根管治療の精度(根の見逃し)とクラウンの材料選択 (オーストラリア)

相談者: ゆきてぃさん (31歳:女性)
投稿日時:2009-08-14 22:21:42
お忙しいところ恐れ入ります。

根の治療に関して、アドバイスをお願いしたく、1メールさせていただきます。


左下6番のが、半年ほど前から、硬いものをかんだ時にごくたまに痛みを覚えるようになりました。

そして、3か月ほど前にチェックアップを兼ねて日本でかかりつけの歯医者さんに診ていただきました。

その際は、レントゲン口腔内の写真を撮っていただきましたが、異常は見られず、叩いても痛みがなかったので、何も治療はせず、オーストラリアに戻ってきました。



ところが、その後1か月もたたないうちに痛みの頻度が増したため、意を決してこちらの歯科医に行ったところ、根の治療が必要とのこと。

ちなみに費用は、何か所か問い合わせましたが、根の治療のみで、約15万円ほどでした
(専門医ではありません。
専門医だと、料金もさらに高くなり、予約に1〜2ヶ月ほどかかるそうです)。



日本で治療することも視野に、さんざん悩みましたが、こちらの掲示板で、海外での治療事情を知ることができたので、思い切ってこちらで治療を受け始めました。


いざ治療を始めてみると、

?土台が深く入りすぎていて、難しいケース
→専門医に紹介することになるかもしれない、と言われましたが、それは2度目の治療時にクリアできました。

しかし、
?その歯には、根が4本あるのに、うち3本にしか治療が施されていなかったことがわかり、それが痛みの原因だったのではとのことでした。


前置きが長くなってしまって申し訳ございません。



お聞きしたいのは、

1.根の見逃し?は起こることなのでしょうか。


2.今回の治療で、妊娠の可能性があったため、処方される予定だった抗生物質を服用できませんでした。

抗生物質は今からでも飲んだ方がいいでしょうか
(現在治療2回目が終了したところです)。


3.こちらのHPで既出しているため、質問するのが心苦しいのですが、クラウンキャッピングについて、決心できずにいます。

以下の選択肢を与えられています。
・Lava Zirconiumが5年保証付きで約17万円。
・E-max full ceramicが2年保証付きで約15万円。
・PFMが2年保証付きで約15万円。

下6番の歯でしたら、やはりジルコニアが無難でしょうか。



ご多忙の中恐縮でございますが、ご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-08-14 22:43:56
1)日本の保険治療では良くあることのように思います。

2)根の状況がはっきり分かりませんのでなんともいえません。
ただ、私の臨床では、特に痛みが強くなければ、根管治療中に抗生剤を処方することはありません。

3)申し訳ありませんが、どれが良いのか分かりません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-08-14 23:00:00
こんにちは。

詳しくはありませんがオーストラリアは特に治療費が高い様な印象がありますし、大変そうですね。

ともあれ治療が順調には進んでいる様で、良かったです。



>1.について

ありますね。
言い訳する様ですが、海外の一般歯科医でその値段(※他の国でも専門医だと近い金額です)なのに、日本では診療報酬が1万円もありません。(患者さんの自己負担はその3割等)

防ぐためには、専門医を選ぶ、マイクロスコープ(もしくは強拡大の拡大鏡)を使用している医師を選ぶ、歯科用CTでも撮影する・・が挙げられるかと思います。



>2.について

必要ないですよ。



>3.について

私が担当医ならPFM(日本で言うところのメタルボンドをお勧めすると思いますよ。
精度は十分綺麗に出せますし、細かい審美性にこだわる様な部位ではないからです。

ですが海外で、見知らぬ担当医&技工士の処置と言うことを考えると、半ば機械任せで作るLava Zirconiumの方が間違いが少ないかも知れませんね。

E-max full ceramicについてはよく分かりません、すみません。


ですので、担当医に「上手い」オーラがあるならPFMか・・でも保証期間もちょっと弱気ですから、Zirconiumが無難かも知れませんね。



お大事にして下さい。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-08-15 08:24:47
私見ですが、

?医療行為に100%はありえないので、日本の健康保険の治療であるとか、海外の専門医であるとかに係わらず見逃しもありえます。

勿論、高度な訓練を積まれた専門医の方が確率的に低くなるでしょうが、どういう条件にしても100%はありません。


?気にされる必要性はありません。


?保障期間の長さからジルコニアかな??

