19歳、先天性外胚葉異形成で腸骨からの骨移植とインプラントについて

相談者: グリーンマンさん (19歳:男性)
投稿日時:2009-08-13 09:36:47
19歳の息子が、先天性外胚葉異形成での数が少なく(上に左右奥歯各1本、下は左奥に1本の計3本)インプラント治療をしたいのですが、顎の骨が少なく、骨の移植(腸骨から)を勧められました。

口腔外科のある大学病院なら大丈夫との話でしたが、近くの歯医者に行ったところ、上手く手術ができる医者は少ないといわれました。

どこの病院が良いのか教えてください。

住んでるところは山形なので、山形県立中央病院か山形大学病院、東北大学病院と思っておりました。
また費用はいくらぐらいか、入院期間はどのくらいかるのでしょう。
保険が適用されるかもお聞きします。

また、その後のインプラント治療費はどのぐらいかかるのですか、教えてください。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-08-13 10:20:08
>骨の移植(腸骨から)

は、顎骨再建のような大量の骨が必要な時に行われる、自家骨移植法です。

先天的に歯牙欠損が有る場合は、確かにその部の骨欠損は大きいのですが、腸骨移植(ブロック骨として使うことが多い)までしなくても出来るのではないでしょうか。

近隣の顎骨から採取する法、合成移植剤、他家骨などの顆粒状の材料でも出来るかも知れません。
骨の欠損状態次第になると思います。

まずこの事から当たってみるのが良いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-08-13 10:51:30
腸骨からの骨移植は体への負担も大きいので、可能であれば松山先生がお書きになられているような別の方法のほうが良いのではないかと個人的には思います。

それと、インプラントの場合は保険適応にはなりませんが、

顎骨の過度の吸収により、従来の可撤性義歯では咀嚼機能の回復が困難なもの」

に関しては先進医療として、"インプラント義歯"が保険適応になる可能性はあります。

⇒参考:厚生労働省-先進医療の概要について
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html


しかし、グリーンマンさんの息子さんの場合、おそらくブリッジまたは部分入れ歯(どちらも保険適応)での治療が可能ではないか?と思いますので、上記の先進医療が適用される可能性はかなり低いのではないかと思います。


保険外でインプラント治療を行う場合、詳細な料金については実際に検査をした上でないとわかりませんが、仮に骨移植とインプラント3本だと仮定して、少なくとも100万円はかかると思っておいたほうが良いと思います。


いずれにしましても、まずは歯学部付属の大学病院(お書きになられている中だと、東北大学病院がそれにあたります)でしかるべき検査を受けられた後、どのような治療を行っていくのか、それぞれのメリット・デメリットなども含めてお話し合いされるのが良いのではないでしょうか?


若い時の歯科治療は特に大切ですし、いま焦る必要はないと思いますので、じっくり腰を据えて検討されてみて下さい。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-08-13 11:51:30
こんにちは。

文面からはよく理解出来ないのですが、欠損数は計3本ということでしょうか?

もしかして現在は不自由なく食事できていたりはしませんか?

あるいはその本数でしたら、クラウンブリッジ矯正などで咬み合わせを少し工夫すれば、十分咬めそうな感じもしますよ。

参考⇒インプラント VS ブリッジ VS 短縮歯列咬合(SDA)


・・・と言う点と、リスクの高い手術とを比較して、本当にそこまでする必要があるのか、、、直接拝見してませんのでよく分かりませんが、今一度治療計画から見直してみると言う方法もあるのではないかと思いました。



>若い時の歯科治療は特に大切ですし、いま焦る必要はないと思いますので、じっくり腰を据えて検討されてみて下さい。

に、同意です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: グリーンマンさん
返信日時:2009-08-16 15:35:18
ご回答ありがとうございます。
私の質問がわかりにくくすみませんでした。

息子のは、3本欠除ではなく、3本しかないのです。

上は奥の6番か7番に一本づつ、下は左の奥の6番か7番に一本、の3本です。

そのため入歯も安定しないので、入れづらい状態です。

とりあえず大学病院に行って診てもらうつもりでおりますが、経験の浅い研修医の担当になったら不安に思いますし、大学の研究材料にされたりしないものか心配です。

ちなみに幼児のころ大学病院に行ったら、治療は何もないのに興味本位(写真撮影など)に扱われました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-08-16 18:01:02
やっぱりそうですよね。

田尾先生が書かれた、「先進医療」の適用を受けるかどうかをまずは調べられた方が良いかと思います。

いずれにしても、インプラントとは言っても全てをインプラントで補おうとするのではなく、骨の十分あるところだけを狙って、あるいは補助的に造骨をして、最小限の本数のインプラント+義歯入れ歯)の組み合わせが良さそうに思います。

参考⇒インプラント義歯

その必要本数などについては国や先生の考え方、あるいは顎骨の状況などによって意見の割れるところですから、可能なら出来るだけ多くの先生と実際に話し合われた方が良いでしょうね。

おそらく、上顎については4〜6本。
下顎については2〜4本ぐらいの話が多く出てくるのではないかと思いますよ。

あるいは、インプラントを使わなくてもなんとかなるのではないか?と言う意見もあるかも知れませんしね。



>経験の浅い研修医の担当になったら不安に思いますし、大学の研究材料にされたりしないものか心配です。

お気持ちはよく理解出来ますが、大学病院とは臨床・教育・研究施設です。
安上がりでホスピタリティーにあふれ、最先端の医療が受けられる施設な訳がないですからね。

ですが先進医療の適用に関しては実際問題として大学病院ででもないと無理なのが実情なのですから、それは大きなメリットとして、受診する価値はあるかと思いますよ。

それに写真の撮影などは拒否することも可能です。
(※医療の発展のためにはご協力頂きたい部分もあります。
遊びで撮ってる訳ではないですので。)



実際のところ、ここまでの大きいケースであれば、研修医が担当する様なことはないと思いますけどね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: グリーンマンさん
返信日時:2009-08-16 21:49:32
渡辺先生、田尾先生、松山先生ありがとうございました。
まず、歯学部のある大学病院に行ってみることにしてみます。



タイトル 19歳、先天性外胚葉異形成で腸骨からの骨移植とインプラントについて
質問者 グリーンマンさん
地域 非公開
年齢 19歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
専門的な質問その他
歯の数が足りない(先天欠損)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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