専門医による親知らずの根管治療でファイル残存。除去を依頼したいが。。

相談者: kokoronさん (36歳:女性)
投稿日時:2009-09-21 18:00:29
先日、S歯科にて左下8番(親知らず)の根幹治療を受けました。
自費でマイクロとラバーダムを使用)

この数ヶ月、別のA歯科に通院中で、いくつかのを治療中です。

ただ、この親知らず8番の根幹治療だけは、難易度が高いため根幹治療の専門医であるS歯科を紹介され(教科書的に有名な先生だそうです)2ヶ月以上予約待ちでオペを受けて参りました。



オペの後、S歯科先生の説明によると

・「非常に複雑な構造で、器具の柔軟性の限界を超えて先端がもっていかれてしまった。」(折れて残ってしまった)

レントゲンを撮影し位置を確認したい。
場所によっては細菌が悪さし感染の恐れがある。

・器具自体は清潔なので残ったからといって問題はない

・本来S歯科では親知らずの根幹治療をやらない。
今回はA歯科の見解でどうしても。。という紹介なので行った。

親知らずは、根幹治療をしたとしても予後が悪いのでそこまでして(費用も1本15万位でした。)やる意味があるかっていう感じだったんですが。。。

ということでした。

 
※実は隣の歯(6-7番。1つの歯)を先日A歯科で抜歯保険入れ歯を作ったばかりです。(後日フレキサイトへの変更を勧められてます)

その入れ歯を安定させるためにも、8番親知らずを抜歯せず残したいとA歯科からは説明を受けています。


過去の質問回答を拝見しますと、

・どんなに気をつけてもファイル破損はありえる
・ファイル自体で感染は起こらない

というのは理解できるのですが、

・以前別の歯科で残存してしまった器具をマイクロ設備のある他の歯医者で、取り除いてもらった

・自分のところで折ってしまった器具は基本的に自分のところで頑張って回収するようにしている
 
といったこともあるようで、、、



私としても金属アレルギーではないですが、アレルギー体質と、最近になり産後の膠原病予備軍で検査中のため今後健康や抵抗力に自信が無くなりそうなので、可能なら身体に異物を残したくないのです。。


S歯科は非常に有名な歯科のようでオペだけでなくカウンセリングも2,3ヶ月待ちです。

先生からも、1人にかけられるオペ時間は1時間くらいです。
1回目のオペから、2回目のフタをするまでの間も、また2ヶ月待って頂く。
・・ という状況は説明されています。

ですから、次にお話できるのは2ヶ月先のフタをする時になってしまいます。。

このような状況(再オペをする時間が先生にない)なかで、もう一度だけ、回収するよう努めて頂くようお願いする事は失礼なんでしょうか?

もう少し診察のための時間が取れてマイクロがある別の歯科で取り除くといっても、費用の問題で出来ないです。。


(今回の費用15万円+カウンセリング代を支払って、器具が残存したという結果を旦那さんに恐る恐る説明したんですが、嘆かれてしまいました。。)


患者は運が悪かったと諦めるべきなんでしょうか。


 


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-09-21 18:20:37
大変でしたね。

1つ、コンカンですが、
根幹治療 :×
根管治療 :○
です^^;


> 親知らずは、根幹治療をしたとしても予後が悪いのでそこまでして(費用も1本15万位でした。)やる意味があるかっていう感じだったんですが。。。

私も8番の根管治療はまずしません。

8番の根管には法則がなく、1本1本神経管の形が大きく異なるのでかなり難しいです。

口の中で治療はしませんが、過去修行時代抜いた親知らずでかなりの本数練習したので他のとの難易度の差は肌で感じています。
(正確に言うと、普通の前歯奥歯は既に練習で使ってしまい親知らずしか残っていなくて・・・^^;)

>・自分のところで折ってしまった器具は基本的に自分のところで頑張って回収するようにしている

折れた場所によります。
根の先端で折れた場合、私も取りに行かない時があります。
逆に根の先端で折れていない場合はファイル除去を試みます。

また根の湾曲点の下で折れている時も無理には取りに行かない場合があります。

神経管の中には『へ』の字『く』の字『S』時『J』字と色々な湾曲を示します。
曲った場所(湾曲点)の下のファイルは見えないので取りにくいです。
(闇雲に取りに行くと歯に穴を開ける恐れがあります^^;)