材質がどうのこうのというよりも、主治医と主治医とコンビを組む歯科技工士さんの得意なものが一番いいのではないか?と思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆきてぃさん
返信日時:2009-08-16 22:19:50
小牧先生
渡辺先生
佐藤先生

お忙しい中、早速ご回答くださり、ありがとうございました。


クラウンは、ジルコニアにしようかと思います。
アドバイス感謝いたします!


日本にいたときは、虫歯矯正インプラントでもお世話になっているので歯医者さんは私にとってとても身近な存在でしたが、オーストラリアに来てからは、その治療費の高さから敷居が高く、チェックアップですら、躊躇してしまい、歯医者さんから遠のいていたところ、このHPを見つけました。

量が多いので、まだすべて見ていませんが、ここ1ヶ月ほどは、毎日少しずつこのHPでの勉強をさせていただいています。


日本の歯科治療の現状も知ることができ、学ぶべきことが多く、とてもためになっています。


また、どなたが書かれていた言葉だったか覚えていないのですが、

「天然の歯にはかなわない」

というのがとても胸に響いています。
いつもお世話になっている歯、大切にしないといけませんね。


今の根の治療には、ラバーダムは使われていませんが、マイクロスコープが用いられ、私も自分の歯を一緒に見ながら治療してもらっています。

ところで、こちらの歯医者さんは、治療台が180度になり(フラットになり)、治療中はサングラスをかけるようになっています。
これはどこも同じらしいです。

また、治療で使われる器具の消毒代は、一人当たり約2500円ほどだそうです(日本と比べたらやはり高いですよね)。


また相談させていただくことがあるかと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2009-08-17 08:53:22
>治療で使われる器具の消毒代は、一人当たり約2500円ほどだそうです(日本と比べたらやはり高いですよね)。

いや、本気で器具を滅菌したらそのくらいになると思いますよ。

使用済みの器具を水洗いしてさっと乾燥、紫外線殺菌にかける‥というのであれば手間賃を入れても数百円くらいで済むでしょうけど、最新の滅菌器にかけて一つ一つを滅菌パックしていたら2000円くらいにはなってしまいます。

さらにディスポーサブルのものを多用していれば、コストは跳ね上がります。


それを日本の保険診療は「再診料400円でまかなえ」と言うのですから、いかに無茶か‥。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆきてぃさん
返信日時:2009-08-17 22:02:30
タイヨウ先生

治療の器具は、一人分が滅菌パックになっていました。
それでは、こちらの消毒代というのは、妥当な値段なのですね。


それと、こちらでは、患者さんからの要求がない限り、全体のレントゲンはあまり撮らず、痛みのある歯に焦点を絞って撮影をするそうです。

その値段が、安くて1枚3500円くらいです。


こんなそんなで、歯の治療は、ある程度の経済力がない限り受けられないため、こちらでは歯のない人も結構いるみたいです。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2009-08-17 23:40:16
現在のオーストラリアの歯科保険制度がどうなっているのかは存意あげませんが、昔は20歳まではタダでした。

しかし、21歳からは非常に高額になるので、将来的に払えないことを覚悟した人は20歳までに全部の抜歯し、総入れ歯にしてしまうと聞いたことがあります。


先進国の中で唯一といっていいほど、総入れ歯の人の割合が多い国だとお聞きしました。

非常に若い人でもかなりの人が総入れ歯だそうです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆきてぃさん
返信日時:2009-08-19 22:40:13
佐藤先生

こちらに来て、まさか自分が歯医者さんにお世話になるとは思っていなかったため、歯医者さんのリサーチを全然していなかったのですが、いざ周りの人にきいてみると、いい歯医者さんの情報が全然手に入りませんでした。

こちらは、歯医者さんは、「を治療するため」ではなく、「歯のチェックアップ&メインテナンス」のためのもの、という見方が強いようで、どこの歯医者さんの腕がいい、という点においては、情報は期待できないということがわかりました。


最近は、人の歯が気になって仕方ありません!
(だいたいの人は、歯がきれいです)

私のように、歯が弱い人には、残念ながら、オーストラリアは適していません…。



タイトル 根管治療の精度(根の見逃し)とクラウンの材料選択 (オーストラリア)
質問者 ゆきてぃさん
地域 海外
年齢 31歳
性別 女性
職業 自営業・フリーランス
カテゴリ 神経の無い(神経を取った)歯の痛み
根管治療の失敗・再治療
根管治療その他
オーストラリア
根管治療後の詰め物・被せ物
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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