと思っていますが、どう判断していいものか困っています。

メンテナンス等を考えるとやはり近い場所がいいのでしょうか。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-07-05 09:26:55
個人情報は正確に入力してください。

我々は田中さんが東京23区在住として回答いたしました。
しかし、海外在住であるとすれば回答は全く異なります。

海外在住と言う事であれば回答は一つです。
近医で治療を受けましょう。


インプラントは必ず成功するものではありません。
突発的なトラブルは2年以内に発生する事が多いです。

何か問題が生じた時(例えばロストした時)に、できればすぐ(当日中)に見てもらえる歯科医院でインプラント治療を受けるようにしてください。
全く対処が異なると思います。


と、言うより、田中さんはインドネシア在住なのですよね?

たとえ日本国内であっても都内でのインプラント事情と地方では異なります。
当然、金額も異なります。

ましてや海外と言う事であれば、全くと言っていいほど我々のアドバイスは意味をなさないでしょう。


別に田中さんを責める訳ではありませんが、最近、個人情報の入力で男性が女性と偽ったり、年齢や住所を偽る方が増えてきました。

匿名のインターネット相談である以上、仕方な無い事かもしれませんが、回答が進むにつれ話のつじつまが合わなくなり、トラブルになったケースがありました。

故意だとは思いませんが、海外在住であれば今後はそのように入力されるようにしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 田中まさこさん
返信日時:2009-07-05 11:01:35
大変失礼いたしました。
インターネットでの相談等不慣れなため、東京都で登録していたとは気づきませんでした。

一番最初に海外からの相談ですと書いたので、海外在住だとお知らせしたような気でおりました。
申しわけありません。

登録内容を訂正するにはどのようすればよいかわかりませんが、後で方法を調べて訂正いたします。


ただ、海外であれば全くと言っていいほどアドバイスは意味なさないというのは本当でしょうか。

調べた限りでは保険が利かないせいもあるのか、インプラントの金額などそれほど開きがないような印象で、歯科CTを行う先生を選ぶようにとの先生のアドバイスなど、非常に訳に立ったと思っております。

ご迷惑をおかけしました。
ご指摘ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 田中まさこさん
返信日時:2009-07-05 11:15:31
登録内容を修正いたしました。

松元先生、タカタ先生、タイヨウ先生、非常に有用なアドバイスありがとうございました。

海外にいるからこそ、インターネットで先生方にこのように丁寧にアドバイスしていただけるのが非常に有難かったです。


私は元々が悪くこれからもご相談させていただくこともあると思いますが、よろしくお願いいたします。



タイトル インプラントで治療方法が違う歯科医院の選択に迷う (インドネシア)
質問者 田中まさこさん
地域 非公開
年齢 47歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
インプラントその他
インドネシア
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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