折れている場所にもより取れる・取れないがあります。


また
>先端がもっていかれてしまった。

たぶんNi−Tiファイルが引きこまれるように折れてしまったと推測されます。

この場合ファイルがバインド(ファイルが歯に食い込んでいる:歯にファイルを握られたような形)されていると思いますのでファイルの周りを相当削りファイルを緩めないと除去できません。

例えば、
ただ金属の棒が入れてあるシルバーポイント、K−ファイルのようなハンドファイルであれば揺らせば多くの場合で取れてきます。

参考:http://www.youtube.com/watch?v=KPxc_wne9xI&feature=channel

ただ、Ni−Tiファイルの除去は非常に難易度が高いです。
(特に細いファイルが先端で折れた場合)

シルバーポイント、K−ファイルなどは:画鋲
H-ファイル、Ni−Tiファイルなどは:ネジ

みたいな違いでしょうか。

折れている金属ファイルの種類にも取りにくい、取りやすいの差が出ます。




ここで重要になるのがファイルを除去できたことによるメリットとファイルを取りに行ったが為のリスクを考えないといけません。

私の思っているS先生であれば腕は一流です。
その先生が除去しないと判断すれば他の先生に依頼しても除去できない可能性の方が大きいと思います。

ファイルを取りにいったが為に歯に大きな穴を開け抜歯になることも十分考えられます。
ですからリスクの大きなケースで無理やり取りに行くのはあまりお勧めできません^^;


>今後健康や抵抗力に自信が無くなりそうなので、可能なら身体に異物を残したくないのです。。

お気持ちは分かります。
気になってしまいますものね。

ただ歯の中であればこの先土台&クラウンがきて蓋が出来てしまいますのでアレルゲンになることはまずないと思います。



>1回目のオペから、2回目のフタをするまでの間も、また2ヶ月待って頂く。
 
2ヶ月は長いですね^^;
半年前は3ヶ月ぐらいとお聞きしたのですが、あまり長いと不安になってしまいますね。




以前聞いた話では専門医でも年に1〜2本折る年があるとのことです。
今回たまたまその1本になってしまったのかもしれません。



>患者は運が悪かったと諦めるべきなんでしょうか。
へんなあきらめはしない方がいいと思いますよ。

S先生に
>最近になり産後の膠原病予備軍で検査中のため今後健康や抵抗力に自信が無くなりそうなので
との不安を電話で伝えてみてはどうでしょう。


私、今年は破折ファイル0ですが^^;
去年などはお恥ずかしい話、ファイルを数本折ってしまいました。

うち2本は根の先端でバインドされてしまったので患者さんによく説明して化学的洗浄を入念にして根管充填をおこないました。

まだ、1年しか経過していないですが幸い何のトラブルもなく経過しています。
気になってしまうとどんどんブルーになるので連休明けにでも電話してみてはどうでしょう。
(診療が終わる直前をみはからってがいいと思います。)

おだいじに
 

 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kokoronさん
返信日時:2009-09-22 19:01:52
井野先生、お忙しい中ご回答ありがとうございます。

>私も8番の根管治療はまずしません。

そうなんですか。そういうものなんですね!?(^^;)

知っていれば諦めて抜歯を決断していたかは「?」ですが(その隣のが抜歯し入れ歯になってしまったので、8番まで抜歯になると非常に困る事なようですし。)


S先生がカウンセリング時に「8番親知らずのオペは通常はしない」様子だった旨を紹介元のA歯科の担当医にお話したところ・・

「親知らず根管オペは一般的で、他の専門医ではよくやってるし
恐らくS先生は完璧な方なので慎重に返答されただけだろう」

・・という事でしたので、私もつい楽観的に考えてて何といってもSクリニックだし!(^^)と勝手にうまくいく気になっておりました。

>過去修行時代抜いた親知らずでかなりの本数練習したので他の歯との難易度の差は肌で感じています。

井野先生の回答を拝見し、専門医であってもそれ程に難しい事を試みて頂いた事についてはS先生には感謝すべきと今更ですが感じました。



このサイトの過去の質問&回答を見ても

残存器具の除去をしなくても経過は良好なことが多く、取り除くことのリスク(歯を大きく削る、パーフォレーション)についてもよくわかるのですが。

体質的にも器具の残存に不安がある事も手伝ってそのような除去のリスクがそう多くないのであれば、マイクロと腕が良い先生のもとでは、除去の成功率も高いのでは?なんてつい良い方向に考えたくなってしまいました。


