[写真あり] 土台ごと抜けて虫歯になっている歯を残せる可能性(アメリカ)
相談者:
gonsangoさん (36歳:女性)
投稿日時:2009-09-18 16:41:20
以前、こちらの掲示板で質問させて頂き、ご回答頂いた先生方本当にありがとうございました。
日にちが経過し追加の質問が出来ないため、申し訳ないのですが新たなTopicをたてさせて頂きました。
参考:前回のご相談
・ 自費で根管治療をしたのに土台周りが虫歯と言われた(アメリカ)
現在米国在住です。
日本で3年前に作ったオールセラミッククラウンを被せた右上3番の歯が、土台ごと抜けてしまいました。
近所の米国歯科では、中で虫歯になっており土台を維持できるだけの歯が残ってないので、抜けた歯はそのままつけるが、次取れればインプラントとの事。
日本でクラウンを作ってもらった先生に連絡したところ、無償でやり直してくれるとの事。
日本に来月中ぐらいには戻れればと思っているのですが、先生方のご経験から、例えば15万〜20万かけて(息子と二人の旅費の為)日本に戻ったとしても、この状態であればどの程度の確立でこの歯を残せる可能性がありますでしょうか?
出来るだけインプラントはしたくないので、可能性があれば戻りたいとは思うのですが、結局戻っても結果はインプラントしか無いようであれば、戻るのを止めようかと躊躇しております。
この歯を残せる可能性として、50%を切る状態でしょうか?
残せる可能性は大まかに言って、何パーセントぐらいでしょうか?
Xrayだけの判断は難しいと思うのですが、どうぞよろしくお願いいたします。
添付資料: 右側が抜けた際、左側が抜けた後クラウンをつけた際の写真です
画像1
日にちが経過し追加の質問が出来ないため、申し訳ないのですが新たなTopicをたてさせて頂きました。
参考:前回のご相談
・ 自費で根管治療をしたのに土台周りが虫歯と言われた(アメリカ)
現在米国在住です。
日本で3年前に作ったオールセラミッククラウンを被せた右上3番の歯が、土台ごと抜けてしまいました。
近所の米国歯科では、中で虫歯になっており土台を維持できるだけの歯が残ってないので、抜けた歯はそのままつけるが、次取れればインプラントとの事。
日本でクラウンを作ってもらった先生に連絡したところ、無償でやり直してくれるとの事。
日本に来月中ぐらいには戻れればと思っているのですが、先生方のご経験から、例えば15万〜20万かけて(息子と二人の旅費の為)日本に戻ったとしても、この状態であればどの程度の確立でこの歯を残せる可能性がありますでしょうか?
出来るだけインプラントはしたくないので、可能性があれば戻りたいとは思うのですが、結局戻っても結果はインプラントしか無いようであれば、戻るのを止めようかと躊躇しております。
この歯を残せる可能性として、50%を切る状態でしょうか?
残せる可能性は大まかに言って、何パーセントぐらいでしょうか?
Xrayだけの判断は難しいと思うのですが、どうぞよろしくお願いいたします。
添付資料: 右側が抜けた際、左側が抜けた後クラウンをつけた際の写真です
画像1
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2009-09-18 17:15:23
取れた状態の3番の歯牙頂上は、骨縁と比べて高い位置に有りますので何とかなるでしょう。
ただし昨今言われる、生物学的幅径(この場合骨と歯肉辺縁との距離が)が侵され気味で問題となります。
犬歯にこの様な細いコアーは少し無理で、破折した物と思われます。
歯冠部残存歯質が相当あるときには、この様な細い芯棒(コアー)でOKなのですが、次回はしっかりしたしたコアが必要です。
90%いけるような気がします。
注意書も併せてお読みください。
ただし昨今言われる、生物学的幅径(この場合骨と歯肉辺縁との距離が)が侵され気味で問題となります。
犬歯にこの様な細いコアーは少し無理で、破折した物と思われます。
歯冠部残存歯質が相当あるときには、この様な細い芯棒(コアー)でOKなのですが、次回はしっかりしたしたコアが必要です。
90%いけるような気がします。
注意書も併せてお読みください。
回答2
デンタルクリニック デコール(大阪市北区)の喜多です。
回答日時:2009-09-18 23:25:08
gonsangoさん、はじめまして。
書いていらっしゃるように、?線のみで診断がつくわけではありませんので、残せる可能性のパーセンテージをお答えすることはできません。
ただ、歯を残せる可能性も十分あると思います。
むし歯を除去した後にまだしっかり歯質が残れば、再度さし歯を作ることも可能でしょうし、たとえ歯質が不足しても、矯正治療や歯周治療などさまざまな対処法や治療のオプションがあります。
