根管治療で上顎洞に貫通した歯を残せるか?抜歯の場合の処置は難しいか?

相談者: たままさん (41歳:女性)
投稿日時:2009-07-25 01:28:15
こんばんは。
ご回答のほど、宜しくお願い致します。

以前、右上7番の根幹治療中に根の先が上顎洞と交通してしまい、相談させて頂いたものです。

参考:右上7番の根幹治療中に上顎洞に貫通。今後の治療についての質問

その後、上顎洞貫通以前とは別の歯科医の元での中にお薬を入れたり、消毒をしたりなどの治療を続けました。

痛みそのものはかなり和らいできたのですが、なかなか無痛にはならず、少し膿もある事から、「抜歯」の事も考えておいて欲しいと歯科医より伝えられました。


そこで、先生方のご意見をお伺いしたくご相談しました。
まず、現在の右上7番の状態と歯科医から受けた説明は下記です。


以前の歯科医での根管治療の際、歯の中が広く(大きく)、深く、削られてしまっているようです。

「なぜ、大きく削る必要があったのか」は、治療前のレントゲンがないので不明ですが、左上7番の根の形から推測すると根が太く曲がっていたのではないかとの事です。

抜歯せずに、根管充填して治療する場合、根管充填で使用するための充填剤(リーマーのようなものを見せられて説明されました。)が、使用可能な根の太さを超えてしまっている。

液状のもので充填する事になるが、上顎洞と交通している為、「奥までしっかり充填」というわけにもいかず、充填して金属の歯を入れた後も、噛んだ際に痛みが出るなどすぐに再治療が必要になる可能性が高い、との事です。

現在、上顎洞と貫通してしまった部分の歯の根の先の穴は、5〜6ミリくらいは開いていると思います。

「思います」としたのは、歯科医に鏡で見せてもらった私の感覚です。

この歯科医の先生がおっしゃるには、

「根管治療で上顎洞と貫通して、こんなに大きな穴が開いてしまっているケースは初めて見た」

との事です。



抜歯を選択した場合は、上顎洞に通じる大きな穴が開いてしまう為、歯肉を移植して縫合する必要があるとの事で抜歯した穴が塞がるまでは、上顎洞炎を回避する為に日常生活でも注意点が多々出てくるとの事です。


私自身、「歯肉の移植」「大きな穴」など言葉で、とても不安になってしまい、なかなか抜歯の決断ができずにいます。

「抜くのはいつでもできるので」との事で、幸い上顎洞炎の症状もない事から、消毒などを続けて様子を見ているところです。

うまくいけば、右上7番が下がってきて、上顎洞と歯の境目にあるはずの「薄い膜(骨?)」が再形成されれば根管充填もしっかりできるようになる、というような説明も受けました。(※うまく説明できず、すみません。)

ただ、いつまでも「様子見」というわけにもいかないと思っておりまして、どこが決断しなければならないかと考え始めています。



そこで、ここまで長くなりましたが下記質問です。

1.上顎洞と交通した歯の根の穴が5〜6ミリ程度開いている場合、抜歯や縫合の処置は難しく、患者にとっても負担になるものなのでしょうか?

また、穴が塞がるまでに通常何日くらいかかると想定できるのでしょうか?(抜歯や歯肉の移植は、痛くて怖いもの、とのイメージが強く不安です。)

2.現在「様子見」にして、投薬や消毒をしていますが、弱い痛みの継続と、少しの膿、といった症状が出て約1ケ月経過しましたが、同様のケースで実際に歯を残せる方はいらっしゃるのでしょうか?

3.右上7番が下がってきて、上顎洞と歯の境目の「薄い膜(骨?)」が再形成されるというのはあり得る事なのでしょうか?

お忙しいところお手数おかけしますが、アドバイスなどご意見を、どうぞ宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-07-25 03:49:53
たままさまおはようございます。

右上7番の根管治療がうまく行かず抜歯も考えてくださいといわれてどうすべきか思いあぐねていらっしゃるのですね。

実際にそのを拝見したわけではないのでどのような方法を選択すべきか判りかねますが、先ず第一には保存を考えるのがいいように思います。

次いで抜歯ということですが副鼻腔炎のにはなっていないようなのでそれほど心配なさらなくてもいいように思います。

>1.上顎洞と交通した歯の根の穴が5〜6ミリ程度開いている場合、抜歯や縫合の処置は難しく、患者にとっても負担になるものなのでしょうか?

5〜6mmも開いていることはありません。
あったとしても0.1〜0.2mmくらいでしょう。

抜歯した際にたとえ上顎洞へ交通したとしてもテルプラグでも詰め込んでおけば塞がると思います。


>2.現在「様子見」にして、投薬や消毒をしていますが、弱い痛みの継続と、少しの膿、といった症状が出て約1ケ月経過しましたが、同様のケースで実際に歯を残せる方はいらっしゃるのでしょうか?

こればかりは拝見してみないことにはわかりかねます。


>3.右上7番が下がってきて、上顎洞と歯の境目の「薄い膜(骨?)」が再形成されるというのはあり得る事なのでしょうか?

仰っている意味はよくわかりませんが自然挺出ということであればおそらくありえないと思います。

参考になさってください。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-07-25 09:30:37
1.穴が交通するような場合には粘膜を縫合すれば心配要りません。

私の場合は、上顎洞底粘膜自体を縫合することもありますが、そこまでマニアックなことをしなくとも 問題になることはまずありません。

2.様子見が正しい選択かどうかは分かりかねます。
担当医とよく相談してください。

3.上顎洞とが近い場合の抜歯方法として 歯に矯正装置をつけてゆっくりと引き摺り下ろしながら抜く方法があります。

この方法ですと口腔内と上顎洞を交通させずに抜くことも不可能ではないのですが、よほどの場合で無いと行いません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-07-25 09:36:33
1)普通に抜歯しても多くの場合は自然にふさがります。
もしふさがらなければ、閉鎖手術をすれば大丈夫です。

手術自体は差ほど大きなものではないのでご心配されることは無いと思います。


2)私でしたら治せません。


3)細菌感染による炎症があると思われますので、ほとんど期待できません。

もし仮にできるとしてもしっかりした骨になるには半年以上かかります。

また、できた骨が薄ければソウ破するときに破戒してしまう可能性が高いのであまり意味はありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たままさん
返信日時:2009-07-25 19:02:06
山田先生、タカタ先生、小牧先生

こんにちは。早速のご回答ありがとうございます。
先生方のアドバイスの内容から抜歯上顎洞に交通してしまっても、さほど心配いらないという事は理解致しました。

ですが、山田先生にご回答頂いたように、まずは「抜かないで保存する方法」を探して本当にだめな場合に抜歯にのぞみたいと心が決まりました。

私の左右の奥歯7番6番は、上顎洞への根が突出していて「抜歯になったら穴が開いてしまう」と数人のお医者さんに言われていたのですが、抜歯ではなく、歯のある状態で交通してしまったのでどうしたものかと、悩んでしまっていました。

抜歯で交通してしまっても、差ほど心配いらないと聞いて少し気持ちが楽になりました。


やはり、歯のケアは自分自身にしかできないものですね。
もっと若い頃、子供時分から歯を大切にしていればよかったと、今とても後悔しています。

これから、今以上歯を失わないよう歯のケアに努めたいと思います。

お忙しいところ、ご回答ありがとうございました。



タイトル 根管治療で上顎洞に貫通した歯を残せるか?抜歯の場合の処置は難しいか?
質問者 たままさん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:7番(第二大臼歯)
根管治療の失敗・再治療
回答者




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