>Ni−Tiファイルの除去は非常に難易度が高いです。
>(特に細いファイルが先端で折れた場合)
シルバーポイント、K−ファイルなどは:画鋲
>H-ファイル、Ni−Tiファイルなどは:ネジ
>みたいな違いでしょうか。

わかり易いご説明を有難うございます。
動画も拝見いたしました。

折れた場所(先端や湾曲点)、ファイル種類の違いもわかり、先生にお伺いする際に理解しやすいと思います。

>私の思っているS先生であれば腕は一流です。
>その先生が除去しないと判断すれば他の先生に依頼しても除去できない可能性の方が大きいと思います。

このコメントにとても励まされました。
有難うございます。
お恥ずかしい話、こういうご意見がとても重要になったりして、、

「どうして他では除去を試みてくれるのに。」
「本当にリスクのせいだけ?時間がないからでは?」
…なんて(失礼かもしれませんが。)思ってしまいそうでした。

多分そのS先生と思いたいです。
東京のデンタルオフィスです。)

単純な患者かもしれないのですが、そう聞くだけで同じ結果でも受け止め方が違うといいますか、あの先生が判断して駄目なら信じようという気持ちになれそうです。

>うち2本は根の先端でバインドされてしまったので患者さんによく説明して化学的洗浄を入念にして根管充填をおこないました。
>まだ、1年しか経過していないですが幸い何のトラブルもなく経過しています

残存器具がある場合、

「一定期間の経過観察をお願い出来るか?」

「この場合の経過観察は、どのくらいが妥当なのか?」

も分からないんですが(別料金が発生するのか保守範囲なのか)
聞ければ聞いてみたいと思います。

予約待ち状況(普段は3ヶ月待ち)を考えると、次の診察でフタをして終了な気がしますが、その場合は紹介元のA歯科にも相談してみたいと思います。

>気になってしまうとどんどんブルーになるので連休明けにでも電話してみてはどうでしょう。
>(診療が終わる直前をみはからってがいいと思います。)

そうですね。。ブルーでした(><)が、井野先生のご説明でS歯科へご相談する際にスムーズにお話が出来そうです。 

本当に有難うございました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-09-22 23:45:34
参考までに、私の場合で

>残存器具がある場合、「一定期間の経過観察をお願い出来るか?」

3ヶ月後、1年後にレントゲンを撮って確認を行います。
でも根の治療が終わった人には全員行うことなので特にファイルが折れたからどうのこうのはないですね。


>「この場合の経過観察は、どのくらいが妥当なのか?」

私の場合、経過は特に見ていないというか、気になったり、症状が出たら遠慮なく連絡してください。

で対処しています。
私の歯科医院では無料で診ていますが、これは歯科医院毎により様々です。



変な言い方ですが^^;

清潔で滅菌がきちんとしてあるファイルであれば、最終的な詰め物の一部に金属がある程度でそこまで敵視することではないように思います。
最終的に入れるガッタパチャー(ゴム)も結局は『異物』ですから^^;

でも「金属」と言うことで気にはなりますよね・・・



これまた変な視点ですが、

私はの中に治まっている金属よりむしろ口の中の金属(銀歯)の方がアレルゲンになる確率は高い気がしています。

それは『唾液』の存在です。

唾液は電解質ですから少なからず唾液に触れる金属は溶け出しています。
銀歯を入れて味覚が変わる人もいると聞きます。

折ってしまったことを正当化する気はありませんが、ラバーを張り無菌的な治療を心がけ、きちんと化学的洗浄をして、きちんと根管充填が出来れば特に大きな問題でないと私は思っています。
(ファイル破折を患者さんに告知しないのは論外ですが)

また、欲をいえば、その上にきちんとした土台、被せ物を入れればなお良いと思います。


ファイル破折は患者さんもブルーになりますが、折ってしまった歯科医師もかなり凹みます。
私も去年なんかは何回ブルーが入り、何回ファイルシステム見直したことか・・・



気になるとは思いますが、あまり考え込まないようにしてくださいね^^

 
おだいじに

  




タイトル 専門医による親知らずの根管治療でファイル残存。除去を依頼したいが。。
質問者 kokoronさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の専門医
部分入れ歯 その他
親知らずその他
アレルギーその他
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
リーマー・ファイルが折れた
膠原病
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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