また、抜歯後の選択肢もインプラントのみではないと思います。
もちろん米国の先生が提示されているとおり、インプラントがベストな選択である可能性もあると思いますが、仮にそうだとしても、医学的にベストと考えられる選択が、必ずしもgonsangoさんのご希望に合致するとはいえないと思います。
今回、再治療のために帰国される価値があるのか悩まれておられるのだと思いますが、私個人の考えとしてましては、もっと情報をいただきたいと感じております。
情報というのは、
・周辺の歯の個々の状態
・お口全体の状態(咬み合わせ、歯周病など)
・治療に使うことのできる時間、費用、通院条件
・全身的な状態
などですが、こういった情報から総合的に判断させていただくのであれば、やはり直接診せていただくのが一番良いかもしれません。
もし時間や資財が許されるようであれば、少なくとも複数の先生にご相談されてみてはいかがでしょうか?
できるならば、実際にお会いして診察を受けられた方が効率的だと思います。
お役に立てたかどうかわかりませんが、ご参考にしていただければと思います。
書いていらっしゃるように、?線のみで診断がつくわけではありませんので、残せる可能性のパーセンテージをお答えすることはできません。
ただ、歯を残せる可能性も十分あると思います。
むし歯を除去した後にまだしっかり歯質が残れば、再度さし歯を作ることも可能でしょうし、たとえ歯質が不足しても、矯正治療や歯周治療などさまざまな対処法や治療のオプションがあります。
また、抜歯後の選択肢もインプラントのみではないと思います。
もちろん米国の先生が提示されているとおり、インプラントがベストな選択である可能性もあると思いますが、仮にそうだとしても、医学的にベストと考えられる選択が、必ずしもgonsangoさんのご希望に合致するとはいえないと思います。
今回、再治療のために帰国される価値があるのか悩まれておられるのだと思いますが、私個人の考えとしてましては、もっと情報をいただきたいと感じております。
情報というのは、
・周辺の歯の個々の状態
・お口全体の状態(咬み合わせ、歯周病など)
・治療に使うことのできる時間、費用、通院条件
・全身的な状態
などですが、こういった情報から総合的に判断させていただくのであれば、やはり直接診せていただくのが一番良いかもしれません。
もし時間や資財が許されるようであれば、少なくとも複数の先生にご相談されてみてはいかがでしょうか?
できるならば、実際にお会いして診察を受けられた方が効率的だと思います。
お役に立てたかどうかわかりませんが、ご参考にしていただければと思います。
回答3
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2009-09-19 00:29:17
ご相談ありがとうございます。
状況がよく分かりませんから間違っているかもしれませんが、単純にレントゲンから想像してみると、残してもう一度歯を作ることはできそうです。
確かにこういう境界線上の歯は、海外ではすぐに抜歯の結論が出ることが多いと思います。
ただどのくらい長く使えるかは、判断が難しいところかもしれません。
またこの歯を治療したときよりも格段と難しく、そして複雑な治療となりそうです。
虫歯が相当深く進行していること、
虫歯が取り切れたとしても、かぶせるために根を引き出す簡単な矯正か、根を延ばす手術をしなければならない可能性がありそうにも見えること、
残せる歯の縁がとても薄くなりそうなこと、
歯を入れた後の歯周病やむし歯予防が前よりも難しくなりそうなこと、
土台を正しく深く根の中に入れるために根の先に病巣ができている神経の治療をやり直さなければならないこと、
この歯は噛み合わせと深く関係しているためにどのくらい負担させられるか想定しなければならないこと、
・・等が想像できそうです。
又、無償でやり直していただけるとても良心的な先生で幸運だと思います。
ただ、この歯の重要性を考えた場合に、現在の土台の設計はこうなる可能性が大きそうなことを思えば、さらに状況が難しくなった今、どういう治療計画と見通しを立てていただけるのだろうかとは思います。
たった3年で、これだけの虫歯になってしまった理由は、他にもあるのかもしれませんが、最初の設計にもよく分からない点があるからです。
それは、どうやらかぶせ物の土台は真鍮のネジの周りに固いプラスチックを使って、型は取らずその場で盛り上げたようにも見えます。
もともとその設計は、いくつかの理由から隙間に虫歯菌が吸い込まれてそうなりやすいという報告が欧米では30数年前に発表されています。
また一般的な話ですが、犬歯には強い力がかかる設計が必要になることが少なくありません。
それにしては、レントゲンでは他にも同時に治療したように思える歯がありますが、他と比べてもとりわけこの歯の土台が短いようにも見えます。
歯科医師の中でも歯を作る部門の専門的な立場から見ますと、その辺は何か特別な理由でもあったのかとすぐに思う点です。
そんな想像をしてみましたが、抜歯という結論は少々早いとは思いますが、そういう結論もあり得そうにも思えます。
ご当地は専門性によって歯科医師は分業していますから、何人かの先生にもよくご相談されたり、日本のご担当の先生にもメールなどでレントゲンを送り何度も打ち合わせをした上でお決めになってはいかがでしょうか。
想像だけなので何ら確かなことはお返事できませんが、少しでもお役に立てば幸いです。
状況がよく分かりませんから間違っているかもしれませんが、単純にレントゲンから想像してみると、残してもう一度歯を作ることはできそうです。
確かにこういう境界線上の歯は、海外ではすぐに抜歯の結論が出ることが多いと思います。
ただどのくらい長く使えるかは、判断が難しいところかもしれません。
またこの歯を治療したときよりも格段と難しく、そして複雑な治療となりそうです。
虫歯が相当深く進行していること、
虫歯が取り切れたとしても、かぶせるために根を引き出す簡単な矯正か、根を延ばす手術をしなければならない可能性がありそうにも見えること、
残せる歯の縁がとても薄くなりそうなこと、
歯を入れた後の歯周病やむし歯予防が前よりも難しくなりそうなこと、
土台を正しく深く根の中に入れるために根の先に病巣ができている神経の治療をやり直さなければならないこと、
この歯は噛み合わせと深く関係しているためにどのくらい負担させられるか想定しなければならないこと、
・・等が想像できそうです。
又、無償でやり直していただけるとても良心的な先生で幸運だと思います。
ただ、この歯の重要性を考えた場合に、現在の土台の設計はこうなる可能性が大きそうなことを思えば、さらに状況が難しくなった今、どういう治療計画と見通しを立てていただけるのだろうかとは思います。
たった3年で、これだけの虫歯になってしまった理由は、他にもあるのかもしれませんが、最初の設計にもよく分からない点があるからです。
それは、どうやらかぶせ物の土台は真鍮のネジの周りに固いプラスチックを使って、型は取らずその場で盛り上げたようにも見えます。
もともとその設計は、いくつかの理由から隙間に虫歯菌が吸い込まれてそうなりやすいという報告が欧米では30数年前に発表されています。
また一般的な話ですが、犬歯には強い力がかかる設計が必要になることが少なくありません。
それにしては、レントゲンでは他にも同時に治療したように思える歯がありますが、他と比べてもとりわけこの歯の土台が短いようにも見えます。
歯科医師の中でも歯を作る部門の専門的な立場から見ますと、その辺は何か特別な理由でもあったのかとすぐに思う点です。
そんな想像をしてみましたが、抜歯という結論は少々早いとは思いますが、そういう結論もあり得そうにも思えます。
ご当地は専門性によって歯科医師は分業していますから、何人かの先生にもよくご相談されたり、日本のご担当の先生にもメールなどでレントゲンを送り何度も打ち合わせをした上でお決めになってはいかがでしょうか。
想像だけなので何ら確かなことはお返事できませんが、少しでもお役に立てば幸いです。
相談者からの返信
相談者:
gonsangoさん
返信日時:2009-09-19 12:12:49
松山先生、喜多先生、さがら先生
早速のご回答本当にありがとうございます。
抜歯してインプラントしか方法が無いのかと思っておりましたが、まだ、残せる可能性が高いという事で、日本に帰ってみようかと思っております。
こちらでもセカンドオピニオンを日本人の先生に聞いてみたのですが
”何とも言えないけれど、自分であればインプラントをします"
とのお答えでした。
日本でも時間が許す限りセカンドオピニオンを聞いてみようと思います。
さがら先生
このレントゲンだけで、そこまで詳しく分かるというのに驚きました。
私は、右3〜左3までの6本を、審美目的でオールセラミッククラウンにしました。
おっしゃるとおり、この右3番の歯は10年程度前に保険適用の根の治療&クラウンをしており、根は病巣が無いので根の再治療はせずクラウンのみを外して銀色の土台に白い物を塗ってオールセラミッククラウンを被せたと記憶しております。
この方法はあまり良い方法では無かったのですね。。。
レントゲンだけしか情報が無いので想像の話になってしまうのですが、もしこの歯を治せた場合、予後として何年ぐらい維持できるのでしょうか?
メンテナンスはクリーニングを年に2回、毎晩フロス&リステリンをしています。
というのも、今回帰国に際し、飛行機代金(子供と自分の分)15万+日本での自費での根の再治療(8万)とかかってしまうので、夫はそれだけかけて1年2年生き延びるだけであればインプラントというのも悪くないのでは?という意見なもので。。。
私としては帰国して可能性にかけたいと思っているのですが、予後が1年というのであればどうしたものか。。と思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
早速のご回答本当にありがとうございます。
抜歯してインプラントしか方法が無いのかと思っておりましたが、まだ、残せる可能性が高いという事で、日本に帰ってみようかと思っております。
こちらでもセカンドオピニオンを日本人の先生に聞いてみたのですが
”何とも言えないけれど、自分であればインプラントをします"
とのお答えでした。
日本でも時間が許す限りセカンドオピニオンを聞いてみようと思います。
さがら先生
このレントゲンだけで、そこまで詳しく分かるというのに驚きました。
私は、右3〜左3までの6本を、審美目的でオールセラミッククラウンにしました。
おっしゃるとおり、この右3番の歯は10年程度前に保険適用の根の治療&クラウンをしており、根は病巣が無いので根の再治療はせずクラウンのみを外して銀色の土台に白い物を塗ってオールセラミッククラウンを被せたと記憶しております。
この方法はあまり良い方法では無かったのですね。。。
レントゲンだけしか情報が無いので想像の話になってしまうのですが、もしこの歯を治せた場合、予後として何年ぐらい維持できるのでしょうか?
メンテナンスはクリーニングを年に2回、毎晩フロス&リステリンをしています。
というのも、今回帰国に際し、飛行機代金(子供と自分の分)15万+日本での自費での根の再治療(8万)とかかってしまうので、夫はそれだけかけて1年2年生き延びるだけであればインプラントというのも悪くないのでは?という意見なもので。。。
私としては帰国して可能性にかけたいと思っているのですが、予後が1年というのであればどうしたものか。。と思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答4
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2009-09-19 13:38:21
gonsangoさん、こんにちは。
実際に見ていないので想像の域を脱しませんが・・・
一年ということはないと思いますよ。
かなり口腔内のケアに関してはきちんとなさっていますので、そういう状態であれば、そう簡単には二次カリエスにはならないと思います。
ただかみ合わせの問題で当たりが強かったり、あるいはブラキシズムがあるのであれば、寿命は短い可能性もありますね。
参考になれば幸いです。
実際に見ていないので想像の域を脱しませんが・・・
一年ということはないと思いますよ。
かなり口腔内のケアに関してはきちんとなさっていますので、そういう状態であれば、そう簡単には二次カリエスにはならないと思います。
ただかみ合わせの問題で当たりが強かったり、あるいはブラキシズムがあるのであれば、寿命は短い可能性もありますね。
参考になれば幸いです。
相談者からの返信
相談者:
gonsangoさん
返信日時:2009-09-24 13:23:13
タイトル | [写真あり] 土台ごと抜けて虫歯になっている歯を残せる可能性(アメリカ) |
---|---|
質問者 | gonsangoさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 36歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:3番(犬歯) 根管治療の治療法 インプラント治療法 その他(写真あり) アメリカ(米国) 土台(コア)が取れた・外れた |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。